ヨルダンの医療推進計画

専門医療を農村地域に拡大

医療において、患者と医療機関との間に距離があることは大きな問題です。患者の診察、スクリーニングの分析、治療の コーディネーションは、都市部の病院で行われるのが普通です。専門医の知識や技術を必要とする地方患者は、医療を受ける時間や資金がなかったり、長い距離を 移動できるほど健康ではない場合もあります。シスコとヨルダン政府は、この地方患者の問題に遠隔医療を用いて協働で取り組みました。

目標:遠隔地からの質の高い医療へのアクセス

ヨルダンの医療計画は、コラボレーションおよびコミュニケーション テクノロジーを使用する一連のプロジェクトで構成されており、医療提供に変革をもたらすことを目標としています。

  • 遠隔医療のパイロット プロジェクトでは、Cisco HealthPresence などの遠隔医療技術が使用されており、都市部の専門医は、医療が十分に提供されない遠隔地の患者とつながることができます。
  • がんスクリーニングのモバイル機器には Cisco TelePresence やその他の技術が使用されており、King Hussein Cancer Center の放射線治療部門に患者の画像が送信されます。これにより即座に診断することができます。
  • タフィラの病院の臨床医は Cisco TelePresence を使用して、183 km も離れたアンマンの同僚とコラボレーションを行ったり、放射線画像やレポートを共有したりしています。
  • 2014 年 7 月に開始された放射線治療のパイロット プログラムにおけるサービス エクスチェンジ プラットフォームにより、放射線治療の専門医が少ない、またはいない公共の病院でも高品質な放射線治療を低価格で提供できるようになりました。 

方法:タイムリーかつコスト効率の高いコラボレーションを実現する

医療提供者をつなげることにより、効率を高め、不足している専門技術をより広範に利用できるようにすることで、高品質の医療への障壁を解消 します。最初の遠隔医療試験では、地方にある 2 件の病院(Al-Mafraq Hospital および Queen Rania Governmental Hospital)をアンマンの首都にある Prince Hamzah Hospital とつなげました。

  • 専門医たちはあたかも実際に会っているかのように、患者と地方の医療提供者と対話できます。 
  • 資格を持つ医療のプロフェッショナルが遠隔地に配置され、患者の診察を支援します。 
  • ネットワークに接続した医療機器により、クリニックから病院へと患者情報が転送され、専門医は診断や治療方針策定に必要な重要なデータを即座に利用することができます。 
  • 患者はアンマンで予約をするか、遠隔医療クリニックでスケジュールされた専門医の診察を受けるかを選択できるようになりましたが、現地での診察を選ぶ患者が増加しつつあります。

プラスの影響

ヨルダンの保健省および ICT省、および首相官邸は、ICT が医療情報および知識の迅速かつ効率的な交換を可能にし、コミュニケーションおよびフォローアップ ケアを改善し、患者の利便性を高めることを確認しました。ヨルダン政府は引き続き、他の病院やモバイル端末に接続性とアクセスを拡張しています。

  • シスコ コラボレーション ソリューションは、9 つの地域で使用されています。
  • 1 台のがんスクリーニングのモバイル機器から、7134 枚の画像が送信されています。
  • Cisco HealthPresence を使用して、地方にある 2 つの病院と、アンマンの首都にある Prince Hamzah Hospital の間では、2666 件の診察が遠隔で行われています。
  • アンマンの King Hussein Medical Center およびタフィラの Prince Zaid Bin Al-Hussein Hospital の間では、5314 人の患者のケースにおいて、Cisco TelePresence を使用して臨床医が協力しました。

2014 年 12 月時点