アールジーエー再保険会社(RGA;Reinsurance Group of America)は、セントルイスにある本社から世界中の顧客に保険および再保険サービスを提供しています。本社に在籍する250名のスタッフは、国内の系列会社のほか、カナダ、中南米、アジア太平洋地域にある海外支店と通信する必要があります。同社では、このような通信の管理にともなう複雑性と経費が問題になっていましたが、Virtual Private Network(VPN;仮想私設網)を導入することで解決しました。VPNの導入によって、通信コストの削減、非営業部門の業務の効率化、提携先と顧客へのサービスの改善が達成されたのです。
RGA社がVPNを導入する以前は、企業ネットワークに接続するために多くの電話料金を負担していました。国内の長距離通話料金に加えて、RGA社は海外にいるスタッフのネットワーク アクセス費用を負担していました。また、外国宛のファクシミリや宅配サービスにも莫大な経費がかかっていました。VPN上での情報共有を開始してからは、コストは大幅に下がっています。たとえば、RGA社はこれまでアジア向けのファクシミリ送信だけでも年間50,000ドルを支出していましたが、VPNを導入してから、この経費は実質的に不要になりました。
RGA社はさらに、技術サポートにもVPNを活用しています。セントルイスにいる同社のサポート スタッフがVPNを使用して、ネットワーク上のリモート サーバ、Eメール システム、インターネット接続、およびソフトウェア アプリケーションをモニタすることができます。たとえば、トロントのEメール サーバがダウンした場合、スタッフは本社のコンピュータを使用して問題を解析し、多くの場合、VPN経由でトラブルシューティングできます。さらに、RGA社では請求書作成、明細書処理、請求、一般会計など、非営業部門の多くの業務をネットワーク上で管理しています。
セキュリティはインターネットを利用するすべての会社に共通の問題ですが、RGA社では保険データを取り扱う関係上、セキュリティが特に重要です。これまで同社では、パブリック インフラストラクチャ上で送信するすべての情報(Eメールも含む)を暗号化する必要がありました。VPNを使用すると、認証されたユーザは、PPTPプロトコルとファイアウォール間トンネリングで保護されたイントラネットを通じてEメールを送信できます。また同社では、プライベート ネットワーク上でクライアントと安全に情報を共有できるようになりました。
VPNの柔軟性と長期的なコスト節約効果を実感したRGA社は、VPNが同社の将来のための強力なネットワーク基盤であると考えています。「VPNのおかげで、リモート オフィスが同じビル内にあるような感覚で仕事ができるようになりました。」RGA社の情報テクノロジー部長であるRick Nolle氏は、このように語っています。