内容

概要

このドキュメントでは、Cisco 6008 シリーズ Network Convergence System(NCS6008)における、ルート プロセッサ(RP)のコンソール回線とコンソール ポート間のハードウェア問題または通信問題のトラブルシューティング方法について説明します。

背景説明

NCS6008 RP には次の 3 つのコンソール ポートがあります。

影響と関連するリスク

コンソール ポートにアクセスできない場合、このドキュメントで説明しているプロセスによって通常のサービスが影響を受けます。サービスに対するビジネス インパクトはありません。

はじめに

次のセクションで説明するプロセスを試す前に、ケーブルに問題がないことを確認してください。同じケーブルを使用して、コンソールを別の RP に接続できるかどうか確認してください。

また、show process devc-conaux-con コマンドを入力して、システム ステータスを確認する必要もあります。

show processes devc-conaux-con

問題が見つかった場合は、コアダンプを行ってプロセスを再起動します。出力で問題がないことが確認されたら、次のセクションに進んで問題を切り分けます。 

次に出力例を示します。

[host:~]$ stty -aF /dev/ttyS0

speed 115200 baud; rows 0; columns 0; line = 0;intr = ^C; quit = ^\; erase = ^?;
kill = ^U; eof = ^D; eol = <undef>; eol2 = <undef>; swtch = <undef>; start = ^Q;
stop = ^S;susp = ^Z; rprnt = ^R; werase = ^W; lnext = ^V; flush = ^O; min = 1;
time = 0;-parenb -parodd cs8 hupcl -cstopb cread clocal -crtscts-ignbrk -brkint
-ignpar -parmrk -inpck -istrip -inlcr -igncr -icrnl -ixon -ixoff -iuclc -ixany
-imaxbel -iutf8opost -olcuc -ocrnl onlcr -onocr -onlret -ofill -ofdel nl0 cr0
tab0 bs0 vt0 ff0-isig -icanon -iexten -echo echoe echok -echonl -noflsh -xcase
-tostop -echoprt echoctl echoke[host:~]$

RP に関する問題のトラブルシューティング

注:この例では、トラブルシューティングのために RP0 のコンソール 0 を使用します。コンソールのトラブルシューティングはホストから実行する必要があります。

RP の問題を切り分けるには、次の手順を実行します。

  1. システムに管理者としてログインします。
    RP/0/RP0/CPU0:NCS6008-A#admin
    Tue Mar 17 13:51:05.919 UTC

    <username> connected from 127.0.0.1 using console on xr-vm_node0_RP0_CPU0
    sysadmin-vm:0_RP0#
  2. システム管理ページから、コンソール 0 のホストに対してセキュア セル(SSH)セッションを確立できるか試してみます。

    注:この例でのコンソール 0 の IP アドレスは 10.0.2.2 です。

    sysadmin-vm:0_RP0# run chvrf 0 ssh 10.0.2.2
    Thu Mar  12 05:03:37.262 UTC
    [host:~]$
    [host:~]$ >> Console 0 host.
  3. どちらの方向で接続が失われるかを判別するために、ホストからコンソール回線の方向、およびコンソール回線からホストの方向に echo テストを実行します。以下の例では、ホストからコンソール回線に「Hello I am console 0」メッセージが送信されます。
    host:~]$ echo Hello I am console 0 >/dev/ttyS0 >> Sending from S0 i.e. Console0

    [host:~]$
    コンソール回線では、コンソール 0 のホストから送信されたメッセージが表示されます。
    Connecting to Device Port 30.Connected to port 30. Escape sequence is ESC A TEST
    Hello I am console 0
  4. コンソール回線とコンソール 0 のホストとの間で通信が行われることを確認するために、コンソール回線でテキストを入力します。入力中のテキストを確認できないとしても、ホスト側で出力されるはずです。
    [host:~]$ cat < /dev/ttyS0 >>>

    Connecting to Device Port 30.Connected to port 30. Escape sequence is ESC A
      .>
    以下に示すように、同じ文字がコンソール 0 のホストでも表示されます。
    [host:~]$
    Hello console 0 redirect. >>> Message coming from console line. 
  5. 通信が双方向で行われていることを確認した後は、コンソール 0 のホストからコンソール回線のノイズの消去を試行できます。
    [sysadmin-vm:0_RP0:~]$ stty -F /dev/hvc0 -ignpar -ignbrk[sysadmin-vm:0_RP0:~]$

    [Console Server ]> c d d 30
    Connecting to Device Port 30.Connected to port 30. Escape sequence is ESC A

    sysadmin-vm:0_RP0# run
    Thu Mar 12 05:18:14.486 UTC
    [sysadmin-vm:0_RP0:~]$ stty -F /dev/hvc0 -ignpar -ignbrk
    [sysadmin-vm:0_RP0:~]$

注:このプロセスで問題が解決した場合、Cisco Bug ID CSCuq84495 が発生していた可能性があります。