データセンター ユーザ事例

埼玉大学、Cisco UCS および Catalyst 6500 の VSS 構成により信頼性の高い仮想化基盤を実現

情報管理の一元化を目指して仮想化環境の基盤を整備 ネットワークやストレージとの親和性に優れ、信頼性の高いシステムを Cisco UCS で実現 国立大学法人 埼玉大学

5 つの学部が 1 つのキャンパスにまとまり、学部間の相互交流も盛んな埼玉大学では、情報管理の一元化やシステム運用の効率化に向けた環境整備を進めている。その基盤にシスコのサーバ ソリューションCisco Unified Computing Systemを採用し、ネットワーク帯域の 10Gbps への増強と相まって、高信頼、高効率のシステム環境を実現した。

導入の経緯〜導入プロセス
サーバとクライアントの仮想化基盤を Cisco UCS で構築
データセンターと連携したシステム/サービス環境を整備


埼玉大学では、学内で提供している情報基盤、各学部や研究室などで運用しているサーバならびにクライアント環境の仮想化(VDI)による集約を進めており、運用や管理の効率化、コストや消費電力の削減などに積極的に取り組んでいる。学内のIT 基盤構築、運用は情報メディア基盤センターがすべて担い、これまでも先進的な取り組みを行ってきた。

センター長を務める吉田紀彦氏は、次のように話す。

「2007 年に光直集による水平型ネットワークで全研究室/教室をつなぎ、集中管理を実現したことをはじめ、基盤センターは重要な役割を果たしています。今回、ネットワークの帯域増強や、仮想化による学内クラウド環境の整備を進めるにあたっては、“止まらない”ことを重視し、さらに“安全、安心”で“使いやすい”システムを目指しました。シスコと構築ベンダーの的確かつ柔軟な対応のおかげで、将来性のある優れた基盤を確立できたのは何よりです。」

情報メディア基盤センターの小川康一氏は、次のように補足する。

「以前は、Web サーバやメール サーバを各研究室が独自に設けて、教員や学生が空き時間などにメンテナンスしていたのですが、セキュリティへの対応を含め、常に適切に管理するのは難しくなってきました。そこで、基盤センターからホスティング サービスという形で提供し、教員や学生は本来の教育/ 研究活動に専念できる環境づくりが必要と考えたのです。」

新しいシステムとネットワークは 2012 年 3 月から稼働しており、構築自体は 2011 年 12 月からと短期間で行われた。高い技術力と豊富な実績を持つ構築ベンダーの綿密な計画と対応でスムーズに進み、稼働後のトラブルも皆無という。仮想化環境の基盤となった Cisco Unified Computing System(以下 Cisco UCS)には、それまで二十数台あった基盤センターのサーバを集約。研究室などのサーバ環境も順次受け入れられる体制を整えている。

提供サービスは、学内のCisco UCS と学外でのデータセンターに振り分ける構成にしたと、情報メディア基盤センターの齋藤広宣氏は話す。

「キャンパス内で適用するサービスは学内、常時利用したいメールや Web、DNS などは学外、という形でシステムとサービスをデザインしています。2011 年の東日本大震災の後、この地域でも計画停電が実施されることになったのを踏まえ、このような切り分けにしました。」


システム構成図

導入効果〜今後の展開
信頼性が大幅に向上、さまざまな面での効率化も進む
仮想化の特性を踏まえた運用と管理のよりよい在り方を模索


Cisco UCS の採用により、サーバ台数が削減されスペース効率が向上したほか、消費電力の抑制でも効果が期待されている。また、基盤を大幅に増強したにも関わらず、全体のコスト削減も達成できたとのこと。

移行後の運用は非常にスムーズで、信頼性も非常に高いことを評価していると小川氏は話す。

「従来のシステムには、サーバ、ネットワークともにいくつか課題がありましたが、それらは大幅に改善されました。Cisco Catalyst 6500 とサーバのネットワークを 10Gbps フルサポートにすることは今回の大きなポイントでしたが、その接続性やサーバ仮想化に伴うストレージとの融和性を考えると、Cisco UCS は秀でていると思います。ネットワーク側からサーバを考えるという、シスコらしい製品ですね。また、Cisco Catalyst 6500 の VSS 構成も含め、仮想化したことを意識せず、ごく普通に使えている点も、実は大きなメリットだと感じています。」

大学院 理工学研究科 准教授の吉浦紀晃氏も、今回導入したシスコ ソリューションの信頼性の高さを認めている。

「今回コアスイッチに Cisco Catalyst 6500 を入れ、VSS 構成としましたが、シンプルで安定性の高いネットワークが構築できました。ハードウェアの故障も少なく、非常に良い環境を実現できたと思っています。構築ベンダーの尽力もあり、本当に“止まらないシステム/ネットワーク”が実現されたことで、学内の情報管理の一元化、効率化はいっそう進むでしょう。」
今後は、仮想化環境ならではの運用と管理の手法を確立することが必要と小川氏は考えている。「仮想化によってハードウェアの垣根はなくなりますが、個別にサーバを運用してきた研究室や部局といった括りや、ハードウェアと保守が紐づいていた部分など、これまでの枠組みを取り除きながらうまく進めていくことが今後の課題ではないかと思っています。これは本学だけでなく、インフラの仮想化に取り組む他の大学などでも同様でしょう。Cisco UCS の稼働実績を含め、よりよい結果を出せるようにしていきたいですね。」

国立大学法人 埼玉大学

国立大学法人 埼玉大学
所在地
埼玉県さいたま市桜区下大久保 255
設立
1949 年(昭和 24 年)5 月
学生数
7,634 人(2011 年 5 月 1 日時点)
URL
http://www.saitama-u.ac.jp


Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。

導入ソリューション

  • Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ(VSS 構成、無線 LAN モジュール)

導入前の課題、検討事案

  • 学内の情報基盤を整備するにあたり、管理性や保守性に優れたシステムを求めていた
  • 仮想化でサーバやクライアントを集約する際、ネットワークやストレージとの親和性の高さを重視していた

導入効果

  • Cisco UCS と 10Gbps ネットワークで接続する Cisco Catalyst 6500(VSS 構成) により、仮想化を意識せず利用できる高信頼の環境を実現できた
埼玉大学 情報メディア基盤センターセンター長 教授吉田 紀彦  様

埼玉大学 情報メディア基盤センター
センター長 教授
吉田 紀彦 様

埼玉大学 大学院 理工学研究科 准教授吉浦 紀晃 様

埼玉大学 大学院 理工学研究科
准教授
吉浦 紀晃 様

埼玉大学 情報メディア基盤センター専門技術員小川 康一 様

埼玉大学 情報メディア基盤センター
専門技術員
小川 康一 様

埼玉大学 情報メディア基盤センター専門技術員齋藤 広宣  様

埼玉大学 情報メディア基盤センター
専門技術員
齋藤 広宣 様