概要
このドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager (CUCM)、Cisco Unity Connection、または Cisco Unified Contact Center Express (UCCX)が、Unified Computing System (UCS)プラットフォームにインストールされているけれども到達できない場合の接続問題のトラブルシューティング方法について説明します。
このドキュメントでは、UCS プラットフォーム上の VMware ESXi ホスト上の仮想マシン(VM)である CUCM の例を使用しています。
トラブルシューティング
この手順では、CUCM VM と UCS 間の接続問題をトラブルシューティングする方法について説明します。 手順は次のとおりです。
- VM ネットワーク インターフェイス コントローラ(NIC)の状態を確認します。
- 整合性をチェックします。
- レイヤ 2 (L2)接続を確認します。
- レイヤ 3 (L3)接続を確認します。
- ポートグループの設定を確認します。
- VSwitch の設定を確認します。
- 不適切に設定されたアダプタを削除します。
注:
このセクションで使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool(登録ユーザ専用)を使用してください。
特定の show コマンドがアウトプット インタープリタ ツール(登録ユーザ専用)でサポートされています。 show コマンド出力の分析を表示するには、アウトプット インタープリタ ツールを使用します。
- CUCM のコマンドライン インターフェイス(CLI)コンソールで、show network eth0 コマンドを入力し、VM NIC の状態を確認します。
- Status: up
- Link Detected: yes
- Mode: Auto enabled, Full, 1000 Mbits/s
- Duplicate IP: いいえ
- 設定された IP アドレスを確認します。

- 接続を確認するために、utils network ping default gateway IP コマンドを使用して、デフォルトゲートウェイに ping を試行します。 ゲートウェイにアクセスできない場合は、次の手順に進みます。
- UCS に接続された上流に位置するスイッチにログインし、show mac-address コマンドを入力して L2 接続を確認します。 上流に位置するスイッチが CUCM VM アドレスを認識したことを確認します。 vSphere で、VM を右クリックし、[Edit-Settings] を選択してから [Hardware] タブに移動し、[Network Adapter] を選択します。

- 手順 3 で、MAC アドレスを認識したことを確認した場合、L3 接続を確認します。 上流に位置するスイッチが VLAN 上でルーティングできるか確認するために、VLAN インターフェイスを作成し、スイッチからデフォルト ゲートウェイに ping を実行します。 CUCM VM が使用するポートグループを確認します。 この例では、ポートグループは、VLAN-475 に割り当てられます。
- UCS ホストの [Configuration] タブに移動します。 [Hardware] セクションで、[Networking] をクリックしてポートグループの設定を確認します。 手順 4 で識別されたポートグループをチェックし、関連する物理アダプタを確認します。

- 物理アダプタごとに、横にある青色のアイコンをクリックし、VSwitch の設定および Cisco Discovery Protocol (CDP)ネイバーの詳細を表示します。 この例では、スイッチは vmnic1 と vmnic3 です。 CDP の詳細が表示されない場合は、スイッチが正しく設定されていません。
詳細については、VMware のドキュメント『Cisco Discovery Protocol (CDP)ネットワーク情報(1007069)』を参照してください

注: 複数の物理アダプタがある場合は、すべてのデバイスで CDP の詳細が正しく表示される必要があります。 1 つの物理アダプタのみが適切に表示されていない場合であっても、追加または設定されたすべての物理アダプタ間でロード バランスされているため、通信が中断される可能性があります。
CDP 情報に示されている上流に位置するポートの設定を確認します。 たとえば、インターフェイスがトランキングに設定され、ポートグループ VLAN が許可されていることを確認します。 ポートグループが VLAN マッピングを持っていない場合、上流に位置するスイッチが正しいネイティブ VLAN が設定されている、または正しい VLAN にアクセスしていることを確認してください。
以下は、トランキング向けの VLAN-475 セットアップの設定例です。
interface gigabitEthernet1/0/2
switchport mode trunk
switchport trunk allowed vlan 400-475
spanning-tree portfast trunk
これは、トランキングは使用しますが、ポートグループ内に VLAN タギングがない設定例です。
interface gigabitEthernet1/0/2
switchport mode trunk
switchport trunk allowed vlan 400-475
spanning-tree portfast trunk
switchport trunk native vlan 4
- 手順 6 では、物理アダプタに CDP ネイバーの詳細が表示されず、他のアダプタには CDP の詳細が存在することが露呈することがあります。 一時的な回避策としては、不適切に設定された物理アダプタを次のように削除します。
- [Properties] をクリックします。

- [Network Adapters] タブをクリックしてからデバイス名をクリックし、[Remove] をクリックします。

- CUCM VM からのネットワーク接続が回復していることを確認します。