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Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

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Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年




Cisco® Visual Networking Index サービス普及(VNI SA)予測」では、次世代のエンド ユーザ サービスやアプリケーションに関する世界全体および地域別のトレンドについて独自の見解を提示します。また、その予測の裏付けとなる潜在的な有効市場(加入者およびユーザ)、関連デバイスや接続についても説明します。この予測は、厳選された 24 のエンド ユーザ アプリケーションとサービスの普及率を、家庭向け、コンシューマ モバイル、ビジネス向けの 3 つの主要なユーザ カテゴリに分類して予測しています。


概要


この予測レポートでは、モバイルと固定ネットワーク、ビジネス セグメントとコンシューマ セグメントにわたって提供される、さまざまな次世代のサービスとアプリケーションに関する世界的および地域的なトレンドの全体像を説明します。これらの次世代サービスは、情報やコンテンツへのアクセス方法やアクセスするデバイス、ネットワーク要件、サービス プロバイダーのビジネス モデルの既存の定義を継続的に塗り替えるものです。

対象読者


  • サービス プロバイダー:ネットワークをベースとした潜在的な収益化の機会を発見できます。
  • 企業:ネットワーク リソースを通じて、コラボレーションおよび生産性を改善できます。
  • コンシューマ:家庭やモバイルで利用可能なサービスの選択肢について、幅広く理解できます。
  • メディアおよびアナリスト:記事やレポートでこの調査を利用および参照できます。

概要


Cisco VNI SA では、収益化の可能性や、ネットワーク インフラストラクチャのプロビジョニングおよびメンテナンス コストへの影響を通じてサービス プロバイダー ネットワークの収益性に影響を及ぼすそれらのサービスに注目します(図 1)。サービス プロバイダー ネットワークは、アプリケーションやコンテンツが通信事業者により提供されていない場合でも、これらのすべてのサービスを提供し、最適なエンドユーザ エクスペリエンスを実現するために不可欠です。

図 1 Cisco VNI サービス普及の概要:選択基準

図 1 Cisco VNI サービス普及の概要:選択基準


表 1 は、この調査で扱う 24 のサービスをセグメントごとに示しています。

表 1 「Cisco VNI:サービスの普及に関する予測」のカテゴリとサービス

家庭向けサービス コンシューマ モバイル サービス ビジネス向けサービス
デジタル テレビ コンシューマ マルチメディア メッセージ サービス(MMS) 会議室型のビデオ会議
パーソナル ビデオ録画 コンシューマ モバイル E メール デスクトップ ビデオ会議
ビデオ オン デマンド(VoD) モバイル ゲーム 音声会議
Voice over IP(VoIP) モバイル ミュージック Web 会議(ビデオなし)
オンライン ゲーム モバイル ビデオ ビジネス IP テレフォニー
オンライン ミュージック モバイル ソーシャル ネットワーキング ビジネス モバイル LBS
オンライン ビデオ コンシューマ モバイル ロケーション ベース サービス(LBS) ビジネス モバイル E メール
ソーシャル ネットワーキング モバイル コマース ビジネス モバイル ショート メッセージ サービス(SMS)


方法の詳細については、付録 A を参照してください。

サービスの定義については、付録 B を参照してください。

2013 〜 2018 年の世界におけるサービス普及要因


サービス普及のトレンドを正しく理解するには、この調査の対象となった各サービスの普及率に多大な影響を与える 2 つの主な要因を評価することが重要です。

  • グローバル ネットワーク リソースに依存する、増え続ける(家庭、モバイル、ビジネス)ユーザ数
  • グローバル ネットワークに接続するユーザ デバイスと Machine-to-Machine(M2M)ノードの増え続ける台数

2013 〜 2018 年の予測対象期間における成長によると、世界でのデバイスおよび接続の総数(CAGR 10.7 %)は、世界の人口よりも速く増加すると予想されます(CAGR 1.1 %)。より高機能なデバイスを手に入れたユーザは、さらに多くのサービスやアプリケーションを利用するようになります。そのため、サービス普及成長率は一般的に人口および有効市場の両方の成長率を上回ります。成熟市場と新興市場の両方において、複数デバイスの所有や M2M アプリケーションの広範な増加は、パブリックおよびプライベート ネットワーク事業者に課題と機会の両方を創出します。世界のネットワーク ユーザと使用するデバイスおよび接続を定量化する上で役立つ、大きなレベルでの予測をいくつか挙げます。

世界の人口、世帯数、就業者数の増加(2013 〜 2018 年)

  • 世界の人口は、2013 年の 72 億人から 2018 年の 76 億人に増加すると予想されます(CAGR 1.1 %)。
  • 世界の世帯数は、2013 年の 20 億から 2018 年の 22 億に増加すると予想されます(CAGR 1.6 %)。
  • 世界の就業者数は、2013 年の 32 億人から 2018 年の 34 億人に増加すると予想されます(CAGR 1.3 %)。

世界の有効市場:家庭向け、コンシューマ モバイル、ビジネス向け(2013 〜 2018 年)

世界の人口が増加するにつれて、家庭向け、コンシューマ モバイル、ビジネス向けのサービスもそれぞれ増加しています。

  • 世界的に見ると、固定インターネット アクセスを家庭で利用するユーザは 2013 年の 19 億人から 2018 年の 25 億人に増加すると予想されます(CAGR 5 %)。
  • 世界的に見ると、テレビ サービスに加入する世帯数は 2013 年の 16 億から 2018 年の 18 億に増加すると予想されます(CAGR 1.7 %)
  • 世界的に見ると、モバイル コンシューマ数は 2013 年の 40 億人から 2018 年の 48 億人に増加すると予想されます(CAGR 3.6 %)。
  • 世界的に見ると、ビジネス インターネット ユーザ数は 2013 年の 15 億人から 2018 年の 21 億人に増加すると予想されます(CAGR 6.7 %)。
  • 世界的に見ると、ビジネス モバイル インターネット ユーザ数は 2013 年の 5 億 2,600 万人から 2018 年の 5 億 8,200 万人に増加すると予想されます(CAGR 2.1 %)。

世界のデバイスと接続(2013 〜 2018 年)

コンシューマとビジネスの両セグメントを含む、モバイル ネットワークと固定ネットワークでサポートされるデバイスと接続の世界的な予測は、次のとおりです。

  • 世界的に見ると、モバイル デバイスと固定デバイスおよび接続(M2M 含む)の総数は 2013 年の 124 億から 2018 年の 206 億に増加すると予想されます(CAGR 10.7 %)。
  • 世界的に見ると、家庭向けの固定インターネット対応デバイスと接続数は 2013 年の 38 億から 2018 年の 79 億に増加すると予想されます(CAGR 15.9 %)。
  • 世界的に見ると、モバイル インターネット対応のコンシューマ デバイスと接続数は 2013 年の 61 億から 2018 年の 89 億に増加すると予想されます(CAGR 7.7 %)。
  • 世界的に見ると、ビジネス インターネットの固定デバイスとモバイル デバイスおよび接続(M2M 接続含む)の総数は 2013 年の 25 億から 2018 年の 39 億に増加すると予想されます(CAGR 9.3 %)。

世界のサービス普及率に関する予測の概要


家庭向けサービス

  • 2013 年時点で最も普及率が高いサービスは、ソーシャル ネットワーキングです(ユーザ数 13 億人、家庭向けインターネット ユーザの 67 %)。
  • 2018 年には、オンライン ビデオが最も普及率の高いサービスになると予想されます。また、オンライン ビデオは家庭向けインターネット サービスとして最も高い成長が見込まれ、2018 年にはユーザ数が 2013 年の 12 億人から 19 億人に増加すると予想されます(CAGR 9.7 %)。
  • 世界的に見ると、デジタル テレビに加入する世帯数は、2018 年には 2013 年の 10 億世帯から 15 億世帯に増加すると予想されます(CAGR 8.1 %)。
  • 世界的に見ると、デジタル TV サービスで最も高い成長が見込まれるのはパーソナル ビデオ録画(パーソナル/デジタル ビデオ レコーダー(PVR/DVR))で、加入者数は 2013 年の 1 億 3,100 万人から 2018 年の 1 億 9,800 万人に増加すると予想されます(CAGR 8.6 %)。
  • 世界的に見ると、ビデオ オン デマンド(VoD)の加入者数は 2013 年の 3 億 600 万人から 2018 年の 4 億 5,100 万人に増加すると予想されます(CAGR 8.1 %)。

世界の家庭向けサービスの普及に関する詳細なデータについては、付録 E を参照してください。

コンシューマ モバイル サービス

  • 世界的に見ると、コンシューマ モバイル サービスで最も高い成長が見込まれるのはコンシューマ モバイル LBS で、2013 年の 2 億 3,600 万ユーザは 2018 年の 11 億ユーザまで増加すると予想されます(CAGR 36 %)。
  • 世界的に見ると、モバイル ソーシャル ネットワーキングは引き続きコンシューマ モバイル サービスとして利用され、2018 年も 2013 年同様最も高い普及率を達成すると予想されます。2013 年時点でのユーザ数は 11 億人(コンシューマ モバイル ユーザ全体の 29 %)で、2018 年には 31 億人にまで増加すると予想されます(コンシューマ モバイル ユーザ全体の 64 %)。
  • 世界的に見ると、コンシューマ モバイル セグメントには予測対象期間(2013 〜 2018 年)中に CAGR が 20 % を超えるサービスが 7 つあります。

世界のコンシューマ向けサービスの普及に関する詳細なデータについては、付録 E を参照してください。

ビジネス向けサービス

  • 世界的に見ると、最も高い成長が見込まれるサービスはデスクトップ ビデオ会議で、ユーザ数は 2013 年の 3,740 万から 2018 年の 2 億 3,830 万に増加すると予想されます(CAGR 44.8 %)。
  • 世界的に見ると、Web 会議(ビデオなし)は 2013 年の 1,800 万から 2018 年の 1,700 万にまで減少すると予想されます(CAGR -1.2 %)。
  • 世界的に見ると、ビジネス モバイル サービスで最も高い成長が見込まれるのはビジネス モバイル LBS で、CAGR は 24.9 % です。

世界のビジネス向けサービスの普及に関する詳細なデータについては、付録 E を参照してください。

「Cisco VNI:サービスの普及に関する予測」の調査結果と今後のトレンドについての重要なポイント(2013 〜 2018 年)


1. マクロな傾向

A. 全世界のインターネット ユーザとモバイル ユーザの増加は人口増を上回る

世界の人口は 2013 年から 2018 年までに、年平均成長率(CAGR)1.1 % で増加すると予想されます。インターネット ユーザ(固定およびモバイル)、モバイル ユーザの総数は、引き続きこの緩やかな人口増を上回ります(図 2)。2018 年までに、人口の過半数(52 %)がインターネットにアクセスするようになります。2013 年は 35 % でした。2013 年から 2018 年の成長率は、CAGR 9.2 % になります。世界的に見ると、総人口に占めるモバイル ユーザの割合は 2013 年時点で 58 % ですが、2018 年には 65 % に達すると予想されます。

図 2 全世界のインターネット ユーザとモバイル ユーザの増加率は人口増を上回る

図 2 全世界のインターネット ユーザとモバイル ユーザの増加率は人口増を上回る


B. スマート デバイスと接続の普及

世界的に見ると、デバイスおよび接続の数(CAGR 10.7 %)は、総人口(CAGR 1.1 %)やインターネット ユーザ数(CAGR 9.2 %)よりも速いペースで増加しています。図 3 を参照してください。この傾向により、世帯あたり、さらにはインターネット ユーザあたりの平均デバイス数および接続数の成長率増加が予想されます。スマート デバイスの性能とインテリジェント機能は年々向上し、異なるフォーム ファクタを持つさまざまなデバイスが毎年新たにグローバル市場に登場しています。M2M アプリケーション(スマート メータ、ビデオ監視、医療用監視、運送、荷物や資産の追跡など)数の増加も、接続数の増加の一因となっています。

図 3 世界的なデバイス数と接続数の増加

図 3 世界的なデバイス数と接続数の増加


最も高い成長率が見込まれているデバイス カテゴリはタブレットで、予測対象期間中の CAGR は 29 %(3.6 倍の増加)です。Machine-to-Machine(M2M)接続がこれに続き、CAGR は 26 %(3 倍の増加)です。「スマートフォン以外の携帯電話」などのデバイス カテゴリは、スマートフォンへの移行が進んだ結果、予測対象期間中に減少する見込みです。一方、スマートフォンは 2 倍以上の 18 % の CAGR で増加すると予想されます。フラットパネル TV、セットトップ ボックス(STB)、デジタル メディア アダプタ、Blu-ray ディスク プレーヤー、ゲーム用コンソールを含む接続型 TV は、2018 年までに 2 倍の 26 億台になると予想されます。PC は予測期間に CAGR で 1 % 減少します。この現象は、西ヨーロッパと北米で顕著です。2018 年の終わりまでに、ラップトップより多くのタブレットが使用されるようになると予想されます。

総デバイス数に占めるコンシューマ デバイスの割合は約 80 % になり、ビジネス デバイスが残り 20 % を占めるようになると見込まれます。コンシューマ デバイスは、11 % をわずかに上回る CAGR で増加しますが、ビジネス セグメントは 9 % の CAGR になると見込まれます。

世界的に見ると、1 人あたりの平均デバイス数および接続数は 2013 年の 1.7 から 2018 年の 2.7 に増加すると予想されます(表 2)。

表 2 1 人あたりのデバイスおよび接続数の平均

2013 2018 CAGR
アジア太平洋 1.41 2.24 9.7 %
中央および東ヨーロッパ 2.10 3.39 10.1 %
中南米 1.75 2.58 8.1 %
中東およびアフリカ 0.92 1.28 6.7 %
北米 5.34 9.26 11.7 %
西ヨーロッパ 3.89 6.52 10.9 %
全世界 1.73 2.73 9.5 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

インターネット ユーザ 1 人あたりのデバイス数および接続数を考えると、平均はさらに高く、2013 年の 4.91 から 2018 年の 5.27 に増加すると予想されます(表 3)。

表 3 インターネット ユーザ 1 人あたりの平均デバイス数および接続数

2013 2018 CAGR
アジア太平洋 4.45 4.34 -0.5 %
中央および東ヨーロッパ 4.51 4.86 1.5 %
中南米 4.59 4.51 -0.4 %
中東およびアフリカ 5.95 4.57 -5.1 %
北米 6.61 10.81 10.4 %
西ヨーロッパ 5.02 7.97 9.7 %
全世界 4.91 5.27 1.4 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

興味深いことに、予測対象期間中、いくつかの新興経済圏では、インターネット ユーザ 1 人あたりの平均デバイス数および接続数が以前より減少しています。これは、それらの地域において、インターネット ユーザの増加率が、デバイス数および接続数の増加率を上回っているためです。また、価格帯、つまり複数のデバイスおよび接続を購入できる可処分所得があるかどうかも要因です。このような制約があるにもかかわらず、これらの地域におけるインターネット ユーザ 1 人あたりの平均デバイス数および接続数は 1 を大きく上回っています。北米やヨーロッパなどの成熟経済圏では、人口に対するインターネット アクセス数の割合はすでに非常に高く、ネットワーク サービスと需要の増加は主に、デバイス数および接続数の増加と、より高度なマルチメディア機能を求める進歩から生じています。

C. ネットワークの高速化によりマルチメディア サービスが可能になる

予測対象期間中に、平均ネットワーク速度が大幅に向上すると予想されます。ネットワークの高速化、遅延の低減、デバイス機能の向上によって、ビデオ ストリーミングやビデオ コミュニケーションなどのインタラクティブなマルチメディア サービスの成長が促進されます。

有線(固定)回線の速度

世界的に見ると、2013 年から 2018 年の間に、平均固定ブロードバンド速度は 16 Mbps から 42 Mbps の約 2.6 倍になると予想されます。2018 年までに平均ブロードバンド速度が最も速くなる地域は、西ヨーロッパの 49 Mbps と予想されます。また平均速度の増加率が最も高いのはアジア太平洋地域で、2018 年には 2.7 倍の 48 Mbps に達する見込みです。図 4 を参照してください。

図 4 全世界の固定ブロードバンド速度の向上

図 4 全世界の固定ブロードバンド速度の向上


モバイル ネットワークの通信速度

この予測期間にモバイル接続速度の上昇をもたらす大きな促進要因は、第四世代(4G)モバイル接続の割合の増加です。モバイル WiMAX や Long Term Evolution(LTE)などの 4G 接続は、非常に大きなモバイル データ トラフィックを生成し、トラフィックに大きな影響を与えます。図 5 を参照してください。

図 5 全世界のモバイル速度の向上

図 5 全世界のモバイル速度の向上


世界的に見ると、モバイル ネットワークの接続速度は 2018 年までにほぼ 2 倍に増加すると予想されます。モバイル ネットワークの平均接続速度(2013 年は 1.4 Mbps)は、2018 年には 2.5 Mbps を超える見込みです。2018 年までに平均モバイル速度が最も速くなるのは北米(4.5 Mbps)で、2013 年から 2018 年までの向上率も最も高い(2.6 倍)と予想されます。

モバイル デバイスの Wi-Fi 速度

歴史的に見て、IEEE 802.11 および 802.11b 標準は初期の Wi-Fi テクノロジーです。これらのアクセス ソースは、インターネット テキストブラウジングと E メールがワイヤレスで利用できるようになった時期に、2 〜 11 Mbps の速度を提供していました。第 3 世代の Wi-Fi 標準である 802.11g/a 標準は、最大データ レートが 54 Mbps で、充実した Web 体験を提供できます。802.11n は、2007 年に批准された標準で、最大 600 Mbps(一般的にはかなり低速)までの多様な速度を提供します。この標準はスループットが大きいため、中解像度のビデオ ストリーミングが可能です。最新の標準である 802.11ac は、理論的速度が 3.6 Gbps であり、まさに有線接続を補完する標準として認知されています。これにより、高解像度ビデオ ストリーミングや高データレートが必要なサービスが実現します。

図 6 全世界の Wi-Fi 速度の向上

図 6 全世界の Wi-Fi 速度の向上


世界的に見て、デュアルモードのモバイル デバイスによる Wi-Fi 接続速度は、2018 年には現在の 2 倍以上になります。Wi-Fi ネットワークの平均接続速度(2013 年は 10 Mbps)は、2018 年には 21 Mbps を超える見込みです。2018 年までに達成されるモバイル Wi-Fi の最高速度は、北米の 23.2 Mbps となる見込みです。また Wi-Fi 速度の最高成長率(2.4 倍)を達成するのは中央および東ヨーロッパ地域で、2018 年には約 21 Mbps に達すると予想されます。図 6 を参照してください。

ネットワークの接続性の向上と同時に、より強力で豊富な機能を備えたデバイスが普及し、ネットワーク速度が向上することで、リアルタイムのマルチメディア通信アプリケーションや、ビデオベースのエンターテインメントおよび情報サービスの利用が促進されます。

2. 家庭向けセグメントの傾向

このセグメントでは、コンシューマまたは家庭向けセグメントに対する、固定ネットワーク接続に依存したサービス、デバイス、接続について考えます。モバイル コンシューマ向けのサービス、デバイス、接続については、コンシューマ モバイル セグメントで別個に扱います。

A. 1 世帯あたりのデバイス数および接続数の増加

家庭向けセグメントにおいて、全世界の合計固定コンシューマ デバイス数および接続数は、2013 年の 38 億から 2018 年の 79 億に増加すると予想されます(CAGR 15.9 %)。M2M 接続(この合計に含まれています)は、2013 年の 13 億から 2018 年の 38 億のほぼ 3 倍に増加することが見込まれます。図 7 を参照してください。

図 7 世界的な家庭向けデバイス数と接続数の増加

図 7 世界的な家庭向けデバイス数と接続数の増加


Web 対応 TV は CAGR が 30 %(3.7 倍)と増加率が最も高く、2013 年の 2 億 6,000 万台から 2018 年の 9 億 5,700 万台に増加すると予想されます。予測対象期間中、M2M 接続はほぼ 3 倍に増加し(CAGR 24 %)、2018 年までに 38 億台になると見込まれます。タブレットは 2.5 倍に増加すると予想されます(CAGR 20 %)。

予測対象期間中、家庭向け PC は CAGR が -6 % と予想されます。予測対象期間中、ゲーム用コンソールも CAGR が -2 % と予想されます。付録 F に示すように、University of Southern California Communication Technology Management が実施した「Digital Home Survey, 2014」によると、専門家は米国およびカナダで所有される家庭向けインターネット デバイスの変化を強調しています。

家庭向けデバイス数および接続数の増加率は世帯の増加率(CAGR 1.6 %)を上回っているため、世界的に見ると、1 世帯あたりのデバイス数および接続数は 2013 年の 1.9 から 2018 年の 3.7 とほぼ 2 倍になることが予想されます(CAGR 14 %)。表 4 を参照してください。

表 4 1 世帯あたりの平均デバイス数および接続数

2013 2018 CAGR
アジア太平洋 1.3 2.7 15.4 %
中央および東ヨーロッパ 1.3 3.1 19.5 %
中南米 1.5 3.1 16.3 %
中東およびアフリカ 0.3 0.6 19.6 %
北米 7.9 14.4 12.7 %
西ヨーロッパ 4.2 7.6 12.7 %
全世界 1.9 3.7 14.1 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

デバイスおよび接続の平均数には、Wi-Fi 接続を通じて家庭向け固定ネットワークに接続する可能性があるコンシューマ モバイル デバイスと接続は含まれていません。それらのモバイル デバイスと接続をこの分析に含めた場合、表 4 の平均数はさらに増えると思われます。

B. 家庭サービス:引き続きビデオが拡大

2012 年から 2013 年にかけて、インターネットで最も成長したのはオンライン ビデオで、前年比 16 % 増となりました。TV 側では、VoD の増加率が 17 %、デジタル TV および PVR サービスの増加率が 15 % でした。図 8 を参照してください。

図 8 世界の家庭サービスの普及と成長

図 8 世界の家庭サービスの普及と成長


2018 年には、デジタル テレビとオンライン ビデオのサービス浸透が進み、それぞれ 86 % と 78 % になる見込みです。最も成長が著しいのはオンライン ビデオです(CAGR 10 %)。オンライン ミュージックおよびビデオはどちらも、著作権のあるコンテンツやユーザが作成したコンテンツの使用に加えて、クラウド ベースの個人用ストレージや共有サイトによって増加が促進されます。

デジタル TV サービスの中でも、最も高い増加率が見込まれるのはパーソナル ビデオ録画(DVR/PVR)です(CAGR 9 %)。

他の地域の詳細については、「VNI SA ハイライト ツール」を参照してください。

図 8 に示されたすべてのサービスの詳細については、付録 B を参照してください。

C. 家庭向けセグメント:影響と機会

まとめると、家庭向けセグメントにおけるデバイス数と接続数は増加しています。さらに、ポータブル デバイスの大幅な増加に伴って、モビリティ(Wi-Fi 接続)の必要性も高まっています。これらの要因により、サービス プロバイダーのネットワークとインフラストラクチャに対する需要が高まっているため、通信事業者の支払能力維持のためにそれらの需要を収益化する必要性が大きくなっています。

ネットワーク サービス プロバイダーは、このネットワーク需要を新しい収益ストリームに変える独自の立場にいます。これは、次の方法で達成できます。

  • コンテンツとサービスの範囲を新しいデバイスや接続に広げる。たとえば、Orange の Content Everywhere サービスは、TV、PC、モバイル サービス(適切な場合)にまたがる統合型 TV およびビデオ サービスです。Orange は、プレミアム コンテンツの権利を取得し、手に入れたコンテンツの専門知識、運用/ビジネス サポート システム(OSS/BSS)、および R&D 資産を最大限に活用し、各種デバイスに合わせたカスタム サービスを(統合性がますます高まるプラットフォームに)構築しています。

別の例は、インターネット TV サービスを通じて固定およびモバイルの両方のコミュニケーション デバイスをサポートし、大勢のオーディエンスに到達する Du のデジタル コンテンツ戦略です。

サービス プロバイダーは、顧客がデバイスおよびネットワーク間でコンテンツにアクセスし、使用できるように、個人用ストレージ ロッカーなどのクラウド サービスを提供することもできます。その例が、KT のコンシューマ向け ucloud サービスです(Olleh Home)。サービス価格は、20 〜 300 GB のデータ ストレージ レベルに基づいて決まります。KT の既存のブロードバンドまたはモバイル加入者は、クラウド サービスに入会すると値引を受けることができます。また、新しい加入者を紹介するとストレージ容量が追加されます。

  • 独自サービスとオンライン サービスを融合する。たとえば、BSkyB のマルチスクリーン TV サービスでは、既存の顧客が、Xbox コンソール、PC、または携帯電話を使用して 2 台目の TV 画面などの他の画面でコンテンツにアクセスできます。BSkyB は、ユーザの携帯電話を通じたリモート録音機能など、付加価値の高い機能を提供しています。衛星またはケーブル ネットワークを通じて Sky のコンテンツにアクセスできない顧客は、PC、Xbox、または Fetch TV などの専用 STB を使用してアクセスできます。

デジタル テレビの普及率が高まるにつれて、サービス プロバイダーは、VoD サービスや PVR/DVR サービスなど、付加価値の高いサービスを提供したり、バンドルしたりすることにより、プラットフォームの収益化を進めることができます。例として、Telstra は T-Box サービスを通じてこれを実現しています。このサービスは、価格およびコンテンツの差別化によってオーストラリアの VoD 市場における大きなシェアを獲得する試みです。

  • 新しいビジネス パートナーシップを形成し、相互に収益を生み出す新しいエコシステムを作る。例として、Comcast と Verizon はどちらも 2014 年に Netflix とパートナーシップを結びました。Netflix は、Comcast および Verizon と協定を結びました。それによると、Netflix は ISP ネットワークにダイレクト アクセスするための費用を支払います。これは、ビデオ ストリーミング ユーザの視聴速度向上に貢献します。このようなパートナーシップは、超高解像度(UHD)または 4K ビデオ ストリーミングが普及するとさらに顕著になると予想されます。

Telia による Spotify とのパートナーシップは、もう 1 つの例です。Telia の STB で専用音楽サービスを提供するという、相互にメリットのあるパートナーシップです。

  • Wi-Fi およびモビリティ計画を展開する。ポータビリティに対する顧客のニーズと、可能な場合は Wi-Fi を使用してモバイル データ使用料金を節約したいという要望が高まっているため、サービス プロバイダーには Wi-Fi サービスを展開する機会があります。たとえば、米国では Comcast や他のプロバイダーが有料および無料の Wi-Fi 接続を顧客に積極的に提供しています。この結果、有料サービスとして提供される場合は新たな収益ストリームが生まれ、無料ユーザ特典として提供される場合は顧客ロイヤルティが向上しています。Comcast は、携帯電話事業者との Wi-Fi ローミング協定も結びました。
  • 付加価値の高い The Internet of Everything(IoE)または M2M アプリケーションによってサービス ポートフォリオを支える。家庭向け M2M 接続の普及により、サービス プロバイダーによって新しい収益化の機会が生まれています。これには、ビデオ監視や他のスマート ホーム サービスが含まれます。米国では、AT&T(Digital Life)、Comcast(XFINITY Home)、および他のプロバイダーが、ホーム自動化およびセキュリティ サービスをブロードバンド ユーザ向けに提供しています。

3. コンシューマ モバイル セグメントの傾向

このセグメントでは、コンシューマ モバイル サービス、デバイス、および接続に焦点を当てます。

A. モバイル ユーザ 1 人あたりのデバイス数および接続数の増加

世界のコンシューマ モバイル デバイスおよび接続の合計数は 2013 年の 61 億から 2018 年の 89 億に増加すると予想されます(CAGR 8 %)。図 9 を参照してください。

図 9 世界的なコンシューマ モバイル デバイス数と接続数の増加

図 9 世界的なコンシューマ モバイル デバイス数と接続数の増加


スマートフォンは、2018 年までにデバイス シェアが最大になり、2018 年までにスマートフォン以外のデバイスを追い越すと予想されます。コンシューマ スマートフォンは、2013 年の 15 億台から 2018 年までに 35 億台に増加することが見込まれます。M2M は CAGR が 49 %(7.3 倍)と増加率が最も高く、2013 年の 2 億 1,100 万台から 2018 年の 15 億台に増加すると予想されます。予測対象期間中、タブレットは 5.5 倍になることが見込まれます(CAGR 40 %)。2018 年までに、コンシューマ モバイル タブレットの台数(4 億 2,900 万台)は、コンシューマ モバイル ラップトップの台数(2 億 1,200 万台)の 2 倍を超えると予想されます。

予測対象期間中、スマートフォン以外のデバイスは 5 % 減少し、2013 年の 42 億台から 2018 年までには 32 億台になることが見込まれます。

コンシューマ モバイル デバイスおよび接続数の増加率(CAGR 8 %)は、モバイル コンシューマ数の増加率(CAGR 3.6%)を上回っているため、世界的に見ると、モバイル コンシューマ 1 人あたりのデバイス数と接続数は 2013 年の 1.5 から 2018 年までに 1.8 に増加すると予想されます(CAGR 3.9 %)。表 5 を参照してください。

表 5 モバイル コンシューマ 1 人あたりの平均デバイスおよび接続数

2013 2018 CAGR
アジア太平洋 1.5 1.7 3.3 %
中央および東ヨーロッパ 1.6 1.9 4.5 %
中南米 1.5 1.8 3.1 %
中東およびアフリカ 1.7 1.9 2.4 %
北米 1.4 2.0 8.3 %
西ヨーロッパ 1.6 2.4 8.7 %
全世界 1.5 1.8 3.9 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

このセグメントは、家庭向けセグメントより多くの地域でユーザに対するデバイスの比率が高い点に注目してください(特に 2013 年)。これは、それらの経済圏では、固定ネットワーク インフラストラクチャの隙間がモバイル ネットワークの拡大によって埋められていることを示しています。

B. コンシューマ モバイル サービス

2012 年から 2013 年までに、すべてのサービスが前年比で 20 % 以上増加しました(図 10)。最も増加率が高いのはコンシューマ LBS で、前年比 81 % の増加率ですが、ユーザ ベースは非常に小さく、2012 年の 1 億 3,000 万人から 2013 年の 2 億 3,600 万人への増加です。他に前年比の増加率が目立つのは、モバイル バンキングおよびコマース(61 %)で、その後にモバイル ビデオ(59 %)が続きます。中東およびアフリカでの増加率が最も高く(112 %)、オンライン ビデオ ユーザは 1,400 万人から 3,000 万人へと 2 倍以上増加しています。

図 10 世界のコンシューマ モバイル サービスの普及率と成長率

図 10 世界のコンシューマ モバイル サービスの普及率と成長率


2013 年から 2018 年にかけて、8 つのコンシューマ モバイル サービスのうち 7 つの CAGR が 20 % を超えており、2 つの CAGR は 30 % を超えています。最も増加率が高いのはコンシューマ LBS(36 %)で、その後にモバイル コマース(31 %)が続きます。モバイル コマースの成長が著しい地域は、ラテン アメリカ、アジア太平洋、中東およびアフリカです。これらは、従来の実店舗型金融機関によってこれまでモバイル サービスがほとんど普及していない地域です。

他の地域の詳細については、「VNI SA ハイライト ツール」を参照してください。

上の図に示されたすべてのサービスの詳細については、付録 B を参照してください。

C. コンシューマ モバイル セグメント:影響と機会

このセグメントの主なポイントは、家庭向けセグメントと似ています。拡張機能およびコンピューティングを備えたデバイス数と接続数は増加しており、固定ネットワークと無線ネットワークの間をシームレスに移動できることがますます望まれています。拡張デバイス機能により高速なモバイル ネットワークの需要が生まれていますが、上限のあるデータ プランが普及しているため、オフロード目的で Wi-Fi 接続の需要が生まれています。サービス プロバイダーは、そのような高まる需要を満たすため自社のモバイル ネットワークとインフラストラクチャに投資しているため、投資を収益化する必要性も高まっています。

コンシューマ モバイル セグメントでは、サービス プロバイダーにとって次のような機会があります。

  • 従来型サービスの範囲を広げる。モバイル ネットワーク プロバイダーは、十分なサービスを受けていない顧客に対して、バンキングおよびコマース、医療などのサービスを提供するため、独自のパートナーシップを築き、新しいエコシステムを作ることができます。例として、ジンバブエの Econet Wireless による EcoCash サービスがあります。EcoCash は、バンキング ユーザまたは非バンキング ユーザに、高度なモバイル ウォレット サービスに対する基本的な個人間(P2P)送金を提供しています。

別の例は、QTel の Mobile Money Service です。これは、従来型の銀行を利用していない顧客に提供されるモバイル マネー サービスで、Qatar National Bank などの金融機関とコラボレーションしています。顧客は、国内外への送金、公共料金およびクレジット カードの支払、および商取引の決済を行うことができます。

  • 情報とインフラストラクチャの隙間を埋める。モバイル プロバイダーは、多くの地域と国でネットワーク インフラストラクチャの隙間を埋めているだけでなく、サービスが存在しないか十分でない市場における地元のニーズを手頃な価格で満たしながら、自社の収益ストリームを増やす立場にもいます。収益化を実現しながらニーズを満たすこの革新的なアプローチの例は、TIM Brasil の Seguro Protecao Premiada マイクロ保険サービスです。このサービスは、同国の低所得者向けに個人傷害保険を提供しています。

別の例は、T2M Communications により開発された音声中心のソーシャル メッセージング サービスである Tawk2Me(T2M)で、スワジランドの携帯電話事業者 MTN により 2013 年 2 月に提供が開始されました。T2M Communications は、サービスを支えるインフラストラクチャとテクノロジーが限られているアフリカ(言うまでもなく、多くの国では依然として識字率が大きな課題です)でソーシャル メッセージング エクスペリエンスを提供しています。このソリューションは、最もベーシックな携帯電話でも利用できる音声ベースのメッセージング サービスです。

もう 1 つの例は、アフガニスタンのモバイル プロバイダーである Roshan の Malomat で、モバイル ベースの農業情報サービスを提供しています。現地の農家、サプライヤー、貿易業者、卸売業者が、SMS と音声自動応答装置(IVR)を通じて農産物価格や、需給情報にアクセスできます。顧客は、SMS によるリクエスト、アラート、またはサービスへの IVR 通話に対して、通常のメッセージ料金または通話料金を支払います。

  • 共有データ プランを設ける。特にユーザが複数のモバイル デバイスを利用することを考慮し、サービス プロバイダーは新しいサービスのバンドル方法や価格設定を考案して、既存顧客の期待に応え、新規加入者の獲得を図っています。たとえば、Verizon Wireless の「Share Everything」モバイル データ プランを使用すると、1 つのアカウントで最大 10 台のデバイス間でデータを共有できます。プロバイダーの観点から言えば、共有プラン モデルは、顧客契約の重心をサブスクリプションからアカウントの接続性に移します。これにより、アカウントあたりの平均収益(ARPA)を拡大し、ユーザ ロイヤルティを強化するとともに、顧客の効率性のレベルを改善し、より収益性の高い LTE ネットワークを顧客に提供することができます。顧客にとっては、このタイプのサービスを利用すると、デバイス管理を簡素化する統合されたユーザ インターフェイス、人気デバイスの幅広い選択肢、デバイスおよびサービス レベルのコスト効率の高いアップグレード オプションを手に入れることができます。
  • オンライン サービスとコンテンツと混ぜる。サービス プロバイダーは、複数の画面でも複数のデバイスでも、専用コンテンツをモバイル ユーザに提供できます。あるいは、固定ネットワークとモバイル ネットワークの両方を所有している場合、両方のネットワークで専用のコンテンツを提供できるため、シームレスなカスタマー エクスペリエンスを実現できます。モバゲー ソーシャル モバイル ゲームにおける NTT ドコモと DeNA のパートナーシップは、競争率の高いゲーム市場で専用コンテンツへのアクセスを提供することで、新しい収益ストリームの導入、変動の抑制、新しい加入者の獲得を通信事業者がどのように実現できるかを示しています。
  • Wi-Fi サービスを展開または収益化する。いくつかのモバイル プロバイダー(特に固定ネットワークも持っているプロバイダー)は、多数の Wi-Fi ポイントをカスタマー ベースに提供しています。このようにして、コストのかかるモバイル ネットワークからコストの低い固定ネットワークに一部のトラフィックをオフロードしながら、顧客満足度を維持しています。Wi-Fi は、段階型データ プランでデータ使用量を最小限に抑えることができるため、顧客にとってもメリットがあります。

Wi-Fi サービスを展開することで顧客満足度を向上および維持している例は、スウェーデンの Tele2 により提供されているサービスです。Tele2 は、+46 VoIP アプリケーションをリリースし、スウェーデンの顧客が旅行先で電話を発着信してもローミング料金がかからないようにしました。このアプリケーションを使用する顧客は、スウェーデン国外にいるとき、Wi-Fi ベースのインターネット アクセスを利用して電話を発着信します。

  • ピーク時に合わせて計画する。携帯電話事業者は、ピーク時の使用量と輻輳に合わせてネットワークを計画し、公平性の観点からユーザ ベースのエクスペリエンスが最適化されるようにしています。このため、段階型の価格設定、オフピーク時の許容使用量増加、Wi-Fi によるオフロードに加えて、さまざまなトラフィック管理(トランスコーディングおよび最適化)技法が採用されています。
  • 付加価値の高い The Internet of Everything(IoE)および M2M アプリケーションによってサービス ポートフォリオを支える。モバイル サービス プロバイダーは、M2M サービスを提供することもできます。M2M アプリケーションによっては、超低遅延および高帯域幅や、4G または LTE ネットワークの高度なインテリジェンスが必要ないため、2G および 3G ネットワークで実行できます。AT&T のサービスである FiLIP(ウェアラブルな子供向けスマート ロケーター)は、最新のコンシューマ M2M アプリケーションの例です。

4. ビジネス セグメントの傾向

このセグメントでは、ビジネス インターネットおよびモバイル サービス、デバイス、および接続に焦点を当てます。

A. ビジネス デバイス数および接続数の増加

世界のビジネス デバイスおよび接続の合計数は 2013 年の 25 億から 2018 年の 39 億に増加すると予想されます(CAGR 9.3 %)。この合計数にはビジネス モバイル デバイスおよび接続が含まれており、2013 年の 8 億 7,800 万から 2018 年までに 14 億に増加することが見込まれます(CAGR 9.2 %)。図 11 を参照してください。

図 11 世界的なビジネス デバイス数および接続数の増加

図 11 世界的なビジネス デバイス数および接続数の増加


2018 年までにデバイス シェアが最も大きくなるのは M2M で、2013 年の 8 億 2,000 万から 2018 年までにほぼ 20 億と、2.4 倍(CAGR 19 %)増加することが予想されます。スマートフォンは、2013 年の 2 億 3,700 万台から 2018 年までに 4 億 7,400 万台と 2 倍になることが見込まれます。PC は、2013 年の 7 億 6,200 万台から 2018 年までに 7 億 4,600 万台と、わずかに減少することが見込まれます。PC は急速にタブレットに置き換えられています。最も成長率の高いカテゴリはタブレットで、2013 年から 2018 年までの CAGR は 40 %(5.3 倍)になると予想されます。予測対象期間中、スマートフォン以外のデバイスは 10 % 減少し、2013 年の 4 億 5,900 万台から 2018 年までには 2 億 7,400 万台になることが見込まれます。

世界的に見ると、1 ビジネス インターネット ユーザあたりのデバイス数および接続数は 2013 年の 1.6 から 2018 年の 1.8 に増加すると予想されます(CAGR 2.4 %)。表 6 を参照してください。

表 6 ビジネス インターネット ユーザ 1 人あたりの平均デバイス数および接続数

2013 2018 CAGR
アジア太平洋 1.34 1.38 0.6 %
中央および東ヨーロッパ 1.88 2.12 2.4 %
中南米 1.36 1.45 1.3 %
中東およびアフリカ 0.76 0.80 1.2 %
北米 3.15 4.88 9.2 %
西ヨーロッパ 2.91 4.13 7.2 %
全世界 1.63 1.84 2.4 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

ビジネス インターネット ユーザ 1 人あたりの平均デバイス数および接続数が最も多いのは北米で、西ヨーロッパがその後に続きます。中東およびアフリカ、アジア太平洋、ラテン アメリカなどの他の地域では、多くのデバイスと接続が地域内の複数のビジネス ユーザ間で共有されているため、平均数はかなり低くなっています。

B. ビジネス向けサービス

2012 年から 2013 年まで、前年比の増加率が最も高かったのはビジネス LBS(47 %)で、2012 年の 4,400 万ユーザから 2013 年の 6,500 万ユーザに増加しました。その他にデスクトップ ビデオ会議も前年に比べて大きく成長しました(44 %)。図 12 を参照してください。

図 12 世界のビジネス向けサービスの普及率と成長率

図 12 世界のビジネス向けサービスの普及率と成長率


ビジネス LBS カテゴリには、ビジネス加入者により使用される位置サービスが含まれ、通常は雇用主が利用料を支払っています。そのため、営業および現場担当者の自動化、車両管理などのサービスが含まれますが、これらに限定されません。

今年の調査では、会議室型ビデオ会議のユーザ数の増加に鈍化がみられます。シングルコーデックのビデオ会議システムのユーザ数はラテン アメリカを除いて増加していますが、エグゼクティブ会議システムとマルチコーデック システムでは全地域で減少傾向にあります。一般的にマルチコーデック システムは包括的な管理を必要とするため、維持費と運用費がかさみます。販売台数が減少すれば、ユニットが接続するネットワーク数も減少し、使用が限定的になる可能性があります。システムを保守する固定費用がかかるため、使用頻度の低いシステムは徐々に処分されます。

2013 年から 2018 年の期間に最も成長率が高まるビジネス サービスは、デスクトップ ビデオ会議またはパーソナル ビデオ会議であると予測されます。近年成長が加速しているのは、パーソナル ビデオ会議、特にユニファイド コミュニケーションベースのビデオ会議です。これは、新しいサービスや製品の質の向上や低価格化に加え、スタンドアロン製品と統合型製品が揃い、デスクトップ ビデオ会議製品を購入しやすくなったことが要因と考えられます。さらに、モバイル クライアントの増加もビデオ会議の成長を支えています。これに対し、ビデオ以外の Web 会議の利用は予測対象期間に CAGR 1 % の減少が見込まれます。

他の地域の詳細については、「VNI SA ハイライト ツール」を参照してください。

図 12 に示されたすべてのサービスの詳細については、付録 B を参照してください。

C. ビジネス セグメント:影響と機会

ビジネス セグメント市場の動きは次のように要約できます。

  • 市場には多くの新しいデバイスおよび接続が導入されており、個人所有デバイスの持ち込み(BYOD)の傾向に対する需要も高まっている。
  • 上の傾向により、高度なセキュリティの必要も明確に高まっている。
  • 固定からモバイルへのサービス移動の需要が高まっている。
  • ビジネス M2M 接続が増加している。

上の傾向により、このセグメントにサービスを提供するサービス プロバイダーにとって次のような機会が生まれています。

  • 生産性とカスタマー サポートを強化する。サービス プロバイダーは、企業が従業員の生産性を向上できるように、ビデオ会議などの最適化されたネットワーク サービスを提供できます。ビデオ会議により、パートナーおよびカスタマー インタラクションが改善されるため、ビジネスの生産性も向上します。例として、 T-Systems が提供する Cross Company Exchange Platform(CCEP)があります。これは、企業ビデオ会議、ユニファイド コミュニケーション、IT コストの削減に役立つコラボレーションを実現する一元化されたサービス スイートです。CCEP サービスは、さまざまなタイプの企業環境に合わせて設計されており、ソリューションの相互接続性、あらゆるデバイスのサポート、グローバル サービスの利用という主な差別化要因を備えています。
  • クラウド サービスとストレージを提供する。BYOD の傾向、コスト削減の必要性、仮想化テクノロジーの進歩によって、クラウド サービスにとって生存可能な市場が生まれています。サービス プロバイダーはネットワークを持っているため、そのようなサービスを展開するのに適した立場にいます。

Telstra のクラウド サービスには、サービスとしてのインフラストラクチャ(IaaS)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)、サービスとしてのユニファイド コミュニケーション(UCaaS)が含まれます。このモデルは、サービス プロバイダーがクラウドを使用してネットワークを収益化する方法の良い例です。

  • IoE サービスと M2M サービスを提供する。シスコの予測によると、2018 年までに、M2M 接続はビジネス デバイスおよび接続の半分を超えると予想されます。サービス プロバイダーは、業界特有の M2M サービスを提供することで、この収益化の機会を利用することができます。VimpelCom は、ロシアの M2M 市場を開拓する点で主導的役割を担っています。VimpelCom は、エントリ レベルの顧客に基本的で低コストな接続を提供する一方、追加の開発または管理サポートが必要な顧客には、より複雑なパッケージ化ソリューションを提供しています。付加価値の高い新しい M2M サービスを通じて、VimpelCom は加入者数に加えてユーザあたりの平均収益(ARPU)を増やそうとしています。

まとめ


コンシューマ セグメントとビジネス セグメントでデバイスの急増によって、サービスとアプリケーションの利用も増加しています。新たなサービスやアプリケーションが登場する一方で、既存サービスの利用にも増加が見られます。サービスの普及は、当該地域のネットワークへの対応状況、物理およびインフラストラクチャ上のリソース、規制環境、文化的選好に影響されます。

デジタル TV などの基本サービスの普及により、VoD や PVR などの付加サービスも増加する機会が生まれています。顧客は、どこからでもコンテンツにアクセスしたいと思っているため、さまざまなプラットフォームやデバイスで提供されるサービスに関心を持っており、お金を払うことをいといません。それに応じて、一部のグローバル プロバイダーは「どこででもテレビが見られる」サービスを提供しており、テレビ番組を PC やスマートフォンなどで視聴できるようになり、ソーシャル メディアとの統合も進んでいます。

モバイル デバイスの普及が進むにつれて、プロバイダーは、ユーザ コンテンツに対するセキュリティの高いクロス デバイス アクセスを提供する必要性が高まっています。特に、モバイル バンキングおよびコマースなどの高度なネットワーク サービスは、コンシューマ モバイル サービスの中でも高い増加率を示しています。

ビデオ サービスの成長は、コンシューマ セグメントや家庭向けのセグメントに限られたトレンドではありません。ビジネス環境でも普及が進んでおり、デスクトップ ビデオ会議サービスの導入が増加すると見込まれています。Web 会議(ビデオなし)は、普及が進むビデオ会議に取って代わられようとしています。企業が次世代ネットワークを導入する中で、従業員の生産性の向上や出張費の削減を可能にするビデオ会議は有望な選択肢として注目を集めています。

こうしたさまざまなサービスのサポートと収益化のために、新たなビジネス モデルやエコシステムが生まれています。そのいくつかは、Cisco VNI のサービスの普及に関する予測の事例として紹介されています。有効市場およびサービス普及率の詳細は、Cisco VNI SA ハイライト ツールCisco VNI SA グラフ ツールを参照してください。ご不明な点につきましては、ask-vnisa@cisco.com までお問い合わせください。

付録 A:方法論


このサービスの普及に関する予測は、世界のネットワーク帯域幅使用量を予測した「Cisco VNI:世界の固定およびモバイル IP データ トラフィック予測」の内容と密接に連携しています。いずれの調査も、世界および各地域の人口、ネットワーク ユーザと加入者、デバイスと接続についての同じ推定値を使用しています。次に挙げるさまざまなデータ ソースを活用し、厳密な手法に従って実施されています。

  • 国際機関および各国機関が公的に提供しているデータ(国連人口部、国際労働機関(ILO)、世界銀行など)
  • 監督機関および政府による報告書(CNNIC、NIC.br、ACMA、OfCom などの情報関連の省庁)
  • AMI、Arbitron、Informa、IDC、Gartner、Machina Research、Media Partners Asia、IHS/Screen Digest、Strategy Analytics、SNL Kagan、Nielsen、Ovum、Wainhouse Research など、評価の高い調査会社による独自の研究および調査データ

Cisco VNI アナリストが開発した広範なデータ モデリング技法を使って、テクノロジー製品の出荷といった供給側データと、ユーザの導入や好みなどの供給側データを合わせて分析します。このアプローチがもたらす一貫した信頼性の高い方法を用いて、世界および各地域の人口、有効市場、デバイスと接続、そして最終的にはサービス普及率が予測対象期間にどれだけ成長するかを予想します。

まず世界および 6 つの地域(北米、中南米、西ヨーロッパ、中央および東ヨーロッパ、中東およびアフリカ、アジア太平洋)における人口、世帯数、就業者数の者数を推定します(図 13)。

図 13 「Cisco VNI:サービスの普及に関する予測」で使用したパラメータ:Outside-In アプローチ

図 13 「Cisco VNI:サービスの普及に関する予測」で使用したパラメータ:Outside-In アプローチ


次に、アナリストが下記の主要ユーザ カテゴリごとに世界および地域の有効市場を特定します。

  • 家庭(テレビ保有世帯と固定インターネット ユーザ)
  • コンシューマ モバイル(モバイル加入者)
  • ビジネス(ビジネス インターネット ユーザおよびビジネス モバイル加入者)

最後に、アナリストは 24 のサービスとアプリケーションについて、世界全体および各地域の人口と有効市場のパラメータに基づく普及率を予測します。表 1 に、「Cisco VNI:サービスの普及に関する予測」のカテゴリとサービスを示します。

詳細は、Cisco VNI:サービスの普及に関する予測の方法を参照してください。

付録 B:サービスの定義


家庭向けサービス

このカテゴリには、次のサービスが含まれます。

  • コンシューマ VoIP:Skype などのインターネット VoIP と、ブロードバンド サービス プロバイダーまたは Vonage などの独立系 VoIP サービス プロバイダーが提供する専用 VoIP 契約の、両方を含む
  • オンライン ゲーム:インターネットからダウンロードまたはインターネット上でプレイするゲーム。インターネット接続型コンソール ゲームを含む
  • オンライン ミュージック:インターネットからダウンロードまたはインターネット上でストリーミングされる歌または楽曲
  • オンライン ビデオ:インターネットからダウンロードまたはインターネット上でストリーミングされるビデオ
  • ソーシャル ネットワーキング:ソーシャル メディア(Facebook または MySpace など)やマイクロブログ(Twitter など)
  • デジタル テレビ:デジタル ケーブル テレビ、インターネット プロトコル テレビジョン(IPTV)、デジタル衛星テレビ(DTH)、デジタル地上波テレビ(DTT)などのサービス
  • パーソナル ビデオ録画:デジタル テレビ サービスを利用して、ユーザがテレビ番組を自分で録画して、個人的な目的で視聴できる PVR またはデジタル ビデオ録画(DVR)
  • VoD:テレビのセットトップ ボックスからストリーミングまたはダウンロードされるオンデマンド ビデオ プログラム。次世代テレビ サービスを利用

コンシューマ モバイル サービス

このカテゴリには、コンシューマ モバイル ユーザが使用する次のサービスが含まれます。

  • モバイル MMS:テキストのほか、画像、ビデオ、音声、リッチ テキストなどのマルチメディア オブジェクトを含むモバイル サービス
  • モバイル E メール:携帯電話での E メール
  • モバイル ゲーム:ゲーム本体をダウンロードしたり、携帯電話からオンラインでアクセスしてプレイするゲーム。シングル プレーヤーとマルチプレーヤーのオンライン ゲームなどがある
  • モバイル ミュージック:携帯電話に曲をダウンロードしたり、音楽をストリーミングするサービス
  • モバイル ビデオ:ビデオ コンテンツをオンデマンドでモバイル ハンドセットにダウンロードしたり、ストリーミングするサービス
  • モバイル ソーシャル ネットワーキング:テキスト ツールのみの簡易なチャット ルームから、包括的なマルチメディア環境およびユーザ作成コンテンツ(UGC)を共有するコミュニティまでの、幅広いモバイル サービス
  • モバイル LBS:個人向けナビゲーション、POI(興味ある場所)、友達検索、家族追跡サービスなどを含むサービス
  • モバイル コマース:モバイル バンキング、ローカルおよびリモートのモバイル支払い、国内および海外の資金振り替えなどのサービス

ビジネス向けサービス

このカテゴリには、次のサービスが含まれます(モバイル エンタープライズ サービスは、世界のビジネス向けサービスの全体像を提供するために含まれています)。

  • ビジネス IP テレフォニー:IP 対応の専用システムまたは IP テレフォニー専用システムに接続された IP 電話回線またはエンドポイント。IP Centrex の共有型ソリューションまたはマルチテナント型ソリューションも含む
  • ビジネス音声会議:ビデオに対応しない、電話ベースの会議
  • ビジネス Web 会議(ビデオなし):標準的な Web ブラウザまたはダウンロードされたクライアントを使用して、アプリケーションを共有したり、インターネット上でリモート プレゼンテーションを実施したりする、コラボレーション セッション
  • ビジネス向けデスクトップ ビデオ会議:クライアント サーバ型の PC ソフトウェア ベースのデスクトップ会議のほか、ユニファイド コミュニケーションや Web 会議ソリューション、エグゼクティブ向けのビデオ会議に対応した統合ビデオ会議システムなど
  • ビジネス向け会議室型ビデオ会議:エグゼクティブ向けのビデオ会議や、Cisco TelePresence® などのマルチコーデックおよびシングル コーデック会議システムを含むソリューション
  • モバイル ビジネス E メール:会社用のモバイル アカウントを使用したビジネス メール。会社の E メール サービスの延長と見なされる
  • モバイル ビジネス メッセージ:企業のモバイル アカウントを使用したメッセージング。会社のメッセージ サービスの延長と見なされる
  • モバイル ビジネス ロケーションベース サービス:営業や現場担当者向けの自動化サービスなど、モバイルで作業する社員向けビジネス LBS

付録 C:サービスおよびアプリケーション帯域幅の要件


この予測調査の対象となったアプリケーションとサービスは、基本的なネットワーク要件(テキストベース サービスなど)から、ストリーミング サービスなどに必要となる高度なネットワーク要件まで網羅しています。家庭向け、コンシューマ モバイル、ビジネス向けサービスのさまざまな帯域幅要件サンプルの詳細は、「Cisco VNI SA サービス ゲージ」および表 7 を参照してください。

表 7 サービスとアプリケーションの帯域幅の要件の例

セグメント アプリケーション/サービス名 KB
コンシューマ モバイル SMS 0.13
コンシューマ モバイル MMS(ビデオあり) 100
ビジネス IP テレフォニー(通話 1 時間) 28,800
家庭向け ソーシャル ネットワーキング(1 時間) 90,000
家庭向け オンライン ミュージック ストリーミング(1 時間) 72,000
コンシューマ モバイル ビデオ/テレビ(1 時間) 120,000
家庭向け オンライン ビデオ ストリーミング(1 時間) 247,500
ビジネス Web カメラ対応 Web 会議(1 時間) 310,500
家庭向け HD テレビ プログラム(1 時間、MPEG 4) 2,475,000
ビジネス 会議室型ビデオ会議(1 時間、マルチコーデック テレプレゼンス) 5,850,000


付録 D:ネットワークの接続性と品質


ネットワークの接続性と品質は、このレポートに含まれるサービスやアプリケーションを効率的に提供する上で必須です。より高速かつ信頼性の高いネットワークがあれば、多くのデバイスがサポートされ、ネットワーク ユーザは新しいサービスを利用しやすくなります。世界的および地域的なネットワーク特性の詳細は、「Cisco Global Cloud Index 補足資料:クラウドへの対応状況の地域別詳細」を参照してください。

付録 E:セグメント別の世界におけるサービスの普及状況


表 8 〜 10 に、家庭向け、コンシューマ モバイル、ビジネス向けの各サービスの世界における普及状況をまとめます。

表 8 家庭向けサービス:世界での導入状況(加入ユーザ数の単位:100 万)

2013 2014 2015 2016 2017 2018 CAGR2013 〜 2018
デジタル テレビ 1,029 1,163 1,292 1,383 1,440 1,517 8.07 %
PVR 131 147 162 175 186 198 8.61 %
VoD 306 342 378 412 431 451 8.10 %
家庭向け VoIP 955 1,015 1,073 1,127 1,173 1,216 4.95 %
ソーシャル ネットワーキング 1,288 1,393 1,481 1,571 1,649 1,726 6.02 %
オンライン ミュージック 1,141 1,240 1,351 1,443 1,525 1,608 7.10 %
オンライン ビデオ 1,205 1,367 1,513 1,656 1,777 1,912 9.68 %
オンライン ゲーム 1,129 1,232 1,320 1,400 1,467 1,534 6.33 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

表 9 コンシューマ モバイル サービス:世界での導入状況(加入ユーザ数の単位:100 万)

2013 2014 2015 2016 2017 2018 CAGR2013 〜 2018
モバイル ビデオ 686 991 1,338 1,662 2,026 2,410 28.55 %
モバイル バンキングおよびモバイル コマース 763 1,110 1,515 1,934 2,417 2,929 30.86 %
モバイル ミュージック 743 961 1,211 1,484 1,801 2,117 23.28 %
コンシューマ モバイル LBS 236 359 513 690 881 1,099 36.07 %
モバイル ゲーム 691 957 1,251 1,540 1,855 2,182 25.85 %
モバイル ソーシャル ネットワーキング 1,148 1,525 1,917 2,282 2,674 3,062 21.68 %
コンシューマ モバイル E メール 627 852 1,128 1,448 1,775 2,149 27.92 %
コンシューマ MMS 1,065 1,288 1,520 1,726 1,949 2,171 15.31 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

表 10 ビジネス向けサービス:世界での導入状況(ユーザ数の単位:100 万)

2013 2014 2015 2016 2017 2018 CAGR2013 〜 2018
ビジネス モバイル SMS 426 461 489 510 526 536 4.72 %
ビジネス モバイル LBS 65 89 115 141 169 197 24.91 %
ビジネス モバイル E メール 130 162 196 228 264 300 18.14 %
デスクトップ ビデオ会議 37 69 114 182 210 238 44.84 %
ビジネス IP テレフォニー 169 190 209 222 232 244 7.58 %
会議室型の会議 109 117 126 136 146 159 7.85 %
音声会議 76 87 99 113 127 143 13.66 %
Web 会議(ビデオなし) 18 19 20 19 18 17 -1.16 %


出典:Cisco VNI:サービスの普及に関する予測、2013 〜 2018 年

付録 F:南カリフォルニア大学通信技術管理科による 2014 年度家庭のデジタル化調査


変化する家庭向けインターネット環境

家庭向けのインターネット接続デバイスは、従来のラップトップやデスクトップデバイスから、タブレット、スマートフォン、ストリーミング デバイス(Roku、Slingbox など)、そして最近ではウェアラブル デバイスに移行しつつあります。

2014 年 1 月、南カリフォルニア大学(USC)通信技術管理科(CTM)は、家庭におけるデジタル デバイスの導入、デバイスのエコシステムおよびセグメント、デバイスの使用、および比較の傾向について理解するため、最新回の家庭のデジタル化調査を米国およびカナダで実施しました。家庭のデジタル化調査は、2009 年以降複数回行われています。シスコと他の何社かのテクノロジー企業は、数年間、この調査の共同スポンサーとなっています。

USC の家庭のデジタル化調査について考慮すると、いくつかの重要な傾向が現れます。

  • 2015 年までに、スマートフォンの導入は 77 % に到達し、タブレットの導入は 65 % まで増加することが予想される。
  • スマートフォン導入の増加は、主に 35 歳以上の 米国在住者によるものと予想される。
  • ウェアラブル コンピューティング デバイスは、市場で最もわかりやすい変化要因であり、2015 年までに導入率は 27 % になることが見込まれる。
図 14 2009 年から 2015 年までのデジタル ホーム デバイス導入の変化

図 14 2009 年から 2015 年までのデジタル ホーム デバイス導入の変化


図 14 が示すように、あらゆるデジタル ホーム デバイスの中でも、ベーシックな携帯電話の所有率が最も急降下しており(2009 年の 92 % から 2015 年の 29 %)、その後にデスクトップが続きます(2009 年の 92 % から 2015 年の 77 %)。反対に、スマートフォンの所有率が最も急上昇しており(2009 年の 16 % から 2015 年の 77 %)、その後にタブレットが続きます(2009 年の 7 % から 2015 年の 65 %)。図 15 が示すように、スマートフォンの導入率が最も低いのはベビー ブーム世代です。

図 15 年代別に使用されているデジタル ホーム デバイス

図 15 年代別に使用されているデジタル ホーム デバイス


図 16 ウェアラブル コンピューティング デバイス:市場における最も新しい変化要因

図 16 ウェアラブル コンピューティング デバイス:市場における最も新しい変化要因


ウェアラブル コンピューティング デバイスは、市場における最も新しい変化要因です(図 16)。2015 年は、スマート ウォッチ、Google グラス、フィットネス デバイスの導入が最も多くなり、早期導入者の 25 〜 34 歳のカテゴリで最も顕著になると予想されます。それに続くウェアラブル デバイス カテゴリには、個人用健康診断(2015 年には 13 %)、ペット行動追跡(2015 年には 6 %)、スマート クロージング(2015 年は 4 %)、姿勢センサー(2015 年には 3 %)に関連する、より特化した計算アプリケーションが含まれます。

結論として、この調査は、インターネット接続デバイスの導入が進むと帯域幅の需要が増すことを思い起こさせています。スマートフォンとタブレットの使用がメインであり、Blu-ray プレーヤー、スマート TV、ストリーミング デバイスの導入も安定しています。最も多くの場所で使用されているのはスマートフォンであり、最も豊富なアクティビティに使用されているのはラップトップです。スマートフォン、ラップトップ、タブレットで最も多く行われているアクティビティは、ゲーム、音楽、ニュース、コミュニケーションです。モバイル デバイスを比較すると、タブレットとラップトップは行われるアクティビティや使用場所の点で最もよく似ています。他のデバイスと比較して全体的なユーザ エクスペリエンスが最も優れているのは、ラップトップです。さまざまなアクティブティにタブレットやスマートフォンを使用する人の数に最も大きな影響を与えるのは、速度と信頼性の向上です。