エンタープライズ ネットワーク ユーザ事例

カリフォルニア最大のインディアン カジノがワイヤレス LAN を拡張

ユーザ事例





カリフォルニア最大のインディアン カジノがワイヤレス LAN を拡張


Pechanga Resort and Casino は、ホテルの利用客と敷地内を移動する従業員をサポートする Cisco Unified Wireless Network を導入しました。


概要

Pechanga Resort and Casino
  • 接客業
  • カリフォルニア州テメクラ
  • 従業員数 5,000 人


ビジネス上の課題

  • 移動する従業員に、安定した障害のないネットワーク アクセスを提供する
  • ホテル利用客のために高度なインターネット サービスを提供し、リゾートの差別化を図る
  • IP ネットワークによるワイヤレス音声トラフィックをサポートする
  • ネットワーク セキュリティを低下させずに容易に拡張できるワイヤレス LAN を導入する


ネットワーク ソリューション

  • 中央から展開、操作、および管理できる安全なワイヤレス LAN
  • ホテル従業員と利用客の両方がアクセスできる WLAN


ビジネス上の効果

  • 現場従業員用の携帯電話が不要になり、電話通信費が減少
  • ヘルプ デスク従業員といつでもコミュニケーションがとれることにより、顧客サービスが向上
  • 施設がテクノロジーを必要とするビジネス客の週末の目的地へと変貌を遂げるよう支援


ビジネス上の課題

2002 年 6 月開業の Pechanga Resort & Casino(以下、Pechanga)は、米国最大のインディアン系娯楽施設です。カリフォルニア州リバーサイド郡で 2 番目に大きい民間企業であり、5,000 人のスタッフを抱えるこのリゾート施設は、有名な American Automobile Association の 4 つ星にランクされています。2004 年の拡張により、カジノのフロア面積は 3 倍の 188,000 平方フィートまで広がり、カリフォルニア州最大のカジノとなりました。リゾート内のホテルは、522 の客室と 40,000 平方フィートのビジネス用会議スペース、複数のクラブ、1,200 席のコンサート会場を備えています。また、RV 用のパーキングは 170 台収容可能です。このリゾート施設の総面積は 2 平方マイル以上となります。

PECHANGA

Pechanga では、2004 年の拡張以降、従業員と一部会議室の少数の利用客が使用できる簡単なワイヤレス インターネット アクセスを提供してきました。しかし最近になって、携帯電話の通資費用削減を主な目的として、ワイヤレス ネットワークの拡充を決定しました。
「これだけの従業員を抱えていると、施設内のあちこちを移動しているスタッフと連絡を取るには常に携帯電話が必要となります」と Gilbert Mendoza 氏は述べています。Gilbert Mendoza 氏は Pechanga の IT セキュリティ ディレクタとして 78 人の IT スタッフを抱えています。「(携帯電話サービスの)コストは下がっていますが、まだ高価です。IP フォンによるワイヤレス音声通信を使いたいというのは当然の流れです」。
同リゾートがワイヤレスの拡充を決断した第 2 の理由は、有線のイーサネット アクセスに加えて、すべての客室で利用客に無料のワイヤレス ネットワーク アクセスを提供できることでした。

ネットワーク ソリューション

Mendoza 氏は、各アクセス ポイントを個別に管理していた既存の WLAN をそのまま増やすのではなく、中央のコントローラから管理できるワイヤレス ネットワークを求めました。また、ワイヤレス IP フォンの使用中に会話が途切れないように、アクセス ポイント間をシームレスに移動できることも要求しました。「当リゾートには 24 時間対応のヘルプ デスクがあります。このヘルプ デスクの従業員がフロアに出ているときも IP による音声通信が確実に届かなければなりません」

Pechanga は、シスコのワイヤレス ネットワークをアップグレードすることを決定しました。同リゾートには、Cisco Aironet® 1200 シリーズのアクセス ポイントを含めてシスコの機器が既に設置されていました。

「これまで、サポートやシスコのハードウェアの品質だけでなく、エンド ツー エンドの管理にも常に満足していました」と Mendoza 氏は述べています。「それに、複数のベンダーがそれぞれに設定を行うよりも、ネットワーク上に共通のグラウンドがある方がよいと考えました。」

さらに、シスコは、業界基準よりも進んだワイヤレス セキュリティ プロトコルなど、最先端のセキュリティを提供します。Cisco Compatible Extensions(CCX)プログラムには複数のサード パーティ ハンドヘルド コンピュータ ベンダーが参加しており、各社の装置もシスコの革新的技術をサポートしています。これは、複数のベンダーのハンドヘルド デバイスを使用する Pechanga にとって重要な点です。

「当社は、これらのベンダーにドライバの更新を勧めました」と、Mendoza 氏は言います。「セキュリティを犠牲にしたくなかったので、CCX または WPA(Wi-Fi Protected Access protocol)あるいは WPA2 のいずれかをサポートするデバイスを採用しました」

Mendoza 氏は、2006 年 4 月にネットワーク アップグレード計画を完成しました。WLAN 構築のために Pechanga は、Cisco Catalyst 6500 イーサネット スイッチ用に 3 枚の Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス サービス モジュール(WiSM)を購入しました。既存の Cisco Aironet アクセス ポイントは、本来ワイヤレス LAN コントローラで動作するように設計されてはいませんが、シスコから無料で提供されるファームウェアを使用して Lightweight Access Point Protocol(LWAPP)をサポートするように変更されました。さらに 180 台の Cisco Aironet 1130 シリーズを追加し、敷地内に合計 300 のアクセス ポイントを配置しました。Cisco Wireless Control System(WCS)については、Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance と連携させて使用しています。Cisco WCS では、ネットワーク管理者は、RF 予測、ポリシー適用、ネットワーク最適化、トラブルシューティング、ユーザ追跡、セキュリティ モニタリング、およびワイヤレス LAN システム管理のすべてを、堅牢なグラフィカル インターフェイスを使って 1 つのソリューションで実行することができます。「新しいワイヤレス ネットワークでは、クライアントがどこにあるかが正確にわかり、無線レベルを確認でき、これまでのシステムにはなかった侵入検知機能が提供されます」と Mendoza 氏は言います。

Mendoza 氏によれば、インストールは非常に簡単なものでした。

「ワイヤレス LAN コントローラを配置し、管理用の Cisco WCS を追加して、ワイヤレス アクセス ポイントを新しいソフトウェアに変換するだけの作業でした」と言います。

Cisco Unified Wireless Network により、Pechanga に独立したワイヤレス LAN が構築され、複数のグループが同一ネットワークを利用できるようになります。各 ワイヤレス LAN は Service Set Identifiers(SSID)による固有のネットワーク名によって識別されます。利用客用と従業員用として個別の SSID を定義することで、リゾートのネットワーク上にある企業の機密事項には、利用客からアクセスできないように管理できます。Pechanga は、WiSM を含むフル ソリューションを展開して運用しています。ホテルの全客室からの WLAN の利用は、年末までには可能になる予定です。

ワイヤレス LAN 導入による音声通信に関しては、今後数ヶ月にわたって 500~1,000 台のワイヤレス VoIP ハンドセットを従業員に導入する計画を立てています。ハンドセットは、Cisco 7920 Wireless IP Phone と他のベンダーのソフトフォンを組み合わせて使用します。

 

「営業範囲が物理的に広がれば、ネットワークも拡張します。この統合モデルを展開することにより、成長や拡張がさらに容易になります」
- Pechanga Resort & Casino、IT セキュリティ ディレクタGilbert Mendoza

ビジネス上の効果

音声をサポートするワイヤレス ネットワークを導入することにより、Pechanga は従業員に発行する携帯電話のアカウント数を削減することができます。敷地内を移動する従業員は、ネットワーク料金を必要としないワイヤレス IP フォンを使用できるからです。また電話の使用は勤務中のみとなります。

「当リゾートの従業員の多くは、勤務時間後に電話連絡する必要はありません」と Mendoza 氏は言います。

ワイヤレス デバイスの活用により、従業員はカジノ内の各種データ アプリケーションにアクセスできるようにもなります。

1 つの WiSM で最大 300 のアクセス ポイントをサポートできるため、Pechanga にはさらに WLAN を拡張する余裕があります。現在、同リゾートは、カジノのスロット マシン台数を 2,000 台に制限している州規制が変更され、台数増加が許可されることを期待しています。最終的には、総数 7,500 台の配置を目指しています。このような拡張が実現された場合には、当然ネットワーク トラフィックも増大します。

「営業範囲が物理的に広がれば、ネットワークも拡張します。この統合モデルを展開することにより、成長や拡張がさらに容易になります」と Mendoza 氏は述べています。「来年あたりには、ネットワークが 2 倍または 3 倍に拡大する可能性もあります」。

一方、複数のコントローラ モジュールを備えたことにより、安定したネットワーク稼働が実現されます。1 つのモジュールに問題が発生した場合は、自動的に他のモジュールにフェールオーバーされます。常に営業していなければならないカジノやホテルでは、これは重要な問題です。「ダウンタイムはありません」と話すのは、Pechanga での導入を担当したシスコのアカウント マネージャ Fred Mayne です。「24 時間営業です」。

ホテル客室でのワイヤレス LAN アクセスは、旅行客、特にビジネス客から期待されているサービスです。「客室でのワイヤレス アクセスは、明らかに多くのお客様が求めている機能です」と Mendoza 氏は言います。「私たちは、常に競争力を備えている必要があります。このリゾートを、週末ずっと快適に過ごせる最終目的地となるリゾートにしたいのです」。

Pechanga では、客室内のワイヤレス アクセスは無料で提供するとのことです。

製品リスト

  • Cisco Aironet 1130 シリーズ ワイヤレス アクセス ポイント
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス サービス モジュール
  • Cisco Wireless Control System
  • Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance
  • Cisco 7920 Wireless IP Phone


次のステップ

当初のワイヤレス音声通信の展開は従業員対象ですが、Pechanga では、リゾート滞在中の利用客に対してもワイヤレス IP フォンへの特別なゲスト アクセスを提供することを目指しています。

「カジノでは、携帯電話のカバー範囲にむらがあります」と Mendoza 氏は言います。

また、宿泊客が客室の有線および無線の IP フォンを利用して、リゾートの収益増加に繋がるイベント チケットの注文や広告やサービスのお知らせを表示できるようにすることも計画していると述べています。

同リゾートでは、Luiseno インディアンの Pechanga 族の故郷である近くの 5,550 エーカーの Pechanga 居住地にいろいろな方法でワイヤレス サービスを拡大することを考えています。既に一部のワイヤレス インターネット アクセスは居住者に提供され、最終的にワイヤレス メッシュ ネットワークによる音声ワイヤレス LAN とビデオ サービスを提供することが可能です。
「Pechanga は単なるカジノではありません。」と Mendoza 氏は言います。「最終的に、サポートすべきコミュニティがあります」。
「シスコはその一部です」。