ユーザ事例旅行業界のリーダーが IT を集中化、アプリケーションを高速化して、リスクを低減Sabre Holdings のストレージ集中化および WAN 最適化プロジェクトに EDS が Cisco Wide Area Application Services(WAAS)を使用 概要SABRE HOLDINGS CORPORATION
ビジネス上の課題
ソリューション
ビジネス上の効果
ビジネス上の課題Sabre Holdings Corporation(NYSE: TSG)の歴史は 1960 年代に始まり、初の航空券予約自動化プロセスなど、旅行業界の数多くの技術革新を実現してきました。Sabre Travel Network を通じて旅行代理店用 e コマースの開発に加わったほか、Sabre Holdings の Travelocity.com と lastminute.com では旅行関連 Web サイトの先駆けとなり、Sabre Airline Solutions では運輸会社用の包括的な意思決定サポート ツールによって業界をリードしてきました。 業界初の試みや独自のソリューションという大きな実績と企業買収により、Sabre Holdings は約 9,000 人の従業員を抱える大企業に成長しました。しかし、分散的ながらこのように急激な成長は、会社の IT 組織に多くの課題をもたらしました。45 か国で 100 以上の遠隔地にある電子メール、ファイル、プリント サーバや、従業員のデスクトップ コンピュータおよびノート PC 上の基幹業務情報を保護することもその 1 つです。 「Cisco WAAS は、当社のサーバとストレージの集中化に重要な役割を果たしました。コストのかかる WAN アップグレードを回避すると同時に、データの整合性の向上、従業員の生産性の安定化、リモート オフィス コストの削減を実現しています。」 遠隔地とのコミュニケーションやコラボレーションの利用が増えて Sabre の WAN に負荷がかかるようになると、基幹業務アプリケーションの速度が低下し、従業員の生産性が低下するという別の課題が持ち上がってきました。とりわけ、コラボレーションに FTP を使用するエンジニア、Microsoft Outlook のリモート ユーザ、CRM アプリケーションにアクセスするコンタクト センターのエージェントは、アプリケーション パフォーマンスによって業務に支障が生じていました。 このような課題に直面した Sabre は、戦略的テクノロジー アウトソーシング パートナーである EDS(本社:テキサス州プレーノ)と協力して、ストレージ集中化および WAN 最適化のプロジェクトを立ち上げました。これは、IT コストを削減しつつ、分散的な成長から生じる複雑さとリスクを緩和し、エンド ユーザにとってのアプリケーション パフォーマンスを高速化することを目的としていました。 ネットワーク ソリューションプロジェクトには、バンガロール、ビュスム(オランダ)、モンテビデオ(ウルグアイ)、ニューヨーク、シドニーなど世界 5 大陸の支社のストレージを、米国オクラホマ州タルサと英国ロンドンに設置する 2 か所の主要データセンターに集中化する計画が含まれていました。ただし、この集中化によって WAN にはさらに負荷がかかることが確実でした。このため、プロジェクトには包括的なネットワークベースの WAN 最適化ソリューションも必要でした。 「Sabre のファイル サーバを 2 か所のデータセンターに集中させれば' WAN 利用率が上昇することは明らかでしたし、タルサまたはロンドンからの距離のせいでユーザ パフォーマンスには悪影響があると考えられました」と、EDS のデスクトップ システム デリバリ シニア プログラム マネージャ、Geoff Wills 氏は語ります。 「Sabre とストレージの集中化を計画する段階で、プロジェクトをサポートするソリューションについてシスコと話をしました。Sabre はシスコのルータ、スイッチ、IP 電話のソリューションにとても満足しており、ストレージ集中化と WAN 最適化のプロジェクトにそれらを役立てることができるかもしれないと考えていたからです」と、Wills 氏は言います。 多数の WAN 高速化ソリューションの包括的評価を通じて、以下の理由から Cisco Wide Area Application Service(WAAS)が選択されました。
「WAN 最適化の分野でシスコが市場をリードする技術を持っていることは明らかです。当社のエンド ユーザも結果に満足しています」と、Sabre Holdings、IT 組織テレフォニー データ サービス マネージャの David Gula 氏は語ります。「Cisco WAAS を導入すると、1 か所のリモート オフィスにいる 20 名が 1 つの Webページにアクセスする場合、そのページは WAN を 1 回しか通りません。」 「WAAS ソリューションに含まれるシスコのキャッシング、圧縮、および伝送最適化の機能により、エンドユーザに対する完全な透過性が実現します」と、Gula 氏は述べます。「たとえば、サイズの大きいファイルが 16 Mbps でアクセスされると、1.5 Mbps E1 接続を介しているように見えます。このように、実際にはネットワーク帯域幅を拡張せずにネットワーク パフォーマンスを向上できました。」 展開の柔軟性を利用して、Sabre はあらゆる規模のリモート オフィスに経済的に WAAS を展開できました。Cisco ISR(Integrated Service Router; サービス統合型ルータ)内に展開される WAAS ネットワーク モジュールを使用することで、従業員 15 名未満のオフィスにもシスコの WAN 最適化を展開できます。さらに、ネットワーク モジュールはルータのメンテナンス サービスの対象であり、スペースと電力も節約されるので、総所有コスト(TCO)が低くなります。 「実装は簡単でした」と、Wills 氏が言います。「シスコが提供するソリューションはクリーンで、展開と将来の管理が非常に容易です。」 Cisco WAAS ソリューションはすでに、米国ではボストン、デンバー、サンフランシスコなど 15 を超えるリモート オフィスと、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、コロンビア、アイルランド、イタリア、オランダ、日本、ポーランドの主要オフィス、また、タルサとロンドンのデータセンターの冗長ペアに展開されています。Sabre は、2007 年上半期には 15 ~ 20 の都市についてリモート サーバを集中化する計画を持っています。 ビジネス上の効果Sabre にとって、Cisco WAAS には主に次のメリットがあります。
「データ サポート モデルを簡素化することと、アプリケーション パフォーマンスを改善することが当社にとっての重要な要素でしたが、プロジェクトはこれらの要件を確実に満たしました」と、Gula 氏は述べています。 データの整合性の向上現在、集中化された標準的なサーバとストレージには、タルサとロンドンの IT チームによって整合性と効率が強化されたバックアップとリカバリの手順が適用されています。これにより、リモート オフィスのスタッフの負担が小さくなっています。また、会社のコンプライアンスへの取り組みと監査への対応能力も強化されています。 さらに、WAN 最適化の導入に伴って PC 用のバックアップ アプリケーションの使用が増えてきたので、ユーザのコンピュータに格納されたデータを、さらに厳格な手順で集中ストレージにバックアップします。また、リモート オフィス サーバが撤去されて WAAS が展開されると、将来的な企業買収による統合はさらに容易になります。 アプリケーション パフォーマンスの向上アプリケーション パフォーマンスは WAAS の展開によって大幅に向上しました。WAN 最適化の前は、タルサからニューヨークに 10 MB のファイルをダウンロードするのに 20 秒かかっていました。しかし WAAS の展開後、ダウンロードは 2 秒に短縮されました。10 倍の速さです。このようにして、ダウンロードは WAAS によって実質的に LAN 並みの速度を回復しました。 また、Sabre が世界的に展開している CRM ソリューションの顧客ケア アプリケーションでは、タルサ データセンターと 750 名のコールセンター エージェントを擁するモンテビデオ(ウルグアイ)支社間での使用で、アプリケーション パフォーマンスの改善もありました。導入してからの数日間、Sabre の運用チームが目にした WAN 利用率のグラフには、異常に低い結果が示されていました。「現地の祝日ではないことを証明する必要がありました」と、Gula 氏は言います。 「オフィスで誰かが歩み寄ってきて、パフォーマンスがよいと言ってくれると、うまくいったことを実感します」と、コールセンター テクノロジーの Sabre ディレクター、Craig Skinner 氏は語ります。「当社の世界中のエージェントは、変化の原因がわかっていませんでしたが、CRM のパフォーマンスが良くなったことには確かに気付いていました。」 WAAS によって、Microsoft Outlook、Web ポータル、バックアップ アプリケーションなど、他の TCP ベース アプリケーションのパフォーマンスも改善されるだけでなく、デスクトップや FTP ファイル アクセス、リモート プリント サーバ経由の印刷も改善されました。そして、Sabre はソリューションを適用する新たな機会を引き続き見極めようとしています。 高いコスト効率サーバとストレージを集中化して利用率を向上させることで、リモートの装置や企業買収による規格外の構成は廃棄され、より均質な IT 環境が作成されました。これにより、サーバの運用コストと資本コストがトータルで大きく削減されました。 さらに、環境を集中化することで WAN への依存度が高まったにもかかわらず、アップグレードが不要になったため、帯域幅コストを回避できています。このメリットが特に重要だったのが Sabre のラテンアメリカ業務です。ここでの帯域幅コストは非常に高額でした。実際、ローカル キャッシングを行い、冗長な伝送を排除することにより、Sabre では WAAS が展開されたすべての帯域幅接続で、利用率が平均 20 パーセント低下しています。これにより、VoIP の拡大など、リモート オフィス向けのネットワークベース サービスを追加できる柔軟性が生まれました。 「Cisco WAAS は、当社のサーバとストレージの集中化に重要な役割を果たしました。コストのかかる WAN アップグレードを回避すると同時に、データの整合性の向上、従業員の生産性の安定化、リモート オフィス コストの削減を実現しています」と、Sabre 社内システム担当副社長、David Smith 氏は述べています。 「WAAS などのソリューションにより、シスコは今回も、非常に効果的なテクノロジー パートナーであることを証明しました。これらのソリューションにより、当社は常に技術の進歩に先んじて、顧客に最高の価値を提供する機会を得ています」と、Wills 氏は述べています。 製品リストCisco Application Networking Services:
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