ユーザ事例Cisco Wide Area File Services テクノロジーがオランダ政府部局の集中型ファイル サーバ パフォーマンスの問題を解決オランダ農業・自然・食品安全省は先頃、複数のブランチ オフィスのファイル サーバを 3 か所に集約しました。それ以降、同省のスタッフにとって、ファイルやアプリケーションへのアクセスは深刻な問題となりました。シスコの Wide Area File Services(WAFS)を導入した結果、ドリーベルヘン・ザイスト オフィスとその他のブランチ オフィスでは、パフォーマンスの低さに悩まされることはなくなりました。 概要顧客
業種
ビジネス上の課題
ネットワーク ソリューション
ビジネス上の利点
ただし、技術面では多数の問題があり、エンドユーザが体感するパフォーマンスは同省のデータ集中化戦略によって大きく低下しました。Windows ドメインにログオンし、ファイルを開いたり保存したりするのに、極端に時間がかかっていました。「職員たちはとてもいらいらしていました。たとえば、ログインしたくてもユーザ プロファイルが読み込まれないので、ローカル プロファイルを使って作業せざるを得ません。毎日、職員が実際に仕事を開始できるようになるまでにかなりの時間がかかり、コンピュータをシャットダウンするのにも 10 分以上かかるのです。アプリケーションの反応もファイルの読み込みも遅く、Word ドキュメントを開くのに 8 分ぐらいかかりました。言うまでもなく、職員はフラストレーションを感じていました」と Lankester 氏が語ります。 さまざまな場所でのパフォーマンス低下の原因は、ブランチ オフィスのワークステーションとデータセンターのファイル サーバとの通信が、Windows の通信プロトコルである CIFS をベースにしていたことでした。この CIFS プロトコルは、ワークステーションとサーバが LAN で接続されていることを前提に動作します。 「ファイル サーバが集中化されているので、サーバ上のファイルへの接続は WAN を経由することになります。しかし、ファイル アプリケーション側は LAN 経由でファイルが開かれることを前提としていました。設計がそうなっていたからです。そして、LAN レベルの高速な応答を想定していました。アプリケーションは WAN 経由で起動するので、時間がかかり、問題を引き起こしていました。たとえば、ユーザからはアプリケーションが動作していないように見えるので、ユーザは何度も起動操作を繰り返します。その結果、ファイル サーバに対する要求の数が非常に増えて、アプリケーションが遅くなり、起動すらしないこともありました」と Lankester 氏が説明しています。 Cisco WAFS による解決ICT サービス/制作部門は、パフォーマンス低下の原因をすぐにはつかめませんでした。「現地の管理者は、帯域幅が問題だという結論に至りました。しかし私たちは、帯域幅は十分であることがわかっていました。サーバを追加するなど、一時しのぎの策がいくつも取られましたが、効果はありませんでした。これは、帯域幅が問題ではないということをいっそう強く裏付けるものでしたが、本当の原因を見つけることはできませんでした。私たちは、パフォーマンスの問題についてシスコの担当者に相談することにしました。担当者からは、Cisco Wide Area File Services(WAFS)を使用すれば問題が解決される可能性があると提案されました。そこで、本当に解決できるかどうかをパイロット運用で検証することにしました」と Lankester 氏が述べています。 Cisco WAFS によって、ファイルベースのアプリケーションとデータが高速化されるので、ブランチ オフィスにあるファイル サーバの統合が可能になります。Wide Area Application Services(WAAS)の一部でもある WAAS は、WAN を経由する TCP ベースのアプリケーションのパフォーマンスを高速化する統合型ブランチ オフィス ソリューションです。ブランチ オフィスのサーバ、ストレージ、およびバックアップ インフラストラクチャの統合が可能になるので、管理が容易になり、コストを削減できます。ネットワークとアプリケーションに特化した高速化手法による効果が得られる TCP ベースのアプリケーションの例としては、Web ベースのアプリケーション、データベース アプリケーション(Oracle、SAP)、ファイル サービス(Microsoft Office)、ファイル転送/FTP、電子メール(Microsoft Exchange、Lotus Notes)、データ保護(SnapMirror、SRDF、Tivoli CDP、TrueCopy)、リモート デスクトップ アプリケーション、クライアント/サーバ アプリケーションなど、多数のアプリケーションがあります。 同省のパイロット環境として、ドリーベルヘン・ザイストが選ばれました。ここでは、約 20 人の職員がユトレヒト データセンターに格納されたデータを業務に使用しています。パイロット運用の準備は、シスコとそのビジネス パートナーの Getronics 社が担当しました。 ただちに現れた大幅なパフォーマンス向上効果「Cisco WAFS が導入されると、問題はすぐに解消しました。アプリケーションの応答は格段によくなり、Word ドキュメントを開く時間が 23 分の 1 になりました。以前は 8 分かかっていたのが、わずか 20 秒で開くのです」と Lankester 氏が語ります。「職員たちにはとても好評で、装置を外さないでほしいとの声が上がっていました」 Cisco WAFS がパフォーマンスの大幅な改善を実現できるのは、このソリューションが 3 つの面から問題解決を目指すからです。1 つは、プロトコル最適化の実装です。これにより、ただちに WAN 経由の CIFS の効率が向上します。2 つ目は、リモート オフィスでのデータのキャッシュです。ファイル サーバにあるのと同じデータがローカルに保存されているので、エンドユーザが高速でアクセスできるようになります。3 つ目は、データ圧縮による、ローカル オフィスとデータセンターとの間のデータ転送高速化です。この 3 つの要素を組み合わせることで、エンドユーザが体感する WAN 経由のパフォーマンスは、ローカル ファイル サーバにアクセスするときとほとんど同じになります。 「WAFS の使い方はとても簡単です。インストールして設定すれば、業務を再開できます」と Lankester 氏が説明します。「管理者が前もって実行する必要があるのは、ファイルをハード ディスクにコピーすることだけです。つまり、非常に多忙なときを避けて、管理者の都合のよいときにデータ転送を実行できるのです。さらに、設定自体も比較的標準に沿っています。管理者の実際の作業は、IP アドレスの入力と、管理用パスワードを定義することだけです」 Cisco WAFS のパイロット運用が成功を収めたので、同省はすぐにドリーベルヘン・ザイスト オフィスへの正式導入を決定し、さらにアッセン データセンターとデーフェンテルのオフィスの間にも導入することになりました。同省では、この他のオフィスにも Cisco WAFS を導入することを計画中です。 「パイロット運用が成功したので、他の多くのオフィスからも Cisco WAFS ソリューションを望む声が寄せられています」と Lankester 氏が言います。「展開にあたっての私たちの方針は、各オフィスの管理者に十分に準備を整えさせ、サポートする体制を作ってから展開を行うというものです。ユーザや業務に対する Cisco WAFS の導入効果がすぐに現れるようにするためには、パフォーマンスの低下を招きかねない他のネットワークや通信の問題をなくしておくことも必要です。パイロット運用以来、Cisco WAFS にはまだまだ役立つ機能があることを実感しています。たとえば、Cisco WAFS 経由でプリンタに印刷することも可能です。データ集中化ポリシーをさらに強化するために、このような機能も使い始めようと考えています」 |
