このドキュメントでは、Cisco IP Contact Center(IPCC)Express 3.0(3a)のインストール後に、IPCC Express 環境で管理者のログインが失敗する問題と、その回避策について説明します。
注:このドキュメントで説明されている問題は、IPCC Expressバージョン3.1(1)で解決されています。 詳細については、次の DDTS を参照してください。
Externally found severe defect: Verified (V) CRS administrator unable to login after CallManager 3.3(2) upgrade
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
Cisco CallManager
Cisco IPCC Express
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco IPCC Express バージョン 3.0(3a)
Cisco CallManager 3.2(2c) とサービス パック F 以降
Cisco CallManager 3.3(2) とすべてのサービス パック
Data Connection(DC)Directory
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
最初のアプリケーション管理者設定の後、割り当てられた管理者が [Application Administration] ページへのログインに失敗します。
Cisco IPCC Express の初期インストール プロセスでは、ユーザのメンテナンスの手順を実行します。この手順で、Cisco CallManager で作成されたユーザ アカウントが [Administrator] グループに追加されます。これらのユーザ アカウントが管理者の初回ログインに置き換わる場合があります。IPCC Express 3.0(3a) では、デフォルトの検索属性の動作が変更されています。このバージョンでは、属性が空かどうかをチェックします。DC Directory のデフォルト値は「mail」です。
ログインしようとすると、失敗プロセスが次のように表示されます。
Application Administration のメイン メニューにアクセスするため、クライアント PC で Microsoft Internet Explorer のアドレス フィールドまたは Netscapeの [Location] フィールドに次の URL を入力します。
http://servername/AppAdmin
注: servernameは、アプリケーション・サーバのホスト名またはIPアドレスです。
ログインウィンドウで Cisco IPCC Express の管理者名とパスワードを入力します。
Log On をクリックします。ログイン認証の失敗が原因で、図 2 のような「Unauthorized」メッセージが表示されます。
図 2:Unauthorized
問題を修正するには、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリ属性を追加する必要があります。次の手順に順番に従ってください。
Cisco CallManager パブリッシャ で [Start] > [Programs] > [DC Directory Administrator] を選択します。
図 3:DC Directory Administrator の起動
[Log on to DC Directory Admin, the Step 1 of 2] ダイアログボックスが開きます。
図 4:DC Directory Admin へのログイン - 手順 1/2
[next] をクリックします。[Log on to DC Directory Admin, the Step 2 of 2] ダイアログボックスが開きます(図 5)。
図 5:DC Directory Admin へのログイン - 手順 2/2
ディレクトリ マネージャとしてログインします。図 6 に示すように、DC Directory Admin ウィンドウが開きます。
図 6:DC Directory Admin
[Directory] > [cisco.com] > [CCN] の順に展開します。
左側の [systemProfile] をクリックします。図 7 に示すように、DC Directory Admin ウィンドウがリフレッシュします。
図 7:DC Directory Admin
右側の [System Profile] をクリックします。図 8 に示すように、System Profile ダイアログ ボックスが開きます。
図 8:System Profile
[CCM Configuration] タブをクリックします。[User Search Attribute] フィールドの内容が空、またはmail でない場合、[Modify] をクリックします。図 9 に示すように、System Profile ダイアログ ボックスがリフレッシュします。
図 9:System Profile
[User Search Attribute] フィールドに mail と入力します。
[Apply] をクリックします。
[OK] をクリックします。
認証を確認するため、Application Administration のログイン画面にアクセスします。