ユーザ事例学区のワイヤレス イニシアティブによりコンピュータ リテラシが向上フロリダ州ブロワード郡では、公立学区に Cisco Unified Wireless Network を取り入れたことで、すべての生徒がコンピュータベースの教育を受けられるようになりました。 概要ブロワード郡公立学区
ビジネス上の課題
ネットワーク ソリューション
ビジネス上の効果
ビジネス上の課題フロリダ州ブロワード郡公立学区(www.browardschools.com)は、フォート ローダーデールを中心とする、アメリカ合衆国で 6 番目に大きい学区です。この学区では、幼稚園から 12 年生(高校)まで、274,000 人の生徒を教育しています。教師は 17,000 人、職員は 13,000 人、学校の数は 264 です。 国内の他の公立学区と同じように、ブロワード郡公立学区も、生徒たちの成績を上げなければならないという重圧に常に直面してきました。また、National Educational Technology Standards(NETS)など、国や連邦の主導による課題が設けられ、学校はテクノロジーを活用する教育内容を増やし、生徒のテクノロジー リテラシを向上させるように求められています。この学区では、ワイヤレス LAN(WLAN)をすべての学校に導入して、統合学習システムなどの Web ベース アプリケーションへのアクセスを広めることが役立つと判断しました。これにより、個別のチュートリアル指導や生徒の学習進度の追跡、さらに学習用のテクノロジーを集積したマルチメディアの効果を最大限に活かした教材に基づくインタラクティブなカリキュラムの実現が期待できます。 学区の役員はまた、すべての生徒がワイヤレスのノート型コンピュータを利用できるようにすることにより、テクノロジー リテラシを向上させ、生徒の成績を上げることができると考えました。「私たちは、生徒たちに卒業後すぐ社会に対応できるように準備してもらいたいと考えました。21 世紀の世界において、ワイヤレス環境はそのために欠かせない要素です」と語るのは、ブロワード郡公立学区のテクノロジー指導責任者である Jeanine Gendron 博士です。さらにこの学区では、WLAN によって生徒は教室だけでなく、図書館、食堂、他の共用スペースなど、キャンパス内のさまざまな場所で課題に取り組むことができると判断しました。 2003 年、ブロワード郡公立学区は Digital Learning Environment Study(DLES; デジタル学習環境の調査研究)の実施を承認し、生徒全員が利用できる Web ベースの教材を取り入れるために、学区全体にワイヤレス ネットワークを展開することの実現可能性を調査しました。調査の一環として、この学区では 2 つの高校、1 つの中学校、1 つの小学校にワイヤレス オーバーレイ ネットワークを導入し、それぞれの学校の教師と生徒全員にワイヤレス ノート PC を配布しました。学区の課題は、各学校のスタッフが最小限の負担で中央から一元的に管理、監視できるワイヤレス環境を実装することでした。これがうまくいけば、学区はこのワイヤレス ソリューションを他のすべての学校にも実装しようと考えました。 ネットワーク ソリューションブロワード郡公立学区は、ミネソタ州エディナに本拠を置く JDL Technologies 社と共同で、ワイヤレス ソリューションの設計、実装、管理の作業を進めました。学区は、単一の機器ベンダーによるソリューションを望んでいました。それにより、学区全体にわたる広大なエリアに展開された何万ものワイヤレス デバイスの管理と監視が容易になると考えたためです。また、学区が望むシステムは、生徒数と教室数の増加に簡単に対応できることも必須要件でした。「私たちの学区は大変広く、移動教室も頻繁に開かれています。ですから、エンタープライズ レベルで展開できるスケーラブルなソリューションが必要だったのです」と、学区のネットワーク コーディネーターである Doug Pearce 氏は語ります。JDL Technologies 社はシスコの登録パートナーであり、長年にわたってブロワード郡公立学区のネットワークを管理してきました。同社は、米国内の K-12 校(幼稚園から高校までの学校)に限定してサービスを提供しています。 ![]() JDL Technologies 社が推奨したのは、Cisco® Unified Wireless Network でした。このソリューションには、Cisco Aironet® 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイント、シスコ ワイヤレス LAN コントローラ、および Cisco Wireless Control System(WCS)が含まれます。これらすべての要素が連携して 1 つのシステムとして機能することで、広大なキャンパス環境向けの重要なワイヤレス アプリケーションをサポートします。このシステムであれば、ブロワード郡公立学区が必要とする制御、スケーラビリティ、セキュリティ、信頼性を提供できます。 DLES によって証明された成果を低コストで拡張する取り組みの 1 つとして、学区はすべての学校にワイヤレス ネットワークを展開して管理するという 5 年間のプロジェクトを開始しました。学区では、テクノロジーを活用した教育体験を生徒全員が平等に受けることができるようにするために、2005〜2006 年度中に残りの学校に対して 2,000 台のモバイル カートを配布することを決定しました。各カートには Dell または Apple のワイヤレス ノート PC が20 台と、Cisco Aironet 1000 シリーズ Lightweight アクセス ポイントおよびプリンタが 1 台ずつ積み込まれました。この 6 輪カートは教室から教室へ移動でき、教師が必要に応じて使用できます。 JDL 社はまた、各学校に 1 台ずつ シスコ ワイヤレス LAN コントローラも配備しました。このコントローラは、セキュリティ ポリシー、侵入防御、RF(無線)管理、QoS(Quality of Service)、モビリティなど、システム全体にわたる WLAN 機能を管理します。フォート ローダーデールにある学区の教育サービス部門ビルには、Cisco WCS を配備しました。これにより、JDL 社と学区の IT スタッフは、この中央サイトから一元的に WLAN を制御、監視できるようになり、操作が簡易化され、総所有コスト(TCO)も低減しました。 JDL 社は帯域幅のボトルネックを防ぐために、アクセス ポイント間で動的にロード バランシングを行えるソリューションを設計しました。「教室内で生徒がノート PC の電源を入れると、そのノート PC は 3 つのアクセス ポイントのいずれかに接続されます」と、JDL Technologies 社のテクノロジー担当副代表である Paul Del Prete氏は説明します。「隣の教室のアクセス ポイントや、さらにその先の教室のアクセス ポイントに接続されることもあります。これにより、教室内のカートにあるアクセス ポイントに接続すると限定するよりも、はるかに高い速度とパフォーマンスが得られます。」 「私たちは、生徒たちに卒業後すぐ社会に対応できるように準備してもらいたいと考えました。21 世紀の世界において、ワイヤレス環境はそのために欠かせない要素です。」 ビジネス上の効果この新しいワイヤレス ネットワークにより、生徒の学習方法と教師の指導方法が共に向上しました。現在では、多くの教師が学区の教師用オンライン Web ポータルにアクセスして得られる授業計画を使って、学科全体の計画を立てます。各授業には課題と研究テーマが含まれており、生徒はインターネットを通じてこれらにアクセスできます。 「以前は、教室の後ろの方に 2 〜 3 台の PC があるだけで、実際に役立つ経験を生徒全員が得るには不十分でした。しかし今では、教師は子供たち全員にノート PC を配って、教室全体が同時に PC を操作できるようになりました」と、Pearce 氏は続けます。「教師は教室内を歩き、こう言います。『さあ、これから人間の循環系について勉強しますよ。終わったら、PowerPoint のプレゼンテーションを作ることにしましょう。ではまず、このインターネット サイトを訪問して、循環器についての説明を読んでください。』これまでは教室でコンピュータを使うことに気乗りしていなかった教師でも、今では熱中しています。」Pearce 氏は、かなりの割合の生徒がキャンパス内の共用スペースでノート PC を広げて、宿題やテーマ研究を行っているようだとも言っています。 また、この新しいワイヤレス システムは学校に対して別の重要な影響も与えていると、学校関係者は指摘します。たとえば Attucks 中学校の場合、以前は授業を放棄するなどの問題行動を起こしていた生徒が、今ではきちんと授業に出席していると言います。「親も教育に参加することが多くなり、規律の問題も減ってきました」と語るのは、ブロワード郡公立学区のネットワーク統合責任者の Angela Coluzzi 氏です。また他の例として、Broward Estates 小学校では、州の教育委員会から与えられる評価が 2003 〜 2004 年度には "C" だったのに対し、2004〜2005 年度には "A" になりました。「親の教育参加や校長のリーダーシップといった要因も、この評価には含まれています。しかし、テクノロジーが 1 つの要因となったことは間違いありません」と、Gendron 博士は言います。 ワイヤレス ネットワークがネットワーク管理者にとってもメリットがあるということも明らかになりました。集中管理が可能なシステムの場合、サービス品質の制御や問題の発見と修正といった、IT 要員の作業も簡単になります。動的な設定を使用しているので、新しいノート PC やアクセス ポイントを追加するのも簡単です。また、このソリューションでは単一ベンダーの製品を使用しているため、アップグレードや変更をすばやく行うことができ、サービスが途切れることもありません。「このソリューションは非常にスケーラブルで管理も簡単です。学区内のアクセス ポイントを当初の 30 〜 40 台から数千台へと増やしても、IT スタッフのメンバーは変わりませんでした」と、Pearce 氏は語ります。 製品リストルーティングおよびスイッチング
セキュリティ
ネットワーク管理
ワイヤレス
次のステップブロワード郡公立学区では、生徒向けの新しい Web ポータルを用意する作業を進めています。現在の Web サイトでは、生徒たちは学習活動内容、研究テーマのデータベース、試験情報、生徒自身の評価レポート、教育ゲーム、デジタル教科書にアクセスできます。2006 年には、より多くのサービスが導入されます。 学区ではまた、ワイヤレス ネットワークに音声コミュニケーションを統合できるかどうかを調査しています。RFID(無線 ID)テクノロジーを導入し、ロケーションベースのサービスと組み合わせれば、デバイスや職員の位置を追跡することも可能になるはずです。さらに JDL Technologies 社は、ワイヤレスの受信可能範囲を改善し、信号強度に問題がある地域でもサービスを可能にするために、いくつかの学校にメッシュ ネットワークを導入することを検討しています。この学区のワイヤレス インフラストラクチャはユニファイド プラットフォームに基づいているため、ブロワード郡の学校では、生徒や教師全員に新しいテクノロジー ソリューションをすばやく効果的に提供できます。コストも学区にとって無理のない水準です。 関連情報
この事例は、ブロワード郡公立学校によって提供された情報に基づき、同組織がシスコ製品の導入からどのような利益を得たかを説明したものです。説明した成果と利益はさまざまな要因によってもたらされました。他の場所での類似の結果を保証するものではありません。 シスコシステムズはこの資料を「現状のまま」として提供し、商品性または特定の目的への適合性に関する暗黙の保証も含めて、明示または黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。司法管轄によって明示または暗黙の保証の免責が認められない場合があるので、上記の免責事項が該当しない場合があります。 |
