ダウンロードユーザ事例Woodside Petroleum は本社を新社屋に移転し、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチをベースにした Business Ready Campus および Business Ready Data Center ネットワークにより、統合ネットワーキングと統合インテリジェント データセンターのインフラの双方を実現しました。 要約Woodside Petroleum Ltd.、パース、オーストラリア
ネットワーク ソリューション
ビジネス上の利点
背景西オーストラリア州の Woodside Petroleum Ltd. は石油と天然ガスの採掘、開発、生産で世界的に評価を高めている大手天然資源会社で、オーストラリア国内だけでなく、世界のエネルギー産業でも重要な位置を占めています。Woodside の成功は、1970 年代はじめ、西オーストラリアの荒涼としたピルバラ地域のダンビアの沖約 130 km に North Rankin、Goodwyn、Angel のガス田を発見したことが出発点でした。これらのガス田は、その後、オーストラリア最大の資源開発プロジェクト、North West Shelf Venture の基盤になり、North West Shelf の液化天然ガスは、現在、西オーストラリア州全域はもちろん、世界各国にも出荷されています。 Woodside のデータセンターはパースの本社内にあり、150 台のサーバを設置しています。そのうち約 60% が Windows、残りの 40% は UNIX ベースです。このデータセンターで最も重要なアプリケーションは、Woodside の探鉱、採掘、生産を管理する専用の地球物理アプリケーションで、このアプリケーションには、試掘田のデータを基に作成された多数の 3D イメージが含まれています。同データセンターは、SAP、電子メール、人事関連データなどのアプリケーションもホスティングしています。 つい最近まで、このデータセンターも、他の Woodside のネットワークと同様に複数ベンダーの製品を使用していました。WAN 接続はシスコのルータを使用し、LAN は主に Cabletron スイッチ ソリューションをベースにし、セキュリティ製品は Checkpoint、テレフォニーは Ericsson、VPN は Aventail、ワイヤレスネットワーキングは Oronoco、ストレージ ソリューションは Brocade のストレージ製品を使用するといった状況でした。 課題Woodside では、従業員がパース中心部の商業地区にあるビル 6 棟に分散していたため、コミュニケーションの簡素化と、業務の効率的な遂行が課題となっていました。従業員の集約、ビジネス生産性の改善、営業費用の削減を目的として、2001 年、Woodside はパース市内で新本社ビルの設計と建築を開始しました。また、6 ヶ所に分散したオフィスの 1 ヶ所への統合を機に、新本社には、新規のネットワークを構築することを決定しました。この投資によって、所有コストを削減し、運用と管理を効率化、簡素化することで信頼性を高めたいと考えたのです。 「このプロジェクトの価値は非常に大きく、強調してもしすぎることはありません。当社は、急速な成長により、また多様なプロジェクトを多様なロケーションで実施しているため、膨大な量の重要データをデータセンターに保存する必要に迫られています」と、Woodside Petroleum の IT マネージャ、Ralph Alexander 氏は言います。 Woodside は当初、データセンターを含むネットワークを再設計しながらも、ネットワークの集中化、特に IP テレフォニーへの移行に重点を置いていました。新本社には 2,000 台の IP 電話の導入が必要となるほか、テレビ会議用のビデオ機能を専用ルームからデスクトップに移行することが計画されました。 新データセンター ネットワークの初期要件は、既存アプリケーション環境を維持する一方で、旧本社から新本社へのスムーズな移行を実現する Business Ready インフラでした。Woodside は従来より大規模な 10 ギガビット イーサネットのコアを介して、アプリケーションの可用性とネットワーク パフォーマンスを最適化し、適度なセキュリティを確保しながら災害復旧用の夜間バックアップが行えるようストレージ ネットワークを拡張したいとも考えていました。同社の IT 部門は、将来の機能と成長に備えるほか、従来のデータセンター ソリューションの TCO を削減するための柔軟かつスケーラブルな基盤を求めていました。 シスコを選択する理由「このプロジェクトの価値は非常に大きく、強調してもしすぎることはありません。当社は、急速な成長により、また多様なプロジェクトを多様なロケーションで実施しているため、膨大な量の重要データをデータセンターに保存する必要に迫られています」 Woodside が求めるすべてのコンポーネントを備えた Business Ready ソリューションを提供できるネットワーク ベンダーは、シスコだけでした。シスコは、すべてのレイヤが連携して機能し、一貫性があり、予測可能で信頼できるサービスを提供しながら、本来の柔軟性とインテリジェンスを最大限活用する、エンドツーエンドの統合ネットワーク設計の真価を実証することに成功しました。Woodside は、WAN エッジにおけるシスコ ルータの優れた性能を認め、シスコ製品の信頼性の高さと Cisco IOS (R) ソフトウェアの能力に期待しました。 「当社は、これまでにもシスコ製品のすばらしい性能を実感してきました。装置の信頼性はきわめて高く、シスコ製の新ネットワークでは総合的な復元力が向上すると期待しています。シスコ製品に決定した大きな要因は、Cisco TAC(Technical Assistance Center)から継続的にサポートを受けられる点でした」と、Alexander 氏は言います。 シスコは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチをベースにした LAN とデータセンターの設計を提案しました。Catalyst スイッチの複数モデルを併用した設計を再検討したものの、セキュリティと高可用性を求める Woodside の要件に考慮し、Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチのみを使用する、最も安価で柔軟性が高いソリューションが適当だと判断しました。「Catalyst 6500 から、あらゆるメリットが得られました。サービス品質、セキュリティ、冗長性 − 安全で高品質のネットワーク運営に必要なすべてがそろっていました」と、Woodside の通信アナリスト、Craig Simpson 氏は言います。 このソリューションにより、Woodside は次のような機能を確保しました。
エンドツーエンド Cisco Catalyst 6500 シリーズの設計は、Cisco IP Phone と Cisco Aironet (R) 無線LANアクセスポイントへの電源供給、保守部品管理の簡素化によるコスト削減、顧客サポート窓口の一元化を実現します。統合されたエンドツーエンドの設計を採用することによって、Woodside の IT チームが使用するネットワーク オペレーティング システムは Cisco IOS ソフトウェア 1 種類に統合され、従来のネットワークのように 7 社のベンダーの 7 種類のオペレーティング システムの相互運用という問題への対処が不要になります。データ、音声、ビデオの各機能が同一インフラに一極化され、複数ネットワークの管理コスト、特に沖合油田への長距離通信料金の削減につながります。ラック用スペースと電力も低減され、営業コストの削減も実現します。 ソリューション新データセンターのネットワークは、二重化された Supervisor Engine 720 モジュールによる Cisco Catalyst 6513 シリーズ スイッチの二重化構成、二重化電源、10/100/1000 および 10 ギガビットのイーサネット インターフェイスという構成です。各サーバは、冗長化のために両方のスイッチに接続します。データセンターは統合 FWSM によって保護され、IPSec VPN サービスモジュール(VPNSM)がデータセンターのアプリケーションと油田採掘装置などオフサイトとのセキュアな接続を確保します。 データセンターと災害復旧オフサイトとを結ぶデュアル 10 ギガビット イーサネット リンクは、高い帯域幅のストレージ ネットワーキングを実現します。災害復旧サイトは、二重化された Supervisor Engine 720 モジュールによるCisco Catalyst 6513 スイッチ 1 台、二重電源、Fiber Channel インターフェイス モジュールという構成です。接続を行う両端では、Cisco MDS 9509 マルチレイヤ ディレクタ スイッチがシスコの仮想ストレージ エリア ネットワーク(VSAN)テクノロジを使用してストレージ クラスタを管理します。クラスタ間の通信では、簡略性および信頼性を確保するために Fiber Channel over IP(FCIP)を使用します。データセンターは、現在、差分バックアップを毎晩行うほか、週に一回、全体のバックアップを行っています。
ネットワーク全体は、CiscoWorks のツールを使用して管理され、7 社のベンダー製ソリューションを個別に管理する必要があった従来のネットワークよりも簡素化されたソリューションとなっています。Woodside は、CiscoWorks の構成管理機能によりソフトウェアの最新のイメージと構成を多数の Cisco Catalyst 6500 スイッチに配信できるほか、高度なトラブルシューティング ツールとモニタリング ツールによって問題を迅速に特定、解決できます。 結果と次のステップWoodside は、シスコ Business Ready Data Center のネットワークによって安定性と復元性が飛躍的に向上し、従来の複数ベンダーが提供するソリューションに比べて管理が大幅に簡略化され、IT スタッフの生産性が著しく上昇すると期待しています。Alexander 氏は次のように言っています。「Catalyst 6500 シリーズ製品の採用決定は、主にリスク軽減に端を発したものです。プラットフォームの簡略性、スイッチ数の低減、必要な保守部品の削減は、決定の重要要素でした」。これら要素は所有コストの減少にも貢献します。単一ベンダーのソリューションを採用する結果、複数ベンダーと交渉しながら解決するのに比べ、迅速な問題解決が可能です。 Woodside は 2004 年初頭に新しいビルに移転しました。同社 IT スタッフは当初、Cisco IP テレフォニーの導入とテレビ会議ゲートウェイに照準を合わせていましたが、Cisco Catalyst 6500 シリーズ プラットフォームを配備した結果、データセンター ネットワーク用の強固な基盤構築ができ、迅速な災害復旧に対するオフサイト ストレージ ネットワークの体制も整いました。Woodside は、このスイッチング基盤を利用することによって、ラック スペースの増設なしで統合された機能をデータセンターに追加できます。現在、同社は、IDS サービス モジュール(IDSM-2)を使用して、さらに強力なデータセンター セキュリティを導入することを検討中です。 Woodside は、シスコ Business Ready Data Center ネットワークが、同社のリソースを保護し、ビジネスの遂行能力を最適化し、生産力と収益の双方の成長に寄与すると期待しています。このネットワークは、ビジネスの復元力を大幅に高めるほか、エネルギー業界のダイナミックなビジネス展開にテクノロジを迅速に適応させる柔軟性をも提供します。 |

