次世代ワイヤレス

マルチメディア対応ネットワークでの 802.11n の展開

概要





マルチメディア対応ネットワークでの 802.11n の展開


概要

802.11n ドラフト 2.0 標準を利用できるようになった現在、企業は、この次世代ワイヤレス テクノロジーが自社のネットワークにもたらす利点について調査を開始しています。802.11n によってスループット、リンクの信頼性、および予測可能性の分野でパフォーマンスが全般的に向上しますが、企業が 802.11n のすべての機能を利用できるようになるには、適切なワイヤレス インフラストラクチャが不可欠です。

802.11n 標準はさまざまな企業にとって有益ですが、802.11n の強化されたスループットと信頼性を利用することが特に適した環境があります。

Voice over Wireless 用のネットワークを展開する際の課題

今日、多くの企業は、コラボレーションと生産性に関する効果をモバイルの音声およびビデオ ソリューションを通じて手に入れようとしています。そのようなアプリケーションをサポートするために、IT 企業ではマルチメディア対応のワイヤレス ネットワークを提供する必要があります。実際に、医療および小売業界の企業を中心に、ミッションクリティカルなアプリケーションで音声とビデオの展開がすでに行われています。医療環境では、医師、看護士、および病院職員の間での音声コミュニケーションや、職員間での X 線や MRI などの画像ファイルの共有が行われています。小売環境では、従業員間のコラボレーション用の Push-to-Talk アプリケーションや、店舗内のデジタル表示装置用のストリーミング メディアが使用されています。

ただし、ワイヤレス ネットワークに音声とビデオを追加すると、数多くの課題が発生します。音声とビデオは遅延の影響を受けやすいため、データ アプリケーションよりも高いレベルの優先度、予測可能性、および信頼性が必要です。データ ファイルにはあまり影響のないパケット損失も、音声通話やビデオ ストリームには破壊的な影響を及ぼす可能性があります。

マルチメディア アプリケーションを展開している企業には、ワイヤレス ネットワークに関して次のような課題があります。

  • 音声およびビデオ コミュニケーションの品質と信頼性の確保。音声や Wi-Fi 上の音声など、遅延やジッタの影響を受けやすいアプリケーションは、干渉によってパフォーマンスが低下する可能性があります。音声対応のワイヤレス ネットワークを展開するときは、ネットワークの設計、展開、およびインテリジェントなネットワーク サービスを重点的に考慮する必要があります。
  • 広範なワイヤレス カバレッジ。音声用のワイヤレス カバレッジは、ユビキタスであることと、常に利用できることが期待されます。そのため、企業は、廊下、階段、玄関、トイレ、エレベータなど、音声サービスが必要とされる可能性のあるすべての場所にワイヤレス ネットワークが到達するようにする必要があります。

Voice over Wireless 環境が抱える課題に802.11n および Cisco Unified Wireless Network で対処

802.11n は、MIMO(Multiple input, Multiple output)テクノロジーを利用することにより、信頼性と予測可能性の高いネットワーク カバレッジとアプリケーション エクスペリエンスを提供します。MIMO により、パケット損失が低減され、安定性と確実性の高いネットワーク接続が実現します。企業は 802.11n と MIMO を導入することで、遅延とジッタの影響を受けやすい音声やビデオなどのアプリケーションのパフォーマンスを保証するための重要な要件である、ネットワークの信頼性と予測可能性を大幅に強化できます。

Cisco® Unified Wireless Network は、802.11n に対応したモジュラ式の設計により、一貫性と信頼性の高いワイヤレス ネットワーキング エクスペリエンスを提供します。Cisco Unified Wireless Network には、Cisco Aironet® 1250 シリーズ アクセス ポイントが含まれます。これは、802.11n ドラフト 2.0 標準への準拠を証明するための Wi-Fi Alliance のテスト ベッドで採用されている唯一の市販アクセス ポイントです。また、シスコは、このアクセス ポイントのワイヤレス インフラストラクチャと Intel クライアント間の相互運用性テストを実施して、802.11n ワイヤレス ネットワークで最適なパフォーマンスが得られることを確認しました。これにより、企業のインフラストラクチャ投資の保護が促進され、ワイヤレス ネットワークにおける「将来性への対応」が保証されます。

まとめ

802.11n は、次世代のワイヤレス ネットワーク、中でも音声やビデオなど、遅延とジッタの影響を受けやすいマルチメディア アプリケーションを実行している環境にとって、多くの利点があります。業務を円滑に行うために音声およびビデオ アプリケーションに依存している医療施設や小売店などの企業では、802.11n ドラフト 2.0 標準に基づくシスコの次世代ワイヤレス テクノロジーを展開することにより、802.11n の信頼性と予測可能性の高いカバレッジを利用できます。Cisco Unified Wireless Network は、モジュール性と柔軟性を備えており、将来への投資を保護すると同時に、今日の企業で必要とされるインフラストラクチャを提供します。