Voice over Wireless によるコストの削減と生産性の向上

ソリューションの概要





Voice over Wireless によるコストの削減と生産性の向上


モビリティを音声テクノロジーと組み合わせると、コミュニケーションの改善によって生産性を向上させつつ、テレコミュニケーション コストを減らすことができます。

Voice over Wireless LAN(VoWLAN)は、企業が音声およびデータ サービスへの経済的なモバイル アクセスを提供することを可能にするテクノロジーです。デュアルモード(携帯電話および IP フォン)のスマート フォンを使用することで、従業員は次のことができます。

  • 社内の IP ネットワークまたは携帯電話網での通話の発信および受信
  • メッセージの送信および受信
  • ワイヤレス接続を通じたデータ アプリケーションへの高速アクセス


社内から発信された通話は、企業ワイヤレス LAN を通じてルーティングされ、その後有線 IP ネットワークに届けられます。一方、社外から発信された通話は、携帯電話網を通じて接続されます。

VoWLAN の展開は、企業間の競争、ビジネスのグローバリゼーション、および企業の合併や買収、サービスのアウトソーシングを通じた企業規模の拡大を受けて、増加しています。また、デュアルモード対応のモビリティ ソリューションにより、企業では社内での不必要な携帯電話の使用を減らすとともに、生産性を強化するアプリケーションをサポートすることが可能になります。

アナリストは、企業 VoWLAN の展開は急速に増えると予測しています。2005 年の調査で、In-Stat は 2 億 9,600 万台の携帯電話のうちの 46% が、2010 年までに VoWLAN 機能を備えるようになると予測しています。

VoWLAN は、Cisco Unified Wireless Network の高度なモビリティ サービスであり、企業が特定のエンタープライズ ロケーション内にある音声およびデータ サービスへの経済的なモバイル アクセスを提供することを可能にします。このテクノロジーはまた、集中管理型の RF 管理とエンタープライズクラスのセキュリティ、および通話にワイヤレス ネットワークへの優先アクセスが与えられることを保証する Quality Of Service(QoS)をサポートします。

企業では、デュアルモード フォンを使用することにより、従業員が同僚、見込み顧客、ビジネス パートナー、またはその他の重要な連絡先に迅速に接続できるようにすることができます。接続時間の減少は、情報の配信、コンセンサスの形成、意思決定の迅速化に役立ちます。

デュアルモード フォンの利点

携帯電話は、企業に経費(電話による通信費)の増大を招いており、それらの経費を制御するのも困難です。また携帯電話には、生産性を損なう可能性がある制約があります。一方、デュアルモード フォンは、携帯電話の制約の多くを克服し、さらに次のような利点を提供します。

  • 企業内でデュアルモード フォンからダイヤルされた通話は、ワイヤレス LAN 経由で送信され、固定回線トラフィックに適用される最適化された処理方法でルーティングされます。
  • デュアルモード フォンとシスコ ユニファイド コミュニケーションを使用することで、従業員は 1 つの電話番号を使用し、1 つの受信トレイをチェックすればよいことになります。同様に、顧客は 1 人の従業員に対して複数の番号を用意する必要がなくなり、そのための設定時間や運用コストを削減できます。
  • 社内では、デュアルモード フォンはユニファイド コミュニケーション システムのモバイル拡張として機能し、プレゼンスやクリックツーダイヤルなどの新しいアプリケーションをサポートすることができます。


コスト軽減の例

デュアルモード フォンのコストおよび生産性の利点を示すために、多国籍のフォーチュン 500 企業の大規模な部署における ROI (投資回収率)をモデリングしました。この部署の 400 人のモバイル ユーザを従来の携帯電話でサポートするコストと、デュアルモード フォンの展開によってサポートするコストを比較しました。両ソリューションのコストには、ワイヤレス LAN、デバイス、および携帯電話使用料のすべての経費が含まれます。

その結果、デュアル モード フォンからの社内音声通話をワイヤレス LAN 全域でサポートすることにより、この部署ではテレコミュニケーション コストを毎年 10 ~ 30% 削減できることがわかりました。アップグレード コストを含めても、テレコミュニケーション コストの削減は、6 年間で 26 万 6,000 ドルになります。

経費削減に加えて、Cisco Mobile Connect などのアプリケーションを展開することで、ボイスメール(従業員は 2 つのボイス メールボックスではなく、1 つのボイス メールボックスをチェックするだけで済む)、ダイヤルと通話、電子メールとメッセージングに関連する時間を減らすことができ、従業員の生産性を向上させることができます。典型的な使用で、平均してユーザ 1 人あたり 1 日 20分を節約することができます。

またデュアルモード フォンにより、次のような複数の方法でコストを節約することもできます。

  • 携帯電話の基本使用料の削減
  • 安い料金プランの使用
  • 携帯電話のデータ通信料の軽減(企業内では、データはワイヤレス LAN 経由でアクセスされ、社外ではワイヤレス ホットスポット経由でアクセスされます)
  • 携帯電話の契約解除に伴う手数料の減少(米国外のオフィスにおいて)


必要な投資

多くの大規模企業は、ワイヤレス ネットワークや IP ネットワークなど、VoWLAN に必要な基本インフラストラクチャを既に所有しています。ワイヤレス LAN インフラストラクチャが音声をサポートしない場合や、企業の敷地をトータルにカバーしない場合は、新規または追加のインフラストラクチャ、サイト監査、およびソフトウェア アップグレードが必要です。ROI を最適化するには、デュアルモード フォンをワイヤレス LAN および IP PBX(Private Branch Exchange; 構内交換機)と統合する必要があります。

そのほかに、スマートフォン機能を備えたデュアルモード ハンドセットと、モバイル電子メールなどのモビリティ アプリケーションが必要です。多くの企業では、クリックツーコール、ユニファイド メッセージング、プレゼンス、会議アプリケーションなどの拡張サービスも追加することになるでしょう。