シスコ ユニファイド コミュニケーションは、2009年9月1日から開始された株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (以下、ドコモ)の「オフィスリンク™」サービスとの接続をサポートしています。オフィスリンク™は、同一法人のお客様において、全国の FOMA®エリア内で、FOMA とオフィスの内線電話機との通話、FOMA と FOMA との通話を内線番号を用いて定額料金で利用可能にするサービスです。Cisco Unified Communications Manager をドコモ網に接続することで、オフィス内の Cisco Unified IP Phone と FOMA 端末との間での内線通話が定額で利用可能になります(図1を参照)。
図1 オフィスリンク™とシスコ ユニファイド コミュニケーション
シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューションとオフィスリンク™の連携によるメリットは、次のとおりです。
· 名刺に印刷したダイヤルイン番号により、外出中にお客様から掛かってくる電話を FOMA で確実に受け取ることができるため、携帯電話番号を名刺に印刷する必要がありません。
· 携帯電話への着信は、利用ユーザが設定・変更できます。
· Cisco Unified IP Phone から開催する電話会議(Ad-hoc/Meetme)にも FOMA を使って参加できます。
· 移動中、携帯電話で受け取れない電話は、Cisco Unity ボイス メールで留守電として受け取り、着信通知メールによって通知されます。
· SIP 直収接続をサポートするため、特別なゲートウェイを必要としない安価な接続が可能です。
ドコモのオフィスリンク™ サービスは、Cisco サービス統合型ルータ(ISR)経由で Cisco Unified Communications Manager をドコモ網に接続することにより実現できます(図2 を参照)。
現在、オフィスリンク™との接続には、次の 2 つの方法があります。
· SIPによる直収接続(PRIゲートウェイを必要としない安価な接続)
· Cisco サービス統合型ルータの PRI インターフェイスを使用する PRI ゲートウェイ接続
図2 接続構成の概要
ドコモのオフィスリンク™との接続には、以下の機器が必要となります。
· Cisco Unified Communications Manager(CUCM)
o バージョン 6.1(2)以降
· Cisco サービス統合型ルータ(ISR)
o IOS 12.4(20)T以降
o Cisco Unified Boarder Element (CUBE)/SIP接続
o PRIインタフェース
対応インタフェースカード・モジュールは以下の通りです。
· VWIC2-1MFT-T1/E1
· VWIC1-1MFT-T1
· VWIC1-1MFT-T1-DI
· NM-HDV2(ベース モジュール)