シスコ ワイヤレス ソリューション導入事例
株式会社 福井銀行
セキュアなWi-Fi クラウド サービスで無線環境を段階的に整備 新本店ビル竣工後をにらみ、より自由な働き方の実現を目指す 株式会社 福井銀行

福井県のトップ バンクとして、地域活性化に貢献し続けている株式会社 福井銀行。ここでは将来、組織の垣根を越えたより自由な働き方を実現するための 1 つの布石として、Wi-Fi クラウド サービスが導入されています。これによってまず本店を中心とした会議のペーパーレス化を実現。今後は中小規模店舗を中心に展開し、タブレットによる情報活用等を推進していく計画です。


今は組織の垣根を超えてチームを作らなければならない時代。2020 年の新本店完成後には、Wi-Fi によるフリーアドレス化も視野に入れています
株式会社 福井銀行 事務企画グループ
グループマネージャー 酒井 尚之氏

今回採用されたのは、NTT データの「無線 LAN おまかせサービスTM」のシスコ メニュー。採用の決め手はスモール スタートが可能なことと、高いセキュリティでした。また信頼性や管理性に優れたシスコ製品を活用していることも高く評価されています。


課題

IT 環境の自由度を高めることで、社員の働き方を変革していく。これが多くの企業にとって、重要な課題になっています。この課題への対応を視野に入れ、Wi-Fi クラウド サービスを導入したのが株式会社 福井銀行(以下、福井銀行)です。


同行は福井県福井市に本店を置く地方銀行。福井県内での預金、貸出金のシェアは共に約 40 %に上り、福井県のトップ バンクとしてのポジションを確立しています。2015 年 10 月には「地域産業の育成・発展と地域に暮らす人々の豊かな生活の実現」という企業理念を明確に打ち出し、地元自治体や各種経済団体、大学等教育機関などとの連携も強化。地域一体となった福井活性化への取り組みを、さらに加速しています。


「すでに報道発表も行っていますが、これまで 50 年以上の歴史がある本店ビルを 2020 年までに建て替え、福井駅周辺の賑わいある街づくりにも貢献していく計画です」と語るのは、福井銀行 事務企画グループでグループマネージャーを務める酒井 尚之氏。これを機に、フリーアドレス化も含めたオフィス機能の見直しも検討しているとのこと。「最近では組織の垣根を越えてチームを作らなければいけない状況になっています。多様な人々が参加して仕事を進めていくには、IT 環境もフリーアドレスに対応した、自由度の高いものが求められます」。


その一方で「他行での Wi-Fi 導入事例を 3 〜 4 年前からよく耳にするようになっており、当行でも導入したいと以前から考えていました」と語るのは、福井銀行 事務企画グループ 事務企画チーム 調査役の高橋 吉英氏です。実際にフリーアドレス化を実現するのはまだ先のことかもしれませんが、今回実験的に Wi-Fi を導入したことには、大きな意味があると説明します。


Wi-Fi もクラウド型であるべきと考えて NTT データの「無線 LAN おまかせサービスTM」を採用。金融機関では特にシスコ製品の実績が高いため、信頼性のあるシスコ プランを選択しました。


ソリューション

企業向けに高度なセキュリティ機能を備えた Wi-Fi クラウド サービス


そのために導入されたのが、株式会社 NTT データ(以下、NTT データ)の「無線 LAN おまかせサービスTM」でした。これは 2012 年 11 月に提供が開始された、日本初の Wi-Fi クラウド サービス。当初はシスコ以外の製品でサービスが構成されていましたが、2015 年 4 月には「シスコ メニュー」が追加されています。このメニューでは、顧客サイトに Cisco Aironet 2700 シリーズ(アクセス ポイント:AP)を設置、NTT データのサービスセンターで稼働する Cisco 無線 LAN コントローラ(WLC)や Cisco 認証サーバ等によって、閉域網経由で AP や端末の管理を行えるようにしています。


「もともとこのサービスは金融機関をターゲットに企画したものでしたが、当初は他の業界でしか受け入れてもらえませんでした」と振り返るのは、NTT データの松山 武司氏。金融機関に導入するには、信頼性に定評のあるシスコ製品の採用が不可欠だったと語ります。「シスコ メニューの追加によって、銀行様への導入も増えてきました。福井銀行様はこのシスコ メニュー採用ユーザの 1 行なのです」。


初期投資を抑えて 1AP からのスモール スタートが可能


「無線 LAN おまかせサービスTM」の採用について、高橋氏は「 FISC 対応はもちろんですが、他にも 3 つのポイントがありました」と説明します。第 1 はクラウド型のサービスとして提供されていることです。「自前で導入するのは導入コストや運用負担が大きいため、IT 環境はできる限りクラウド型の基盤で実現すべきであり、運用管理も専門業者にお任せしたいと考えていました」。


無線 LAN の見える化で有線 LAN 並みの管理を実現
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


第 2 は導入規模を柔軟に選べることです。最初はテスト的に小規模で導入できる上、将来全店展開したい場合でも対応可能な点が高く評価されました。


「福井銀行様とはすでに 5 年ほどのお付き合いがありますが、お客様のご要望をきめ細かくお聞きして、最適な内容を提案するよう心がけています」と語るのは、「無線 LAN おまかせサービスTM」の提案を実際に行った、株式会社 NTT データ北陸の浅妻 健太郎氏。今回は「まず試してみたい」というニーズが高かったため、スモール スタートが可能である点を特にアピールしたと説明します。また高橋氏も「複数のベンダーに提案をお願いしましたが、これだけ柔軟性のあるプランは他にはありませんでした」と NTT データからの提案を高く評価しています。


高いセキュリティを確保、Cisco Prime Infrastructure を活用した可視化機能も実現


そして第 3 は十分なセキュリティが確保できることです。


「当初から金融機関への導入を目指していたため、セキュリティ機能を十分に確保しているシスコの製品を用いてサービスを開発しました」と松山氏。そのため通信経路は IP-VPN による閉域網を提供し、電子証明書による端末認証もメニューの中に用意。高橋氏も「閉域網での接続と端末認証は、セキュリティを確保する上での必須条件でした」と指摘します。


さらにシスコ メニューでは、Cisco Prime Infrastructure を活用したオプション サービスである「無線 LAN 見える化サービス」(可視化機能)も提供。これも高く評価されています。


「アクセス ポイントを可視化した結果、フリーのアクセス ポイントが予想以上にたくさん存在することがわかりました」と言うのは、福井銀行 事務企画グループ 事務企画チームの漆 康夫氏。端末認証の重要性を、可視化によって改めて実感したと語ります。また電波干渉も可視化できるため、問題発生時の切り分けも容易になっています。


無線 LAN の見える化で有線 LAN 並みの管理を実現
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


今後〜結果

紙ベースから電子データベースへと会議のスタイルを変革


NTT データからの提案を受け、福井銀行ではまず 2015 年 6 月末に事務企画グループの執務室に AP を 1 台導入し、 10 台の PC を Wi-Fi で接続しました。2015 年 10 月には導入を正式決定。その後、2016 年 1 月に事務センターに 5 台の AP、同年 3 月に本店の役員会議室等に 6 台の AP を導入する等、Wi-Fi 利用可能エリアを段階的に拡大しています。


「会議室で Wi-Fi が使えるようになったことで、会議の準備が楽になりました」と高橋氏。以前は有線 LAN だったため PC の移動が難しく、打ち合わせに必要な資料はすべてプリントアウトして持ち歩いていましたが、今はその必要がなくなっていると言います。「資料をファイルサーバやグループウェアに置いておけば、会議中にすぐ参照できます。会議中に議事録を作成し、その場で共有することも可能になりました」。


会議のペーパーレス化で紙の消費も削減


会議のペーパーレス化によって、紙の消費も削減されています。


「例えば以前の役員会議では、1 回の会議で 100〜200 枚の資料を紙で用意する必要がありましたが、今は Wi-Fi でつながった PC から資料にアクセスできるため、紙の資料は不要になりました」と酒井氏。これだけでも年間 1 万枚以上の紙を節約できる計算だと説明します。「事前に用意できない情報も会議中に見ることが可能です。そのため以前よりも議論が行いやすい環境になったと感じています」。


今後は店舗でのタブレット端末活用を促進


今後は店舗を中心に、Wi-Fi 環境を展開していくことが計画されています。小規模店舗では据え置き型の PC を設置するスペースが確保しにくいため、すでに店舗用の情報端末として約 500 台のタブレット端末が導入されていますが、これらを Wi-Fi で接続すれば業務効率をさらに高められると期待されています。


「 NTT データの対応が迅速なので、安心してサービスを利用できます」と漆侮=B問題が発生した場合でも、状況を的確に把握し確実に解決する対応力も、このサービスの大きなメリットだと指摘します。


さらに「当行の基幹ネットワークは全てシスコ製品を採用していますが、今回もシスコ メニューを選択できたことで、安定性の高い Wi-Fi 環境を実現できました」と酒井氏。 「金融業界でも IT 化のスピードが高まっており、すべて自前で行うのでは遅れてしまいます。速い変化に対して半歩先の取り組みを行う上で、 NTT データは重要なパートナーだと考えています。今後も最適な提案を、スピード感を持って行って欲しい」と語っています。

メディアを選択

課題

  • 組織の垣根を越えた柔軟性の高い働き方を実現するため、フリーアドレス化をどのように実現するかが、将来的な課題になっていた。
  • 自前で Wi-Fi 環境を構築するのはコストと運用の負担が大きいため、クラウド型でスモール スタートすることが求められた。
  • FISC 対応はもちろんのこと、閉域網でのアクセスや端末認証もセキュリティ上の必須条件だった。

ソリューション

  • FISC 準拠の高セキュリティな Wi-Fi クラウド サービス「無線 LAN おまかせサービスTM」を導入。
  • IP-VPN による閉域網アクセスや、電子証明書による端末認証も利用可能。
  • シスコ メニューを選択することで、これまで以上に高い信頼性を確保。
  • Cisco Prime Infrastructure を活用した可視化機能によって、AP や端末、電波干渉のモニタリングも可能に。

結果〜今後

  • 会議室で自分の PC が使えるため、会議の準備が手軽になり、必要な情報にもアクセスしやすくなった。
  • 紙の資料を印刷する必要がなくなり、ペーパーレス化の推進が可能になった。
  • 今後は PC の設置スペース確保が難しい中小規模店舗を中心に展開し、タブレット端末の活用等を推進したい。

製品&サービス

  • NTTデータ「無線 LAN おまかせサービスTM」シスコ メニュー
    • Cisco Aironet 2700 シリーズ
    • Cisco ワイヤレス LAN コントローラ
    • Cisco 認証サーバ
    • Cisco Prime Infrastructure
株式会社 福井銀行事務企画グループ グループマネージャー酒井 尚之 氏

株式会社 福井銀行
事務企画グループ グループマネージャー
酒井 尚之 氏

株式会社 福井銀行事務企画グループ 事務企画チーム 調査役高橋 吉英 氏

株式会社 福井銀行
事務企画グループ 事務企画チーム 調査役
高橋 吉英 氏

株式会社 福井銀行事務企画グループ 事務企画チーム漆 康夫 氏

株式会社 福井銀行
事務企画グループ 事務企画チーム
漆 康夫 氏

株式会社NTTデータ ビジネスソリューション事業本部ネットワークソリューション事業部営業統括部 営業担当 課長松山 武司 氏

株式会社 NTT データ ビジネスソリューション事業本部
ネットワークソリューション事業部
営業統括部 営業担当 課長
松山 武司 氏

株式会社NTTデータ北陸リージョナルビジネス事業部 金融担当浅妻 健太郎 氏

株式会社 NTT データ北陸
リージョナルビジネス事業部 金融担当
浅妻 健太郎 氏

株式会社 福井銀行

株式会社 福井銀行
本店
所在地:
福井県福井市順化 1-1-1
設立: 1899 年(明治 32 年)12 月
資本金: 179 億 65 百万円(2016 年 3 月現在)
業種: 地方銀行
規模: 店舗数 96 か店、店舗外 CD/ATM 119か所、従業員数 1365 名、預金残高 2 兆 1596 億円、貸出金残高 1 兆 5861 億円
URL: https://www.fukuibank.co.jp

福井県福井市に本店を置く地方銀行。福井県内におけるシェアは、預金、貸出金共に約 40% に上り、福井県のトップ バンクとしてのポジションを確立している。コーポレート スローガンは「いつも、いつでも、いつまでも。」。地域の発展に向けて、グループ一丸となって取り組み続けている。