ダウンロードユーザ事例病院のモバイル化によって優れた医療を実現Intermountain Healthcare は Cisco Clinical Connection Suite を利用して、重要な医療アプリケーションに求められるモビリティと管理性を提供しています。 概要顧客Intermountain Healthcare
業種
ビジネス上の課題
ネットワーク ソリューション
ビジネス上の効果
ビジネス上の課題Intermountain Healthcare は、ユタ州およびアイダホ州南東部の住民のニーズを満たす非営利の医療システム組織であり、高品質な臨床ケアを低価格で提供しています。1975 年に設立された Intermountain Healthcare は、現在では 150 件の医療施設にまで規模を広げています。そのうち、ユタ州には 26 件、アイダホ州には 1 件の病院があります。この組織は、最近 6 年間で 5 回、『Modern Healthcare』誌と医療情報企業の Verispan 社が選ぶ全米トップの統合医療システムとされています。 Intermountain Healthcare は、モバイルによる患者の監視と情報追跡を通じて優れたケアを患者に提供していますが、これを実現する上で重要な役割を担っているのが Cisco® Clinical Connection Suite です。Intermountain Healthcare の医療プロセスおよびビジネス プロセスの中で最も重要な部分の多くは、ワイヤレス ネットワークに頼っています。音声アプリケーション、患者レコード、物品・在庫システムなどです。 2005 年には、輸液ポンプもワイヤレス デバイスの列に加わることになりました。正確な投薬を確実に行うためには、これらのポンプを絶え間なく監視しなければなりません。従来はポンプを単に壁に差し込むだけか、稼働しているかどうかと投薬量を赤外線技術によって監視するだけでした。しかしこれでは、患者がトイレに行ったり、何らかの理由で院内を歩いたりするときにはポンプは外され、ネットワーク監視システムとの接続が絶たれます。そこで、Intermountain Healthcare の臨床技術チームは IT 部門に対して、輸液ポンプのワイヤレス モビリティをサポートするように要請しました。 「輸液ポンプの数は、半径 50 フィートに最大 50 と、かなり多くなることが予想されました」と、Intermountain Healthcare のエンタープライズ ネットワーク プランナーである Ty Bindrup 氏は言います。「この範囲でこれだけのポンプをサポートするには、ワイヤレス ネットワークの可視性と管理性をさらに向上させる必要がありました。」 新しいワイヤレス ソリューションの対象はポンプだけではありません。Intermountain Healthcare の他のワイヤレス アプリケーションも同時にサポートする必要がありました。また、重要な医療アプリケーションに求められる管理性、セキュリティ、インテリジェンスをうまく組み合わせることも、この前例のないソリューションには求められていました。さらに、組織で使われている既存のネットワークと円滑に統合できるソリューションであることも必要です。 ネットワーク ソリューションいくつかの選択肢を評価した結果、Intermountain Healthcare が選んだのは、Cisco Unified Wireless Network でした。これは、シスコのワイヤレス LAN コントローラに基づいて、制御、動作、管理を集中化するソリューションです。Lightweight Access Point Protocol(LWAPP)テクノロジーと LAN(WLAN)コントローラの組み合わせにより、多数のアクセス ポイントにわたるポリシーを作成し、適用します。また、インテリジェンスを WLAN コントローラ内に集中化することで、セキュリティ、QoS、および RF 機能を組織全体にわたって効率的に管理することができます。 Intermountain Healthcare がシスコ ユニファイド ワイヤレス ソリューションを選択した理由は、集中化されたワイヤレス LAN ソリューションに対して開発元のサポートが得られることと、長期にわたってシスコとの関係を築いてきたことでした。 「私たちには、シスコとの強力なパートナーシップを保ってきた歴史がありました。優れた製品だけでなく、シスコは私たちにすばらしいサービスとサポートも提供してくれます」と、Bindrup 氏は言います。「シスコはそれまでにも十分な実績を積み上げていましたが、ここ数年で私たちのシスコへの信頼はさらに厚くなりました。」 それまでの Intermountain Healthcare では、自律的な Cisco Aironet® アクセス ポイントを導入していました。これは、コントローラなしで運用するアクセス ポイントです。しかし Intermountain Healthcareは、集中化されたユニファイド ワイヤレス ネットワークの利点を徹底的に享受するために、LWAPP で運用できるアクセス ポイントにフィールド アップグレードし、2 台のシスコ ワイヤレス LAN コントローラを導入しました。Cisco Unified Wireless Network を利用することで可視性が向上し、可視性の向上により、輸液ポンプを始めとするワイヤレス医療デバイスを綿密に監視することが可能になります。 「輸液ポンプのワイヤレス ソリューションによって患者の監視が可能になり、患者がどれだけの量の投薬を受けているかをリアルタイムで把握できます」と、Bindrup 氏は説明します。 シスコのソリューションには、ネットワーク管理を簡単にするために、システム全体にわたる動的な無線制御も組み込まれています。これには、円滑なワイヤレス動作のためのさまざまな機能が含まれます。 Intermountain Healthcare では、モバイル デバイスとその活動状況をビジュアルに追跡するために、Cisco Wireless Control System(WCS)も使用しています。HIPAA(医療保険の相互運用性と責任に関する法律)に従うためには、患者レコードがいつどこでアクセスおよび修正されたかを追跡できる必要があります。 すべての医療提供者にとって重要な規制基準がもう 1 つあります。それは、堅牢なセキュリティです。Intermountain Healthcare では、Cisco Unified Wireless Network を使用することで WPA2 と 802.11i をサポートできます。これはワイヤレス セキュリティに関する最高レベルの標準であり、従来の静的な WEP(Wired Equivalent Privacy)や MAC 認証方式よりも安全です。 Cisco Unified Wireless Network は、Intermountain Healthcare で使われるワイヤレス アプリケーションのパフォーマンスも改善します。これは、VoIP(Voice over IP)などのリアルタイムのモバイル アプリケーション向けにレイヤ 3 ローミングをサポートすることで実現されます。Intermountain Healthcare では、ワイヤレスの Vocera Communications System のために VoIP を利用しています。これは、院内での双方向の即時会話を実現するシステムです。 「私たちは、緊急を要する分野で Vocera バッジを利用しています。そのような分野では、医師から看護師へ、看護師から研究室へと情報がすみやかに伝達される必要があります。これは、患者に対してより良いケアを提供するために必要なことです」と、Bindrup 氏は言います。「看護師は患者を見ながら Vocera バッジで医師に連絡することもできますから、異変に気付いたら即座に医師に警告を発することができます。」 Cisco Unified Wireless Network では可視性が向上するため、IT スタッフはワイヤレス環境の変化を正確に追跡することができるようになります。このことは、Vocera システムの利用可能範囲と信頼性を最大化することにも役立っています。 ビジネス上の効果Intermountain Healthcare では、新しい管理ツールを利用することにより、ネットワーク管理の合理化を開始しました。管理者がネットワークを変更したり新しいアプリケーションを追加する場合、従来は個々のワイヤレス アクセス ポイントを再設定する時間が必要でした。Intermountain Healthcare の施設の中には、100 台 を超えるアクセス ポイントを持つところもあるため、グローバルなネットワーク変更は非常に時間のかかる面倒な作業でした。 「Cisco Wireless Control System の集中管理機能を利用すれば、変更はすべて管理コンソールで行うことができ、しかも変更内容は数分ですべてのアクセス ポイントに反映されます」と、Bindrup 氏は言います。「そのおかげで、ネットワークの管理にかかる時間を大幅に節約できます。そして、その時間を他の有益なプロジェクトに回すことができます。」 Cisco WCS は、Intermountain Healthcare に強力な基盤をもたらしました。この基盤のおかげで、Intermountain Healthcare の IT 管理者はエンタープライズ ワイヤレス ネットワークを中央から一括して設計、制御、監視でき、操作は簡素化され、総所有コスト(TCO)も削減されます。また、機密事項である医療データが権限のない危険なアクセス ポイントから漏洩しないことを保証する上でも Cisco WCS は役立っています。 製品リストワイヤレス テクノロジー
「いずれかのエリアで不正なアクセス ポイントが検出されたら、システムが警告してくれます」と、Bindrup 氏は言います。「Cisco WCS を使用しているため、不正アクセスが起きた場所を特定し、すぐにその場所に出向いて調査することができます。」 Intermountain Healthcare は、ワイヤレス アプリケーションの信頼性とパフォーマンスが向上することで、患者に対するケアをさらに向上させていけることを期待しています。たとえば、医師は Vocera バッジを利用して、患者の医学的検査の結果を研究室に問い合わせることができます。そして研究室の技師は、結果が出たらすぐに返答することができます。 「Vocera により、医療従事者の時間を何分か、場合によっては何時間も節約できます。これは医療緊急時において大きな違いをもたらします」と、Bindrup 氏は語ります。 Intermountain Healthcare では、Cisco Unfiied Wireless Network を使って物品管理の効率化も図っています。 「各病院では膨大な量の医療用品を使います。包帯から医薬品や注射針まで、さまざまなものがあります」と、Bindrup 氏は言います。「そこで私たちは、PDA(携帯情報端末)を使って、個々の医療用品に付いているバーコードを読み取ります。読み取った情報は、物品データベースに転送されます。これにより、1 つの施設でどれだけの物品を消費しているかを詳しく把握できます。発注すべき物品はどれかといった情報も簡単に知ることができます。」 「従業員は 26,000 人もいます。802.11 ワイヤレス LAN の導入を考えると、これは容易に追跡できる数ではありません。しかし、私たちが導入したシスコのワイヤレス ソリューションでは集中管理ができます。これは非常に大きな利点です。」 次のステップIntermountain Healthcare は Cisco Unified Wireless Network を短期間で展開し、テクノロジーの恩恵をすべてのワイヤレス アプリケーションに広げています。現在建設中の病院では、500 台を超える Cisco Aironet アクセス ポイントによってユビキタスなワイヤレス アクセスが実現する予定です。PDA やタブレット PC など、新しいモバイル アプリケーションも間もなく使用可能になります。これらを利用すれば、移動中のスタッフも患者レコードの閲覧や更新を行うことができます。自動化されたワイヤレス シグネチャ デバイスも視野に入ってきています。これが実現すれば、医師は患者の同意を迅速に得ることができます。そして即座に患者の状態を Intermountain Healthcare のレコード システムに転送し、治療を行うことができます。安全で管理しやすいワイヤレス ソリューションは、Intermountain Healthcare の IT スタッフにも恩恵をもたらします。IT スタッフは、ネットワーク管理について考える時間を節約でき、患者のケアを向上させることにその時間を充てることができます。 関連情報Cisco Unified WirelessNetwork:www.cisco.com/jp/go/unifiedwireless/ |
