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日本女子体育大学、仮想化環境の導入で学内 IT システムのスペースおよび電力を大幅に削減

Cisco UCS を基盤とした仮想化環境の導入で学内 IT システムの 50% を超える省スペース化と省電力化を達成 運用管理の省力化とコスト抑制も実現 日本女子体育大学

日本女子体育大学は、学内の IT システムについて4 年ごとに総入れ替えという方針を採っており、今回 2012 年度の更改では省スペース化と省電力化を大きな目標としていた。これらを達成するため仮想化環境の本格導入し、その基盤として、シスコのコンピューティング アーキテクチャ Cisco Unified Computing System (Cisco UCS)を採用。安定稼動の実現と運用管理負荷軽減にも役立っている。

導入の経緯〜導入プロセス
省スペース化、省電力化のために仮想化技術を本格導入
仮想化システムにおける連合体としての信頼性を評価


日本女子体育大学は、ICT に関する必修科目があるほか、モバイル端末として iPad や iPod Touchの貸し出し/配布といった取り組みを行っている。学生と職員に各種サービスを提供するシステム基盤は情報処理センターに集約され、少人数体制で運用されている。

センター長を務める鈴木信夫氏は、同学の取り組みを交えて次のように話す。

「就職したときなど将来戸惑うことがなるべく無いように、学生にはできるだけ最先端の ICT 環境を体験させたいと思っています。動きのある実技系の授業も多いので、その理解を促すための動画配信といった e ラーニング的なことも考えていて、モバイル端末の配布もその一環です。ここで運用しているシステムは学内全体の基盤なので、信頼性や安心感は重要ですし、コスト パフォーマンスも常に意識しています。今回のリプレースでも、そこを重視しました。」

今回、同学はシステム機器の省スペース化と省電力化を推し進めるため、本格的に仮想化環境の導入に踏み切り、2012 年 3 月から稼働を開始した。その基盤に Cisco UCS を採用した経緯を、情報処理センターの山口祐也氏は次のように話す。

「前回のリプレースでブレード サーバに変えたとき、省スペース化は進んだものの、思いのほか排熱が多く、省エネの面では課題が残りました。その改善も含めて検討を進めた際に各ベンダーから仮想化環境の提案をいただき、そこでシスコが仮想化に適したサーバ製品を出していると聞いたのです。これまで使ったことがなく不安もありましたが、ストレージ ベンダーの EMC、仮想化ベンダーの VMware と連合体としてソリューションを提供しているということで、信頼性やパフォーマンスをクリアしていると判断し、思い切って採用することにしました。」

先進性だけでなく、内部アーキテクチャや、背面ケーブルなど物理的な面のシンプルさと、サーバ、ネットワーク、ストレージの各コンポーネントを一元管理できる点も高く評価したという。導入前の検証で、旧システムのイメージファイル移行を含め、Cisco UCS への移行に問題ないことを導入ベンダーと確認。機器の入れ替えは 2011 年夏に一気に行ったと山口氏は話す。

「4 年に一度の丸ごとリプレースなので、入れ替えは大変でした。システムの構築も実質 4 〜 5 ヶ月ほどと短期間でしたが、滞りなく行えましたね。」

導入効果〜今後の展開
目標を上回る50% の省スペース化、省電力化を達成
潤沢なリソースを活かしてさらなるシステム集約を検討


既存システムと新規追加分を合わせて 90 台ほどあったサーバは、Cisco UCS B シリーズ 1 シャーシおよび C シリーズ 4 台に集約された。7 基使っていたラックは 4 基になり、大幅な省スペース化を達成している。省電力化の効果も大きく、当初目標としていた 3 割削減を上回り、約 5 割の削減を果たしたとのこと。これは非常に大きな成果だと山口氏は評価している。

「外部から見学に来られる方も、サーバルームを見て驚かれますね。省エネ効果も、純粋にサーバだけで見ればもう少し削減できているのですが、他の機器も合わせたシステム全体としては 5 割ほどに落ち着いている状態です。」

同学のシステム更新の方針上、途中の年度で増強などが行えないため、今後 4 年間の運用に柔軟に対応できるよう十分な拡張性を持たせている。コスト面ではやや負担が増したものの、運用面の負担が減ったことで相殺されていると山口氏は話す。運用管理に割り当てられる人員が少ないため、運用管理の省力化も今回のリプレースにおけるポイントだったとのこと。

「新しいサービスの立ち上げや、教員からの要望に応じたサーバの提供を、1 時間以内に行えるほど楽になりました。どこにいてもリモートで対応できる点もよいですね。不具合が生じたときの対応スピードも格段に上がり、学内のサービス品質や満足度の向上につながっています。」
今後は、東京都内にある附属高校と千葉県にある附設高校のシステムについて、Cisco UCS への切り替えや、同学の仮想化環境に収容するといったことを山口氏は考えている。

「附属高校のパソコン教室の UCS への収容は現場の先生方の意向もあり、今回は対応を見送りましたが、本学と各校は 1 Gbps の回線でつなげているので、場合によっては高校側にシステムを置かずに、こちらに全部集約することもできるかなと思っています。今は各校のメンテナンスなどで現地に赴いていますが、そこもリモート対応できるようになれば、より効率化が進み、サービス向上にも効果があるでしょう。」

システム構成図

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日本女子体育大学

日本女子体育大学
所在地
東京都世田谷区北烏山8-19-1
設立
1965 年(昭和 40 年)
学生数
2,144 人(2012 年 5 月 1 日時点)
URL
http://www.jwcpe.ac.jp/

1922 年に二階堂体操塾が設立されて以来、創立者二階堂トクヨの教育理念に基づく建学の精神である《体育を中軸に据えた全人教育》を実践し、教養豊かで想像力のある女子体育指導者を輩出している。

Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。

導入ソリューション

  • Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)
    • B シリーズ ブレード サーバ
    • C シリーズ ラック マウント サーバ
  • VMware vShere
  • EMC VNX

導入前の課題、検討事案

  • 4 年に一度のリプレースに際して、それまで利用してきたシステム機器よりも、さらに省スペース化、省電力化を進める必要があった。
  • 学生や教職員へのサービス向上を図るため、信頼性や安心感のあるシステム基盤を求めていた。
  • 運用管理の省力化、コスト削減も進める必要があった。

導入効果

  • 仮想化によるシステム機器の集約により、50% もの省スペース化、省電力化を達成。
  • サーバ環境の提供、リモート運用など、さまざまな面で効率化、省力化により、少人数での運用体制とサービス向上の両立を実現。
日本女子体育大学 情報処理センター センター長教授鈴木 信夫 様

日本女子体育大学 情報処理センター センター長
教授
鈴木 信夫 様

日本女子体育大学 情報処理センター山口 祐也 様

日本女子体育大学
情報処理センター
山口 祐也 様