このドキュメントでは、Cisco CallManager バージョン 3.3 までで、ロケーションに関連付けられたデバイスを見つけるための SQL クエリの実行方法を説明します。 デバイスは、IP フォンやゲートウェイなどのエンドポイントです。 Cisco CallManager バージョン 3.3 以降には、Dependency Records と呼ばれる新機能があります。
このドキュメントの読者は Cisco CallManager の管理について理解している必要があります。
このドキュメントの情報は、Cisco CallManager バージョン 3.x and 4.x に基づくものです。
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
このセクションでは、場所に関連付けられているデバイスを検索する方法について説明します。 Cisco CallManager のバージョンが 3.3 より前であれば SQL クエリを使用し、Cisco Unified CallManager 3.3 以降では Dependency Records を使用してください。
SQL クエリを使用して場所に関連付けられているデバイスを検索するには、このセクションの手順に従ってください。
注: Cisco CallManager の設定ウィンドウの [Location] フィールドに [None] の値が表示されたら、デバイスは特定の場所に割り当てられていません。 このクエリは、場所に割り当てられていないデバイスは返しません。
Cisco CallManager サーバの Windows 2000 サーバ コンソールで [Start] > [Programs] > [Microsoft SQL Server] > [Query Analyzer] の順に選択し、SQL Server Query Analyzer アプリケーションを実行します。
[Connect to SQL Server] ウィンドウが表示されます ([SQL Query Analyzer] ウィンドウはバックグラウンドでグレー表示されます)。
[SQL Server] フィールドにピリオド(.)を入力します。
[Start SQL Server if it is Stopped] チェックボックスをオフにします。
[Windows Authentication] ラジオボタンを選択します。
[OK] をクリックします。
[Query - (local)] ウィンドウが表示されます ([SQL Query Analyzer] ウィンドウはバックグラウンドでグレー表示されます)。
[DB] フィールドで、ドロップダウンの矢印をクリックし、番号が一番大きな Cisco CallManager データベースを選択します。
Cisco CallManager データベースには、CCM03xx(xx はデータベースの番号)という形式で名前が付けられています。
この SQL クエリを [Query - (local)] ウィンドウの本文に入力します。
SELECT Device.name, Device.description FROM Device, Location WHERE Device.fkLocation=Location.pkid AND Location.name="enter the location name between these quotes"
Query Analyzer のメイン ウィンドウで、[Query] > [Execute] の順に選択し、クエリを実行します。
ツールバーの緑色の矢印をクリックするか、F5 を押してクエリを実行することもできます。
結果が出たら、SQL Server Query Analyzer ウィンドウを閉じます。
Cisco CallManager 3.3 以降では、Dependency Records という新機能があります。 この機能を使用すると、クエリを実行する必要なく、場所に関連付けられているユーザを確認することができます。
Cisco CallManager 管理ウィンドウの [Location Configuration] ページで、[Dependency Records] をクリックします。
このウィンドウには、電話が 1 つとそれに関連付けられた電話番号が 1 つあることが表示されます。
[Phone Record Type] をクリックすると、現在その場所では Analog Telephone Adaptor(ATA)が設定されていることがわかります。