このドキュメントでは、Cisco Analog Telephone Adaptor(ATA)のポート 2 が表示されない理由について説明します。 このドキュメントでは、Cisco CallManager Express 環境でのこの問題のソリューションについて説明します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
このドキュメントでは、読者が『Cisco ATA 186 基本設定』および『EPID0orSID0 と EPID1orSID1 の設定』のドキュメントの内容をよく理解していることを前提としています。
ATA ポートの登録方法について全般的な知識があることを前提としています。
Cisco CallManager Express
Cisco ATA 186 と Cisco CallManager Express 間に IP 接続があることを確認します。
詳細設定のために、Cisco ATA 186 が Web サーバ方式でアクセス可能なことを確認します。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアに基づくものです。
Cisco CallManager Express
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
Cisco CallManager Express に Cisco ATA のポート 1 しか表示されない。 Cisco CallManager Express で Cisco ATA のポート 2 が認識されない。
注: SID0 と SID1 がCCME の登録に必要です。
上記の問題は設定の問題です。 Cisco CallManager Express にポート 2 を認識させるには、CallManager Express で以下の手順に従います。
ポート 1 の電話番号を設定します(図 1 の矢印 A を参照)。
ephone-dn 4 number 5003 call-forward busy 6000 call-forward noan 6000 timeout 18
ポート 2 の電話番号を設定します(図 1 の矢印 B を参照)。
図 1 — 電話番号の定義ephone-dn 5 number 5004 call-forward busy 6000 call-forward noan 6000 timeout 18
ポート 1 を設定します。
図 2 の矢印 A で示しているように、ephone 4 は、電話番号とコール転送処理にボタン 1:4 を使用する ephone-dn 4 を定義しています(図 1 の矢印 A を参照)。 また、MAC アドレス、電話機タイプおよびボタンも定義しています。 mac-address は、電話機の MAC アドレスです。
ポート 2 を設定します。
図 2 の矢印 B で示しているように、ephone 5 は、電話番号とコール転送処理にボタン 1:5 を使用する ephone-dn 5 です(図 1 の矢印 B を参照)。 また、MAC アドレス、電話機タイプおよびボタンも定義しています。 mac-address は、電話機の MAC アドレスの上位 2 桁の数字を削除して MAC アドレスの末尾に数字 01 を追加して作成されたものです。 図 2 では、ポート 1 とポート 2 の MAC アドレスは、それぞれ 0003.3834.B3BA(実際の MAC アドレス)、0338.34B3.BA01(作成された MAC アドレス)です。
図 2 — 回線の定義