トラフィックストームは、パケットがLANをフラッディングして大量のトラフィックが発生し、ネットワークパフォーマンスが低下すると発生します。ブロードキャスト、マルチキャスト、または不明なユニキャストフレームが受信されると、それらは複製され、コピーが複数またはすべての出力ポートに送信されます。これにより、1つのパケットが多数になり、トラフィックストームが発生する可能性があります。
トラフィックストーム制御は、設定されているしきい値を使用して着信トラフィックレベルをチェックし、このしきい値に達するとポートはトラフィックを廃棄します。トラフィックレベルがしきい値を下回るまで、ポートはブロックされます。その後は正常に転送します。この記事の目的は、Sx500シリーズスタッカブルスイッチのストーム制御の設定手順を説明することです。
・ Sx500シリーズスタッカブルスイッチ
・ v1.2.7.76
ステップ1:Web構成ユーティリティにログインし、[Security] > [Storm Control]を選択します。[ストームコントロール]ページが開きます。
ステップ2:ポートをクリックし、[Edit]をクリックします。[ストームコントロールの編集]ページが表示されます。
ステップ3:(オプション)ストーム制御を有効にするには、インターフェイスの右側にあるドロップダウンリストからポートを選択します。
ステップ4:ストーム制御を有効にするには、[Storm Control]の右側にある[Enable] をオンにします。
ステップ5:[Storm Control Rate Threshold]フィールドに目的の値を入力します。これは、パケットを転送できる最大レート(キロビット/秒)です。このしきい値のデフォルトは、FEデバイスでは10,000、GEデバイスでは100,000です。
ステップ6:[Storm Control Mode]フィールドのいずれかのオプションボタンをクリックして、しきい値に向けてカウントされるトラフィックを定義します。
・不明なユニキャスト、マルチキャスト、ブロードキャスト:ブロードキャスト、マルチキャスト、および不明なユニキャストトラフィックは、帯域幅のしきい値にカウントされます。
・マルチキャストおよびブロードキャスト:ブロードキャストおよびマルチキャストトラフィックは、帯域幅のしきい値にカウントされます。
・ブロードキャストのみ:帯域幅のしきい値に向かってブロードキャストトラフィックのみがカウントされます。
ステップ7:[Apply]をクリックすると、ストーム制御が変更され、実行コンフィギュレーションファイルが更新されます。