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小児病院がワイヤレスに移行

ユーザ事例





小児病院がワイヤレスに移行



モバイル化が進む従業員のコミュニケーション ニーズに対応するために、シアトルの小児病院が Cisco Unified Wireless Network を導入しました。


概要

小児病院および地域医療センター
  • 医療
  • ワシントン州シアトル
  • 従業員数:3,450人


ビジネス上の課題

  • 移動しながら働く医療従事者が、医師向けオーダー エントリ システム(Computerized Physician Order Entry; CPOE)のようなネットワーク上の重要な医療アプリケーションに途切れることなくアクセスできるようにする
  • 患者とその家族に対して、インターネット接続を提供する
  • 医療の質の向上とコスト ダウンを実現するために、常に成長に適応し、新しいテクノロジーを取り入れていく柔軟性を実現する
  • 高価な移動式の病院設備用のリアルタイム位置追跡システムを導入する


ソリューション

  • Cisco Unified Wireless Network
  • RFID ベースのワイヤレス資産追跡を行う Cisco 2700 シリーズ ワイヤレス ロケーション アプライアンス
  • 導入済みの Cisco Catalyst 6500 および 3750 シリーズ スイッチ


ビジネス上の効果

  • 医師と臨床スタッフは、治療現場から医療データにアクセスできるようになった
  • IT スタッフは、稼働している運用の中断を最小限に抑えつつ、病院内の既存の建物にネットワーク アクセスを追加できるようになった
  • 高価な資産を追跡できるようになり、時間とコストの節約が実現したことに加えて、待ち時間の短縮によって患者ケアも向上


ビジネス上の課題

ワシントン州シアトルの小児病院と地域医療センター(Children's Hospital and Regional Medical Center)は 1907 年に設立され、ワシントン州、アラスカ州、モンタナ州、アイダホ州における小児科紹介センターとしての役割を果たしています。約 10 万平方メートルの敷地に最新式の施設を持つ同病院は、年間 76,000 人の子供の治療を行っています。

『U.S. News & World Report』誌は 2006 年、同病院を国内で最高の小児病院の 1 つであると位置付けましたが、それには十分な理由があります。この施設は、革新的な研究を実施し、最先端の診断および治療用の医療機器を使用していることで知られています。

4 年前、同病院は処方の迅速化を図り、医療ミスを減らすために、CPOE(Computerized Physician Order Entry)という医師向けオーダー エントリ システムの採用を決定しました。

「これにより、臨床医による投薬や看護の方法に飛躍的な変革がもたらされました」と語るのは、同病院の上級 IT テクニカル コンサルタントである Aaron Graves 氏です。

しかし同病院の IT スタッフは、モビリティの高い医師や看護師にとって CPOE システムが最終的なネットワーク要件ではないことも知っていました。この病院で今後、どのようなアプリケーション要件が必要になるかはわかりませんが、そうした将来の用途にも対応できるソリューションが必要です。

「コンピュータ化が新たな要件となり、それに依存するようになったからには、私たちはそれをできる限りフレキシブルで使いやすくする必要がありました。デバイスが変化の妨げになってはならないのです」と、Graves 氏は言います。

ネットワーク ソリューション

CPOE システムをサポートするためには、病院全体にわたってワイヤレス LAN を敷設することがソリューションであることは明白でした。「ワイヤレスがモバイル デバイスや車載コンピュータ(Computers on Wheels; COW)と結びつくことにより、医療現場ならではの活用法が実現するでしょう」と、Graves 氏は言います。

2003 年 3 月、同病院の IT チームは、シスコシステムズのワイヤレス(Wi-Fi)ネットワーキング機器を導入することに決めました。

「私たちがシスコを選んだのは、同社のエンタープライズ管理システムが最も優れていたからです」と、病院のネットワーク エンジニアリング責任者であるColin Keeney氏は言います。さらに、同病院とシスコの強い信頼関係から、シスコであれば既存の投資が無駄にならないと確信できたとも付け加えました。同病院にはすでに、Cisco Catalyst® 6500 シリーズ スイッチを始めとするシスコのネットワーキング機器が導入されていました。

同病院のワイヤレス ネットワークの第 1 段階は、2003 年の 1 年間を使って展開され、Cisco Wireless LAN Solution Engine(WLSE)で管理される約 300 台 の Cisco Aironet® 1200 シリーズ アクセス ポイント(AP)が含まれていました。その後の 2 年間、病院の従業員はワイヤレス ネットワークを有効に活用しました。このネットワークは、医師向けオーダー エントリ システムのためだけでなく、ノートパソコン、ハンドヘルド コンピュータ、タブレット PC からのモバイル ネットワーク アクセスを必要とする多数の用途にも使われました。2005 年後半、従業員ネットワークが定着したことを受けて、同病院は患者やその家族によるワイヤレス インターネット ゲスト アクセスの試験を開始しました。このサービスは「Children's Family Internet Connection(子ども病院の家族ネット接続)」と名付けられ、2006 年初めからは 2〜3 のエリアで試験運用され、11 月には正式運用が開始されました。

2006 年 8 月、同病院は、RFID(無線 ID)テクノロジーを使って高価な機器をリアルタイムで追跡する構想の探究を開始しました。確実に正確な位置追跡を行うために、IT スタッフは、院内の WLAN に集中制御機能を追加することにしました。この時点で各アクセス ポイントはほぼ自律的に動作していたため、この追加は施設の既存のワイヤレス LAN に変更を加えることを意味しました。最初の展開では、WLSE とアクセス ポイントの間で交換されるのは管理トラフィックだけでした。ユニファイド ワイヤレス ネットワークでは、すべてのトラフィック(データ、制御、および管理)がコントローラと アクセス ポイントの間を移動します。

WLSE でも、最も近いアクセス ポイントを識別することにより、デバイスの大まかな位置の検出は可能でしたが、Keeney 氏はこう語ります。「WLSE では本当の意味での位置追跡は不可能でした。Lightweight アクセス ポイントに切り替えれば、それが可能です。」「Lightweight アクセス ポイントなら、デバイスの位置を 3 フィート(約 90 センチ)以内の誤差で特定できます。」

さらに、ユニファイド ワイヤレス ネットワークでは、ネットワーク管理者は広大なネットワークを 1 か所から制御できます。

ユニファイド WLAN の構築に向けて、同病院は 2006 年 8 月、既存の 2 台の Catalyst 6500 イーサネット スイッチのそれぞれに対して、Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス LAN サービス モジュール(WiSM)を購入しました。1 台の WiSM でもネットワーク全体をカバーできますが、2 台の WiSM を導入することで、ネットワーク の連続稼働が確実なものになります。万一 1 台の WiSM に問題が発生しても、もう 1 台が自動的に処理を引き継ぐからです。

導入済みの Aironet アクセス ポイントについても、無料のファームウェア アップグレードを通じて Lightweight Access Point Protocol(LWAPP)をサポートするように変換し、アクセス ポイントの集中管理に対応させました。これは、同病院がアクセス ポイントへの既存の投資を無駄にすることなく、ネットワークを進歩させることができたことを意味します。

LWAPP をサポートするアクセス ポイントにより、ネットワークは正確な追跡機能を提供できるようになりました。2007 年、同病院は、アクティブ Wi-Fi タグを使用して医療機器の一部を試験的に RFID 追跡する計画を立てました。最初に追跡したのは、シリンジ ポンプ、モバイル モニタ、その他の医療機器の部品などです。

この目的のために同病院は、Cisco Wireless Control System(WCS)と Cisco 2700 シリーズ ワイヤレス ロケーション アプライアンスを組み合わせて購入しました。WCS では、RF 予測、ポリシー プロビジョニング、ネットワーク最適化、トラブルシューティング、セキュリティ監視、ワイヤレス LAN システム管理といった機能のすべてが、堅固なグラフィカル インターフェイスで提供されます。ワイヤレス ロケーション アプライアンスは WCS と連携動作し、Lightweight アクセス ポイントを使ってワイヤレス デバイスの物理的な位置を 2 〜 3 フィート以内の精度で追跡します。対象となるワイヤレス デバイスには、Wi-Fi を搭載したノート PC や車載コンピュータ(COW)のほか、Wi-Fi トラッキング タグを装着したすべてのデバイスが含まれます。

ビジネス上の効果

この病院の場合、ワイヤレス ネットワークの最も明白な利点は、医療提供者が重要な作業を行う際に患者から離れる必要がないことです。

「私たちは、投資回収の大部分を医療現場へのコンピュータ化導入によって得ました」と、Graves氏は言います。「たとえば、集中治療や外科手術のワークフローには頻繁な移動が付き物です。固定されたデバイスは、臨床医のニーズを満たしていませんでした。」

病院の従業員がネットワークをより快適に利用したり、患者によりよく接したりできるようにする上で、モビリティはさまざまな形で役立ちます。「たとえば、麻酔カートの上でもノート PC を使えるため、医師は患者の気管内チューブの脇にとどまったまま、患者の情報にアクセスできます。あるいは、退院の際、ベッドの脇で PDA から引き出した検査結果を患者やその家族に告げることもできます」と、彼は続けます。

このほかにも同病院は、困難な新しいネットワーク要件に直面するたびにコストと時間の両方を節約できる基盤も手にしました。

「たとえば、防音が施された古い聴覚検査室に、ネットワーク接続された PC を配備する必要が生じたとしましょう」と、Graves 氏が説明します。「しかし、この部屋にイーサネット ケーブル配線はありません。また、壁に穴を開ければ防音性が損なわれてしまうでしょう。ワイヤレスの利点は、このような状況で発揮されます。この例では、適切なアンテナとワイヤレスのノート PC さえあれば、問題は解決します。この病院では、絶え間ない改善努力と、患者やその家族に対する高品質なサービスに重点を置いています。そして、ネットワークを新たな用途のニーズに対応させようとする場合、ワイヤレスはそれを確実にかなえてくれる非常に便利な手段なのです。」

製品リスト

  • Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイント
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス サービス モジュール
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ
  • Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチ
  • Cisco Wireless Control System
  • Cisco 2700 シリーズ ワイヤレス ロケーション アプライアンス
  • Cisco Secure Access Control Server 4.0

次のステップ

病院の規模が拡大すると共に、数年後、WLAN のアクセス ポイントは約 500 か所にまで増えることが予想されます。新しいアクセス ポイントの設定や管理を中央から簡単に行う上で、ユニファイド ワイヤレス ネットワークが役立つでしょう。

今後のアクティブ RFID の展開に関して同病院は、誤った場所に置かれた機器を探し出す時間を短縮できる点だけでも、生産性の飛躍的な向上とコスト節約がもたらされると期待しています。

同病院担当のシスコ アカウント マネージャである Joe Dagonese は、効果はすぐに現れると言います。「輸液ポンプや車椅子を探すためにかかる時間を考えてみてください。リアルタイムの位置特定サービスは、投資回収率を確実に向上させる存在なのです。」

「いずれ私たちは、患者の追跡、冷却システムの監視、ワークフローの記録といったことも対象にしていくことになるでしょう」と、Graves氏は言います。「私たちは今、アクティブ RFID を活用でき、その開発の現状が要件を満たしていることを前提に、臨床ワークフローを定義しようとしています。」

関連情報

Cisco Unified Wireless Network の詳細:http://www.cisco.com/jp/go/unifiedwireless/
シスコの医療ソリューションの詳細:http://www.cisco.com/jp/go/healthcare/
シスコのスイッチング ソリューションの詳細:http://www.cisco.com/jp/go/switching/
シスコのワイヤレス ソリューションの詳細:http://www.cisco.com/jp/go/wireless/

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