Videoscape

シスコとサービス プロバイダーの協力によるまったく新しい TV 体験の実現

ホワイトペーパー





シスコとサービス プロバイダーの協力によるまったく新しい TV 体験の実現



このドキュメントの内容


シスコは、まったく新しい TV 体験の実現のためにサービス プロバイダーと協力しています。エンターテインメント、ソーシャル メディアおよびコミュニケーションの統合とモビリティによって、ユーザのビデオの利用方法とプロバイダーの戦略の変革を進めています。このドキュメントでは、Cisco Videoscape ソリューションの概要を示します。具体的には、以下の点についてご説明します。

  • 新世代のメディアとエンターテインメントを目指す業界の動きに影響を与える市場動向
  • Cisco Videoscape による新しいメディア体験実現と収益化
  • ビデオ用のヘッドエンドとバックオフィスのクラウド、ビデオ向けに最適化された転送ネットワークおよびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)、クラウドベースの新しいエンターテインメントとアプリケーションを一般ユーザに提供するクライアント ソリューションなど、Cisco Videoscape ソリューションに不可欠な構成要素

はじめに


一般ユーザが利用できるメディアとコミュニケーションの選択肢はかつてないほど多く、アクセス方法も増えています。そこに欠けているのは、利用されるすべてのコンテンツ、アプリケーション、およびデバイスを統合でき、どこにいても利用できる直感的なエクスペリエンスです。

サービス プロバイダーは、次世代メディア エンターテインメントの提供における包括的なソリューションである Cisco® Videoscape を利用して、このような状況を解決できます。Cisco Videoscape を利用すると、有料放送、オンライン、オンデマンドの提供元のコンテンツとアプリケーションをほぼ無制限に集めて、統合されパーソナライズされたエクスペリエンスを実現でき、管理されているかされていないかを問わずさまざまなネットワークやデバイスによって、あらゆる場所での利用が可能になります。また、クラウド、ネットワーク、およびクライアントについてのシスコのインテリジェンスが活用され、お客様が求めている優れた品質のエクスペリエンスが実現されます。

Cisco Videoscape は、実績のあるメディアネットのアーキテクチャを利用して、新世代の TV 体験やメディア体験を実現します。リニアおよびオンデマンドの提供元の膨大なライブラリから入手したネットワーク上のデジタル コンテンツやネットワーク以外で入手したデジタル コンテンツ、およびサードパーティのコンテンツやアプリケーションが統合され、一般ユーザは好きなコンテンツの検索、購入、視聴を容易に行うことができます。また一般ユーザは、さまざまなスクリーン付き機器による臨場感のあるエクスペリエンスで、高品質なコンテンツやサービスおよび個人のコンテンツの両方について、コミュニケーション、共有、管理を行うことができます。Cisco Videoscape では、一般的な業界標準をサポートしているオープンなプラットフォームでこのようなエクスペリエンスが実現されるため、サービス プロバイダーやお客様は特定のデバイスやプラットフォームに縛られることがありません。

Cisco Videoscape によって、さまざまなスクリーン付き機器でクラウドベースのメディアの新たな世界が実現され、サービス プロバイダーのネットワークが、一般ユーザ、コンテンツ プロバイダー、および Web 用アプリケーションやエンターテインメント アプリケーションをつなぐ中心的な存在となります。これによって、次のことが可能になります。

  • 一般ユーザとコンテンツ プロバイダーの両方に提供できる価値を増大する
  • より直感的で視覚的な、ソーシャル ネットワーキングやモバイルに対応したメディア体験を実現する
  • 家庭内および外出先のさまざまな IP エンドポイントにまで、サービス プロバイダーのクラウドの利用範囲を拡大する
  • より効果的にオンライン コンテンツから収益を得る
  • 新しい市場や事業提携を開拓する

課題:進化を続けるメディアの状況への対応


現在のメディア市場では、かつてないほど、ビデオに対応したデバイスが増加し、ビデオ サービスが増加し、ビデオ トラフィックが増加するという、「増加」の時代に突入しています。Cisco Visual Networking Index(VNI)の予測によると、TV、タブレット PC、ゲーム機などの一般ユーザ用の電子機器で利用できる Web コンテンツや Web サービスの拡大に伴って、2014 年までに世界中で 120 億台以上の IP エンドポイントがネットワークに接続される見込みです (VNI の予測については、http://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/ipngn/literature/white_paper_c11-481360.html を参照してください)。インターネットに接続された TV やその他のデバイスをインターネット コンテンツへのゲートウェイとして位置付け、オンライン ビデオとアプリケーションのエコシステム構築に多額の投資を行う家電メーカーが増加しています。

また、Netflix や Hulu などの新しいオーバー ザ トップ(OTT)オンライン ビデオ サービスが、一般ユーザの時間や自由に使える支出をめぐって競い合っており、10 億人以上のユーザによるグローバルなオンライン ビデオのコミュニティが形成されています。放送局やメディア企業は、こういった状況で収益を上げるために、新しい配信プラットフォームやインタラクティブなコンテンツを導入しています。多くの放送局やメディア企業は、ハイブリッド ブロードキャスト ブロードバンド TV(HbbTV)のモデルを検討しています。CNBC のリアルタイム アプリケーションが代表的な例で、カスタマイズ可能なリアルタイムの株価情報とアラートが、CNBC の金融ニュースの番組と統合されています。

こういった新しいデバイスやサービスによって、インターネットのビデオ トラフィック増加の勢いが増しています (詳細については、http://www.sandvine.com/news/global_broadband_trends.asp [英語] を参照してください)。ピーク時には、Netflix が米国のダウンストリーム インターネット トラフィックの 20% をすでに占めています。Cisco VNI の予測によると、2014 年までにオンライン ビデオが一般ユーザの IP トラフィックの 91% を占めるようになり、毎月 60 億枚の DVD に相当するトラフィックが発生するようになる見込みです。

デバイスの増加、オンライン ビデオ サービスの増加、インターネット ビデオ トラフィックの増加という 3 つの傾向によってメディア配信の状況が変化しつつあることがわかります。しかし、こういった傾向に対して一般ユーザ、コンテンツ プロバイダー、およびサービス プロバイダーが抱く不満も高まりつつあります。

  • 一般ユーザのメディア体験が、ますます分断化されています。世界中のすべてのエンターテインメントにアクセスできるように思われますが、そのためには、複雑に絡み合ったデバイス、ネットワーク、課金モデル、および視聴体験についての対処が必要です。一般ユーザは、なぜすべてのデバイスですべてのコンテンツを利用できないのか、知りたがっています。なぜ、ビデオを見るためにさまざまなメニューやインターフェイスをいつも切り替える必要があるのでしょうか。
  • コンテンツがよりアクセス可能になるにつれ、放送局やコンテンツ プロバイダーがコンテンツ価値を保護する方法が必要になっています。多くのプラットフォームで多くのビデオを見たいという一般ユーザの欲求は際限がないため、放送局やメディア企業にとっては非常に大きなビジネス チャンスです。しかし、現状のオンライン ビデオの提供方法ではコンテンツの価値が損なわれ、従来のサービス プロバイダーの料金に相当する課金が行われておらず、広告収入も少額です。
  • サービス プロバイダーの存在意義が問われつつあります。新たな競争によって、サービス プロバイダーは加入者の獲得や維持のための手段を増やす必要があり、コストが増加します。もはや基本的な有料放送のサービスだけでは不十分で、さまざまなスクリーン付き機器で利用できるようにすることが主要な要件となっています。しかし、すでに一般ユーザが毎月平均 14.4 時間オンライン ビデオを見ている状況で、基本的なスクリーン付き機器 2 種類(PC と TV)へのサービスで OTT プロバイダーと競争できるでしょうか (comScore による試算の詳細については、http://www.comscore.com/Press_Events/Press_Releases/2010/10/comScore_Releases_September_2010_U.S._Online_Video_Rankings/ [英語] を参照してください)。サービス プロバイダーは、現状のメディア配信バリュー チェーンにおいてオンライン ビデオから収益を得る方法がないという状況で、どのようにサービスの大幅なアップグレードを行えばよいでしょうか。また、IP ビデオ トラフィックの急速な増加にどのように対応すればよいでしょうか。さらに根本的な問題として、サービス プロバイダーは一般ユーザ、放送局、オンライン ビデオのパートナーに対して、どのように真の価値を示すことができるでしょうか。

ソリューション:まったく新しい TV 体験の実現


こういった傾向によって大きな課題が発生していますが、同時に非常に大きなビジネス チャンスも生まれています。どれもメディアの新時代に向かう動きで、一般ユーザ向けのエンターテインメントはネットワークやデバイスの制限から解放され、より視覚的でソーシャル ネットワーキングやモバイルに対応したものになります。一般ユーザは間もなく、利用するデバイスやネットワークを問わず、一貫性のある統合されたエクスペリエンスであらゆるコンテンツ、アプリケーション、コミュニケーションにアクセスできるようになるでしょう。

この新たなメディア モデルにおいてサービス プロバイダーの存在は非常に重要で、このパラダイムを実現するのに理想的な立場にいます。高画質とモビリティの重要性が増すにつれて、サービス プロバイダーのネットワークは、一般ユーザ、コンテンツ プロバイダー、Web アプリケーションをつなぐ中心的な存在となります。そのようなネットワークを提供できるのはサービス プロバイダーだけです。さまざまな OTT サービスで、一部の放送局の高品質なコンテンツを利用できるようになる可能性はありますが、すべての放送局ではありません。依然として、デバイスとコンテンツをつなぐエコシステムは特定のデバイスのプラットフォームに限定されていて、他のデバイスでの利用はほとんどできません。最終的に家電メーカーがオンライン コンテンツへのアクセスを提供するようになる可能性がありますが、家電メーカーがそのコンテンツの提供をコントロールしたり、一貫性のあるユーザ エクスペリエンスを保証したりすることはできません。

一般ユーザが利用するさまざまなスクリーン付き機器でクラウドベースのメディアとアプリケーションを幅広く提供できるのは、サービス プロバイダー(とサービス プロバイダーのネットワーク)だけです。シスコは包括的なソリューションを提供し、サービス プロバイダーがネットワークを活用して新しいメディア体験や TV 体験の提供と収益性の高いメディア エコシステムの構築ができるようにします。

Cisco Videoscape ソリューション

Cisco Videoscape は、次世代の TV 体験の実現、一般ユーザのための簡素化、サービス プロバイダーのビジネスチャンスの獲得を目的としたソリューションであり、エクスペリエンスでもあります。Cisco Videoscape を利用すると、リニア TV、オンライン ビデオ、ビデオオンデマンド(VoD)、ユーザのデジタル ビデオ レコーダ(DVR)など、あらゆる提供元のコンテンツ、アプリケーション、コミュニケーションをほぼ無制限に集めて、臨場感のある統合されたエクスペリエンスとして利用することができます。管理されているネットワークやデバイスでも、管理されていないネットワークやデバイスでも、同じエクスペリエンスで利用することができます。また、クラウド、ネットワーク、およびクライアントについてのシスコのインテリジェンスが活用され、ベストエフォート型のオンライン ビデオのサービスでは不可能な、優れた品質のエクスペリエンスが実現されます。

Cisco Videoscape を利用すると、次のようなユーザ エクスペリエンスを実現できます。

  • より直感的:さまざまなデバイスに一貫性のあるインターフェイスが提供され、すべてのコンテンツの提供元に対して共通のガイドと検索機能を利用できます。
  • より視覚的:さまざまな提供元からの非常に多くのコンテンツやアプリケーションを利用でき、TV の画面やお客様の望むデバイスで容易に操作できます。
  • よりソーシャル:ソーシャル ネットワーキングとテレプレゼンスの機能が統合され、ビデオの公開や共有、ビデオを利用したやり取りが可能になります。
  • よりモバイル:サービス プロバイダーの対象範囲でも、管理されていないネットワークでも、管理されているデバイスと管理されていないデバイスのほぼすべてで、この統合されたエクスペリエンスを利用できるようにすることが可能です。

Cisco Videoscape において、サービス プロバイダーは一般ユーザにとっての、リニア、オンデマンド、およびサードパーティのコンテンツの膨大なライブラリへのゲートウェイとして位置付けられます。一般ユーザはさまざまなスクリーン付き機器で、高品質なコンテンツやサービスと個人のコンテンツの両方について、コミュニケーション、共有、および管理を行うことができ、オンラインのコンテンツとアプリケーションの大規模なエコシステムにアクセスできます。お客様はコンテンツを購入すると好きな方法でアクセスできるため、どのデバイスでどのコンテンツを利用できるかについて心配する必要はなくなります。友人が何を見ているかを表示したり、そのコンテンツについて詳しく知っているユーザからのお勧めを確認したりすることができます。また、外出先でも場所を問わず、好きなスクリーン付き機器で、パーソナライズされた独自の TV 体験を楽しむことができます。

一方、サービス プロバイダーは Cisco Videoscape を利用することで新しい収益機会を得て、オンライン ビデオから収益を獲得し、コンテンツ配信のエコシステムにおいてネットワークの価値を高めることができます。Cisco Videoscape を利用すると次のことが可能です。

  • 一貫した品質のユーザ エクスペリエンスの保証:コンテンツの視聴方法や視聴する場所に関係なく、一貫した品質を実現します。
  • 幅広い視聴者への Web アプリケーションとオンライン ビデオの提供:これらは TV へ容易に提供できます。
  • これまでにない双方向性の実現:Web およびソーシャルな属性を使用して、コンテンツとの双方向性を実現します。
  • 1 種類のデバイスやプラットフォーム(Apple や Android のエコシステムなど)にとどまらないサービスの拡張:オープンで標準に準拠しているソフトウェアおよびハードウェアのプラットフォームで実現します。
  • コンテンツの価値の保護と拡張:既存の料金体系と広告による収益に加え、新しいオンライン ビデオのサブスクリプション モデルと広告モデルをサポートします。
  • メディア企業へのさらなる価値の提供:無数のスクリーン付き機器に対応するためのコンテンツ フォーマットに関する負担を取り除きます。
  • 一般ユーザへのさらなる価値の提供:サービス プロバイダーのクラウドをホーム ネットワークにまで拡張し、管理されているデバイスと管理されていないデバイスの両方でコンテンツの共有を可能にします。
  • 新しい市場の開拓:高品質のビデオ サービス(およびリニア TV チャンネル サービス)をサービス プロバイダーの対象範囲以外の新しいお客様にも提供できます。
  • B2B2C(Business-to-Business-to-Consumer)サービスの活用:サービス プロバイダーのエコシステムを確立して、サードパーティの Web 対応アプリケーション(ソーシャル メディア、ライフスタイル管理用アプリケーション、コンテンツ マーケット、家庭用テレプレゼンス、ゲーム、最新の方式の広告など)を提供できます。

シスコ:一般ユーザにまったく新しいメディア体験を提供するパートナー

シスコは、以下の機能や利点を実現する完全なソリューションを提供できます(図 1)。Cisco Videoscape ソリューションには、次のものが含まれます。

  • クラウド:サービス プロバイダーのビデオ バックオフィスおよびデータセンターのソリューションが含まれます。
  • ネットワーク:ビデオ向けに最適化されたエンドツーエンドのメディアネットや、シスコ コンテント デリバリ システム(CDS)などです。
  • クライアント:次世代のメディア ゲートウェイ、セットトップ ボックス(STB)、ソフトウェア クライアントなどです。
  • サービス:新しいサービス機能の開発と提供を、迅速に低リスクで行うのに役立ちます。
図 1 Cisco Videoscape ソリューション

図 1 Cisco Videoscape ソリューション
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


シスコは、クラウド、ネットワーク、およびクライアントを組み合わせたソリューションを提供できるため、市場で際立った存在となっています。他のプロバイダーが提供できるのは、バックオフィスの一部にしか対応していないソリューション、または一般家庭用のソリューションです。シスコには、メディア体験の進化のための統合されたアプローチを実施し、クラウドを最大限に活用してお客様の TV にサービスを提供する技術と専門知識があります(図 2)。

図 2 Cisco Videoscape のハイレベル アーキテクチャ

図 2 Cisco Videoscape のハイレベル アーキテクチャ
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


Cisco Videoscape によって、以下が実現されます。

  • 完全に統合されたエクスペリエンス:オンライン ビデオの市場に参入している他社が提供するエクスペリエンスは統一されておらず、一部のデバイスにしか対応していません。Cisco Videoscape は、リニア、有料放送、およびオンラインのコンテンツを統合し、全体を検索可能で、共通の操作で利用できるパーソナライズされた TV 体験を実現できます。また、多様なスクリーンでこのエクスペリエンスを利用できるようになります。
  • エンドポイントの制限からの解放:デバイス メーカーはクラウドベースのビデオ エクスペリエンスを提供できますが、特定のデバイスとソフトウェア プラットフォームでの利用に限定されます。これは、一般ユーザの利用状況に即していません。一般ユーザは、IP に対応した TV、Android の携帯電話、Apple のタブレット、および PC を利用して、家庭内でも外出先でもエンターテインメントを楽しんでいます。Cisco Videoscape によってユーザのライフスタイルに合わせた利用が可能になり、さらに、ネットワークに接続された DVR の機能をさまざまなスクリーン付き機器で利用することも可能になります。
  • エンドツーエンドの IP ビデオ アーキテクチャによる、一貫性のある高品質のエクスペリエンス:シスコのネットワーク、バックオフィス、およびクライアント ソリューションによって、エンターテインメント アプリケーションとコミュニケーションが融合し、統合されたクラウドベースのエクスペリエンスが実現します。これらのソリューションによって、ビデオ向けに最適化されたエンドツーエンドのネットワーク インフラストラクチャであるメディアネットを構築することができ、音声、ビデオ、モビリティ、およびデータのネットワークがサイロ化している状態が解消され、さまざまなスクリーン付き機器に一貫した品質を提供できるようになります。
  • 明確な移行パスによる投資の保護:シスコでは、Cisco Videoscape ソリューションのすべてが即座に導入されることはないと認識しています。大規模なビデオのネットワーク、バックオフィス、クライアントへの投資がすでに行われている場合、インフラストラクチャ全体を 1 回のアップグレードで見直すことは不可能です。そのため、Cisco Videoscape は、個別の計画とインフラストラクチャへの投資に応じて時間をかけて段階的に展開することが可能な、柔軟性のある設計になっています。導入される各要素は、収益を生む新しいサービス機能をすぐに提供すると同時に、将来のより高度なクラウド機能の基盤にもなります。どの要素から着手する場合でも、どの機能を最初に市場に投入する場合でも、シスコは目標へと導く明確なロードマップを提供します。
  • サービス プロバイダーのブランドの保護と強化:他のオンライン ビデオのソリューションでは、臨場感のあるエクスペリエンスの実現にあたってサービス プロバイダーのブランドが希薄になり、サービス プロバイダーの存在感がなくなります。Cisco Videoscape の場合は、あらゆるスクリーン付き機器に、サービス プロバイダーのブランドのユーザ インターフェイスとユーザ エクスペリエンスを提供できます。
  • 実績のある業界リーダーシップ:シスコは、ビデオ システム、転送、および一般ユーザのクライアント テクノロジー分野で高い評価を得ているトップ企業であり、世界最大のサービス プロバイダーや放送局をはじめとして、世界中で 2 億人以上のお客様にサービスを提供しています。

以下のセクションでは、Cisco Videoscape のポートフォリオについて詳細にご説明します。

クラウド


Cisco Videoscape ソリューションのクラウドの要素には、サービス プロバイダーのビデオ バックオフィスが含まれます。クラウドの構成要素には、Cisco Videoscape メディア スイート、Cisco Videoscape 移行ポートフォリオ、および Cisco Conductor for Videoscape が含まれます。クラウドのソリューションは、Cisco Nexus® ファミリのスイッチと Cisco Unified Computing System™ で構成されるデータセンター アーキテクチャ内でインスタンス化できます。

Cisco Videoscape メディア スイート

Cisco Videoscape メディア スイートは、Cisco Videoscape ソリューションの中核にあるインテリジェント クラウド エンジンで、ライフサイクル全体のコンテンツ管理を可能にし、臨場感のあるメディアとコミュニケーションのエクスペリエンスを実現します。このキャリアグレードのソフトウェア プラットフォームによって、さまざまなタイプのコンテンツの効率的な管理、公開、収益化が可能で、ほとんどのスクリーン付き機器(TV、PC、タブレット、携帯デバイス)にコンテンツを提供できます。

Cisco Videoscape メディア スイートは次のような特長を持ったソリューションで、次世代のクラウドベースのサービスへの移行を促進します。

  • 高い柔軟性:Cisco Videoscape メディア スイートは、さまざまなメディアのタイプ(ビデオ、音声、アプリケーション、画像など)と、さまざまな配信モデル(ダウンロード、ストリーミング、Macromedia Flash、Microsoft Silverlight など)をサポートしています。また、広告がサポートされているモデルや、購入、レンタル、サブスクリプション モデルなど、さまざまなコンテンツ ビジネス モデルを導入することもできます。
  • 短時間で展開や導入が可能:Cisco Videoscape JumpStart ツールキットには、PC、Mac、タブレット、および携帯電話の参照用ユーザ インターフェイスや、さまざまなバンドル タイプ、デバイス、およびビジネス プロセス用のワークフロー テンプレート ライブラリが含まれています。
  • あらかじめ統合ずみ:Cisco Videoscape メディア スイートのメタデータ アグリゲーション エンジンは、さまざまな提供元からのメタデータをサポートしています。また、付属のバンドル デザイナーにより、バンドルの作成が簡素化されます。このソリューションは優れた広告用エンジンと連動し、請求および取引サービスは、既存のオペレーション サポート システム(OSS)やビジネス サポート システム(BSS)のインフラストラクチャと統合できるようになっています。

また、Cisco Videoscape メディア スイートは以下をサポートしているので、競合他社や OTT オンライン ビデオ プロバイダーが提供するエクスペリエンスとの差別化が可能です。

  • さまざまなスクリーン付き機器とコンテンツの提供元を利用するための権限の付与(たとえば、お客様はコンテンツを TV で購入し、PC や携帯デバイスでそのコンテンツを視聴できるようにすることが可能です)
  • 大画面 TV 用に設計された、カスタマイズ可能なユーザ インターフェイスによるエクスペリエンス(キーボードでの操作が不要)
  • 全体的なメディアの統合(リニア、オンデマンド、OTT、および DVR のコンテンツや、全体検索、お勧め機能、共有のツールなど)
  • 拡張された VoD の機能(メニュー、チャプター、特典映像、字幕など、DVD と同様のエクスペリエンスを実現)

Cisco Videoscape メディア スイートは実績のあるソリューションなので、安心して利用できます。このメディア スイートのテクノロジーは、すでに北米の有線ネットワークの大手サービス プロバイダーの 80% と、北米の大手スタジオの 40% で使用されています。

Cisco Videoscape メディア スイートのコンポーネント

Cisco Videoscape メディア スイートはモジュラ式のソリューションで、現在の投資とお客様のニーズに合わせてカスタマイズされたクラウドベースのサービスを展開できる極めて優れた柔軟性が得られます。製品スイートをすべて展開すると、臨場感のあるクラウドのサービスとアプリケーションの提供をすばやく開始できます。また、クラス最高レベルの個別のコンポーネントを既存の環境と統合することもできます。

Cisco Videoscape メディア スイートには、以下が含まれています。

  • Cisco Videoscape メディア スイート コンテンツ管理システム(CMS):CMS で、メタデータの管理、トランスコーディング、暗号化、ネットワークへの配信など、資産のワークフローのすべてのステップに対処できます。CMS で、複数の言語のカスタム メタデータの取り込みと管理を行うことができ、さまざまな形式のメタデータを標準化された一般的なデータ セットに変換できます。このソリューションでは、さまざまな業界標準のデジタル著作権管理(DRM)や暗号化の手法をサポートしているので、コンテンツが保護されます。また、Cisco Videoscape メディア スイート CMS では、メディアのパッケージ化やバンドルを行う高度なシステムも提供され、このシステムを利用して複雑なパッケージ(仮想 DVD、TV 番組のシーズン単位の提供、音楽アルバム、着信音など)のモデル化、配信、収益化をひとつのアセットであるかのように容易に行うことができます。
  • Cisco Videoscape メディア スイート エンタイトルメント:権限付与の要素によって、さまざまなスクリーン付き機器でのコンテンツの保護、配信、収益化の包括的なフレームワークが提供されます。サブスクリプション、レンタル、エンタープライズ ソーシャル テクノロジー、広告対応、および権限付与のモデルに関する、カスタマイズされた製品ルールと DRM 利用条件がサポートされています。条件付きのアクセス権や DRM ライセンスによってコンテンツへのアクセスを管理することができ、お客様のアカウント、デバイス、ドメイン、および権限を共通の「権限ロッカー」で管理できます。
  • Cisco Videoscape メディア スイート パブリッシャ:さまざまな提供元(Cisco Videoscape CMS、Hulu、CBS など)のカタログを、検索やお勧め機能のためにカテゴリが調整された 1 つのカタログに集約します。カテゴリの自動入力ルールの設定、ダウンストリームの広告用のサーバとプレーヤーのセットアップ、サービス プロバイダーが作成したチャンネルおよび広告コンテンツのプレイリストの公開、ターゲットを絞った広告の挿入を行うことができます。ユーザによるコンテンツ評価を収集して公開したり、さまざまなデバイスにカタログを公開したりすることもできます。また、コンテンツの利用状況や広告のメトリックについての測定とレポートを行うこともできます。
  • Cisco Videoscape メディア スイート ストリーミング プレーヤー:ブラウザ内で動作し、Flash と Silverlight をサポートしています。一時停止や巻き戻しなどの各種の操作やプレイリストの制御が可能で、複数の解像度をサポートしています。統合型のソーシャル ネットワーキングと共有のオプションを利用することができ、バイラル配信が可能です。広告の挿入、測定、DRM、カタログとチャンネルの閲覧用の埋め込み可能なウィジェットもサポートしています。充実したソフトウェア開発キット(SDK)を利用してカスタマイズを行うことが可能で、サービス プロバイダー ブランドの一貫性のあるエクスペリエンスをすべてのデバイスに提供できます。

Cisco Videoscape メディア スイートの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11497/index.html [英語] を参照してください。

Cisco Videoscape 移行ポートフォリオ

シスコでは、1 回で完全に Cisco Videoscape のアーキテクチャに移行されることはないと認識しています。一般家庭用のサービスで、クラウドベースで利用できる高度な機能を開発する場合でも、既存の STB のインストール ベースは数年間保持することになると予想されます。

Cisco Videoscape 移行ポートフォリオは Cisco Videoscape による進化の戦略の主要コンポーネントであり、ライブ TV、VoD コンテンツ、オンライン ビデオを統合して臨場感のあるエクスペリエンスを実現し、そのエクスペリエンスを既存のアクセス ネットワークや STB でも提供する、クラウドベースのソリューションを提供します。

Cisco Videoscape 移行ポートフォリオによって、次のことが可能になります。

  • 顧客ロイヤルティの向上:既存の有料放送よりも魅力的なナビゲーション、検索、およびコンテンツのエクスペリエンスを提供することによって実現します。
  • 次世代エクスペリエンスの基盤の構築:さまざまな提供元のオンライン ビデオ コンテンツとソーシャル メディア アプリケーションを有料放送のエクスペリエンスに統合することで実現します。
  • ネットワークのインテリジェントな開発:移行の各段階で、価値を生む投資を行い、新しい収益を生むサービスを提供できます。

新しいクラウドベースの TV サービスを提供するために、ネットワークの大規模なアップグレードを一度に行う必要はありません。Cisco Videoscape 移行ポートフォリオを利用すると、アーキテクチャを段階的に拡張できます。既存の STB でより多くのコンテンツと双方向性をお客様に提供でき、クラウドベースの Cisco Videoscape ソリューションの完全な実現に向けてネットワークを徐々に進化させていくことができます。

Cisco Conductor for Videoscape

次世代メディアのアーキテクチャには多くの要素がありますが、さまざまなスクリーン付き機器やネットワークでクラウドを最大限に活用するには、システムのすべての要素が連動する必要があります。Cisco Conductor によって、クライアント、クラウド、およびネットワーク全体におけるさまざまなサービス、デバイス、サブスクライバ管理機能のオーケストレーションが行われます。対象は、プロバイダーが管理しているものと管理していないものの両方を含みます。プレゼンス、リアルタイム アプリケーションの情報、リソース、およびソーシャル ネットワーキングをサポートし、従来のコマンドで制御される機能をサポートする、標準に準拠した通信経路が提供されます(図 3)。Cisco Conductor は、次の 4 つの基本的な問題に対処します。

  • 誰がユーザで、そのユーザはコンテンツにアクセスする権限を持っているかどうか。
  • 何がネットワークとデバイスの要件か。
  • どこにエクスペリエンスが提供されるか。
  • どのように、さまざまなテクノロジーや可変要素が関係するエクスペリエンスの提供を最適に調整するか。

Cisco Videoscape ソリューションのすべての要素をつなぐ Cisco Conductor for Videoscape を利用すると、次のことが可能になります。

  • サービス規模の大幅な拡大:管理されているネットワークまたは管理されていないネットワークで、クラウドベースのエクスペリエンスの提供をほとんどのデバイスに拡大できます。
  • ライフサイクル全体での Cisco Videoscape デバイスの管理:アクティベーション、設定、診断、ファームウェアやソフトウェアのアップデートなどが可能です。
  • 新世代のクラウドベース アプリケーションの提供:プレゼンス、ソーシャル ネットワーキング、デバイス間でのセッションのシフト、お客様の使用状況の詳細な追跡、最新の広告方式などの機能が統合されます。
図 3 Cisco Conductor for Videoscape

図 3 Cisco Conductor for Videoscape
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


クラウドとクライアントのアーキテクチャの統合

Cisco Conductor for Videoscape では、XMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)のリアルタイム メッセージ バスをベースにして、共通のコミュニケーション プラットフォームと、そのプラットフォームで実行される制御サービスが提供されます。

Cisco Conductor for Videoscape のコミュニケーション プラットフォームでは、再利用可能な機能のインフラストラクチャが提供されます。クラウド向けサービスの容易な構築を実現するこれらの機能には、次のようなものが含まれています。

  • サービスの検出
  • 永続的なデータ ストレージ
  • 運用のサポート、請求業務、および加入者管理システムの管理用ユーザ インターフェイスおよびリンク
  • ソーシャル ネットワーキング用インフラストラクチャ
  • サービスへのアクセスに HTTP や XMPP などの一般的な Web プロトコルを使用して、広範囲の管理されているクライアントまたは管理されていないクライアントにクラウドベースのサービスを拡大できるスケーラブルなメカニズム

Conductor の制御サービスには、以下が含まれます。

  • クライアントとネットワークの管理
  • 緊急アラート サービス
  • サービスのオーケストレーション
  • アクセス、セッション、ポリシー、およびリソースの管理

Cisco Videoscape のすべてのコンポーネント、アプリケーション、およびサービスを 1 つのシステムに統合する Cisco Conductor for Videoscape によって、臨場感のあるクラウドベースのエクスペリエンスを場所と時間を問わず提供できます。

Cisco Conductor for Videoscape の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns1109/networking_solutions_solution.html [英語] を参照してください。

シスコのデータセンター ソリューション

Cisco Videoscape ソリューションの要点は、クラウドベースのサービスへの進化です。このようなサービスでは、ユーザ エクスペリエンスの定義、レンダリング、および構成が、STB 上ではなくサービス プロバイダーのクラウドで行われるようになります。このクラウドベースの形態への移行によって、多様なメディア体験をお客様に提供すること、サービス プロバイダー ブランドのエクスペリエンスをより多くの機器に拡大すること、より効率的かつ優れたスケーラビリティでメディア サービスを提供することができます。しかし、こういった利点をすべて実現するには、データセンター インフラストラクチャに関するさまざまな特性をビデオ バックオフィスが持つようにする必要があります。

シスコは、業界をリードするデータセンター ソリューションを提供しています。これらのソリューションでは、Cisco Videoscape のクラウドの要素がインスタンス化されます。シスコ ユニファイド サービス デリバリ(USD)をベースにしているソリューションによって、サーバ、ストレージ、ネットワーク、および仮想化のリソースが 1 つのイーサネット環境に統合されます。その結果、導入コストと運用コストを削減できるプラットフォームによって多様なメディア サービスを提供でき、その展開を迅速に行うことができます。

Cisco Videoscape をサポートするシスコのデータセンター ソリューションには、以下が含まれます。

  • Cisco Unified Computing System:Cisco Unified Computing System によって、増加を続けるソフトウェアベースの機能に対応した共通のプラットフォームが提供されます。これらの機能は、メディア配信にとって重要となりつつあります。詳細なポリシー制御やデジタル著作権管理など、地味ではあるが重要なタスクであっても、ユーザ エクスペリエンス向上のための新しいインタラクティブなウィジェットの実装であっても、Cisco Unified Computing System は、特に仮想化に必要とされる優れたコンピューティング能力、管理性、およびイノベーションを提供します。現在および将来における、さまざまなソフトウェアベースのメディア配信機能をホストすることができる理想的なコンピューティング プラットフォームを提供します。
  • Cisco Nexus ファミリのデータセンター スイッチ:Cisco Nexus ファミリによって、現在可能な最高のスループットが得られ、コンテンツの加速度的な増加と、エクスペリエンス品質に対する加入者の厳しい要求に対応することができます。これらのスイッチは、他の同等の製品にはないキャリアクラスのアベイラビリティと信頼性を実現できるように設計されています。

Cisco USD などのシスコのデータセンター ソリューションの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/go/usd/ を参照してください。

クライアント


今日、一般ユーザは、エンターテインメント、ライフスタイル アプリケーション、およびコミュニケーションのエクスペリエンスの作成、管理、および提供方法についてよりよいものにするため、積極的にかかわることを望んでいます。しかし、場所を問わないブロードバンド アクセス、ソーシャル ネットワーキングやコミュニケーションの選択肢の増加、コンテンツのラインナップの拡大にもかかわらず、デバイス間の接続性は充分ではないため、一般ユーザの不満が募りつつあります。テクノロジーやメディア体験が高度になるにしたがって、より簡素化かつ統合されたエクスペリエンスを求めるお客様の要求は高まる一方です。

シスコには、差別化要因となるユーザ エクスペリエンス、および持続可能で長期的な競争優位性と、新しいビジネス モデルの展開を可能にする構想、戦略、およびソリューションがあり、既存のインフラストラクチャを使用して、こういった機能を活用することができます。シスコでは、この構想を「コネクテッド ライフ」と呼んでいます。コネクテッド ライフは、家庭内や外出先でのユーザ エクスペリエンスを統合することによって、ヒューマン ネットワークを実現します。

Cisco Videoscape クライアントのアーキテクチャ

Cisco Videoscape ソリューションは、シスコのケーブルおよび IP STB、ゲートウェイ、一般ユーザ向けの電子機器(Cisco Linksys® ネットワーキング製品、Cisco Flip™ ビデオカメラ、Cisco ūmi™ の一般ユーザ向けテレプレゼンス製品など)を含む、家庭用デバイスの市場におけるシスコのリーダーシップとイノベーションの歴史に基づいて構築されています。この慣行を拡張し、シスコは、包括的なクライアント用アーキテクチャを提供し、一般ユーザが家庭でも移動中でも、時間を問わずどの IP デバイスでも Cisco Videoscape のクラウドを利用できるようにします。

Cisco Videoscape クライアントでは、以下が提供されます。

  • オープンな IP ベースのソリューション:一般ユーザ用のほとんどのデバイスやスクリーン付き機器で、クラウドベースで高品質なビデオ サービスの提供がサポートされます。
  • 共通のテクノロジー水準:極めて優れた柔軟性と相互運用性が得られます。
  • Cisco Conductor for Videoscape との統合:クライアント、ネットワーク、およびクラウド間のリアルタイムの通信経路が提供されます。

Cisco Videoscape クライアントには、以下が含まれます。

  • メディア ゲートウェイ:家庭内および外出先における一般ユーザ向けの新しいサービスの可能性を生み出します。
  • セットトップ ボックス:リニア、VoD、およびオンラインの提供元をまとめて、ビデオ エクスペリエンスを統合します。
  • ソフト クライアント:Cisco Videoscape のクラウドの能力を、広範囲の家電機器や管理されていないデバイスで利用できるようにします。

Cisco Videoscape クライアントによって幅広い機能と統合が実現されます。また Cisco Videoscape ソリューションでも、サードパーティのハードウェアおよびソフトウェアのクライアントの統合をサポートすることが可能です。

Cisco Videoscape メディア ゲートウェイ

Cisco Videoscape メディア ゲートウェイは、家庭用製品におけるこれまでのシスコのイノベーションの数々を継承するものです。このゲートウェイによって、音声、リニア/オンラインのビデオ、HSD(High-Speed Data)、モビリティ、およびルーティング機能が統合され、一般ユーザのホーム ネットワークでエンターテインメント、アプリケーション、およびコミュニケーションを提供する集中型のハブが提供されます。また、Cisco Videoscape メディア ゲートウェイによって、さまざまなアプリケーションでのビデオ ストリーミングや、ライフスタイル管理用アプリケーションなどの、新しいクラウドベースのサービスがサポートされます。現在、Cisco TES 301 IP マネージド サービス ゲートウェイと Cisco DRG 7000 シリーズ Videoscape メディア ゲートウェイの、2 種類のゲートウェイを利用できます。

Cisco DRG 7000 シリーズ Videoscape メディア ゲートウェイ

Cisco DRG 7000 シリーズは、スクリーン付き機器向けのメディアとアプリケーションに対する一般ユーザ用中央ハブ、および、マネージド サービス オペレータ(MSO)用ホーム ネットワーク ゲートウェイとなるように設計されています。プラットフォームは、管理されているデバイス(TV、PC、携帯デバイスなど)への IP ビデオとコンテンツ資産の配信用に最適化されています。このプラットフォームは、ケーブル サービス プロバイダーが IP ビデオ ネットワークへ移行する際のニーズに対応できるよう設計されています。

Cisco DRG 7000 シリーズは、家庭向けの包括的なソリューションの提供を目的として、DOCSIS® 3.0 のケーブル モデム、2 回線の組み込み型マルチメディアおよび音声用アダプタ(バッテリ バックアップ装備)、有線およびワイヤレス用の複数の LAN インターフェイス、内蔵および外付けのハード ディスクのオプション、デュアル USB ホストのサポートが組み合わされています。

このゲートウェイを利用すると、以下のことが可能になります。

  • より多くのデバイスでより多くのコンテンツへのアクセスを提供する:Cisco DRG 7000 は MoCA(Multimedia over Coax Alliance)および DLNA(Digital Living Network Alliance)のホーム ネットワーキングの標準をサポートしており、家庭にあるさまざまな顧客宅内機器(CPE)と一般ユーザ用電子機器へのコンテンツの提供を可能にします。お客様はこのゲートウェイを使用して、家庭内のさまざまなデバイスから個人のコンテンツを保存したりバックアップしたりすることができます。
  • さまざまなスクリーン付き機器で、より臨場感のあるエクスペリエンスを実現する:このゲートウェイでは、DVR の機能が家庭用デバイスによって提供されるか、クラウドベースのサービスによって提供されるかにかかわらず、家庭内全体での高解像度 DVR 配信のネイティブ サポートが提供されます。お客様はさまざまなデバイスで、コンテンツの再生中に一時停止または再開を行うことができます。
  • ケーブル事業者向けのソリューションを活用する:チャンネル ボンディングに対応した DOCSIS 3.0 および 1 GHz チューニングの機能によって、非常に速いスピードと帯域幅の最適化が実現されます。
  • CDN のインテリジェンスによってネットワーク効率を向上させる:Cisco DRG 7000 シリーズによって、CDN のキャッシングが家庭にまで拡大され、人気のあるコンテンツ、アプリケーション、およびターゲットを絞った広告を事前にキャッシュできるようになります。また、このプラットフォームでは、MPEG-4 の IP ビデオ同時ストリームの、マルチキャストからユニキャストへの変換がサポートされています。こういった機能によってネットワーク効率が向上し、WAN の帯域利用率が最適化されます。
  • 共通のソフトウェア プラットフォームを使用して高度なサービスを提供する:このゲートウェイによって、家庭にアプリケーション サーバが提供され、収益を生む IP ベースの新しいサービスを提供できるようになります。このプラットフォームのオープンなアプリケーション開発環境によって、新しいアプリケーションの開発と展開が簡素化されます。
  • ホーム ネットワークの管理を簡素化する:サービス プロバイダーのクラウドのインテリジェンスがホーム ネットワークにまで拡大され、お客様はネットワークにデバイスを追加したりテクニカル サポートに電話することなく、容易に問題を解決できるようになります。また、顧客サービスの担当者がホーム ネットワーク全体を把握できるようにすることもでき、トラブルシューティングや問題解決が容易になります。

TES 301 IP マネージド サービス ゲートウェイ

ケーブル、電話回線、ワイヤレスのサービス プロバイダーは、アプリケーションを中心としたこのゲートウェイを使用して、既存の HSD で新しい高度な IP サービスを提供し、現在の投資からより多くの価値を生み出すことができます。このゲートウェイはマネージド サービスや、エンターテインメントにとどまらないサードパーティのライフスタイル管理用アプリケーション(ホーム セキュリティ、ビデオによる監視、エネルギー管理など)を提供できるように最適化されています。すべて Cisco Videoscape のクラウドによってホストされ、お客様の望むデバイスに提供されます。また、TES 301 は、DECE(Digital Entertainment Content Ecosystem)で推進されている UltraViolet(クラウドベースのコンテンツと購入オプションの新しいオープンなエコシステムにお客様をつなげる機能)をサポートしています。

TES 301 マネージド サービス ゲートウェイを利用すると、以下を提供できます。

  • スクリーン付き機器およびデバイス間で共有する個人コンテンツ:TES 301 は、DLNA および HPNA(Home Phoneline Networking Alliance)によって開発された標準などを使用して、ホーム ネットワーキングの高度なオプションを提供します。TES 301 は、Cisco Videoscape のクラウドとのインターフェイス接続によってリモートでのサービス管理をサポートし、一般ユーザと顧客サービス担当者の両方に高度なサービス管理機能を提供します。
  • VoIP(Voice-over-IP)用の SIP ソフトウェアによる音声サービス:標準の機能として、国内通話と海外通話用のポートで完全なアナログ電話アダプタの機能が提供されます。オプションの機能として、3 GB および 4 GB のモバイル ネットワーク用の SIM(Subscriber Identity Module)によるセキュリティを利用でき、USB ドングルを使用してコードレス電話を接続できます。
  • DECE のコンテンツ エコシステムのオプション:DECE の機能をゲートウェイに統合できるので、サードパーティのコンテンツ プロバイダーや取扱業者に、さまざまな一般ユーザ用デバイスで、検索、フルフィルメント、配信、およびデジタル著作権のライセンスを提供できます。
  • ホーム セキュリティ、ビデオによる監視、および自動化:ゲートウェイから、または Cisco Videoscape のクラウドを利用してリモートで、お客様がサードパーティのアプリケーション(健康管理、ペットの監視、セキュリティの侵害の警告、ビデオ サーベイランスなど)にアクセスできるようにすることができます。
  • スマート グリッドおよびエネルギー管理のアプリケーション:Pike Research の予測では、2015 年までに 2800 万世帯にエネルギー管理ディスプレイが導入される見込みです。お客様は、在宅中でも外出中でも、サードパーティの電力管理のアプリケーション(地方公共事業またはサードパーティのパートナーによって提供されるアプリケーション)にアクセスして、エネルギーの使用状況を監視および制御することができるようになります。

Cisco TES 301 では、Z-wave および ZigBee のワイヤレス シグナリング(これらの機能用に規定されているプロトコル)を利用するホーム セキュリティおよびエネルギー管理アプリケーションをサポートしています。両方のアプリケーションで、包括的なペアレンタル コントロール(時間帯や Web サイトへのアクセスなど)と、一般ユーザがこれらのサービスを使用する際のさまざまなモード(オンラインおよび携帯電話への通知や、テキスト メッセージ、電子メール、写真、またはビデオとして送信できるイベント アラートなど)がサポートされています。

Cisco Videoscape メディア ゲートウェイの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11501/index.html [英語] を参照してください。

Cisco Videoscape セットトップ ボックス

Cisco Videoscape セットトップ ボックスによって、新しい TV 体験ができます。このセットトップ ボックスによって、高品質なプログラム、リニアおよびオンデマンドの TV、DVR で録画されたもの、およびオンラインのエンターテインメントが統合され、高画質のコンテンツの膨大なラインナップが提供されます。また、Cisco Videoscape のクラウドをリビングルームでも利用できるようになり、ゆったりと TV を視聴するのと同じようにインターネットや Web アプリケーションを利用できるようになります。

Cisco Videoscape STB を利用して、お客様にクラウドベースのサービスを提供し、以下を実現することができます。

  • 統合されたビデオ エクスペリエンス:Cisco Videoscape のクラウドが活用され、1 つのデバイス上で、リニア、有料放送、ブロードキャスト、および高品質のコンテンツが、オンライン エンターテインメントと併せて提供されます。単に TV でインターネットを利用できるようにするだけでなく、お客様に以下を提供できます。
    • 実質的に無制限の高画質コンテンツ
    • ビデオのタイムシフト視聴機能
    • ゆったりと TV を視聴するのと同じように利用できる、統合された Web コンテンツ
    • キーボードが不要で容易にアクセスできるコンテンツ
    • Web ブラウザのすべての機能(オプション)
  • さまざまなデバイスでの相互利用:Cisco Videoscape STB は、セキュリティで保護され認証されているビデオ コンテンツを他の CPE や一般ユーザ用電子機器と共有できます。配信はサービス プロバイダーによって管理されます。お客様のインタラクティブなエンターテインメント エクスペリエンスを簡素化して、時間や場所を問わずどのスクリーン付き機器でも、1 つのプロバイダーを通じてメディア体験を楽しむことができるようにします。
  • より臨場感のある、パーソナライズされたビデオ エクスペリエンス:すべてのコンテンツの提供元に関する全体検索やお勧め機能、すべてのデバイスでのペアレンタル コントロール、ローカルおよびクラウドベースの DVR ストレージ、サービス プロバイダー ブランドのコンテンツ ストアなどの機能を一般ユーザに提供できます。

また、Cisco Videoscape STB は以下の実現にも役立ちます。

  • クラウドベースの新しいサービスの提供:全体検索、リモートでのスケジュール管理、ホーム セキュリティや監視などのサービスを提供でき、市場での差別化要因となります。
  • 新しいサービスおよびビジネス パートナーシップのサポート:クラウドでホストされるコンテンツやアプリケーションを提供するオープンなエコシステム、オープンで標準に準拠しているアプリケーション フレームワーク、さまざまな DRM テクノロジーのサポートによって実現します。
  • さまざまなスクリーン付き機器でのパーソナライゼーションとサービスの強化:Cisco Conductor for Videoscape の機能(ユーザ プロファイル、デバイス管理、プレゼンスなど)を利用して実現します。

Cisco Videoscape STB の詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11500/index.html [英語] を参照してください。

Cisco Videoscape ソフト クライアント

Cisco Videoscape ソフト クライアントは、TV からタブレットまでさまざまなデバイスに搭載され、管理されているデバイスおよび管理されていないデバイスとサービス プロバイダーのクラウドとの間の共通のインターフェイスを提供します。このソフトウェア クライアントは、Cisco Videoscape メディア ゲートウェイや STB などのシスコの CPE デバイスだけでなく、IP 対応の家庭用電子機器、スマートフォン、ゲーム機など多数のデバイスに組み込むことができます。

管理されていないアプリケーション用の Cisco Videoscape ソフト クライアントは、Cisco Videoscape メディア スイートの資産によって、PC および Mac で利用できるようになりました。このソフト クライアントは将来的に、Android、iPhone、および iPad のアプリケーションでも利用できるようになる予定です。

Cisco Videoscape ソフト クライアントによって、以下のことが可能になります。

  • カスタマイズされたストリーミングとダウンロードのエクスペリエンスを迅速に提供する:管理されていないデバイスで可能です。
  • 管理されているあらゆる CPE デバイスに、クラウドベースのコンテンツのすべての機能を拡大する:ライブおよびオンデマンドの TV、高品質で高解像度のビデオ、オンラインのソース、再生時の各種の操作と DVR の機能などが提供されます。
  • さまざまなコンテンツ収益モデルを実現する(ダウンロードでの購入、レンタル、広告収入での維持など)
  • 一般ユーザにオフライン エクスペリエンスを提供する:ダウンロード オプションがあります。
  • ブラウザ内で動作するプレーヤーで、臨場感のあるエクスペリエンスを提供する:Flash または Silverlight で以下に対応しています。
    • 再生時の各種の操作、プレイリスト カルーセル、および複数の解像度
    • 電子メールによる友人へのコンテンツやリンクの送信、ソーシャル ネットワークへの投稿、ブログへのコードの埋め込みを行うことができるソーシャル メディア ツール
    • 広告の挿入および測定
    • DRM のサポート
  • 管理されていないデバイスをクラウドおよびインテリジェント ネットワークに統合する:デバイス固有のコンテンツ配信がサポートされます。
  • カタログとチャンネルの閲覧用のウィジェットを作成する:直感的なナビゲーションが可能になります。
  • エクスペリエンス全体をカスタマイズする:充実したソフトウェア開発キットを利用できます。
  • ホーム ネットワーキングおよび接続性を強化する:サービス ロバイダーのクラウドを通じて、お客様がさまざまなデバイスおよびサービスを管理できるようにします。

Cisco Videoscape ソフト クライアントの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11502/index.html [英語] を参照してください。

シスコの IP 次世代ネットワーク ソリューション


今後のメディア体験の実現にはクラウドが利用される場合がありますが、そういった高品質なエクスペリエンスを一般ユーザに効率的に提供するには、インテリジェントなネットワーク インフラストラクチャが必要です。しかし、高い品質を維持するのは容易ではありません。ビデオ アプリケーションには、パフォーマンスと復元力についての厳しい要件があります。特に、圧縮型のビデオ アプリケーションとフレーム間予測に基づく圧縮アルゴリズム(MPEG など)が使用される最新のビデオ サービスでは、1 つのビデオ パケットが失われるだけで、エンドユーザの視聴の障害となる場合があります。

クラウドベースの高品質のメディア サービスを問題なく提供するには、ネットワーク インフラストラクチャがロスレスのビデオ アーキテクチャで、ビデオについての厳しいサービスレベル契約(SLA)の要件を満たす復元力の高い IP 転送ネットワークである必要があります。そのためには以下のことを実行する必要があります。

  • 十分なスループットとキャパシティを提供できるネットワークを構築する
  • ビデオ向けに最適化された QoS(Quality-of-Service)およびトラフィック エンジニアリング ツールによって、遅延、ジッタ、およびネットワークの輻輳を最小限に抑制する
  • ハイ アベイラビリティ技術によりパケット損失を防止する
  • SLA の要件が満たされていることを確認でき、問題の迅速な特定と対処に役立つ、エンドツーエンドのサービスの監視と管理のツールを提供する

シスコの IP 次世代ネットワーク(NGN)ソリューションを利用すると、上記の要件をすべて満たすことができます。これらのソリューションでは、組み込みのビデオ インテリジェンスと、卓越した規模、パフォーマンス、ロスレス転送、およびノンストップ アベイラビリティが組み合わされ、臨場感のあるメディア体験が実現します。このソリューションによって、ネットワーク、メディア、およびデバイスに対応し、ビデオのアプリケーションとコミュニケーション向けに最適化されたインフラストラクチャであるメディアネットを構築することができます。これによって、次のことが可能になります。

  • 一貫性のある加入者エクスペリエンスの保証:さまざまなエンドポイントで保証されます。
  • 操作の簡素化:無中断スイッチオーバーとインライン ビデオ モニタリングによって簡素化されます。
  • 総所有コスト(TCO)の削減:効率的なサービスの多重化(ビデオ、音声、データ、およびモビリティ)によって、TCO が削減されます。

シスコの IP NGN によるビデオ向けに最適化された転送ソリューション

シスコの IP NGN によるビデオ向けに最適化された転送ソリューションによって、クラウドベースのメディアおよびアプリケーション用のインテリジェントで信頼性の高い転送ネットワークが提供されます。実績のあるメディアネットのアーキテクチャを基盤とするこのソリューションによって、組み込みのメディア インテリジェンスが提供され、あらゆるタイプのコンテンツの利用をあらゆるネットワークにおける一般ユーザ用のあらゆるデバイスに拡大できます。

シスコのビデオ向けに最適化された転送ソリューションでは、シスコのサービス プロバイダー向けの IP ルーティングおよびビデオのバックオフィス インフラストラクチャ ポートフォリオのスケール、復元力、および組み込みのビデオ インテリジェンスが活用されます。こういった高度なソリューションによって、以下が実現します。

  • 業界をリードするスケーラビリティとパフォーマンス:高解像度のコンテンツ、より多くのアプリケーション、より臨場感のあるユーザ エクスペリエンスをサポートできます。
  • ノンストップ アベイラビリティ:コアおよびアグリゲーション プラットフォームのキャリアクラスのオペレーティング システムである Cisco IOS®-XR によって実現し、ロスレスの再コンバージェンスおよび中断が発生しないインサービス アップグレードがサポートされます。
  • ロスレスのビデオ転送:高品質のエクスペリエンスを実現できます。
  • サービスの柔軟性:すべてのビデオ、データ、音声、およびモバイルのサービスを 1 つのインフラストラクチャに統合できます。
  • ビデオ配信に必要な復元力:一貫して優れた品質を保証できます。
  • 運用の簡素化:包括的な管理とインライン ビデオ モニタリングのためのツールによって、スタンドアロンのプローブが不要になります。
  • TCO の削減:エンドツーエンドの IP 転送アーキテクチャによって、すべてのサービスが効率的に統合されます。

シスコのビデオ向けに最適化された転送ポートフォリオには、以下が含まれます。

  • Cisco Carrier Routing System(CRS)シリーズ ルータ:このルータによって、業界をリードするパフォーマンス、高度なサービス インテリジェンス、およびキャリアクラスのアベイラビリティが提供されます。Cisco CRS-1 ルータは、Cisco Videoscape のメディア配信のコアなネットワーク基盤として、極めて優れた復元力とロスレスのビデオ転送を実現します。
  • Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ:Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、ビデオ サービス提供のためのキャリア イーサネット基盤の提供と、IP ネットワークを介したビデオ トラフィック急増への対応を目的として設計されています。
  • Cisco 7600 シリーズ ルータ:Cisco 7600 シリーズは、統合された高密度イーサネット スイッチング、キャリアクラスの IP/MPLS ルーティング、および 10 Gbps インターフェイスを提供する業界で最初のキャリアクラス エッジ ルータです。このルータを利用すると、1 つに統合されたキャリア イーサネット ネットワークで、一般ユーザ向けのサービスとビジネス用のサービスの両方を提供できます。
  • Cisco DCM:Cisco DCM のソリューションによって、Cisco Videoscape ソリューションをサポートするための高度なビデオ処理、トランスコーディング、およびゲートウェイの機能のすべてと、無中断スイッチオーバーが提供されます。
  • Cisco Video Assurance Management Solution(VAMS):Cisco VAMS は、ビデオ サービスのリアルタイムでの監視、トラブルシューティング、および管理を可能にする、標準に準拠したソリューションです。Cisco VAMS のモジュラ式の統合されたアーキテクチャによって柔軟性と成長が促進され、現状のニーズと今後のニーズに幅広く対応できます。Cisco VAMS では、転送ネットワークの各レイヤの管理および監視のツールが 1 つの強力なユーザ インターフェイスに統合されているため、すばやく問題を切り分けて対処することができます。たとえば、Cisco VAMS の特徴的な機能によって、各プログラムまたは各チャンネルのビデオと IP ネットワークの識別情報の直接的な相関関係を確認することができます。このため、異なる分野のオペレータでも、イベントを理解して適切な修正措置を開始できます。Cisco VAMS の優れた機能によって、1 つのアラーム システムでチャンネルごとにネットワークの詳細情報の相関関係を確認することができます。
  • シスコ インライン ビデオ モニタリング:Cisco VAMS と統合されているシスコ インライン ビデオ モニタリングによって、ポート単位での蓄積された過去のビデオ メトリックなど、転送ネットワーク全体でビデオの品質について完全に把握することができます。このソリューションによって、スタンドアロンのビデオ品質プローブ システムの展開や管理が不要になり、ネットワークの総所有コストが削減されます。

シスコの IP NGN によるビデオ向けに最適化された転送ソリューションの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/netsol/ns1110/networking_solutions_solution.html [英語] を参照してください。

Cisco Advanced Video Services Module:アグリゲーション エッジでのビデオ インテリジェンス

Cisco Advanced Video Services Module(AVSM)を搭載した Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータには、より簡単で費用対効果の高い方法で Cisco Videoscape のエクスペリエンスを提供できるよう、Cisco CDS のインテリジェントな TV およびインターネット コンテンツ配信機能が組み込まれています。Cisco AVSM によって、コンテンツおよびメディア サービスの提供がアグリゲーション エッジにまで拡大され、以下が提供されます。

  • ギガバイト単位のメディア ストリーミング容量
  • テラバイト単位のコンテンツ キャッシング容量
  • 広告の挿入
  • 高速チャンネル切り替えサービス
  • ビット エラー修正による、エラーが発生しやすいラストマイル ネットワークでの高い品質の保証
  • Cisco CDS を利用したコンテンツ配信ネットワークへの透過的な統合

Cisco AVSM によって、ネットワーク エッジでスタンドアロンのコンテンツ配信の要素が不要になり、ユーザの近くでのコンテンツと高度なサービスの提供をサポートするインテリジェントなストリーミングとキャッシング機能が提供されます。Cisco AVSM は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータにこういった Cisco CDS の機能をブレードとして提供することによって、ルータのハイ アベイラビリティ特性を最大限に引き出し、ネットワーク インフラストラクチャを簡素化します。

シスコの統合型ケーブル アクセス ネットワーク

ネットワークの一部では、マネージド サービス オペレータが IP に移行してはいますが、TV のみにサービスを提供するように設計されている前世代のケーブル アクセス インフラストラクチャに依然として多くの部分が依存しています。こういった以前のネットワークでは、運用コストが高く、クラウドベースのコンテンツとアプリケーションを TV で利用できるように統合することが困難です。

シスコの統合型ケーブル アクセス ネットワークでは、エンドツーエンドの IP インフラストラクチャへの移行を支援する DOCSIS 3.0 アクセス プラットフォームが提供されます。このソリューションで、コストの削減とスケーラビリティの向上を実現し、新しいクラウドベースのコンテンツとアプリケーションを TV で利用できるようにすることができます。

シスコの統合型ケーブル アクセス ネットワークは、以下の利点をもたらします。

  • 業界をリードする DOCSIS 3.0 のスケーラビリティ:新しい 3G60 ラインカードで実現されます。DOCSIS 2.0 ソリューションの 10 倍のキャパシティと 20 倍のスピードが提供され、チャンネルあたりのコストが大幅に削減されます。
  • TCO の削減:すべてのサービス(デジタル ビデオ、IP ビデオ、音声、およびブロードバンドのデータ)を 1 つの共有型のインフラストラクチャに統合できます。
  • サービス展開の迅速化:Web ベースのツールキットと機能によって、新しいサービスの開発と迅速な展開が可能です。
  • わかりやすい移行パス:展開されているケーブルの資産を、完全な IP インフラストラクチャに容易にアップグレードできます。

Cisco 3G60 ラインカード:DOCSIS 3.0 の活用

シスコのケーブル モデム ターミネーション システム(CMTS)ソリューションでは、業界をリードするユニバーサル ブロードバンド ルータとラインカードが提供され、DOCSIS 3.0 のスケール、柔軟性、およびコスト効率を最大限に活用できます。シスコは、臨場感のあるクラウドベースのエクスペリエンスを加入者に提供できるように設計された、新しいケーブル アクセス ソリューションを提供します。

Cisco uBR10012 ユニバーサル ブロードバンド ルータ用の 3G60 ラインカードによって、以下が実現されます。

  • 業界をリードする DOCSIS 3.0 のスケーラビリティ:各シャーシで、ダウンストリームは 576 チャンネル、アップストリームは 480 チャンネルがサポートされます(チャンネルのキャパシティは DOCSIS 2.0 ソリューションの 10 倍)。
  • 高速化:24 チャンネルのボンディングによって、ダウンストリームで最大 1 Gbps のスピードが実現されます(DOCSIS 2.0 ソリューションの 20 倍のスピード)。
  • チャンネルあたりのコストの削減:チャンネル キャパシティの増加によって、DOCSIS 2.0 ソリューションの 10 分の 1 のコストでサービスが提供されます。
  • ハイ アベイラビリティ:ラインカードと RF エッジ ゲートウェイの両方の冗長性オプションによって実現されます。

ケーブル事業者向けのシスコのリューションの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/cable_operators.html および http://www.cisco.com/go/3G60/ [英語] を参照してください。

シスコ コンテント デリバリ システム

Cisco Videoscape のクラウド ビジョンの中心にあるのは、臨場感のあるエクスペリエンスとあらゆるタイプの IP コンテンツをあらゆるデバイスに提供できるようにすることです。では、どのような方法でこのビジョンを実現できるでしょうか。

高品質のエクスペリエンスの維持、サービスの拡大、およびコストの抑制のためには、加入者の近くでさまざまなタイプのコンテンツのキャッシングを行い、接続されているさまざまなデバイスにそのコンテンツをインテリジェントにストリーミングできる必要があります。現在、ほとんどのサービス プロバイダーは、こういった機能をサードパーティの CDN プロバイダーにアウトソーシングしているか、あるいは、社内で独自のストリーミング システムを使用しています。しかし、あらゆるコンテンツへのあらゆる方法によるアクセスの実現を目指す Cisco Videoscape のビジョンの実践にあたっては、どちらも理想的ではありません。

独自のシステムでは、柔軟性とコンテンツの選択肢が制限され、規模の拡大が困難で多額のコストがかかる可能性があります。CDN サービスをアウトソーシングすると月ごとにコストが発生し続け、ネットワーク インフラストラクチャを最大限に活用できなくなります。サービス プロバイダーは、なぜ世界最先端の IP ネットワークを所有していながら、CDN の機能をアウトソーシングする必要があるのでしょうか。なぜ、ネットワークを戦略的な資産として使用しないのでしょうか。

次世代のメディア配信プラットフォーム

パーソナライズされたメディア配信を可能にする、インテリジェントでビデオ向けに最適化された CDN プラットフォームが、シスコ コンテント デリバリ システムによって提供されます。Cisco CDS では、デジタル TV および STB への高品質なコンテンツ配信のための TV ストリーミングに、接続されているすべての IP デバイスにコンテンツとアプリケーションを提供するインターネット ストリーミングが統合されます。次世代のクラウドベースのビデオ エクスペリエンスを実現できるように設計されている Cisco CDS で、柔軟かつ費用対効果の高い方法で、最適なスケーラビリティを利用して、ライブおよびオンデマンドのコンテンツとアプリケーションの取り込み、保存、提供を行うことが可能です。

Cisco CDS を利用して、独自のホスティング センターやコンテンツ プロバイダー サーバからライブ ビデオとメディア ファイルを統合できます。Cisco CDS によって、動的にビデオ ストリームが複製され、一般ユーザに最も近いポイントで配信されます。また、エンドユーザに近いネットワーク内でコンテンツのキャッシングを行うことができ、コア ネットワークのビデオ トラフィックを削減して加入者全体のエクスペリエンス品質を向上させることができます。

Cisco CDS は、Cisco Videoscape ソリューションの主要コンポーネントとして、以下を実現します。

  • 帯域幅の効率の改善とコストの削減:近接性などのダイナミック ルーティング テクノロジーによって実現されます。要求されたコンテンツの最も近い提供元と、そのコンテンツを提供するための最も低コストなルートが動的に特定されます。
  • 全体の柔軟性:MPEG、標準画質、高画質、HTTP、Microsoft Windows、Adobe Flash、Apple QuickTime、3GPP(Third-Generation Partnership Project)などの、一般的な TV および Web ビデオの形式のほとんどをサポートしている、オープンで柔軟性のあるアーキテクチャによって実現されます。
  • 高度なストリーミング:各種の一般的なストリーミング テクノロジー(Adobe Flash および Microsoft Windows Media 関連のすべてのストリーミング テクノロジーを含む)によって実現されます。
  • 対象範囲の拡大:適応性を備えたビットレート ストリーミング テクノロジーによって実現されます。管理されていないインターネットを使用してお客様がコンテンツにアクセスしている場合でも、このテクノロジーによって一貫した品質のエクスペリエンスを提供できます。
  • スケーラビリティ:組み込みのインテリジェンスによって実現されます。最も人気の高いコンテンツの自動的な特定とキャッシングが加入者の近くで行われ、ローカルのニーズの変化に応じてコンテンツのストレージとストリーミングのリソースの規模を個別に調整できます。

また、Cisco CDS によって、新しい収益機会がサポートされ、コンテンツ プロバイダーおよびオンライン ビデオ パートナーに提供できる価値が強化されます。社内の CDN と高度なトラフィック管理ツールを利用すると、取り込みから消費までコンテンツ配信を完全に制御することができ、高品質なエクスペリエンスを保証できます。さらに、Cisco CDS は、オープンなアーキテクチャと幅広い Web プロトコルのサポートによって、ほぼすべてのコンテンツ プロバイダーやアプリケーション プロバイダーとの新たなパートナーシップをサポートできる汎用性の高いプラットフォームを提供します。

Cisco CDS の詳細については、http://www.cisco.com/go/cds/ を参照してください。

Videoscape に対応したシスコ サービス


Cisco Videoscape のビジョンの実現において中心となるのは、バックオフィスのクラウド、ネットワーク、およびクライアントを統合して進化させる、段階的なシステムレベルのアプローチでの導入です。そのためにはソリューションのあらゆる側面について、1 つの調和のとれたシステムとして計画、設計、導入、および運用を行うことができるようにする必要があります。可能な限りリスクを抑えた状態で、新しい機能を適切なタイミングで市場に投入し、他社に対する優位性を維持できるようにすることが最も重要です。

次世代のビデオ ソリューションへの移行には、慎重な計画と、アーキテクチャに関する影響や技術面と運用面での影響についての検討が必要です。シスコ サービスはパートナーとして専門知識を提供し、新しいアーキテクチャを問題なく導入するための支援、ソリューション全体の提供、状況に応じたスムーズな移行の支援を行います。

シスコ サービスは、Cisco Videoscape のポートフォリオのあらゆる側面(クラウド、ネットワーク、およびクライアント)に対応し、包括的なソリューションを提供します(図 4)。シスコ サービスは、ライフサイクル全体を考慮した手法を使用して、以下についての支援を行います。

  • 移行:IP ビデオをサポートするための既存のネットワーク インフラストラクチャの移行。
  • 統合:エンドツーエンドのビデオ ソリューションの統合と、運用環境との統合。
  • カスタマイズ:固有の要件に対応するための Cisco Videoscape ソリューションのカスタマイズ。

また、一連のプロフェッショナル サービスには導入後のサポートも含まれており、運用面での支援やエンドユーザのエクスペリエンスの保証が行われます。

図 4 Videoscape に対応したシスコ サービス

図 4 Videoscape に対応したシスコ サービス
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


シスコ サービスには多数の導入実績があります。IP とビデオについての詳細な専門知識を持ったシスコのスタッフが結集し、ベスト プラクティス、高度なツールとプラットフォーム、業界をリードするシスコのテクノロジーを活用して、完全なソリューションを提供します。シスコ サービスは、固有の要件に対応するためにカスタマイズされる柔軟性のある契約モデルと SLA による保証によって、リスクの軽減と市場投入までの時間の短縮を支援します。

シスコとサービス プロバイダーの協力によるまったく新しい TV 体験の実現


クラウドが活用される、TV とメディアのエンターテインメントの将来像がここにあります。Cisco Videoscape ソリューションによって、まったく新しい TV 体験をお客様に提供できます。またネットワークが、臨場感のある、場所を問わないメディア体験を実現する中心的な存在として位置付けられます。

この将来像を実現するパートナーとして、シスコの準備は万全です。以下を提供できるのはシスコだけです。

  • 包括的な IP ビデオ アーキテクチャ:バックオフィスのクラウド、メディア向けに最適化されたネットワーク、およびクライアントのソリューションが含まれ、すべてが統合されて、臨場感のあるエクスペリエンスが提供されます。
  • 高品質のエクスペリエンス:組み込みのインテリジェンスがクラウド、ネットワーク、およびクライアントでも活用され、ベストエフォート型のメディア配信よりも優れたエクスペリエンスが提供されます。
  • 投資の保護:明確な移行パスによって投資が保護されます。新しいサービスの開発と収益化が今すぐ可能になるだけでなく、将来のより高度な機能の基盤が提供されます。
  • エンドツーエンドのライフサイクル サービス:クラウドベースの IP ビデオ アーキテクチャの準備、計画、設計、導入、運用、および最適化の各段階でサポートします。
  • 実績のある業界でのリーダーシップ:革新的なビデオのバックオフィス、CDN、IPTV、CPE、およびデータセンターについて、成功を収めている大手のサービス プロバイダーへの多数の導入実績があります。

関連情報


Cisco Videoscape ソリューションの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/videoscape/ を参照してください。

お問い合わせ