ユーザ事例データセンター ネットワークと WAN で IT を集中化する物流企業The Panalpina Group がシスコの LAN スイッチング、ストレージ スイッチング、および WAN 最適化を使用して 100 万ドルを節減 概要THE PANALPINA GROUP
ビジネス上の課題
ネットワーク ソリューション
ビジネス上の効果
ビジネス上の課題毎日、全世界で 500 のオフィスに勤務する 14,000 名以上の The Panalpina Group(以下、Panalpina)従業員は、顧客の貨物を正しい時刻に正しい場所に届けるために力を注いでいます。2005 年、Panalpina のスタッフは航空で 791,000 トン、海上で 20 フィート コンテナ 923,000 個分の貨物を、140 か国240 の倉庫に出荷しました。 Panalpina の成功の軸となっているのは、業務の卓越性と 24 時間の物流管理を提供する最新の IT システムです。Panalpina 北米オペレーション IT 担当副社長の Armin Heinlein 氏は、Panalpina の 83 の北米オフィスに勤務する約 2,000 名の従業員の中で、これらのシステムの重要性を最もよく理解している人物です。市場をリードし続けるために、Heinlein 氏と彼のチームは、管理の複雑さとコストを抑制しながら新技術も導入する必要があります。 そのために Panalpina は IT 業務の集中化を決定し、2005 年末までに彼のチームは 8 つの北米データセンターの業務を 3 つに統合しました。Panalpina のすべての基幹業務アプリケーションを集中化するにあたって、ニュージャージー州のメイン データセンターでは既存の Storage Area Network(SAN; ストレージ エリア ネットワーク)をアップグレードする必要があることが明らかになりました。ディレクタクラスではないファブリック スイッチで構成される既存の SAN は、管理が難しく、拡張も容易ではありませんでした。 ストレージ ネットワーク ソリューションPanalpina でネットワーク メッセージングと Windows システムのマネージャを務める Kevin Ball 氏は、SAN のアップグレードを指揮し、デュアル冗長ファブリックを持つストレージ ネットワークのコアを形成する 2 台の Cisco MDS 9509 マルチレイヤ ディレクタを選択しました。「古い Brocade スイッチから新しい Cisco SAN への移行は簡単でした」と、Ball 氏は言います。「作業は週末だけで完了しました。」新しい SAN は、IBM ES F40 と Citrix Server に接続された EMC CX700 および CX500 による 20 テラバイトのエンタープライズ ストレージ、Microsoft Exchange、Microsoft SQL、ファイル サーバ用の Microsoft Cluster Server、およびインハウス アプリケーション用の AIX Serverで構成されます。「シスコのディレクタはモジュール型デザインを採用しており、今後のロードマップによると将来の新機能に簡単にアップグレードできるので、投資を保護できます」と、Ball 氏は語ります。「シスコ製品は統合性と相互運用性に優れた設計であるということも気に入っています。そして、同種のソフトウェア プラットフォームによって管理を行っています。」さらに、障害回復サイトの実装でも、Cisco MDS ディレクタをベースとして Cisco VSAN テクノロジーを利用する予定です。 次の課題2006 年前半、Heinlein 氏と彼のチームは重大な選択を行うことになりました。50 万ドルを超えるコストを費やしてトロント データセンターをアップグレードするか、全業務をニュージャージーに移すかの選択です。ニュージャージーでは、仮想化した新しい IBM サーバ、EMC のストレージ、シスコの LAN およびストレージ スイッチングで、基幹業務アプリケーションを実行していました。 Heinlein 氏は、WAN 経由で基幹業務アプリケーションにアクセスするトロント勤務の 200 名のスタッフの生産性が低下する可能性を考え、ローカルの電子メール、ファイル、およびプリント サーバの撤去をためらっていました。しかし、帯域幅拡張のコストは非常に高かったので、トロントのスタッフが顧客のニーズに応え続けるには WAN 高速化ソリューションが必要なことは明らかでした。 「シスコの LAN とストレージ スイッチング、および WAN 最適化を導入することで、データセンターの集中化から 100 万ドルの資本投資を節約し、WAN 経由で LAN 並みのアプリケーション パフォーマンスを維持しました。」 ネットワーク ソリューションPanalpina の基幹業務アプリケーションには、カスタムの貨物輸送ソリューションと SAP の ERP が含まれ、どちらもニュージャージーでホストされています。Microsoft の電子メール、ファイル、およびプリント サービスも重要です(2006 年 1 月現在、トロントとニュージャージーでホストされています)。したがって、どの WAN 最適化ソリューションを選択する場合でも、多様なアプリケーションを高速化する必要がありました。 Heinlein 氏とチームは入念な調査を徹底的に行いました。自信のない選択に投資したくなかったためです。「2006 年の春、私たちはあらゆる製品をテストし、調査を保留にしました。どの製品にも満足できなかったのが理由です。しかし 9 月になってシスコが Wide Area Application Services(WAAS)4.0 を発表すると、すぐに興味を引かれました。他社のソリューションよりも優れていたからです」と、Heinlein 氏は語ります。 Cisco WAAS 製品をテストし、耐久力を検証した後、Panalpina はトロント/ニュージャージー統合プロジェクトの主要コンポーネントとして WAAS を選択しました。理由は次のとおりです。
Cisco WAAS には、圧縮、冗長性の排除、伝送の最適化、キャッシング、コンテンツ配信などが組み込まれています。「WAAS は、当社に必要なすべての機能が揃ったソリューションでした。Exchange、SQL、ファイルおよびプリント サービス、SAP、Citrix からアクセスする貨物輸送システムなど、最適化したいすべてのアプリケーションが高速化されます」と、Panalpina 業務担当副社長、Bill Fraser 氏は述べています。「テストの後、これらすべてのアプリケーションと印刷でメリットが得られることを確信しました。印刷はシスコの競合製品の弱点だった分野です。」 特に気がかりだったのは、オフィス間での Excel ファイルの転送を最適化することでした。「ファイル サイズが大きくなるにつれて、北米中のユーザから不満が出るようになっていました。頻繁にアクセスする大きなファイルを開いたり保存するのに時間がかかりすぎていました」と、Fraser 氏は述べています。「しかし WAAS では、待ち時間が大幅に短縮されています。」 さらに、Panalpina は世界中の IT インフラストラクチャの標準化にも取り組んでいました。このため、あらゆる場所のスタッフが地域に関係なくシステムのトラブルシューティングを行う可能性があります。このようにして輸送に関わる問題を迅速に解決し、顧客満足度を高めています。「シスコなら、世界中のオフィスに展開して維持できる世界規模のソリューションを提供すると確信しています。この点で、他社にはリスクがあります。」 さらに、Cisco WAAS は、ルータ、スイッチ、および IP コミュニケーション ソリューションの既存のシスコ ネットワークに簡単に組み込んでインストールできることがわかりました。「チームの Kevin Ball は、製品を研究してシスコの専門知識を身に付け、実装と管理が簡単であることをすぐに理解しました。これは、コンサルティングに時間やコストを費やしたり、あらゆる種類の専門知識を集める必要があるようなプロジェクトではありませんでした。明解なプロジェクトでした」と、Fraser 氏は語ります。「シスコ以外のソリューションだったら、トレーニングや展開に追加のコストがかかったでしょう。」 「WAAS は、Cisco MDS 9500 シリーズと Catalyst® 6500 シリーズ スイッチをすでに設置しているニュージャージーのデータセンターへの業務統合に、実によく適合しています。シスコは我々の厳しい要件を的確に満たす製品を設計し続け、我々のニーズを実によく理解しています」と、Heinlein 氏は述べています。 ビジネス上の効果実際の展開前、トロントからニュージャージーへのデータ再配置の段階で、早くも WAAS のメリットが現れました。「WAAS によってデータ移動に必要な時間が短縮され、移行と集中化全体がずいぶん容易になりました」と、Fraser 氏は述べています。「WAN 経由で大量のデータを移動しているにもかかわらず、トロントのユーザはニュージャージーでホストされるアプリケーションについて、パフォーマンスの悪化をまったく感じませんでした。」 トロントとニュージャージーで業務をミラーリングし、両方に WAAS を導入することで、切り換えは非常にスムーズでした。「トロント オフィスの要求はとても厳しいので、不満がまったく聞かれなかった時点で、私たちは切り換えが成功したとわかりました」と、Fraser 氏は述べています。 最初の 2 週間、アプリケーション パフォーマンスは詳細に監視され、WAAS の効果を検証するテストが実施されました。そのようなテストの 1 つに、2 MB のファイルを 2 つの場所の間で転送するというものがありました。Cisco WAAS ソリューションを使用しない場合、これには 31 秒かかりました。WAAS を使用すると、転送は 2.8 秒でした。10 倍の速さです。このようにして、WAN 経由で LAN 並みの速度が実現しています。 展開の初期段階のある日、トロントとニュージャージーの間の 3 Mbps の Multiprotocol Label Switching(MPLS)リンクが、ネットワーク プロバイダーの問題で不意に停止しました。「文字どおり、WAAS に救われました。ダイヤルインのバックアップ シナリオに移行する必要があったからです。ユーザは問題があることをはっきりとは認識していませんでしたが、5 時間にわたってリンクが停止していました。WAAS を導入していなかったなら、悲惨な状況になっていたでしょう」と、Fraser 氏は語ります。 WAAS がその役割を確実に果たすようになると、Heinlein 氏と彼のチームはトロント データセンターの閉鎖をためらうことなく計画することができました。WAN 高速化によって Panalpina は、すぐにも必要だったトロントのアップグレードにかかる 50 万ドルを節約できました。ストレージとサーバ代が 325,000 ドル、冷却、配線、発電、その他で 175,000 ドルです。さらに、仮想化によってサーバ利用率が 35 パーセントから 85 パーセントに上昇したことで、さらに 50 万ドルを節約できました。 「シスコの LAN とストレージ スイッチング、および WAN 最適化を導入することで、データセンターの集中化から 100 万ドルの資本投資を節約し、WAN 経由で LAN 並みのアプリケーション パフォーマンスを維持しました」と、Heinlein 氏は語ります。 Panalpina は運用コストの低減からも大きなメリットを得ています。トロントのサーバ メンテナンスとバックアップの専従スタッフは配置転換され、ローカル サービスのさらなる向上と従業員の生産性向上にあたっています。帯域幅コストの上昇も回避されました。その一方で、データの整合性は向上しました。「サーバやストレージは集中化され、すべてが 1 つのメンテナンス サイクルに従っているので、より効率的に維持できます。さらに、最近ニュージャージーの設備をアップグレードし、データセンター サービスを強化することで、利益を得ています。」 製品リスト
次のステップトロント集中化の完了により、Heinlein 氏と彼のチームは現在シスコのテクノロジーからさらなるメリットを得ることに集中しています。
結論として、Panalpina のトロント集中化プロジェクトは大成功でした。「データセンターの統合を本当に進めたいのなら、そしてローカル サーバなみのユーザ エクスペリエンスを維持したいのなら、Catalyst、MDS、そして WAAS といったシスコのソリューションなしで進めることはできないと思います。」Heinlein 氏はこう述べています。 関連情報Cisco Wide Area Application Services ソリューションの詳細: |
