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ユニファイド コンピューティングの概要

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ユニファイド コンピューティングの概要



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仮想化の登場によって市場に変革がもたらされ、IT 部門はこれを機会にコストを削減して柔軟性を向上させようとしています。にもかかわらず、IT 組織が日々奮闘している相手は、柔軟性に欠ける既存のハードウェア プラットフォームです。その結果、データセンター管理者は基本的な手作業にかなりの時間をとられており、戦略的で先を見据えた活動に集中することができません。

このドキュメントでは、今日のデータセンターに存在する重大な課題を取り上げ、これらの課題を解決するシスコのビジョンを紹介します。ここで紹介する Cisco Unified Computing System は、拡張性と環境に配慮したデータセンターの構築を可能にします。

Cisco Unified Computing System の概要

次世代のデータセンター プラットフォームである Cisco Unified Computing System は、サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセス、および仮想化を 1 つのシステムに統合し、TCO(総所有コスト)を削減してビジネスの俊敏性を高めるように設計されています。

Cisco Unified Computing System は、業界の各種標準に基づいて、以下の目的を果たすように設計されています。

  • データセンター リソースの有効利用
  • サービス提供の規模の拡大
  • セットアップ、管理、電力/冷却、およびケーブル接続を必要とするデバイスの数の大幅な削減

Cisco Unified Computing System アーキテクチャは、データセンターの TCO を大幅に削減しながら、IT の俊敏性と応答性を高めます。

  • 仮想化された環境および仮想化されていない環境の両方で、ジャストインタイム方式のプロビジョニングとワークロードのモビリティのサポートによってビジネスの俊敏性を高める
  • プラットフォーム、サイト、および組織の各レベルにおける TCO を大幅に削減する

今日のデータセンターに関する問題

企業コンピューティング システムはこれまで、拡張性と簡便性の取捨選択を迫られてきました。データセンターのシステム数が増えるにつれ、それらのシステムは複雑になります。また、複雑になればなるほど、新しいシステムの展開や日々のメンテナンスにコストがかかるようになります。

現在、IT 予算の多くがメンテナンスや既存のインフラストラクチャの管理に費やされています。その結果、IT 部門は、人や時間といった多くのリソースを投入していながら、ビジネス ニーズに迅速かつ効果的に応えることのできず、ただ規模だけが大きくなった寄せ集めのインフラストラクチャを維持していかなければならなくなっています。今こそ、これまで以上に低コストでビジネスの変化に対応可能なシステムが求められています。電力、冷却、施設に加え、増加の一途をたどるサーバ、ストレージ、およびアプリケーション リソースのニーズすべてが、継続的なコストの上昇につながっています。

最近では、世界中の IT 部門の多くが、データセンターおよびインフラストラクチャ統合の次の段階である仮想化へと移行しています。2008 年には、IT ワークロードの 38 % が仮想化されています。IT 部門の経営者たちの多くが今後 2 年間にサーバ インフラストラクチャの 50 % 以上を仮想化したいと計画しているため、この傾向はこれからも続いていくと考えられます。さらにこれらの経営者の 70 % は、仮想マシン導入の理由として、負荷分散とビジネス継続性の向上を挙げています。2008 年には、仮想化を展開している企業が平均で、400 % 以上の投資効果(ROI)と、12 か月以内に投資の回収を見込んでいます。このような投資の回収は、主にサーバ統合、使用率の向上、高い可用性によってもたらされます。

ところが、仮想化の利点をフルに享受するためには、いくつかの課題があります。仮想化をどんなに広い範囲に適用したとしても、データセンターの運用コストは相変わらず増え続けています。サーバの能力とパフォーマンスはますます高くなり、データセンターの冷却システムのキャパシティが追いつかないほどに加速しています。このような不均衡があると、データセンター インフラストラクチャの陳腐化が促進されてしまいます。実際、データセンターにある 1 台のサーバに供給する電力を 1 kWh とすると、データセンター インフラストラクチャをサポートするために 1.5 kWh の電力が必要です。調査会社の Forrester の 2008 年 12 月発行のレポートによると、IT 予算の 70% 以上が使いにくいサイロ型のデータセンター機器をメンテナンスするために使われています。データセンターの責任者には、異なる仮想化環境を統合して拡張するという課題もあります。その課題のなかには、次のようなものがあります。

  • 新しい仮想化環境のなかで、一貫性のあるインフラストラクチャ ポリシーを維持する
  • 常に変化して相互に依存することの多いデータセンター管理者の役割を、現在の管理ツールと手法を適用したまま遂行する
  • 使いにくいインフラストラクチャがばらばらに統合された状態で、運用を簡素化する

これらの課題をそのままにしておくと、拡張性のない、管理フレームワークが複雑に重なり合ったシステムになってしまいます。その結果、データセンターの運用コストはさらに高くなり、IT は変化するビジネス ニーズに素早く対応できなくなります。

Cisco Unified Computing System の実現

次世代データセンターでは、個々に存在するテクノロジーを統合して、1 つのシステムとして捉えて設計する必要があります。サーバ、ネットワーク、ストレージ アクセス、仮想化を 1 つの可用性の高い、論理的なシステムに統合すれば、柔軟なデータセンターの自動化が実現します。これにより、コストが削減され、柔軟性が増加します。

また、この数年間、仮想化が大きく発展したことで、新しい標準、テクノロジー、統合方法などが登場しています。これらのデータセンターにおける革新により、業界標準のコンポーネントを組み合わせ、統合することを前提としたデータセンター ソリューションの設計が可能になっています。ネットワーク、サーバ、仮想化プラットフォームを統合するために特別な IT スタッフや専門コンサルタントを雇う必要はありません。

図 1 ますます高まるアーキテクチャの複雑さ

図 1 ますます高まるアーキテクチャの複雑さ

シスコがユニファイド コンピューティングとして取り組んでいるこの市場変革は、データセンターのすべてのリソースを分かりやすい管理フレームワークのなかに取り込み、仮想マシンのレベルでインフラストラクチャ ポリシーと透過性を実現し、これまでどおりにネットワーク経由で配布するという、データセンターの自然な進化の現れです。重要なのは、ネットワークはデータセンターの基本インフラストラクチャになっているという点です。

このアーキテクチャの変化は、従来のデータセンター管理者の役割に大きな影響を与えます。管理がシステム レベルに組み込まれると、柔軟性が向上し、同じシステムに関わる管理者の役割のいくつかを 1 つに統合できます。システムに組み込まれているロール ベースの管理機能によって、企業は管理者リソースをもっと効率的に使えるようになります。

このコンセプトは、チームワークとコラボレーションを活用して IT の規律と責任を果たすことで、さらに大きな効果を生み出します。サーバ、ネットワーク、ストレージの管理者は、統合された 1 つの管理環境のなかで相互に協力し合いながら、自身の範囲の責任を果たすことができます。そして、従来のインフラストラクチャでは必須だった調整に時間をかけることなく、サーバ インフラストラクチャを設定できます。データセンターの役割やポリシーに変更があれば、それぞれの責任とシステム権限を簡単に変更して、新しい役割をすぐに作成できます。

管理者は、将来を見越した戦略を定義したり、サーバ インフラストラクチャやネットワーク接続の設定に必要なポリシーを定義にすることに集中できます。また、基本的なサーバ設定が自動化されるため、アーキテクチャに関する問題にも着手できます。

Cisco Unified Computing System は、仮想化を加速し、投資の回収を最大化します。仮想化、ネットワーク、サーバ リソースを一体化させることで、物理サーバと同じレベルの可視化が、仮想化された環境でも提供されます。仮想マシンの他のサーバへの移動時にも、ネットワーク ポリシーが維持されます。管理者は、ネットワークのなかにある仮想マシンの状態をいつでも透過的に把握でき、簡単で信頼性のあるポリシーを確実に実施し、その一貫性を診断できます。

Cisco Unified Computing System は、ポリシーベースの仮想マシン接続性、仮想マシンとともに移動可能なネットワーク プロパティ、物理環境と仮想環境の両方に対して一貫した運用モデルを提供します。この方法によって仮想マシンは、ホストからホストへとマイグレーションされても、ネットワークとセキュリティのポリシーにいつでも従うことができるようになります。

大幅に簡素化されたアーキテクチャ

シスコが提案するユニファイド コンピューティングでは、サーバとネットワークの展開方法が現在よりも簡素化されます。スイッチング リソースの集中化によってブレード シャーシ内部でのスイッチングが不要になり、ネットワーク アクセス レイヤの断片化が緩和されます。このアーキテクチャでは、ユニファイド ファブリックを使用して、LAN、ストレージ、および高性能コンピューティングのトラフィックを 1 つの統合インフラストラクチャで伝送します。これにより、サーバ アダプタ、シャーシ スイッチ、ケーブル、その他のサポート インフラストラクチャの管理対象の数が減ったり、完全になくなったりします。この簡素化は、電力、冷却、管理、セキュリティに必要なサポート インフラストラクチャを、従来のサーバ環境の半分にまで減らします。

このように管理機能が簡素化されて組み込まれることで、データセンター管理者は Cisco Unified Computing System の中枢神経システムとして機能するユニファイド管理ドメインのなかにある管理機能を使って集中管理が使用できます。組み込まれたデバイス管理ソフトウェアは、何百台というサーバと何千台の仮想マシンを 1 つの可用性の高いシステムとして管理できます。この組み込みアプローチによって、インフラストラクチャの管理における複数の管理者の役割とポリシーが大きく変わります。管理者は、アプリケーションを展開するのに必要なインフラストラクチャ ポリシーを、サービス プロファイルという移動可能で信頼性のある構造のなかにカプセル化できます。この構成概念が、IT の生産性とビジネスの俊敏性を向上させます。何日もかけてインフラストラクチャをプロビジョニングしてきたものが数分で終わるようになれば、IT スタッフのメンテナンスにかけている時間が大幅に縮小され、代わりに戦略的なイニシアチブを中心とした業務に集中できます。

仮想化のためのエンドツーエンドでの最適化

Cisco Unified Computing System アーキテクチャは、プロセッサからアグリゲーション レイヤまで、仮想化された環境を最適化します。最新の業界標準プロセッサ テクノロジーによって、よりよい仮想化パフォーマンス、優れた拡張性、高い柔軟性を実現します。サーバについて見てみると、メモリ容量の増加や CPU および I/O 機能のバランスによって、1台のサーバでサポートできる仮想マシンの数がこれまでよりもずっと多くなっています。すべての仮想マシンのネットワーク ポリシーやセキュリティに可視化および可動性を提供することで、物理環境でも仮想環境でも一貫した運用モデルが実現できます。組み込まれた管理とサービス プロファイルの構造を組み合わせれば、自動化によって応答性が向上し、人的エラーが発生する可能性が低くなります。それだけでなく、一貫性が向上し、サーバやネットワークの展開に要する時間も短縮されます。

テクニカル パートナーとのエコシステム

強力なパートナー エコシステムは、Cisco Unified Computing System をサポートする上での重要な要素となります。パートナー エコシステムによって、ネットワーク、サーバ、ストレージ、仮想化、管理、アプリケーション リソースなどを含む包括的なソリューションを提供できます。また、各コンポーネントが事前に統合されてテストされているため、確実なシステム導入が可能になります。パートナーは技術面でのインテグレーションだけでなく、Cisco Unified Computing System の販売、サービス、エンドツーエンドのサポートについても総合的に責任を持ちます。

将来のニーズを継続的に満たすアーキテクチャ

Cisco Unified Computing System アーキテクチャは、データセンターに将来のテクノロジーを導入できるだけの拡張性をもたらします。Cisco Unified Computing System は、40 ギガビット イーサネットなどの将来のテクノロジーが利用可能になったときにはそれらを取り入れられるように設計されています。またシンプルなアーキテクチャであるため、サイズ、パフォーマンス、帯域幅のどれについてもデータセンターの拡張性を維持できます。従来のプラットフォームのような時間の経過とともに複雑さが増加していくようなことはありません。このアプローチでは過去の投資を保護できるので、ROI の増加にもつながります。

シスコが Unified Computing System を推進する理由

シスコはこれまでもネットワーク テクノロジーにおける革新をリードし、データセンター分野で長年にわたり他の IT テクノロジーおよび IT サービスのプロバイダーと協力してきました。シスコは、ネットワークを使用して、いつでも、どこでも、誰にでも迅速に情報を提供する方法を把握しています。

シスコには、業界標準に基づき、ネットワークをプラットフォームとして使用した、IT の革新を通じてビジネス上の成果をもたらす統合システムを提供してきた長い歴史があります。Cisco Unified Computing System は、この延長上にあります。最近の例では、IP テレフォニー、LAN スイッチング、ユニファイド コミュニケーション、ユニファイド I/O などがあります。

シスコ Data Center 3.0 戦略におけるユニファイド コンピューティング フェーズは数年前から始まっており、サーバや仮想化についての経験豊かなチームとネットワーキングおよびストレージ アクセスの専門家たちが議論を重ねてきました。その結果として、Cisco Nexus™ ファミリーのようなユニファイド ファブリックやサーバ仮想化をサポートする基盤テクノロジーを提供してきました。

ほかのテクノロジー プロバイダーやサービス プロバイダーとのコラボレーションの結果として、シスコは、コンピューティングに対してシステム アプローチをとることで、このイノベーションを牽引しています。このアプローチでは、ネットワークのインテリジェンスおよび拡張性と、革新的な ASIC(Application-Specific Integrated Circuits)、統合された管理、および標準的なコンピューティング コンポーネントとが統合されます。

IT にとっての主な利点

Cisco Unified Computing System アーキテクチャは、ネットワーク、サーバ、ストレージ アクセス、および仮想化のコンポーネントを 1 つのシステムに統合します。何百台というサーバと何千台という仮想マシンを 1 つのシステムとして管理できるため、管理の複雑さが軽減されます。データセンターの管理者は、新しいサービスを簡単に素早く、セキュアに展開することができます。
Cisco Unified Computing System アーキテクチャは、業界の標準に基づき、仮想化データセンターの導入を促進します。

  • プラットフォーム、サイト、組織のレベルでの TCO(導入コストと運用コスト)の削減
  • 仮想化された環境および仮想化されていない環境のどちらについてもインフラストラクチャの設定が素早くできるため、データセンター スタッフの生産性が向上
  • 何百の物理サーバと何千という仮想マシンを1つの高度な管理ドメインのなかで運用でき、従来の環境で発生していたような複雑さなしに拡張性を実現
  • データセンターのエネルギー効率とリソース利用率を向上
  • 異なるテクノロジーを 1 つのシステムに統合することで管理が統合されてシステムに組み込まれ、管理ポイントの数が減って、一貫したインフラストラクチャ ポリシーをシステム全体に対して適用可能になる

図 2 プラットフォーム間のオーケストレーション

図 2 プラットフォーム間のオーケストレーション


まとめ

Cisco Unified Computing System は Cisco Data Center 3.0 のビジョンにおける次のステップです。ネットワーク、サーバ、ストレージ アクセス、および仮想化のリソースを 1 つに統合したシステムを構築することで、次のような効果を発揮します。

  • TCO の削減
  • ビジネスの俊敏性の向上
  • 生産性の向上

データセンターは、いま、まさに変わろうとしています。データセンターの仮想化は、設備コストおよび電力/冷却コストの削減、サーバ使用率の向上、サービスレベルの向上、アプリケーションの迅速な展開といった多くの利点をもたらします。

しかし、仮想化には重大な課題も潜んでいます。それは、ばらばらに存在する物理サーバ、仮想サーバ、ストレージ、ネットワーク リソースがますます増えていくのを管理しなければならないというところにあります。

Cisco Unified Computing System を導入することで、現在よりもずっと管理性、信頼性、柔軟性、拡張性に優れたデータセンター アーキテクチャを使って、データセンター仮想化を実現できます。また、シスコおよび業界をリードするパートナーが、その実現に向けて IT 部門をサポートします。

関連情報

詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/unifiedcomputing/ を参照してください。

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