Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバの取り付けおよびサービス ノート
UCS B200 M3 ブレード サーバの取り外しと取り付け
Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバの取り外し
Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバの取り付け
Cisco UCS B200 M3(図 1)は、シスコが提供する最新の Intel ベースのハーフ幅ブレード サーバです。Intel E5-2600 シリーズ CPU を使用する 2 つの CPU ソケットと最大 24 個の DIMM をサポートし、モジュラ LOM(シスコの仮想インターフェイス カード専用スロット)を 1 つとメザニン アダプタを 1 つ使用できます。現時点では、UCS B200 M2(第 2 世代)サーバも引き続き入手可能で、これには別途資料が用意されています。1 台の UCS シャーシには最大で 8 台の UCS B200 ブレード サーバを設置できます。必要に応じて、他のモデルや Cisco UCS ブレード サーバを混在させて使用することもできます。Cisco UCS B200 M3 は、Cisco UCS Manager バージョン 2.0(2m)以降で管理します。
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サーバの LED は、ブレード サーバがアクティブ モードかスタンバイ モードか、ネットワーク リンクの状態、ブレード サーバの全体的な状態、およびサーバが青色に点滅するビーコンを表示するように設定されているかどうかを示します。詳細については、 表 1 を参照してください。
リセット ボタンは、シャーシの内部に入り込んでいるため、クリップの先端またはそれに似たものを使用して押す必要があります。このボタンを 5 秒間押し続けてから放すとサーバが再起動します。他の方法による再起動が機能しない場合は、この方法を使用します。
個々のサーバのビーコン機能は、LED と組み合わされたボタンを押すことにより、オンまたはオフにすることができます。詳細については、 表 1 を参照してください。
電源ボタンおよび LED では、サーバを手動で一時的にサービス休止状態にすることができ、この状態からは短時間で再起動できます。ブレード サーバまたは組み込みのラック マウント サーバに関連付けたサービス プロファイルで、目的とする電源の状態を「オフ」に設定している場合は、電源ボタンまたは Cisco UCS Manager を使用してサーバをリセットすると、サーバで目的とする電源の状態と実際の電源の状態が一致しなくなり、後でサーバが予期せずにシャットダウンする可能性があります。電源を切断した状態からサーバを安全にリブートするには、Cisco UCS Manager でブート サーバのアクションを使用します。
コンソール ポートを使用すると、ブレード サーバに直接接続できるので、オペレーティング システムのインストールなどの管理タスクをリモートからではなく、直接実行できます。このポートには、KVM ドングル ケーブル(図 2 に示す N20-BKVM)を使用して Cisco UCS ブレード サーバを直接接続できます。このケーブルは、DB9 シリアル コネクタ、モニタを接続する VGA コネクタ、およびキーボードとマウスを接続するデュアル USB ポートを備えています。このケーブルを使用すると、ブレード サーバで実行しているオペレーティング システムと BIOS に直接接続できます。KVM ケーブルは、ブレード シャーシ アクセサリ キットに標準で付属しています。
このマニュアルでは、注釈、注意、および安全上の警告に次の表記法を使用しています。
注釈と注意には、ユーザが知っておく必要がある重要な情報が記載されています。
(注) 「注釈」です。役立つ情報や、このマニュアル以外の参照資料などを紹介しています。
誤って行うと負傷する可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
ブレードごとに 2.5 インチ ドライブが最大 2 台搭載されており、サーバ前面からの着脱およびホットスワップが可能です。マザーボードには LSI SAS 2004 RAID コントローラが搭載されており(個別に交換はできません)、RAID 0 および RAID 1 をサポートします。ブレード サーバのハード ドライブは、ブレード サーバをシャーシから取り外さなくても取り外し可能です。ブレード サーバのそれ以外のコンポーネントを交換するときは、シャーシからブレードを取り外す必要があります。使用していないハード ドライブ ベイは、カバー プレート(N20-BBLKD)で常に覆い、適切な通気と冷却を確保する必要があります。ここでは、図を簡潔にするために、シャーシの描写は省略されています。
HDD または SSD を、サイズ、モデル、および製造者が同じドライブに交換すれば、UCS Manager で問題が発生することはありません。RAID アレイを構成するドライブを交換する場合は、障害が発生したドライブを、サイズ、モデル、および製造業者が同じ新品のドライブに交換することを推奨します。RAID ボリュームを作成するときは容量が同じドライブを使用して、以下に示す業界標準の方法に従うことを推奨します。容量が異なるドライブを使用すると、RAID ボリュームを構成するすべてのドライブで使用できる容量が、それらの中で最も容量の小さいドライブの容量に制限されます。実行中のシステムで HDD をアップグレードまたは追加する前に、UCS Manager でサービス プロファイルを調べ、新しいハードウェア設定がサービス プロファイルで許容しているパラメータの範囲内であることを確認します。
ハード ディスクおよび RAID のトラブルシューティング情報は、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「Troubleshooting Server Hardware」の項に記載されています。
表 2 に、このブレード サーバでサポートされるドライブを示します。これらはすべてホット プラグ可能で、接続に使用するドライブ スレッドが取り付け済みとなっています。スペアのドライブ スレッドは付属していません。
600 GB、SAS 転送レート 6Gb、10K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド取り付け済み |
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300 GB、SAS 転送レート 6Gb、15K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド取り付け済み |
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146 GB、SAS 転送レート 6Gb、15K RPM SFF HDD/ホット プラグ/ドライブ スレッド取り付け済み |
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ブレード サーバからハード ドライブを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 ボタンを押してイジェクタを解除し、スロットからハード ドライブを引き出します。
ステップ 2 取り外したハード ドライブをすぐに別のサーバに取り付けない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にハード ドライブを置きます。
ステップ 3 スロットを空のままにする場合は、ブレード サーバにほこりが入らないようにハード ディスク ドライブのブランク前面プレート(N20-BBLKD)を取り付けます。
ブレード サーバのハード ドライブをブレード サーバに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ハード ドライブ レバーの解除ボタンを押してレバーを開きます(図 4 を参照)。
ステップ 2 ブレード サーバの開口部にハード ドライブを差し込んでゆっくりと押し込み、ハード ドライブを装着します。
RAID サービスのフォーマットと設定には UCS Manager を使用します。RAID 設定の詳細については、ご使用のソフトウェア リリース用の UCS Manager コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
RAID クラスタを移動する必要があるときは、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「Troubleshooting Server Hardware」の「 Moving a RAID Cluster 」の項を参照してください。
このブレード サーバで次のいずれかの機器内部作業を実施する場合は、事前にシャーシからブレード サーバを取り外す必要があります。静電気による損傷を防ぐため、取り付けおよび取り外し作業中は接地リスト ストラップを着用し、モジュールを取り扱う際は必ずフレームの端を持つようにしてください。
• 主電源モード:サーバのすべてのコンポーネントに電力が供給され、ハード ドライブ内のオペレーティング システムが稼動できます。
• スタンバイ電源モード:電力はサービス プロセッサと冷却ファンにだけ供給され、このモードでサーバを安全に電源オフできます。
ブレード サーバのオペレーティング システムへの接続を確立したら、オペレーティング システムを使ってブレード サーバを直接シャットダウンできます。
次の方法のいずれかを使用して、グレースフル シャットダウンまたは緊急シャットダウン(ハード シャットダウン)を実行できます。
• UCS Manager を使用します。『 Cisco UCS Manager GUI Configuration Guide 』または『 Cisco UCS Manager CLI Configuration Guide 』を参照してください。
• グリーンは、サーバが主電源モードであり、安全に電源オフするにはシャットダウンする必要があることを示します。ステップ 2 に進みます。
• オレンジは、サーバがスタンバイ モードになっており、安全に電源オフできることを示します。ステップ 3 に進みます。
ステップ 2 次の手順でグレースフル シャットダウンまたはハード シャットダウンを実行します。
• グレースフル シャットダウン:電源ボタンを押して放します。オペレーティング システムでグレースフル シャットダウンが実行され、サーバはスタンバイ モードに移行します。移行すると、電源ステータス LED がオレンジで示されます。
• 緊急シャットダウン:電源ボタンを 4 秒間押し続けると、主電源が強制的にオフになり、すぐにスタンバイ モードになります。
ステップ 3 シャーシ内のすべてのブレード サーバをシャットダウンするときは、サーバの電源を完全にオフにするために、電源コードをシャーシから外す必要があります。1 台のサーバだけをシャットダウンするときは、シャーシからコードを取り外す必要はなく、サーバの取り外しに進みます。
サーバを取り外す前に、UCS Manager を使用してサーバを停止します。シャーシからブレード サーバを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 2 ブレードのイジェクト レバーを引いてブレード サーバの固定を解除し、シャーシからブレードを取り外します。
ステップ 3 ブレードをシャーシから途中まで引き出し、もう一方の手で下からブレードの重量を支えます。
ステップ 4 取り外したブレードをすぐに別のスロットに取り付け直さない場合は、静電気防止用マットまたは静電気防止用フォームの上にブレードを置きます。
ステップ 5 スロットを空のままにする場合は、シャーシにほこりが入らないようにブランクの前面プレート(N20-CBLKB1)を取り付けます。
UCS B200 M3 ブレード サーバは、1 つの UCS シャーシの中で、前世代の B200 M2 サーバや B200 M1 サーバなどの他の UCS ブレード サーバまたは他の UCS B シリーズ ブレード サーバとの相互運用が可能です。ブレード サーバを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 ブレード サーバの前の方を持ち、もう一方の手で下からブレードを支えます。図 5 を参照してください。
ステップ 2 ブレード サーバの前面にあるイジェクト レバーを開きます。
ステップ 3 開口部にブレードを差し込んでゆっくりと奥まで押し込みます。
ステップ 4 イジェクト レバーを押してシャーシの端に固定し、ブレード サーバを完全に押し込みます。
ステップ 5 ブレードの前面にある非脱落型ネジを 0.339 N-m(3 インチポンド)以下のトルクで締めます。指だけで直接締めれば、非脱落型ネジが外れたり、損傷したりする可能性は低くなります。
ステップ 6 サーバの電源をオンにします。すべてのハードウェア変更がサービス プロファイルの許容範囲内であれば、取り付けたサーバを UCS Manager が自動的に再認識および再関連付けして、サーバが稼動状態になります。
図 5 に、シャーシ内でのブレード サーバの位置を示します。ブレード サーバはシャーシの上側 8 スロットに装着します。
今後の使用を考慮して SD カード スロットが用意されています。製品リリースの時点では、SD カード スロットはサポートされていません。使用するには、今後のソフトウェア アップデートが必要です。
ステップ 1 図 7 に示すようにボタンを押し、そのまま押し続けます。
ステップ 2 カバーのバック エンドをつかんでカバーを引き上げ、後方に引きます。
図 7 Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバのカバーの取り外し
エア バッフル(図 8)は、サーバの各部品に空気を導き、エア フローを改善します。B200 M3 サーバには、同形状のバッフルが 2 つ付属しています。このバッフルの取り付けに工具は不要です。図に示すように、バッフル中央の穴をマザーボード上のスタンドオフに合わせて、DIMM の上にバッフルを置くだけです。
図 8 Cisco UCS B200 M3 のエア バッフル
取り付けたエア バッフルは、図 9 に示すように、4 本の独立した経路に空気を導きます。
図 10 に、ブレード サーバ内の各種コンポーネントを示します。
内部 USB コネクタ 2 |
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2.Cisco UCS-USBFLSH-S-4GB= の使用を推奨します。他の USB ドライブを使用する場合は、取り付けと取り外しの際に必要な作業空間を確保するために、幅が 0.8 インチ以下で長さが 1.345 インチ以下のものを使用してください。 |
ブレードの起動時に POST 診断によって CPU、DIMM、HDD、アダプタ カードがテストされ、障害があればエラー通知が UCS Manager に送信されます。通知はシステム エラー ログまたは show tech-support コマンド出力で確認できます。エラーが検出されると、障害が発生したコンポーネントの横にある LED もオレンジに点灯します。実行時、ブレード BIOS、コンポーネント ドライバ、および OS すべてによってハードウェアの障害がモニタされ、修正できないエラーまたは規定値を超える修正できるエラー(ホスト ECC エラーなど)が発生すると、ハードウェアのコンポーネントの LED がオレンジに点灯します。
LED の状態は保存され、シャーシからブレードを取り外すと、LED の値は最大 10 分間継続されます。マザーボードの LED 診断ボタンを押すと、コンポーネントに障害が発生していることを示す LED が最大 30 秒間点灯するので、コンポーネントの識別が容易になります。シャーシにブレードを取り付け直して起動すると LED の障害値がリセットされ、プロセスが最初から開始されます。
DIMM 挿入エラーが検出されると、ブレードの検出に失敗する場合があり、エラーはサーバの POST 情報でレポートされます。これは、UCS Manager GUI または CLI から確認できます。UCS ブレード サーバには、ブレード サーバに DIMM を取り付ける際に従う特定のルールが必要です。ルールはブレード サーバのモデルによって異なります。ルールについてはブレード サーバの各マニュアルを参照してください。
HDD ステータス LED は HDD の前面にあります。CPU、DIMM、またはアダプタ カードで障害が発生すると、サーバ ヘルス LED は、軽微な障害ではオレンジに点灯し、重大な障害ではオレンジに点滅します。
ここでは、ブレード サーバ内での次の作業の実行方法について説明します。
• 「CPU およびヒート シンクの取り外しおよび取り付け」
B200 ブレード サーバでは、次のシスコ コンポーネントを使用できます。
警告 バッテリを正しく交換しないと、爆発するおそれがあります。交換用バッテリは元のバッテリと同じものか、製造元が推奨する同等のタイプのものを使用してください。使用済みのバッテリは、製造元の指示に従って廃棄してください。
ステートメント 1015
マザーボードの Complementary Metal-Oxide Semiconductor(CMOS; 相補型金属酸化膜半導体)バッテリの取り付けまたは交換を行うには、次の手順に従います。
ステップ 1 マザーボードの CMOS バッテリを取り外します。
a. ブレードの電源をオフにし、シャーシから取り外します。「ブレード サーバのカバーの取り外し」の説明に従って、上部カバーを取り外します。
b. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します(図 11 を参照)。
c. ソケットからバッテリを持ち上げます。指を入れるスペースがない場合は、ラジオ ペンチでバッテリを保持します。
ステップ 2 マザーボード CMOS バッテリを取り付けます。
a. バッテリ ソケット固定クリップをシャーシ側面の方向に押します。
b. バッテリのマイナス(-)マークをシャーシ側面に向けて新しいバッテリをソケットに取り付けます。バッテリの上部で固定クリップがカチッと鳴ることを確認してください。
d. シャーシにサーバを取り付け、電源ボタンを押してブレードをオンにします。
図 11 マザーボードの CMOS バッテリの取り外しと取り付け
発注の際は、CPU を 2 個搭載したブレード サーバのみが入手可能ですが、サーバの稼動を開始した後で別のタイプにアップグレードできます。2 つの CPU は同じタイプでなければなりません。また、2 基目の CPU 用のスロット内にあるメモリは、2 基目の CPU が存在しなければ認識されません( メモリ配列を参照)。これらの手順で CPU を 1 つのサーバから別のサーバに移動するか、障害が発生した CPU を交換しなければならない場合があります。
表 3 に、使用可能な CPU オプションを示します。
CPU とヒート シンクを取り外すには、次の手順を実行します。
ステップ 1 ヒート シンクをマザーボードに固定している 4 本の非脱落型ネジを緩めます。図 12 の番号 1 を参照してください。
ステップ 2 ヒート シンク(UCSB-HS-01-EP)を取り外します。 図 12 の番号 2 を参照してください。クリーニング キット(UCSX-HSCK=、シスコからお買い求めいただけます)を使用して、ヒート シンクの底面から古いサーマル コンパウンドを取り除きます。洗浄溶剤の 2 本のボトルに記載された指示に従ってください。
ステップ 3 のマークがついた 1 番目のソケット フックの固定を解除します。図 12 の番号 3 を参照してください。
ステップ 4 のマークがついた 2 番目のソケット フックの固定を解除します。図 12 の番号 4 を参照してください。
ステップ 5 ソケット ラッチを開きます。図 12 の番号 5 を参照してください。
ステップ 6 付属している CPU 位置調整ツールの中央のボタンを押して、キャッチの固定を解除します。図 13 を参照してください。
ステップ 7 次の手順を実行して、古い CPU を取り外します。
a. 図 13 に示すように、CPU 位置調整ツールの A1 矢印が CPU の位置決めマークに一致する向きで、CPU のベゼル上に CPU 位置調整ツールを置きます。
b. ツールの側面レバーを押して、装着されている CPU がツールに捕捉されるようにします。
図 12 ヒート シンクの取り外しと CPU ソケットへのアクセス
サーバに新しい CPU を取り付ける前に、次の点を確認してください。
• その CPU がそのモデル サーバでサポートされている。
• CPU/DIMM とサーバの組み合わせをサポートする BIOS アップデートが存在し、インストール済みである。
• UCS Manager で新しい CPU がそのサーバ用のサービス プロファイルによって認識および使用可能である。
CPU とヒート シンクを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 CPU 位置調整ツールの中央のボタンを押して、ツールを使用できる状態にします。
ステップ 2 新しい CPU をパッケージから取り出し、図 14 に示すように位置調整ツール上に置きます。CPU の縁以外の部分には触れないようにします。
ステップ 3 位置調整ツールの側面レバーを押して、適切に置いた CPU がツールに捕捉されるようにします。
ステップ 4 図 15 に示すように、位置決めマークを合わせてベース上に CPU を装着します。
ステップ 5 位置調整ツール中央のボタンを押して CPU とツールとの結合を解除し、CPU がソケットに収まるようにします。
ステップ 6 ソケット ラッチを閉じます。図 15 の番号 1 を参照してください。
ステップ 7 のマークがついた 1 番目のソケット フックを固定します。図 15 の番号 2 を参照してください。
ステップ 8 のマークがついた 2 番目のソケット フックを固定します。図 15 の番号 3 を参照してください。
ステップ 9 交換用 CPU およびサーバに付属のサーマル コンパウンド(UCS-CPU-GREASE= として別途入手可能)のチューブを使用して、ヒート シンク底面の CPU に接触する部分にサーマル コンパウンドの保護膜を塗布します。
ステップ 10 ヒート シンク(UCSB-HS-01-EP)を取り付けます。図 15 の番号 4 を参照してください。
ステップ 11 ヒートシンクの 4 本の非脱落型ネジを、図 15 の右上に示す対角線の順序で締めて、ヒート シンクをマザーボードに固定します。
ここでは、B200 M3 ブレード サーバに必要なメモリのタイプと、パフォーマンスに対するその影響について説明します。内容は、次のとおりです。
• 「メモリ配列」
ブレード サーバは、24 本の DIMM スロットを備えています(CPU ごとに 12 本)。12 本で 1 組の DIMM スロットは、その組ごとに 4 つのチャネルで構成され、チャネルごとに 3 つの DIMM を備えます(図 17 と図 18 を参照)。
各チャネルはアルファベットで識別し、CPU1 では A、B、C、および D、CPU2 では E、F、G、および H です。各 DIMM スロットは 0、1、または 2 の番号で識別します。各 DIMM スロット 0 は青、各 DIMM スロット 1 は黒、各 DIMM スロット 2 はオフホワイトまたはベージュで色分けされています。
図 18 に、ブレード サーバでの DIMM とチャネルの物理的レイアウトを示します。右上と右下の DIMM スロットは 2 番目の CPU(図中で右側の CPU)が使用し、左上と左下の DIMM スロットは 1 番目の CPU(図中で左側の CPU)が使用します。
図 19 に、バンクとチャネルの論理図を示します。
ブレード サーバでは、チャネルあたりの DIMM を 1 つとした設定(1DPC)、2 つとした設定(2DPC)、または 3 つとした設定(3DPC)で DIMM を使用できます。
Cisco UCS B200 M3 ブレード サーバの各 CPU は、3 つのメモリ スロットを 1 チャネルとして 4 つのチャネルをサポートします。1 DPC 設定では、バンク 0 だけに DIMM を装着します。2 DPC 構成では、スロット 0 とスロット 1 の両方に DIMM を装着します。3 DPC 構成では、スロット 0、スロット 1、およびスロット 2 に DIMM を装着します。
表 5 に、アップグレード用 DIMM を取り付けるためにサポートされている装着順序を示します。
ブレード サーバのメモリ構成を検討する際、いくつかの考慮事項があります。次に例を示します。
• 容量が互いに異なる複数の DIMM を混在させる場合は、最も大容量の DIMM をスロット 0 に装着し、以下容量が大きい順にスロット 1、スロット 2 に装着します(たとえば、A0 に UCS-MR-1X162RY-A、A1 に UCS-MR-1X082RY-A、A2 に UCS-MR-1X041RY-A をそれぞれ装着します)。
• CPU の選択によっては、パフォーマンスに影響を及ぼす場合があります。
• DIMM は、1DPC、2DPC、または 3DPC のいずれかの設定で使用できます。1DPC と 2DPC では、CPU と DIMM の仕様に基づく最大定格の動作速度が得られます。3DPC では DIMM の動作速度が低下します。
ブレード サーバの CPU として Intel E5-2600 を使用している場合は、偶数個のチャネルに DIMM を装着した場合にのみ、メモリのミラーリングがサポートされます。1 つのチャネルまたは 3 つのチャネルに DIMM を装着した場合、メモリのミラーリングは自動的にディセーブルになります。また、メモリのミラーリングを使用した場合、信頼性上の理由から DRAM サイズが 50% 減少します。
モジュラ LOM は、2 X 10 ギガビットのイーサネット/FCoE を各シャーシの IOM に接続できるようにする専用の I/O アダプタです。次のオプションを使用できます。
(注) モジュラ LOM を扱う作業では、アダプタ カードを取り外す必要があります。
ブレード サーバにモジュラ LOM カードを装着するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 マザーボードのコネクタ上でモジュラ LOM の基板コネクタを保持し、マザーボード上のスタンドオフ ポストに非脱落型ネジの位置を合わせます。
ステップ 2 マザーボードのコネクタにモジュラ LOM の基板コネクタを確実に差し込みます。
ヒント モジュラ LOM を取り外すには、取り付けのときとは逆の順番で作業します。マザーボードからコネクタを抜くときは、コネクタとの接続がゆるむまで、コネクタの長さ方向に基板を数回ゆっくり往復運動させると効果的です。
ネットワーク アダプタとインターフェイス カードは、すべて同じ取り付け手順に従います。次のオプションを使用できます。
Cisco UCS NIC M61KR-B Broadcom 57712 3 |
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VIC 1240 用ポート エキスパンダー カード - VIC 1240 で 4 つのポートを追加でイネーブルにして、合計でデュアル 4 x 10Gb イーサネットを実現するハードウェア オプション |
3.VIC 1240 モジュラ LOM カードを装着しない場合は、これらのいずれかのアダプタ カードを装着する必要があります。 |
アダプタ カードを異なるタイプのものに交換する場合は、実際に交換を行う前に、必ず最新のデバイス ドライバをダウンロードし、サーバのオペレーティング システムにロードしてください。詳細については、該当する UCS Manager ソフトウェア コンフィギュレーション ガイドのファームウェア管理の章を参照してください。
アダプタ カードをブレード サーバに取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 アダプタ ボードをコネクタがマザーボードのコネクタの上にくるように保持し、アダプタの 2 本の非脱落型ネジをマザーボード上のスタンドオフ ポストの位置に合わせます
ステップ 2 アダプタのコネクタをマザーボードのコネクタにしっかりと押し込みます。
ヒント アダプタ カードを取り外すには、取り付けのときとは逆の順番で作業します。マザーボードからコネクタを抜くときは、コネクタとの接続がゆるむまで、コネクタの長さ方向に基板を数回ゆっくり往復運動させると効果的です。
トラステッド プラットフォーム モジュール(TPM、シスコ製品 ID UCSX-TPM1-001)は、サーバの認証に使用するアーティファクトを安全に保存できるコンポーネントです。これらのアーティファクトには、パスワード、証明書、または暗号キーを収録できます。プラットフォームが信頼性を維持していることを確認するうえで効果的なプラットフォームの尺度の保存でも、TPM を使用できます。すべての環境で安全なコンピューティングを実現するうえで、認証(プラットフォームがその表明どおりのものであることを証明すること)および立証(プラットフォームが信頼でき、セキュリティを維持していることを証明するプロセス)は必須の手順です。
TPM は、このサーバ向けに工場で設定するオプションです。これは Intel の Trusted Execution Technology(TXT)セキュリティ機能の要件であり、TPM を搭載したサーバの BIOS 設定でイネーブルにする必要があります。TPM は、工場から出荷した後でお客様が追加することはできず、別のサーバに移動することもできません。
ステップ 1 サーバのサービス プロファイルにある BIOS ポリシーで待機モードをイネーブルにします。
ステップ 2 KVM ドングル(図 2 に示す N20-BKVM)を使用してサーバの前面パネルにキーボード、モニタ、マウスを接続するか、その他の方法で、サーバに直接接続します。
ステップ 3 サーバを再起動します。この再起動のときに F2 キーを押して BIOS のセットアップ画面を開始します。
ステップ 4 [Advanced] タブで [Trusted Computing] を選択して Enter キーを押します。
ステップ 5 [TPM Support] オプションを [Enable] に設定します。
ステップ 6 F10 キーを押して設定を保存し、セットアップ画面を終了します。サーバの起動が完了するまで待ちます。
サーバの一般的なトラブルシューティング情報については、『 Cisco UCS Troubleshooting Guide 』の「 Troubleshooting Server Hardware 」の項を参照してください。
UCS サーバの設定と管理は UCS Manager を使って行います。お使いの UCS Manager のバージョンに合った『 UCS Manager Configuration Guide 』を参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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