ユーザ事例

シスコ Cisco Unified Communications 500 導入事例 - ITSS ( ソフトウエア開発)

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シスコ Cisco Unified Communications 500 導入事例 - ITSS ( ソフトウエア開発)



「ある社員が『今度の引っ越しの時に電話と社内LANは一台にまとめましょう。便利になるし安くなるし』と言ってきました。何がどう安くなるんだと聞いたところ、その社員が言うには」アイティエスエス 代表取締役 森田翼氏

図 1 ビジネス、テクノロジー、環境の課題をコラボレーションによって解決

神奈川県横浜市のソフトウエア開発会社ITSSの森田翼 社長は、Cisco Unified Communications 500(以下、UC500)の導入効果に、最初は半信半疑だったが、最後に納得して導入を決めた。「半信半疑」が、どう「納得」に至ったのかをくわしく聞いた。

もくじ

  1. ITSSの概要 〜 受託系ソフトウエア開発会社
  2. ITSSではシスコ製品をどう使っているか
  3. なぜ電話と社内LANをシスコ製品で構成しようと考えたのか
  4. 「電話交換機(PBX)を使い続けると、無駄な費用がかさむ」
  5. 「電話と社内LANを別々の機器で制御するのは合理的でない」
  6. 「IP電話と社内LANの両方を制御できる製品は世の中に少ない」
  7. 「VPNも追加費用無しで構築できる」
  8. 「出先からでも、会社の番号を使って取引先に電話できる」
  9. その他、UC500の便利機能
  10. 最終見積もり金額

■ ITSSの概要 〜 受託系ソフトウエア開発会社

― ITSSの概要について教えてください。

ITSSは、受託開発系のソフトウエア開発会社です。社員数は約50名。ほとんどがSE、プログラマで、営業は社長の私だけです。

最近は、携帯電話アプリケーション開発支援や、国立遺伝学機関向けバイオテクノロジー研究支援などのプロジェクトを手がけました。設立は平成2年、2007年の年商は3億円です。

来年2009年には、業務拡張のため横浜から都内に引っ越します。UC500は、2008年9月に購入しました。来年の引っ越しのタイミングで、実使用を始めます。

■ ITSSではシスコ製品をどう使っているか

― 現在の横浜オフィスでは、電話(PBX)および社内LANはどのような設備で構成していますか。

現在の横浜オフィスでの電話と社内LANの構成は以下のとおりです。

機器 製品 購入形態 保守
電話機 ビジネスホン7台 買い切り なし
電話交換機(PBX) 某メーカー製品 買い切り(中古品) なし
ルータ 某メーカー製品 リース あり
スイッチ 某メーカー製品 リース あり


この構成が引っ越し後は、次のように変わります。

機器 製品 購入形態 保守
電話機 シスコ製電話機7台(※) リース あり
電話交換機、 ルータ、 スイッチ UC500UC500 リース あり


※ 電話機7台の内訳は次の通りです。
- Cisco Unified IP Phone 7961G :4台
- Cisco IP Communicator :2台
- Cisco Unified IP Phone 7971G-GE :1台(受付用)

■ なぜ電話と社内LANをシスコ製品で構成しようと考えたのか

― 今回、電話および社内LANをシスコ製品で構成しようと考えたのはなぜですか。

今回のUC500は、最終的に決めたのは私ですが、提案してきたのは社員です。ですから、UC500を選んだ理由は、その社員に言われたことを思い出しながらお答えすることにします。

― 承りました。では、質問をやりなおします。UC500を社長に提案してきた社員は、最初、どんな風に提案してきたのですか。

ある日、ある社員が、「今度、引っ越しするときは、電話と社内LANはまとめましょう。そうすればいろいろ便利になるし、諸費用も安くなるし」と言ってきました。

販売店の営業マンに入れ知恵されているのかなとも思いましたが、とりあえず話だけは聞いておこうと思い、何がどう安くなるんだと質問すると、「まずIP電話になるので、単純な話、コスト削減になる。また今は電話交換機(PBX)、ルータ、スイッチと機械が3台ある。UC500で、その3台分の機能を一台にまとめれば、安くなる」と言ってきます。

今ある機械をそのまま使った方が安いじゃないかと聞くと、「今のルータとスイッチは来年でリースアップする。またPBXは中古品で保守がないからこれ以上、使い続けるのは不安がある。どのみち来年は、ルータとスイッチとPBXの買い直し(リースし直し)が発生する。3台買い直すのなら、UC500一台を買い直した方がいい。単純な話、3台が1台になれば、保守料が三分の一になる。特にPBXはもう使わない方がいい。PBXはアナログ電話の技術を使った機器で、電話会社もだんだん投資をしなくなってきている。そういう消えていくジャンルの製品で、今さら新品を買い直すのは、ちょっと馬鹿馬鹿しい。それにこのまま今のPBXを使い続けると、今度の引っ越しの時には、無駄な費用が発生する」と言ってきました。

■ 「電話交換機(PBX)を使い続けると、無駄な費用がかさむ」

無駄な費用とは何だと聞くと、「このままPBXを使い続けると、引っ越した先で、PBXに電話機をつなぐという電設工事が発生する。これで10万円はかかるだろう。その後も、内線電話の番号変更など何かを変えるそのたびに、電話の技術者を呼ばなければならない。たいした作業をするわけでもないが、人を呼んでしまえば金はかかる。一回三万円はかかるだろう。そういう出費は馬鹿らしいと思う」とその社員は言います。

「人を呼んでしまえば、人件費がかかる」というのは経営者として理解できるフレーズでした。興味が出てきたので、「PBXでは設定変更で費用がかかるというが、ではUC500ならどうなるのか」と聞いてみました。

■ 「電話と社内LANを別々の機器で制御するのは合理的でない」

するとその社員は、「UC500の場合、IP電話なので、電話技術者の手を借りる必要はない。電話機にケーブルをつなげばそれで終わりだ。IP電話とは、音声というデジタルデータを扱う機器だ。デジタルデータを扱うという意味では、IP電話は、『普通の電話機』よりはむしろパソコンに近い機器だ。今のパソコンは、LANケーブルを差したら、すぐにインターネットが使える。それと同じようにIP電話もLANケーブルを差せば、すぐに電話がかけられる。同じデジタルデータを扱っている以上、電話機とパソコンの接続を別々に分ける必要はない。どちらも一台のネットワーク機器につなげて、ひとまとめに制御する方が合理的だ」と言ってきました。

おまえが言っているのはつまり、引っ越しの時に10万円払わなくてもゼロ円で電話の設置ができるということかと聞くと、「そうだ。だってケーブルつなぐだけだから、それぐらいは僕らが自分たちでできる。30分かからずに終わるはず」と言ってきました。だが内線番号の割り振り設定はどうするのだと聞くと、「そういう設定は、引っ越し前に済ませておく。UC500付属のソフトウエアで設定はカンタンにできる」と言います。

設定はカンタンというが、ウチの事務の社員でもできるぐらいカンタンなのかと聞くと、「設定ソフトウエア上で、電話機に内線番号を振りあてるだけの話だから、特に難しくはない。家庭でビデオの予約録画ができる人であればできる」と答えてきます。

ということはさっき言っていた、PBXで内線番号を変える度に電話技術者を呼んで3万円かかるとかいう、あれも社内で事務の社員が自分でやってゼロ円でできるのかと聞くと「そうだ」と言います。

■ 「IP電話と社内LANの両方を制御できる製品は世の中に少ない」

とにかくコストダウンになるのは確実そうに思えました。

だがしかし念のために、「なぜUC500なのか。今、IP電話は流行りだから、他にも安くて良い製品があるのじゃないか」と聞いてみました。すると、「確かにIP電話の製品は多いが、ほとんどは電話だけだ。UC500のように電話と社内LANとをいっぺんにこなせる製品はほとんどない。社内LANの機能、つまりルータやスイッチの機能となると、シスコは世界でトップクラスの会社だ。トップクラスの製品を買うのが無難で良い。それにUC500を導入すれば、 VPNも追加費用無しで構築できるし」と言ってきました。

「VPNも」というフレーズは、私に非常にアピールしました。

■ 「VPNも追加費用無しで構築できる」

― 「VPNも追加費用無しで構築できる」という話がなぜ森田社長にそれほどアピールしたのですか。

私は最近、会社には週に一日しか出社しません。今、参議院の政策秘書の仕事をやっているので、ほとんど毎日、永田町にいます。

そういう生活なので、「永田町にいるときでも、横浜の社内ネットワークに参加できて、ファイルサーバとかの中身が見られると良いな」とは以前から思っていました。一年ぐらい前に社員に「そういうことを実現するにはどうすれば良いのだ」と聞くと「VPNを構築すれば良い」とのことでした。「VPNを構築するにはいくらかかるのか」と聞くと、「本格的にやれば200万は下らない」と言ってきました。そんなにお金がかかるのならやめておこうと思って、しばらくは見送っていました。

ところがUC500を導入すれば、そのVPNが追加費用無しでできるという(※)。良い話です。
※ 設定作業を、SI会社に依頼した場合は、設定作業費などが発生します。

■ 「出先からでも、会社の番号を使って取引先に電話できる」

ソフトウェア電話 Cisco IP Communicator

さらにその社員に、VPN以外にもオレにとって便利な機能は他にないのかと聞くと、「外出先からでも、会社の電話番号を使って、電話が発信できる機能は、社長には良いかもしれない」と言ってきました。

何だその機能はと尋ねると「例えば社長が出張先のホテルから客先に電話するとする。その時、ノートパソコンで会社のネットワークにVPNログオンし、パソコンにインストールしているソフトウエア電話(Cisco IP Communicator)を使って電話をかければ、会社の電話番号を使って、電話が発信できる」と言います。

何でそんな面倒くさいことをしなければいけないのだ、携帯電話で電話した方が早いじゃないかと聞くと、「確かにそうだが、携帯電話からかけると、相手先の電話機のナンバーディスプレイに090…の携帯番号が表示されてしまう。ソフトウエア電話からかければ、03…の東京オフィスの電話番号が表示される。それは社長にとって良いこともあるのではないか」と言います。確かに、相手に携帯電話から電話していると思われたくない時というのはあります。良い機能だと思いました。

念のため、「相手が、東京オフィスのオレの番号にかけてきたらどうするのだ。留守電が残った時は、それは聞けるのか?」と聞くと、「聞ける。VPNにログオンしているということは、社長はネットワーク空間の中では、会社にいるのと同じ事だ。会社の物理的な電話でできることは、社長のパソコンのソフトウエア電話ですべてできる」という話でした。

■ その他、UC500の便利機能

UC500はコスト面だけでなく、機能的な面でもトクが多いことがよく分かってきました。その社員に「他に便利な機能はないのか。オレに直接役に立たないことでも良いから、片っ端から言ってみろ」と求めました。

すると「VPNを使えば、開発者の在宅勤務の可能性も広がる。UC500ではVPNの他に無線LANも構築できる。将来、オフィスをフリーアドレスにした時に便利だ。また電話による三者会談、あるいはテレビ電話を使ってのバーチャル会談もできるようになる。つまり、出張先の社長、オフィスのわれわれ、客先常駐の技術者とでいっぺんに会話ができるようになる。またSalesforce.comなどのSFAとの連携も可能になるという。シスコは、UC500には本腰を入れているので、今後、さまざまな機能が追加されてくるようだ。UC500は、シスコに言わせると、電話ではなく『コミュニケーションツール』だそうで、とにかく今後、様々な機能が追加されてくるようだ。それらすべてが社長の役に立つ機能かどうかは分からないが、とにかくUC500を買えば、『電話』、『社内LAN』、『VPN』、『無線LAN』は確実に手に入る。それ以外の機能は、『サプライズに期待する』ぐらいの気持ちで見ていればよいと思う。自分としては、引っ越しとリースアップのこの機会に、UC500を導入するのは、ITSSの将来にとってプラスが大きいと思う」と言ってきました。

■ 最終見積もり金額

「UC500に決めました」

以上、社員の説明を通じて、UC500は、コスト削減と将来の業務効率化の伸びしろを兼ね備えた製品だということが分かったので、その社員に「UC500でいけ。電話機も含めてコミコミの見積もりをとってこい」と命じました。

「電話」、「社内LAN」、「VPN」、「無線LAN」が備わっているので、初期費用で200万〜300万はするのかなと思っていましたが、実際には100万円以下の金額でした。

もう迷うことはないなと思い、UC500の導入を決めました。

ながながとお話ししましたが、これが私がUC500の導入を決めた一部始終です。

― 最後に、シスコへの今後の期待をお聞かせください

シスコは、世界的なネットワーク機器メーカーということで、これまで敷居の高い印象がありました。しかし、今回のUC500は、ずいぶん中小企業の使い勝手のことを考慮した、費用対効果の高い製品に仕上がっている印象があります。今後も高い技術のすごい製品をどんどん出してください。期待しています。

ITSS様、本日はお忙しい中、
貴重なお話をありがとうございました。