エンタープライズ ネットワーク

Cisco Mobility Express ソリューション

Q&A





Cisco Mobility Express ソリューション



目次


一般情報

アクセス ポイントの互換性と管理

モードと製品の比較

セットアップと機能のサポート

発注情報


一般情報

Q. Cisco® Mobility Express ソリューションとは何ですか。

A. Mobility Express は、ワイヤレス LAN(WLAN)コントローラ機能を Cisco Aironet® 1850 および 1830 シリーズ アクセス ポイントに統合したものです。つまり、Mobility Express は、ネットワーク コンポーネントを WLAN コントローラからソフトウェア機能に変換するシスコの一連の取り組みの集大成です。シスコのコントローラ機能は、スタンドアロン アプライアンス(Cisco Wireless LAN Controller(WLC))、シスコ スイッチ、シスコ ルータ、プライベート クラウド、およびパブリック クラウドに収容することもできます。

シンプルな設計の Mobility Express は、最大 25 台のアクセス ポイントと 500 台のクライアントにサービスを提供する中/小規模の導入に最適です。この製品は、コストや複雑さを増やすことなく、シスコの大/中規模ソリューションのベスト プラクティスと品質を小規模実装にも提供します。

Q. Mobility Express ソリューションを立ち上げた理由は何ですか。

A. これまでは、シスコの自律型アクセス ポイント ソリューション(コントローラ機能なし)が小規模導入を対象とし、シスコのワイヤレス コントローラ アプライアンスが大/中規模企業の要件に対応してきました。ところが最近では、小規模なお客様のニーズが大規模なお客様のニーズと一致するまでになっています。そこでシスコは、お客様やパートナーのフィードバックに基づいて、自律型アクセス ポイントの拡張モードで小規模導入に十分対応できると判断しました。Mobility Express がその解決策です。

Q. Mobility Express は主にどのような用途に使用されますか。

A. このソリューションの主な用途を以下に示します。

  • IT の制御またはアクセスが制限されている最大 150 人のユーザが使用するサイト
  • 802.11a/b/g/n から 802.11ac への更新に興味がある最大 150 人のユーザが使用するサイト
  • 802.11a/b/g/n から 802.11ac への更新に興味がある自律モード実装を使用したサイト
  • Wi-Fi ネットワーク上のセグメント化されたゲスト アクセスの実装に興味がある企業またはサイト
  • 一時的な Wi-Fi 接続をイベント用にすばやくセットアップする必要がある企業

Q. Mobility Express の競合ソリューションとの違いは何ですか。

A. 差別化要因を以下に示します。

  • 10 年を超える大/中規模実装の経験から得られたデフォルトの「ベスト プラクティス」設定を含む簡易化
  • 高度な無線リソース管理機能
  • 使いやすいダッシュボード ビューとドリルダウン機能を備えたシスコ ワイヤレスと呼ばれる高度なスマートフォン アプリケーション
  • Mobility Express は、ギガビット Wi-Fi と 802.11ac Wave 2 Multiuser Multiple-Input Multiple-Output(MU-MIMO)機能のバリュー リーダーです。

アクセス ポイントの互換性と管理


Q. Mobility Express WLAN コントローラ機能を利用可能なアクセス ポイントはどれですか。

A. 今は、802.11ac Wave 2 に対応している Cisco Aironet 1850 および 1830 シリーズ アクセス ポイントが Mobility Express をサポートしています。開発方針として、今後シスコから発売される 802.11ac Wave 2 アクセス ポイントも Mobility Express をサポートできる予定です。

Q. Mobility Express で管理可能なシスコ アクセス ポイントは何ですか。

A. Mobility Express ソリューションは、Cisco Aironet 1850 および 1830 アクセス ポイントだけでなく、1600、2600、3600、1700、2700、および 3700 アクセス ポイントも管理できます。互換性のあるアクセス ポイントの全リストについては、Mobility Express リリース ノート [英語]を参照してください。

Q. 1850 および 1830 アクセス ポイントは、WLAN コントローラとアクセス ポイントとして同時に機能できますか。

A. はい。どちらのアクセス ポイントも、Mobility Express のコントローラ機能をホストしながら、クライアントにサービスを提供するアクセス ポイントとして機能できます。

Q. Mobility Express で効率的に管理可能なアクセス ポイントとクライアントの台数はどのくらいですか。

A. この機能は、管理対象の 25 台のアクセス ポイントと 500 台の同時接続クライアントをサポートする 1850 および 1830 アクセス ポイントでテストされました。このとき、ワイヤレス侵入防御機能を使用して 1000 台の「不正な」(無許可の)Wi-Fi デバイスを検出することができました。

Q. Mobility Express の管理オプションとは何ですか。

A. Mobility Express は以下を使用して管理できます。

  • Cisco Mobility Express ウェブ ユーザ インターフェイス
  • シスコ ワイヤレス モバイル アプリケーション(Apple App Store または Google Play Store から無料で入手可能)
  • Cisco Prime? Infrastructure リリース 3.0.1 以降
  • コンソール ケーブル、SSH、または Telnet 経由のシスコ コマンドライン インターフェイス(CLI)

モードと製品の比較


Q. Cisco Mobility Express ソリューションと Cisco Mobility Express バンドルの違いは何ですか。

A. 主な違いは、フォーム ファクタとスケーラビリティ サポートにあります。

  • Mobility Express は、ソフトウェアベース(アプライアンス不要)であり、最大 25 台のアクセス ポイントと 500 台のクライアント デバイスをサポートするように拡張します。
  • Mobility Express バンドルには、Cisco 2504 ワイヤレス コントローラ(ハードウェア アプライアンス)が含まれています。このコントローラは、最大 75 台のアクセス ポイントと 1500 台のクライアント デバイスをサポートします。

Q. Mobility Express は他の Cisco Aironet アクセス ポイントで使用可能な自律ソフトウェアとどのような違いがありますか。

A. アクセス ポイントの自律モードは Cisco IOS® ソフトウェア オペレーティング システムを実行します。このモードは、無制限の拡張をサポートし、ライセンスは必要ありません。Mobility Express モードでは、ワイヤレス AireOS オペレーティング システム上でコントローラ機能を使用できます。このモードは、導入された Mobility Express インスタンスあたり最大 25 台のアクセス ポイントをサポートし、ライセンスは必要ありません。Mobility Express は自律ソフトウェア経由でメリットを提供します。その一部を以下に示します。

  • 簡易化されたアクセス ポイント イメージ管理
  • 無線リソース管理(RRM)
  • キー キャッシングを使用したレイヤ 2 モビリティ
  • デフォルトでベスト プラクティス設定が有効になっているシンプルな設計のウェブベースのユーザ インターフェイス

Q. Mobility Express は Cisco WLAN コントローラの一元管理モードとどのような違いがありますか。

A. 一元管理モードでは、Cisco AireOS ベースのワイヤレス コントローラ機能がアプライアンスでオンサイトまたはデータセンター内に配置されます。このモードは、最大 6000 台のアクセス ポイントをサポートし、ライセンスが必要です。Mobility Express は、AireOS ベースのコントローラ機能を使用してインスタンスあたり最大 25 台のアクセス ポイントをサポートします。ライセンスは必要ありません。

Q. Mobility Express でサポートされるコントローラベースのモードは何ですか。

A. Mobility Express ソリューションによって管理されるアクセス ポイントは、AireOS 上の Cisco FlexConnect モードと同様に、集中型コントロール プレーン モードと分散型データ プレーン モードで動作します。

Q. Mobility Express モードと Cisco FlexConnect モードの違いは何ですか。

A. Mobility Express は Cisco FlexConnect に似ています。ただし、クライアント データがアクセス ポイントでローカルにブリッジされるのに対して、Cisco FlexConnect は通常データセンター内にあるリモート アプライアンスベース コントローラ機能に依存します。Cisco FlexConnect を使用すれば、ローカル トラフィック転送と集中型トラフィック転送を選択できるうえ、はるかに多くのアクセス ポイント(Mobility Express のソフトウェア インスタンスあたり 25 台と比較して、アプライアンスあたり最大 6000 台)と高度なトンネリング機能をサポートすることができます。Cisco FlexConnect はランセンスが必要なのに対して、Mobility Express はライセンスが必要ありません。両方のアプローチで Cisco AireOS オペレーティング システムに基づくコントローラ機能が使用されます。

Q. Mobility Express とコンバージド アクセス モードの違いは何ですか。

A. コンバージド アクセス モードでは、Cisco IOS XE オペレーティング システムを実行してレイヤ 3 モビリティを提供する Cisco Catalyst® 3000 または 4000 シリーズ スイッチに WLAN コントローラ機能が配置されます。このモードは、スイッチ スタックあたり最大 100 台のアクセス ポイントをサポートし、ライセンスが必要です。対照的に、Mobility Express は、アクセス ポイント上で直接起動して、レイヤ 2 モビリティを提供し、ソフトウェア インスタンスあたり最大 25 台のアクセス ポイントをサポートします。ライセンスは必要ありません。このワイヤレス制御機能は Cisco AireOS オペレーティング システムに基づいています。

Q. Mobility Express と Cisco Meraki® ワイヤレス コントローラ機能の違いは何ですか。

A. Meraki はワイヤレス コントローラ機能をサービスとしてクラウドに配置するモードであるのに対して、Mobility Express はこの機能をローカル アクセス ポイントに組み込みます。Meraki ワイヤレス クラウド サービスは無制限のアクセス ポイントとクライアントをサポートするように拡張できるのに対して、Mobility Express の各インスタンスは最大 25 台のアクセス ポイントと 500 台のクライアントをサポートします。Meraki クラウド サービスへのサブスクリプションが必要です。Mobility Express を使用するためのライセンスは必要ありません


セットアップと機能のサポート


Q. Mobility Express をセットアップするにはどうすればよいですか。

A. Mobility Express ソフトウェアがインストールされた Cisco Aironet 1850 または 1830 シリーズ アクセス ポイントは自動的に WLAN Express Wizard を起動します。このウィザードから、パスワードの “password” を使用して CiscoAirProvision SSID に無線で接続し、ラップトップから Mobility Express 192.168.1.1 を参照します。このウィザードは、コントローラ、従業員ネットワーク、およびオプションのゲスト ネットワークを設定するための簡単な 3 つのステップを提供します。設定が確定すると、マスター アクセス ポイントがその設定を接続されたすべてのアクセス ポイントにプッシュします。WLAN Express Wizard を使用すれば、シスコのベスト プラクティス一式を自動的に設定して、ワイヤレス ネットワーク運用を改善することもできます。今後のソフトウェア リリースで Mobility Express に設定のインポート/エクスポート機能が追加される予定です。

Q. Mobility Express でサポートされるローミングの種類は何ですか。

A. Mobility Express はモビリティ グループを使用しないレイヤ 2 ローミングをサポートします。

Q. GUI 内に Cisco Unified Wireless Network(CUWN)8.1 のビューと同様の詳細ビューはありますか。

A. Mobility Express ユーザ インターフェイスはシンプルな設計であるため、CUWN 8.1 と同様の詳細ビューはありません。

Q. Mobility Express は高可用性をサポートしますか。

A. Mobility Express には、マスター アクセス ポイントを自動選択するまたは障害発生時に新しいマスターを選択する冗長性メカニズムが組み込まれています。

Q. Mobility Express はゲスト アクセスをサポートしますか。

A. Mobility Express はオープン アクセスまたは内部ウェブ認証を使用したゲスト アクセスをサポートします。

Q. Mobility Express は Cisco High Density Experience(HDX)をサポートしますか。

A. 混雑した WLAN 環境のネットワーク パフォーマンスの向上を支援する HDX は、Mobility Express ソフトウェアではなくアクセス ポイントの機能です。Mobility Express は HDX をサポートしないアクセス ポイントを管理する場合は HDX をサポートしません。

Q. Mobility Express と接続先のアクセス ポイントのソフトウェアをアップグレードするにはどうすればよいですか。

A. シスコが、Trivial File Transfer Protocol(TFTP)を使用して WLAN コントローラ(アプライアンス)のソフトウェアをアップグレードするのと同じ方法で Mobility Express ソフトウェアをアップグレードします。今後のリリースで Cisco.com からの自動ダウンロードが導入される予定です。Mobility Express は、マスター アクセス ポイントに接続されたアクセス ポイントのソフトウェア イメージを中央で管理します。

Q. Mobility Express と一緒に Cisco Aironet 1850 または 1830 シリーズ アクセス ポイントを導入する場合もサイト サーベイが必要ですか。

A. シスコの RF プランナーがインストールの有効性を高めるための「受動的」サイト調査の実施を支援できます。

Q. シスコの新しいワイヤレス アプリ(シスコ ワイヤレス)を使用して Mobility Express インスタンスを設定して管理することはできますか。

A. はい。シスコ ワイヤレス モバイル アプリは Mobility Express と互換性があり、Google Play Store と Apple App Store から無料でダウンロードできます。

Q. Mobility Expressユーザ インターフェイスでサポートされるブラウザは何ですか。

A. このソリューションは次のブラウザとアプリケーションをサポートします。

  • Microsoft Windows の場合:Internet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefox
  • Apple の場合:Safari、Google Chrome、Mozilla Firefox
  • モバイル デバイスの場合は、シスコ ワイヤレス モバイル アプリケーションの使用をお勧めします。

Q. Mobility Express は、Cisco Connected Mobile Experiences(CMX)、Cisco Mobility Services Engine(MSE)、Cisco Prime Infrastructure、Cisco Identity Services Engine(ISE)、および Cisco Network Assistant(CNA)と互換性がありますか。

A. Mobility Express は次の製品と互換性があります。

  • Cisco Prime Infrastructure リリース 3.0.1 以降
  • Cisco CMX 10.2 以降とプレゼンス分析
  • Cisco ISE 1.4 以降と 802.1Xx 認証
  • CNA - 互換性なし

Q. 今後ニーズが変化した場合は、Mobility Express からアプライアンスベースの WLAN コントローラ導入に移行して、サポート可能なワイヤレス アクセス ポイントとクライアントの数を増やすことはできますか。

A. はい。Mobility Express 対応アクセス ポイントをプライマリ コントローラとして WLAN コントローラの IP アドレスに向けるだけで実現できます。これはモードに依存しません。WLAN コントローラが適切なソフトウェア イメージとそれぞれの設定をアクセス ポイントにプッシュします。

Q. ワイヤレス環境を少数のアクセス ポイントに縮小する必要がある場合は、既存のアプライアンスベースのワイヤレス コントローラ導入を Mobility Express に変換することはできますか。

A. 導入内に Mobility Express をサポート可能なアクセス ポイント(1850 シリーズや 1830 シリーズなど)が存在する限り大丈夫です。

Q. Cisco Smart Net Total Care を Mobility Express に使用することはできますか。

A. はい。Smart Net Total Care は、Cisco Aironet 1850 および 1830 シリーズを Mobility Express へのホストとして、または、Lightweight アクセス ポイントとして使用する場合に提供されます。アクセス ポイントで実行中のソフトウェアに関係なく、Smart Net Total Care の価格は同じです。


発注情報


Q. Mobility Express はいつ頃発売される予定ですか。

A. このソリューションは、日本ではリリース済みです。世界展開は、Mobility Express 用のホスト デバイスである Cisco Aironet 1850 および 1830 シリーズ アクセス ポイントのそれぞれの国での承認如何によって異なります。特定の国に対応する認定、または特定の国で仕様される規制ドメインを確認するには、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/wireless/airo3500/prodlit/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html を参照してください。

Q. 注文製品 ID と定価を教えてください。

A. Mobility Express が組み込まれた 1850 および 1830 シリーズの注文製品 ID(SKU)については、表 1 を参照してください。

表 1. Mobility Express が組み込まれたシスコ アクセス ポイントの注文仕様

SKU 製品説明 ソフトウェア オプション
AIR-AP1852I-UXK9C 単一ユニット、ユニバーサル ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能) Mobility Express + AP イメージ(デフォルト)またはAP イメージのみ
AIRAP1852I-UXK910C 10 ユニット エコパック、ユニバーサル ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)
AIRAP1852I-BK910C
AIRAP1852I-EK910C
10 ユニット エコパック、-B または -E ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)
AIR-AP1852E-UXK9C 単一ユニット、ユニバーサル ドメイン、外部アンテナ モデル(設定可能)
AIRAP1852E-UXK910C 10 ユニット エコパック、ユニバーサル ドメイン、外部アンテナ モデル(設定可能)
AIRAP1852E-BK910C
AIRAP1852E-EK910C
10 ユニット エコパック、-B または -E ドメイン、外部アンテナ モデル(設定可能)
AIR-AP1832I-UXK9C 単一ユニット、ユニバーサル ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)
AIR-AP1832I-x-K9C 単一ユニット、x 規制ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)
AIRAP1832I-UXK910C 10 ユニット エコパック、ユニバーサル ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)
AIRAP1832I-BK910C
AIRAP1832I-EK910C
10 ユニット エコパック、-B または -E ドメイン、内部アンテナ モデル(設定可能)

注: x = 規制ドメイン。詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/wireless/airo3500/prodlit/product_data_sheet0900aecd80537b6a.html を参照してください。


Q. Mobility Express のライセンス要件はどうなっていますか。

A. Mobility Express にはアクセス ポイント用のライセンスが必要ありません。

Q. 詳細情報はどこで入手できますか。

A. http://www.cisco.com/go/mobilityexpress [英語] を参照してください。