ダウンロードホワイト ペーパー802.11n:ビジネスへの対応802.11n – 802.11 のスループットを大幅に改善802.11n は、802.11 のスループットを大幅に改善し、ロバストネスおよびカバレッジを向上させたものです。 市場の、より高性能なワイヤレス LAN(WLAN)の需要拡大に対応し、IEEE は 802.11 標準に改良を加えた 802.11n を開発すべく、802.11 Working Group 内にタスク グループ n(TGn)を発足させました。TGn は 2003 年 9 月に発足し、当初の目的はロバストネスと通信範囲の向上により、最小 100 Mbps のアプリケーション データ スループットを提供するという 802.11 規格の変更を規定することでした。この最小スループットの要件は、現在の 802.11a/g ネットワークの 4 〜 5 倍にあたります。同時に、既存の 802.11 a/b/g ソリューションとの下位互換性を確保し、スムーズな移行が行われることを目的としていました。 802.11n の正式な承認は 2009 年 7 月を予定TGn の業務は 2003 年の発足以降着実に進んでいますが、多くの複雑なテクノロジーがそうであるように、規格を承認するプロセスには数年間かかります。ワイヤレス ネットワークのパフォーマンスと容量の向上には、非常に高い関心が寄せられているため、最初に 32 もの提案が提出され、TGn が 1 つの提案に合意し規格に発展させるだけでも大変な苦労がありました。2005 年 1 月、提案は 2 つに絞り込まれました。これらは TGn Sync と WWiSE コンソーシアムから提案されたものですが、2005 年の TG はどちらを標準化するのか決まらないまま、この 2 つの提案の間で議論は行き詰りました。 2005 年 10 月には、シスコと他の 26 社により 802.11n 規格の策定プロセスを迅速化するための Enhanced Wireless Consortium(EWC)が結成されました。シスコは EWC、TGn Sync と WWWiSE の間で行き詰った議論を打開する上で主要な役割を果たしました。そして 2006 年 1 月の IEEE の投票で、802.11n 規格の出発点として EWC の提案を受諾することが可決されました。 それ以来、TGn は大きな発展を遂げて、タスク グループは安定した規格の普及に必要な詳細に関わる業務を続けています。現在 TGn では策定を完了させ、802.11n 規格の承認に向けて 2009 年 7 月に IEEE Standard Board に提出する予定です。 シスコは TGn の発足以来、活動的なメンバーとして、全面的に 802.11n の規格化をサポートしています。 相互運用性の拡張:Wi-Fi 承認の 802.11n ドラフト 2.02006 年の後半、「プレ ドラフト 802.11n」製品が、市場に出始めました。残念ながら、多くの製品がうまく機能せず、相互運用性もありませんでした。根本的な問題は、当時のドラフト標準が比較的不安定であり、Wi-Fi Alliance が相互運用性のテストを開始していなかったことにあります。 しかしながら、2007 年の初めに行われた IEEE 802.11 Working Group における 802.11n ドラフト 2.0 の投票は、75% を越える大多数により可決しました。この結果は、802.11n 規格の開発プロセスにおける基本機能の収束に重要な足掛かりとなりました。 機が熟したと考えた Wi-Fi Alliance は、802.11n ドラフト 2.0 の基本機能の承認を推進しました。シスコは、Wi-Fi 802.11n ドラフト 2.0 の認証基準の決定に重要な役割を果たし、Wi-Fi Plug Fest にも幅広く参加し、早期の相互運用性の問題解決にも尽くしました。 Intel、Marvell、Atheros および Broadcom といったメジャーなシリコン ベンダー全ての無線チップセットを使用した、長期にわたる広範囲な製品のテストサイクルを終了後、Wi-Fi Alliance は公的な承認を開始することが決定しました。シスコの製品では、このような早期のテストにおいて広範囲に及ぶ相互運用性を実証します。このため、Cisco Aironet® 1250 シリーズ アクセス ポイントのみが、Wi-Fi Alliance 公認の 802.11n ドラフト 2.0 テスト ベッド用のエンタープライズ クラスのアクセスポイントに選ばれました。 Cisco Aironet 1250 シリーズはテスト ベッドの一環として使用され、その他すべての 802.11n 製品をテストする際の基準となりました。2007 年 6 月、Wi-Fi Alliance は、802.11n ドラフト 2.0 製品を認証し始めました。2007 年 6 月 25 日に、Cisco Aironet 1250 シリーズは Wi-Fi 802.11n ドラフト 認証を受けた最初のエンタープライズ アクセス ポイントとなりました。2008 年 2 月現在、200 を越える製品が Cisco Aironet 1250 シリーズでテストを行い、Wi-Fi 802.11n ドラフト 2.0 承認を受けています。 802.11n ドラフト 2.0 導入時におけるリスクの検討802.11n ドラフト 2.0 に基づくソリューションへの投資を検討する場合、802.11n ドラフト 2.0 製品が、最終的に承認される 802.11n 規格を基準とする製品と互換性を持つかどうかが重要な問題です。承認された規格がなければ、どのベンダーも Wi-Fi 802.11n ドラフト 2.0 承認の製品が、最終的に承認される規格と互換性があるとは保証できません。ただし、業界の専門家の多くは、中核の機能レベルの互換性は、直接またはソフトウェアのアップグレードにより維持することが可能であると考えています。その根拠は、製品の将来的な互換性が、次のドラフト標準を使用して設計されているためです。
表 1 に、2008 年に 1700 万個を越える出荷予定の 802.11 ドラフト 2.0 製品を示します。 表 1 2008 年出荷予定の 802.11n ドラフト 2.0 製品の概算
出典:『ワイヤレス LAN レポート 3QCY07』(Dell'Oro) 現時点で、Wi-Fi Appliance の 802.11n ドラフト 2.0 承認プログラムでテストされていない機能の状況は明確ではありません。中核的ではない機能はテストされておらず現在ではほとんど実装されていないため、相互運用性は問題ではありません。ただし、ハードウェアのアップグレードの必要のない新しい機能を使用するには、同じプレッシャーがかかります。万一、ハードウェアのアップグレードが必要になった場合は、Cisco Aironet 1250 シリーズ アクセス ポイントのモジュラ の性質により、無線モジュールの簡易なアップグレードが現場で実行できます。 多くのユーザにとっては、802.11n ドラフト 2.0 の導入が現在の業務にもたらす利点は、(知覚および実)リスクを上回っています。じかに 802.11n ドラフト 2.0 の利点を学ぼうとするユーザが増えています。実際の例を次に示します。
今こそ 802.11n 導入の機会テクノロジー シフトは、通常なら何年もかかる段階的な出来事です。現在、802.11n ドラフト 2.0 は、業界のデファクト スタンダードとなりました。市場は最終的な規格が承認される前に 802.11n ドラフト 2.0 製品を導入しています。導入に要する時間枠は、純粋にビジネス ニーズで決められるべきものです。真のモバイル環境が求めるパフォーマンスを提供するために、今、企業は自信を持って 802.11n を導入することができます。 |
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