エンタープライズ ネットワーク ユーザ事例

学区内で遠隔授業を提供し、効率を向上

ユーザ事例





学区内で遠隔授業を提供し、効率を向上



ブロワード郡学区では、教育、会議、およびハリケーン被害からの復旧の連携に Cisco® Unified MeetingPlace を活用しています。


概要

ブロワード郡学区
  • アメリカ合衆国、フロリダ州、ブロワード郡
  • 生徒数 27 万 5,000 人
  • 職員数 4 万人


ビジネス上の課題

  • 長期欠席者への授業の実施
  • 学区会議のコスト効率と利便性の向上
  • 自然災害後の学校運営の迅速な復旧


ネットワーク ソリューション

  • Web コラボレーションと連携した音声会議のための Cisco Unified MeetingPlace システムの導入
  • 有線およびワイヤレス ネットワークの両方に対応した、シスコの基盤インフラストラクチャを構築


ビジネス上の効果

  • 2005 年、長期欠席者を対象に 3,624 回の遠隔授業セッションを実施
  • 2005 年、音声会議を通じて 750 回の学区会議を実施し、時間と交通費を節約
  • ハリケーン「Wilma」の後、通常の学校運営を迅速に再開


ビジネス上の課題

ブロワード郡学区は、アメリカ合衆国で 6 番目に大きな学区です。生徒数は 27 万 5,000 人、学校数は小学校、中学校、高校合わせて 270 校、職員数は 4 万人を超え、44 億ドル規模の組織となっています。

この学区では、病気で 1 か月以上欠席している中学生と高校生が授業に参加できるように、長期欠席者支援プログラム(Hospital Homebound Program)を実施しています。生徒は、教師や他の長期欠席者とともに電話で授業に出席します。同じようなプログラムとして、問題のある生徒の更生支援プログラムもあり、通常であれば退学を命じられる生徒を対象にバーチャル クラスを提供し、このプログラムに 1 年間真面目に出席した生徒は通常のクラスに戻ることができます。

新しいオフィスへの移転が計画され、この学区の Education Technology Services(ETS)グループでは、在宅学習プログラム用の老朽化した音声会議システムの取り替えを決定しました。「我々の第一の目標は、音声会議を Web コラボレーションで補って教育学習の自由度を高めることでした」と、この学区のカンファレンス サービス マネージャである Gary Brown 博士は述べています。もう 1 つの目標は、保護者と教師の話し合いや、研修も含めたスタッフ会議の場でも音声会議を利用できるようにすることでした。「実際に人が出席するスタッフ会議を音声会議に変えることで、出席者によっては 2 時間かけて往復する必要がなくなったり、高い交通費を支払う必要がなくなりました」と、ETS のカンファレンス サービス ユニットのシステム アナリストである Ed Kessler 氏は述べています。

新しいシステムに求めた主な基準は、スケーラビリティ、使いやすさ、およびセキュリティでした。古い音声会議システムでは、会議用電話番号を入力すれば、主催者が知らないうちに誰でも会議に参加できました。また、レポート機能も不十分で、不正な時間外使用を見つけるのが困難でした。

ネットワーク ソリューション

ブロワード郡学区では現在、Cisco® Unified MeetingPlace® による音声および Web 会議システムを長期欠席者支援プログラム、生徒更生支援プログラム、学区会議、およびハリケーンなどの自然災害時の対応の連携に活用しています。この学区の有線およびワイヤレス ネットワークは、シスコの基盤インフラストラクチャをベースにしています。音声トラフィックは、公衆電話交換網経由で転送されます。

離れた場所から授業に出席する生徒は、固定改選または携帯電話から Cisco Unified MeetingPlace システムにダイヤルします。次に、一意の会議識別番号とクラス用の一意のユーザ プロファイル番号を入力します。幾何学など、授業によっては音声会議と Web コラボレーションを組み合わせて使用するため、インターネットに接続する必要があります。一度サインインするだけで、音声会議に参加すると同時に、教師が PC に接続されたタブレットに書く文字や図を Web ブラウザに表示することもできます。「Cisco Unified MeetingPlace の Web コラボレーション機能により、教師はホワイトボードを使って授業するのと同様に、1 つずつ手順を追って説明することが可能です」と、Kessler 氏は述べています。

Cisco Unified MeetingPlace システムは、教師が通常のクラスと同じように生徒を管理できる多くの機能を備えています。たとえば、授業に出席している生徒を確認したり、発言中の生徒を確認したりする機能があります。また、授業を妨害する生徒や騒音(犬の鳴き声など)を立てる生徒に対しては消音機能や退室機能を使用できます。教師は、Cisco Unified MeetingPlace のポーリング機能を使用してオンライン クイズを出題します。生徒はメイン クラスから小グループで討論するためのブレークアウト セッションに移動でき、教師はさまざまなブレークアウト セッションに参加してフィードバックや指示を与えることができます。また、教師はクラスルーム セッションを記録しておき、授業を欠席した生徒が後で電話または Web ブラウザでオーディオ ファイルを再生できるようにしておくこともできます。これらのオーディオ セッションは CD に保存してアーカイブすることもできます。

ブロワード郡学区では Cisco Unified MeetingPlace を管理会議でも活用することにし、システム キャパシティをアップグレードして 294 人のユーザに同時に対応できるようにしました。Cisco Unified MeetingPlace システムのセキュリティ機能は、外部からの不正アクセスに対する防止策を提供し、この学区の ETS グループではユーザ アクティビティを監視して不正使用を防止しています。

また、ブロワード郡公立学校区では Cisco Unified MeetingPlace サーバを使用して、ハリケーン被害後の指揮統制や復旧作業の連携を図っています。「2004 年に立て続けにハリケーン被害に見舞われた際、その後の復旧作業を連携して行うのに Cisco Unified MeetingPlace はすばらしいユーティリティであることを認識しました」と、Kessler 氏は述べています。Cisco Unified MeetingPlace では、参加者が任意の電話や Web ブラウザを使用できること、ブレークアウト グループとセッション記録がサポートされていること、ログオンが必要で主催者は会議への参加者を確認できて機密性が保護されることで、危機対策を容易に進めることができます。

 

「2004 年に立て続けにハリケーン被害に見舞われた際、その後の復旧作業を連携して行うのに Cisco Unified MeetingPlace はすばらしいユーティリティであることを認識しました」
- フロリダ州、ブロワード郡スクール システム、システム アナリスト Ed Kessler 氏

ビジネス上の効果

学年末の 2005 年 6 月、この学区の長期欠席者支援プログラムでは、Cisco Unified MeetingPlace システムによって 3,624 回の授業セッションで 200 万分を超える授業を配信しました。また、同期間中、Cisco Unified MeetingPlace によって学区会議とスタッフ会議を 750 回以上開きました。「電話を Web コラボレーションで補うと、オンライン学習や管理会議といった学区内での日常業務にとって非常に効果的なツールになります」と、Brown 博士は述べています。

スタッフ会議を Cisco Unified MeetingPlace で行うと、最大 2 時間の運転時間が節約されるため、教師の生産性が向上します。また、教師 1 人あたり 160 キロメートル(100 マイル)でほぼ 45 ドルかかっていた交通費も必要なくなります。

2004 年のハリケーンのシーズン中、この学区では Cisco Unified MeetingPlace システムを Florida National Guard とフロリダ州および郡緊急オペレーション センター(EOC; Emergency Operations Center)で使用できるようにし、これらの機関ではこのシステムを通じてハリケーンの通過後に 67 の郡と連携しました。National Guard のスタッフは、スプレッドシートやデータベースを表示するなど、現場にいながら新しい報告を音声と Web 会議で行うことで時間を節約しました。「共同作業と直接のディスカッションが行える機能によって、このような災害の通常時よりも 7 〜 10 日間早く、通常の市民サービスを再開できました」と、Brown 博士は述べています。「中央集中型の音声および Web コラボレーション セッションにより、まだ復旧していない道路や送電塔、水、食料、氷、その他の物資が必要な地域に関する一貫した情報が全員に行き渡りました」。 その見識と Cisco Unified MeetingPlace の使用を称えて、学校の最高責任者である Frank Till 博士、ETS のスタッフである Vijay Sonty 氏、Gary Brown 博士、Ed Kessler 氏にフロリダ褒章が授与されました。

2005 年 10 月、ハリケーン「Wilma」が通過した後の 2 週間にわたり、この学区自体が Cisco Unified MeetingPlace システムを使用して各校への対応に連携してあたりました。学区のデータ センターの会議室が指揮統制センターになり、Cisco Unified MeetingPlace システムは 1,000 人を超える数の整備スタッフ、監督者、上級管理者との 1,300 時間に及ぶ音声会議と Web コラボレーションを処理しました。ハリケーンが来る前に、学区と政府関係者は、職員が電話サービスを使える場合に利用するコールインのための時間帯を設定しました。「Cisco Unified MeetingPlace システムがなければ、上級管理者、サポート スタッフ、学校長への情報伝達に電話網を使用するしかなかったでしょう。郡の 90 % 以上で電話サービスが不通になっていたため、これでは効率が悪すぎます」と、Kessler 氏は述べています。「スタッフは 10 日以内で学区本部に戻ることができました。Cisco Unified MeetingPlace がなければ、もっと時間がかかったと思います。」

製品リスト

ルーティングおよびスイッチング

  • Cisco 2600 シリーズおよび 2800 シリーズ ルータ
  • Cisco Catalyst スイッチ

アプリケーション ネットワーキング

  • Cisco 500 シリーズ コンテンツ エンジン
  • Cisco Application and Content Network System ソフトウェア

ネットワーク管理

  • CiscoWorks

セキュリティ

  • Cisco PIX ファイアウォール

音声および IP コミュニケーション

  • Cisco Unified MeetingPlace

ワイヤレス

  • Cisco Aironet ワイヤレス アクセス ポイント
  • Cisco WLAN コントローラ

次のステップ

ブロワード郡学区の ETS 部門では、Web コラボレーションの使用機会を増やして教育の向上を図っています。その 1 つとして、フロリダ総合評価テスト(Florida Comprehensive Assessment Test)用の課外学習セッションを提供し、生徒が自宅からダイヤルして Web で模範解答を確認できるようにするという考えがあります。他にも例外的な生徒を対象に特別な音声および Web を提供したり、保護者向けの情報セッションを提供したりする考えもあります。

ETS グループは、学区のネットワーク オペレーション センターを積極的に監視するために、Cisco Unified MeetingPlace、各ビデオ会議エンドポイント、およびシスコ ネットワーク監視ツールを連携させた使用を調査しています。
「この学区の目標は、生徒の安全を守るために 24 時間体制で稼働するオンデマンド ビジネスを提供することです」と、ブロワード郡公立学校 CIO である Vijay Sonty 氏は述べています。

また、この学区では、ハリケーンや他の緊急事態への対応時のリアルタイムな意思決定を促進する音声、ビデオ、データの統合ソリューションを提供する集中センターを構築する計画もあります。「我々は、ビデオ、衛星画像、天気チャネル情報、およびその他の情報を取り込んでハリケーンを追跡し、的確な意思決定に必要なリアルタイム操作を可能にする予定です」と、Sonty 氏は述べています。「シスコ ユニファイド コミュニケーションのオープン スタンダードを使用すれば、目標達成も容易でしょう。我々は、シスコ インテリジェント インフォメーション ネットワーク モデルに信頼を寄せています。そして連携体制が広がり、学区の教育の質と安全性を向上させる新製品を導入できることを楽しみにしています。」

シスコのソリューションおよびサービスの詳細:www.cisco.com/jp
シスコ教育ソリューション:www.cisco.com/jp/go/education/
Cisco MeetingPlace ソリューションの詳細:www.cisco.com/jp/go/meetingplace/
シスコ ユニファイド コミュニケーション:http://www.cisco.com/jp/go/voice/

この事例は、ブロワード郡公立学校によって提供された情報に基づき、同組織がシスコ製品の導入からどのような利益を得たかを説明したものです。説明した成果と利益はさまざまな要因によってもたらされました。他の場所での類似の結果を保証するものではありません。

シスコシステムズはこの資料を「現状のまま」として提供し、商品性または特定の目的への適合性に関する暗黙の保証も含めて、明示または黙示された一切の保証の責任を負わないものとします。司法管轄によって明示または暗黙の保証の免責が認められない場合があるので、上記の免責事項が該当しない場合があります。