このドキュメントでは、Apple Macintosh オペレーティング システム(OS)で使用される Cisco Aironet クライアント アダプタに関するよくある質問(FAQ)について説明します。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
A. Aironet 350シリーズワイヤレスLANクライアントアダプタおよびAironet 5 GHz 54 MbpsワイヤレスLANクライアントアダプタ(CB20A)は、Macintosh OSでサポートされています。ただし、シスコは、350 シリーズ製品のサポート終了を発表しました。したがって、Macintosh OS では Aironet CB20A クライアント アダプタのみがサポートされます。
CB20A 用の Macintosh OS ドライバおよびユーティリティをダウンロードするには、「ダウンロード:ワイヤレス(登録ユーザ専用)」を参照してください。[Wireless LAN Access] > [Cisco Wireless LAN Client Adapters] > [Cisco Aironet Wireless LAN Client Adapters] > [Cisco Aironet 5 GHz 54 Mbps Wireless LAN Client Adapter (CB20A)] > [Aironet Client Bundle (Firmware、Driver、Utility)] > [MacOS] の順に選択します。利用可能なソフトウェア リリースから選択し、ドライバおよびユーティリティをダウンロードします。
A. Aironet AIR-CB20A PC-Cardbusカードは、IEEE 802.11a準拠のワイヤレスクライアントアダプタです。これは、無線周波数(RF)の下位 5 GHz の部分に配置されている Unlicensed National Information Infrastructure (UNII) 1 および UNII2 ライセンスフリー帯域で動作する直交周波数分割多重方式(OFDM)無線を含みます。 CB20Aワイヤレス クライアント アダプタは、Macintosh OS、Microsoft Windows 2000、Windows 98、Windows ME、および Windows XP の OSでサポートされています。CB20A でサポートされるデータ レートは次のとおりです。
6 Mbps
9 Mbps
12 Mbps
18 Mbps
24 Mbps
36 Mbps
48 Mbps
54 Mbps
データ レートは、固定、または範囲を拡張するために自動選択に設定できます。
A. CB20Aクライアントカードは、Mac OS 9.XおよびMac OS X(10.2以降)でサポートされています。
A. CiscoPCCardRadio.kextドライバまたはCiscoPCIRadio.kextドライバ(これはクライアントアダプタによって異なります)が/System/Library/Extensionsフォルダにインストールされていることを確認します。
ドライバが見つからない場合は、パッケージを再挿入し、コンピュータを再起動します。
ドライバが見つかった場合は、それを削除し、コンピュータ内のクライアント アダプタを再インストールしてみてください。クライアント アダプタを再挿入する前に、数秒間待機します。その後、コンピュータを再起動します。
A.クライアントアダプタがアクセスポイントへの関連付けに失敗した場合は、次の手順を使用します。
可能な場合は、アクセス ポイントに数メートル近づくように Macintosh を移動して再試行してください。
クライアント アダプタがしっかりと PC のカード スロットに挿入されていることを確認します。
アクセス ポイントの電源がオンになっており、稼働していることを確認します。
クライアント アダプタとアクセス ポイントの両方にすべてのパラメータが正しく設定されていることを確認します。これらには、ネットワーク名またはサービス セット識別子(SSID)、ネットワーク タイプおよびチャネル、Wired Equivalent Privacy(WEP)の有効化、およびLightweight Extensible Authentication Protocol(LEAP)の有効化が含まれます。
クライアント アダプタの送信電力レベルを上げるようにしてください。
A.クライアントアダプタの認証に失敗した場合は、次の手順を使用します。
可能な場合は、アクセス ポイントに数メートル近づくように Macintosh を移動して再試行してください。
クライアント アダプタがしっかりと PC のカード スロットに挿入されていることを確認します。
アクセス ポイントの電源がオンになっており、稼働していることを確認します。
クライアント アダプタとアクセス ポイントの両方にすべてのパラメータが正しく設定されていることを確認します。これらには、ネットワーク名またはサービス セット識別子(SSID)、ネットワーク タイプおよびチャネル、Wired Equivalent Privacy (WEP)の有効化、Lightweight Extensible Authentication Protocol (LEAP)の有効化、WEP のパスワード、および LEAP のユーザ名とパスワードが含まれます。
クライアント アダプタが 40 ビット カードで、LEAP が有効である場合、アダプタは 128 ビット暗号化を使用するアクセス ポイントに対して関連付けることはできますが、認証することはできません。128 ビット暗号化を使用するアクセス ポイントに対して認証するには、2 つのオプションが可能です。
128 ビットのクライアント アダプタを購入します。これは、最も安全なオプションです。
クライアント アダプタの WEP を無効にします。その後、混合セルに関連付けるようにアダプタとアクセス ポイントを設定します。このオプションは、無線周波数(RF)ネットワークを経由して送信されるデータが暗号化されないため、セキュリティ リスクが発生します。
クライアント アダプタの送信電力レベルを上げるようにしてください。
A.クライアント・アダプタが使用するユーティリティのバージョンを確認するには、使用しているオペレーティング・システム(OS)のガイドラインに従います。
Mac OS 9.x を使用する場合、[File] ドロップダウン メニューから [Get Info] をクリックします。ユーティリティおよびドライバのバージョンが [Info] ウィンドウに表示されます。
Mac OS X を使用する場合、メイン メニューバーの [Client Utility] をクリックし、ドロップダウン メニューから [About Aironet Client Utility] を選択します。[Client Utility About] ウィンドウに、クライアント ユーティリティとドライバのバージョン番号が表示されます。
A.クライアントではなく、アクセスポイントが相互運用性を制御します。そのアクセス ポイントで独自の拡張機能、独自の機能が使用されておらず、また製造元の製品固有のファームウェアが不要であることを確認してください。またアクセス ポイントが 802.11b に準拠していることを確認します。
A. Apple Airportは、ASCIIで入力されたWEPキーを使用します。Cisco Aironet 製品は 16 進数を使用します。Airport で 16 進数を使用して WEP キーを設定するには、キーの前に $ 記号を使用してください。Airport Base Station コンフィギュレータをチェックして、正しいキーを使用しているか確認します。そのアプリケーションは Java ベースなので、Mac Runtime Java (MRJ)および Swing ライブラリが必要です。
A. Apple System Profilerレポートは、特にシスコテクニカルサポートでケースをオープンする必要がある場合に、システムが正しく認識する項目を判断するのに非常に役立ちます。Apple System Profiler は、OS 9 ではアップル メニューに、OS X では Applications フォルダ内の Utilities フォルダに含まれます。レポートには、システム プロファイル、デバイスおよびボリューム、コントロール パネル、拡張機能、およびシステム フォルダを必ず含めてください。
A. Mac OSでの無線クライアントアダプタのインストールに役立つ情報については、「クライアントアダプタのインストール」を参照してください。
A.ワイヤレスクライアントのカードを工場出荷時のデフォルトに設定するには、次の手順を実行します。
- Aironet Client Utility を起動します。
- [Commands] をクリックします。
- [Edit Properties] をクリックします。
- それぞれのタブで、[Defaults] をクリックします。
A.クライアント・ソフトウェアには次の3つの部分があります。
無線ファームウェア:これはカード自体にあり、クライアント デバイス上に存在します。
クライアント ドライバ:これは OS Aironet Client Utility (OS X)のためのもので、OS とハードウェア間のやりとりを管理するソフトウェアです。
Aironet Client Utility:これは、カードと無線自体を管理するユーティリティです。
ソフトウェアのこれらの 3 つの部分は、それぞれ異なる機能を持っていますが、相互に機能することにより、クライアントにワイヤレス接続が提供されます。
これらの 3 つの構成要素は、常に最新バージョンを入手できる必要があります。ファイルは、Macintosh のユーティリティ ページで .SIT ファイルにまとめてバンドルされます。Macintosh システムには、それらのファイルを [Cisco Wireless Downloads] ページから個別に入手できません。これらのアイテムを更新する方法については、質問 1 に対する回答を参照してください。
A. Aironetデスクトップコントロールを使用すると、クライアントアダプタのステータスを表示したり、ロケーションの選択やLEAPログオンなどの一般的なクライアントアダプタタスクを開始したりできます。Mac OS X の場合、デスクトップ コントロールはメインメニュー バーのアイコンです。Mac OS 9 の場合、デスクトップ コントロールはコントロール ストリップ モジュールです。デスクトップ コントロールは、クライアント ユーティリティを使用して自動的にインストールされます。
A.この動作の最も一般的な原因は、AppleTalkまたはTCP/IPの設定ミスです。カードはアクセス ポイントに無線で関連付けできるように電力の供給を受けます。ただし、カードの相手側の機能は OS と通信しません。カードが [Connect Via:](OS 9 の場合)または [Show:](OS X の場合)のポップアップ メニューで正しく表示されていることを確認します。その後、適宜、TCP/IP を設定します。
A.この問題は、PC Memory Card International Association(PCMCIA)ソケット自体の周辺のシールドが不十分なために発生します。トラフィックが通過しているカードの無線エネルギーがスピーカーに漏れ(カード ソケット内に十分に収納されていないことがその理由)、スピーカーでノイズを発生させます。問題は、カードではなくソケットにあります。製造者がソケットをシールドしなかったため、ラップトップの製造者が解決策を提示しています。
A.干渉は次の異なる原因から発生する可能性があります。
2.4 GHz のコードレス電話
遮蔽が不適切な電子レンジ
他社製のワイヤレス設備
警察のレーダー
電気モーター
詳細については、『ワイヤレス LAN ネットワークにおける接続性のトラブルシューティング』を参照してください。
A.関連付けは次のとおりです。
クライアントからアクセス ポイント
クライアントからブリッジ(アクセス ポイント モード)
クライアントからベース ステーション
クライアントからクライアント(アドホック モード)
A.最適な屋内設置では、1 Mbpsで最大300フィートの範囲を実現できます。最適な屋外環境に設置された場合、1 Mbps で最大 610 m の範囲をカバーできます。クライアント アダプタの範囲は次の要因によって異なります。
目的のデータ転送速度(帯域幅)
アンテナの種類
ケーブル長
伝送を受信するデバイス
無線周波数(RF)環境
RF 環境は、範囲に関連する接続問題の単一の原因としてはおそらく最大のものです。
A.ワイヤレストポロジに複数のアクセスポイントがある場合、クライアントは、最初に関連付けられたアクセスポイントとの関連付けを維持し、そのアクセスポイントからのキープアライブビーコンを失います。キープアライブ ビーコンが失われると、クライアントは別のアクセス ポイントを探して関連付けを試みます。この場合、クライアントが十分な権限を持ち、新しいアクセス ポイントに対して認証されている必要があります。
A.米国でチャネル52から64での屋外使用を許可している場合を除き、屋内使用のみ承認されています。
A. CB20Aクライアントアダプタには、2つのアンテナポートを含む、統合された永続的に取り付けられた非ダイバーシティアンテナが付属しています。そのうち、1 つは送信用で、もう 1 つは受信用です。カードは、ポート間で切り替えたり、サンプリングしたりすることはできません。カードが設置されている場合、アンテナは、CardBus スロットの外に突き出しているカードの部分に収容されています。
A.クライアントアダプタがアクセスポイントへの関連付けに失敗した場合は、次の手順を使用します。
クライアント アダプタが [Macintosh Network Preferences] パネルで有効になっていることを確認します。
Macintosh ネットワーク TCP/IP の設定がクライアント アダプタ向けに正しく設定されていることを確認します。
A.はい、アクセスポイントなしで2台のコンピュータを同時に実行できます。この動作モードは、アドホック モードと呼ばれています。
アドホック モードとは、デバイスまたはステーションがアクセス ポイントを使用せずに互いに直接通信するような、802.11 ネットワーキング フレームワークです。アドホック モードは、ピアツーピア モードまたは独立基本サービス セット(IBSS)とも呼ばれます。 アドホック モードは、ワイヤレス インフラストラクチャが存在しないか、サービスが必要とされていない状況でネットワークを確立するのに役立ちます。
このアドホック モードを有効にするには、Aironet Client Utility の [Advanced Properties] ウィンドウに移動し、[Network Type] フィールドを探します。
この [Network Type] は、クライアント アダプタを設置するネットワークのタイプを指定します。
Default:コンピュータからアクセス ポイント
Network Type:コンピュータからコンピュータ、アドホックまたはピアツーピアとも呼ばれます。2 つ以上のワイヤレス デバイス間で小規模なネットワークをセットアップするのに使用します。たとえば、会議の情報をユーザ間で共有できるように、会議室のコンピュータ間でアドホック ネットワークをセットアップできます。
Computer to Access Point:インフラストラクチャとも呼ばれます。有線イーサネット ネットワークへへの接続をセットアップするのに使用します(アクセス ポイント経由)。
A.このカードは、アドホックモードの他のIEEE 802.11a準拠クライアントデバイス、またはインフラストラクチャモードのCisco Aironet 1200シリーズアクセスポイント(5 GHz無線)およびその他のIEEE 802.11a準拠インフラストラクチャデバイスと相互運用できます。
A.このクワイエットモードでは、関連付けられたアクセスポイントがオフの場合に、クライアントアダプタがクワイエット(受動的にスキャンまたはリッスン)になります。クライアントは、アクセス ポイントの送信に対する直接応答でのみ、無線周波数(RF)エネルギーを生成します。静音モードは、プロファイルにではなく個々のカードに適用されます。また、Aironet Client Utility のセッションやコンピュータのリブートを越えて、有効なままのさまざまなカードに対し個別に設定できます。
A. Wired Equivalent Privacy(WEP)を有効にして、無線リンク経由で送信されるパケットを暗号化します。WEP は、無線リンクに基本的なセキュリティを提供します。また、Cisco Lightweight Extensible Authentication Protocol(LEAP)を有効にしてセキュリティを強化することもできます。LEAP は、RADIUS などの AAA サーバを使用してクライアントを認証します。別の認証方法に、Extensible Authentication Protocol (EAP)があります。EAP 認証メカニズムは CB20A カードでサポートされていますが、Macintosh OS は EAP-FAST をサポートしていません。
A.アクセスポイントには2,048個のMACアドレスを処理する物理容量があります。ただし、アクセス ポイントは共有メディアであり、かつワイヤレス ハブとして動作するため、個々のアクセス ポイントでのユーザ数が増加するにつれて、パフォーマンスが低下します。
A.はい、EAP-FASTはCB20Aカードでサポートされています。
A.ここで説明する3つの認証タイプは、Macintosh Airport Supplicantを使用するCisco Macintoshアダプタでサポートされています。
A. Bonjourは、ローカルエリアネットワーク(LAN)上のサービスを検出するための一般的な方法です。 この技術は、Mac OS X で広い範囲にわたって使用されており、ユーザが LAN 上でプリンタやファイル共有サーバなどを設定することなく、ネットワークをセットアップできます。
Bonjour は、ブロードキャスト、マルチキャスト、およびマルチキャスト ドメイン ネーム システム(DNS)サービス レコードを使用して、プリンタや他のコンピュータなどのデバイスやそれらのデバイスが提供するサービスを発見します。
この問題を修正するには、次のコマンドを使用してブロードキャストとマルチキャストを WLC 上で有効にします。
config network broadcast enable
config network multicast global enable
A.アクセスポイントの選択は、クライアントのマシン無線で実行されます。カードの製造業者、ドライバ、タイプなどに基づいて、クライアントはさまざまなメトリックを使用してアクセス ポイントを選択できます。ほとんどのクライアントで最もよく使用されるアクセス ポイント関連付けメカニズムは、アクセス ポイントからクライアントへの受信信号強度に基づいています。802.11 規格で規定されているのは、ワイヤレス クライアント カードが、Received Signal Strength Indicator(RSSI)と呼ばれる簡単なメトリックを使用して信号強度を報告することのみです。信号強度の報告を受けたクライアントは、信号強度が最も高いアクセス ポイントと関連付けを行います。このようなアルゴリズムではパフォーマンスの低下が生じる可能性があることが知られています。これは主に、アクセス ポイントにかかる負荷を十分に把握できないことが原因です。
A.異なるデータレートで導入される変調技術がいくつかあります。
直交周波数分割多重方式(OFDM)サブキャリア
BPSK(6 および 9 Mbps)
QPSK(12 および 18 Mbps)
16-QAM(24 および 36 Mbps)
64-QAM(48 および 54 Mbps)