エンタープライズ向けメディアネット

メディアネット ソリューションの主要要件

メディアネット、つまりリッチ メディアに合わせて最適化されたネットワークは、ビデオのようなアプリケーション固有のネットワーク要件に対処するものです。リッチ メディアが急速に増大した結果、次の 6 つのサービス カテゴリにおいてネットワークへの負荷が高まっています。

  • QoE(Quality of Experience)
  • コンテンツ仮想化
  • モビリティ
  • セッション制御
  • セキュリティ
  • 管理

このようなニーズに対処するには、現在の製品とソリューションがどこまでメディアネットに対応可能かを見極めると共に、新しいニーズに対処するための新しいソリューションを開発する必要があります。

次の表は、6 つのネットワーク サービス カテゴリのそれぞれにおける主要な要件と、メディアネット対応の製品を使用するソリューションの特性をまとめたものです。製品のメディアネット準備状況を判断するときの参考にしてください。

サービス カテゴリ 定義 主要な要件 メディアネットによる成果
QoE(Quality of Experience) メディアを認識し、ネットワークを認識し、ユーザを認識すると共に、環境とビジネスに関するリアルタイム ポリシーに適応することで、ユーザ エクスペリエンスを向上させます。

リアルタイム マルチメディア アプリケーションに対する技術的要件(代表的なもの):

  • 遅延
  • ジッタ
  • パケット損失
  • 帯域幅の可用性

信頼性に関する要件(代表的なもの):

  • コンバージェンス
  • 予測可能な回復時間
  • 品質サービス レベルの指定と要求のためのメカニズムが作られます。
  • サービス レベル要求に対する検証、監視、および応答のためのメカニズムが作られます。必要に応じて、変更への適応も可能です。
  • エンド ユーザおよびオペレータの期待どおりのサービス レベルを達成します。そのために、ルーティング、フォワーディング、復元力、リソース予約、プロキシミティ、およびロケーションの高度なメカニズムを使用します。
コンテンツ仮想化 エンド ユーザが意識しないメカニズムを使用して、どのアプリケーションでもコンテンツを生成、配信、および消費できるようにします。

以下に示す条件にかかわらず、共通のコンテンツをさまざまな種類のエンドポイントからすばやく、簡単に、確実に、エンドポイントに適した形で表示できること。

  • メディア タイプ
  • ファイル形式
  • エンコード/デコード、変換、または処理の方法
  • データの場所

ユーザがコンテンツを容易に検索して選択できるように、ファイル命名および説明の共通基準が定められている必要があります。

  • 拡張性のある共通のエンコード/デコード メカニズムが使用されます。
  • インフラストラクチャが持つコード変換/レート変換の機能が使用されます。
  • コンテンツ命名とメタデータに関して共通の方針が使用されます。
  • アプリケーション共通の検索/取り出しのメカニズムが作られます。
  • さまざまなアプリケーションからのコンテンツの保管とキャッシングが、共通のメカニズムによって行われます。
  • セッションの特性およびコンテンツ制御に対するユーザのニーズに基づく、インテリジェントなフォワーディング/配信モデルが使用されます。
  • コンテンツへの常時アクセスを保証するための復元力メカニズムにも対応できます。
  • 保存されている、またはリアルタイムのコンテンツ フロー内にコンテンツを挿入するためのコンテンツ接合が可能です。
モビリティ ユーザが別の場所やデバイスへと移動している途中も、アクティブなマルチメディア セッションを維持することができます。 ユーザが別の場所やデバイスに移動するときに、リアルタイムでインタラクティブのデータおよび関連する制御メカニズムもシームレスに移動する必要があります。
  • ワイヤレス、ローミング エレメント、モバイル IP、およびコード適応型スケーリング プロパティからの接続エレメントが取り込まれます。
セッション制御 アプリケーションやネットワークの境界を越えるマルチメディア セッションの協調と応答性を強化します。

マルチメディア、マルチユーザ、およびマルチアプリケーションのセッションには、以下のことが必要です。

  • 細分化され、状況に応じた制御
  • 複数のアプリケーションにまたがるシームレスなセッション制御(TelePresence、電話、ユニファイド コミュニケーション)とセッション制御トポロジ(クラスタ、B2B)
  • ユーザのニーズとポリシーに基づいてコンテンツを作成し、使用する
  • セッション命名/説明、アドバタイジング、および検出の機能を持ちます。
  • セッションの作成と管理の機能を持ちます。
セキュリティ マルチメディア セッション、コンテンツ、およびネットワーク リソースのセキュリティをエンドツーエンドで確保します。

マルチメディア セッションには、以下のことが必要です。

  • セキュア、リアルタイム、高帯域幅のマルチコンテンツ セッションのコンテンツのコンテキストに、ユーザおよびオペレータがアクセスできること
  • 強力なネットワーク サービスを要求する可能性のあるユーザ、デバイス、およびアプリケーションの検証
  • ユーザ、アプリケーション、デバイスのアイデンティティと AAA(認証、認可、アカウンティング)
  • コントロール プレーン、データ プレーン、およびコンテンツ セキュリティ
  • セキュアなリソース仮想化メカニズム
管理 マルチメディア サービスのプロビジョニングと監視を、検出メカニズムを使用して単純化し、自己管理モデルへの移行を進めます。 インタラクティブでリアルタイムのリッチ メディアのような、高度なソリューションを実現するためのマルチメディア、マルチユーザ、マルチアプリケーション環境は複雑ですが、このような環境をユーザやオペレータが扱うためのシンプルで包括的な管理システムが必要です。
  • オペレータによるトラブルシューティング、障害検知、および障害分離がサポートされます。
  • メディアネット サービスおよびユーザ セッションのスケジューリングがサポートされます。
  • ポリシーに基づいてメディアネット サービスおよびユーザ セッションを制御することが可能になります。