ISDN PRI ユーザが発信コールで断続的な速いビシーを経験した場合は、トラブルシューティングの目的で B チャネルを正常にビジーアウト(正常なアウトオブサービス)できます。 このドキュメントは、メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル(MGCP)で制御された T1 または E1 音声ポートについて Cisco CallManager から B チャネルをビジーアウトする方法について説明します。
このドキュメントに関しては個別の要件はありません。
このドキュメントの情報は、Cisco CallManager 3.3 に基づいていますが、4.x および 5.x プラットフォームで検証済みです。
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
この項では、このドキュメントで説明する機能の設定に必要な情報を提供します。
トラブルシューティングの目的で、Cisco CallManager から B チャネルを正常にビジーアウトできます。 これは Cisco CallManager Administrator Web ページで設定できます。 次の手順を実行します。
Cisco CallManager Administrator Web ページへ移動します。
[Service] > [Service Parameters] の順に選択します。
ドロップダウン ボックスからサーバを選択し、ドロップダウン ボックスから [Cisco CallManager] を選択します。
拡張サービス パラメータをすべて表示するため、[Advanced] を選択します。
[Cluster Wide Parameters (Device - PRI and MGCP Gateway)] ヘッダーの下で [Change B-Channel Maintenance Status 1] パラメータの値を入力します(ステータス 2 ~ 5 の同様の名前のパラメータが 4 つあります)。
このパラメータにより、Cisco CallManager はトラブルシューティングの目的で、PRI インターフェイスの個々の B チャネル メンテナンス ステータスをリアルタイムに変更できます。 このパラメータの入力形式は Device Name = B-Channel Maintenance Status です。 デバイス名は、ゲートウェイ設定 Web ページ上部に表示されるゲートウェイ名と正確に一致している必要があります。 たとえば S0/DS1-0@SDA123456789ABC = 0000 1111 0000 0000 0000 0001 です(T1 の場合は 24 ビット。 チャネル番号は左から右の順に 1 ~ 24 です。 最後の番号は D チャネルを指定します。これは影響を受けません。 この例では、5 番目~ 8 番目の B チャネルがアウト オブ サービスです。) 手動で入力する際の誤りを避けるため、CallManager Gateway Configuration Page からデバイス名をコピーし、サービス パラメータに貼り付けます。 = は必須であり、[Device Name] フィールドと [B-Channel Maintenance Status] フィールドを一意に区別します。 B-Channel Maintenance Status = xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx xxxx。x には次のいずれかが示されます。
0:イン サービス。
1:正常なアウト オブ サービス。 アクティブ コールがそのチャネルに存在している場合は、アクティブ コールの終了後にチャネル ステータスを変更します。
2:強制アウト オブ サービス。 アクティブ コールがそのチャネルに存在している場合は、即時にアクティブ コールを切断し、ステータスを変更します。
システムではその他の値はすべて無効として扱われ、値は適用されません。 x の合計個数が T1 では 24、E1 では 32 であることを確認します。 その他の無効な長さまたは不一致(E1 に 24 個)はエラーとして扱われ、そのデバイスに対してアクションが実行されません。
これらの拡張サービス パラメータの設定方法の詳しい説明を確認するには、サービス パラメータを選択し状況依存ヘルプを呼び出します。
Cisco CallManager で [PRI Gateway Configuration] を選択し、次の作業を行います。
[Inhibit restarts at PRI initialization] をオフにします。
[Enable status poll] をオンにします。
変更を反映するためにゲートウェイを再起動します。
注: H.323 および SIP ゲートウェイでは、音声ゲートウェイから CAS または CCS(PRI)トランクの B チャネルをビジーアウトすることもできます。 詳細については、「AS5400 ゲートウェイでの音声およびデータ コールに対する TDM スイッチングの設定例」の「トラブルシューティング」の項を参照してください。
注: Cisco Bug ID CSCdx92111(登録ユーザ専用)で説明するように、6 つ以上のゲートウェイをビジーアウトすることはできません。