Cisco ACI 導入事例
富士通株式会社
「One DC」構想の実現に向けてシームレスな共通基盤を構築 富士通株式会社

富士通株式会社(以下、富士通)はデータセンター サービスを 20 年以上手掛けており、クラウドを含めた豊富なメニューを顧客のニーズに応じて組み合わせ、最適なシステムとして提供しています。データセンターは国内 69 拠点、グローバルでは合計 100 拠点を有し、最先端のセキュリティと堅牢な設備を備えたファシリティを活用して顧客のシステム基盤、そしてビジネスを支え続けています。


高水準の技術サポートや豊富な導入事例に留まらず、将来の夢まで含めた提案がある。
そんなオープンな関係を構築できるのは、シスコならではと思います。
富士通株式会社 アウトソーシング事業本部
ビジネス開発室 シニアディレクター 鈴木 康紀氏

富士通のデータセンター サービスは、「サービス マネジメント技術」「ファシリティ基盤」「オペレーション基盤」の 3 つをコンセプトとし、既存システムのデータセンターへの移行を支援するインテグレーション サービス、最適な運用を支援するシステム運用サポートから、アプリケーションの開発と保守、顧客固有の業務オペレーションまで包括的に対応していることが特長です。長年の運用実績をベースにオペレーション体系を標準化しており、ITIL/ISO に基づいた高品質なサービスをワンストップで提供しています。


課題

富士通では、顧客の業務を深く理解し、既存の資産を活かしながら最適なシステムを構築することを強みとしてきました。昨今のクラウド(IaaS)に対する顧客ニーズの高まりを受けて、データセンター、ネットワーク、クラウドをシームレスに運用できる環境の整備が必要と考え、多数のデータセンターを 1 つのプラットフォームとして提供できる「One DC」構想を 2013 年に立ち上げました。顧客が必要とするシステム基盤を柔軟に、オンデマンドで提供できることを目指して、現在も取り組みを進めています。その実現を支えるソリューションとして、富士通は Cisco ACI(Application Centric Infrastructure)や Cisco ASR 9000 シリーズなどを採用しています。


アウトソーシング事業本部 ビジネス開発室 シニアディレクターの鈴木康紀氏は、次のように話します。


「これまでは個々のデータセンターでお客様のシステムを個別に構築しており、それらをクラウドへ移行させるのは少々難しい面がありました。また、基幹センターではクラウド サービスをご提供できるけれども、そのほかのセンターではクラウドへ接続できないなど、ご利用いただいているロケーションでサービスに違いが生じていることも課題でした。


そこで One DC という構想の下、多数のデータセンター、そしてクラウドを 1 つにつなぐ共通の基盤を改めて整備しようと考えたのです。お客様のロケーションにかかわらず、同じサービスをより使いやすくご提供できることは大きな価値になると考えています。」


アウトソーシング事業本部 ファシリティマネジメント統括部 シニアディレクターの木田貴生氏は、One DC 構想の実現には共通のネットワーク基盤が重要であり、その実現に適しているのがシスコソリューションだと話します。

「お客様がビジネスとしてやりたいことを速やかに実現するには、必要なサービスやソリューションをぱっと組み合わせられるかがポイントです。そこで、データセンターやクラウドなどいろいろなサービスをつなぐ共通ネットワークを作って障壁を取り除こうというのがそもそもの発端でした。今後国内の主要データセンターへ展開すること、またグローバルも視野に入れた WAN の構築も必要となったことから、この分野に強いベンダーであるシスコのソリューションを改めて採用し、新しく作り始めています。」


クラウド、ネットワーク、データセンター、
必要とするすべてのものをすぐに実装できて
お客様のやりたいことが実現できる環境を
目指しています。


ソリューション

Cisco ACI によって実現されるシンプルな運用
Cisco ACI は、複数の機器で構成されるネットワークの機能や設定をアプリケーション プロファイルとして作成、適用することで、構築の簡素化や運用の自動化を実現するソリューションです。アリケーション利用の視点でデータセンターやネットワークの構成をリアルタイムに変更することが可能であり、GUI ベースの一元的な運用管理と相まってスピーディーなビジネス展開に追従する俊敏性の高い IT インフラを構築できます。


アウトソーシング事業本部 ファシリティマネジメント統括部 データセンター計画部 マネージャーの深谷正和氏は、Cisco ACI の印象を次のように話します。


「最初のデモを見たときは、我々にとっても先進的なネットワークの仕組みで、従来とは違う考え方に基づくものだと感じました。シスコのアドバンスド サービスも利用して技術検証を進め、1 つ 1つ理解を深めています。シスコならではの高い技術力と提案力を活かしながら、我々が目指すサービスに最適な仕様を固めているところです。」


木田氏は、SDN(Software Defined Network)の視点で、次のように話します。


「お客様の立場では、必要なサービスやソリューションを選んだらクラウドからネットワーク、データセンターまで必要なものが一気に実装されて、やりたいことを速やかに実現できるオンデマンド性が重要でしょう。お客様が利用しているアプリケーションやネットワークの特性を考慮して、サービスやインフラをダイナミックに使い分けられるところに SDN の技術を使っていきたいですね。」


Cisco ASR 9000 シリーズでフラットな 1 つのネットワークを構築
富士通は One DC 構想のネットワーク基盤で WAN 回線まで一元的に扱うことを目指しています。Cisco ASR 9000 シリーズの PBB-EVPN※ 1 機能を用いることで既存のネットワークを無駄にせず、データセンター間をつなぐフラットなネットワークを構築できると深谷氏は話します。


「当社のネットワーク サービスである FENICS※ 2 の回線を含め、既存のネットワークを活用することでコストを抑えつつ、より使いやすいネットワークを実現できます。FENICS では MPLS プロトコルを使ってデータセンター間通信を行っていますが、そこに PBB-EVPN をプラスし、さらにCisco ACI と連携することで One DC の基盤となるフラットなネットワークを実現しようとしています。シスコとのパートナーシップを深め、提案やサポートを得ながら進めています。」


※ 1 Provider Backbone Bridging Ethernet VPN
※ 2 Fujitsu Enhanced Information and Communication Services、フェニックス


富士通が目指す「One DC」
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


結果〜今後

パートナーシップを強化し、グローバルへの展開を目指す
富士通ではグローバル展開に対する顧客の期待が高まっており、まずはアジア全体でのデータセンター サービス、クラウド サービスの提供を目指します。グローバルでの利用には国内とは異なるニーズがあると考えており、シスコの支援を得ながらよりよいサービスの構築と提供を進めるとしています。


その他の詳細情報
Cisco ACI の詳細は、www.cisco.com/jp/go/aci を参照してください。
Cisco ASR 9000 シリーズの詳細は、www.cisco.com/jp/go/asr9000 を参照してください。

メディアを選択

製品 & サービス

  • Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)
  • Cisco Nexus 9000 シリーズ
    データセンター スイッチ
  • Cisco Application Policy Infrastructure Controller(APIC)
  • Cisco ASR 9000 シリーズ
    サービス アグリゲーション ルータ
  • シスコ アドバンスド サービス

課題

  • 多数のデータセンター設備と、それらをつなぐ複数のネットワーク回線を 1 つのシームレスなシステム基盤として顧客に提供する「One DC」構想の実現

ソリューション

  • Cisco ACI によって、顧客が必要としているシステム基盤をオンデマンドで提供できる環境を実現
  • Cisco ASR 9000 シリーズの PBB-EVPN機能で、既存の回線を無駄にせず各データセンター間をつなぐフラットな「1 つのネットワーク」を実現

結果〜今後

  • シスコとのパートナーシップを強めながら、One DC 構想の実現を目指す
  • グローバル市場に向けたデータセンターとネットワーク サービスの提供をさらに拡大
富士通株式会社アウトソーシング事業本部ビジネス開発室シニアディレクター鈴木 康紀 様

富士通株式会社
アウトソーシング事業本部
ビジネス開発室
シニアディレクター
鈴木 康紀 様

富士通株式会社アウトソーシング事業本部ファシリティマネジメント統括部シニアディレクター木田 貴生 様

富士通株式会社
アウトソーシング事業本部
ファシリティマネジメント統括部
シニアディレクター
木田 貴生 様

富士通株式会社アウトソーシング事業本部ファシリティマネジメント統括部データセンター計画部マネージャー深谷 正和 様

富士通株式会社
アウトソーシング事業本部
ファシリティマネジメント統括部
データセンター計画部
マネージャー
深谷 正和 様

富士通株式会社

富士通株式会社
所在地: 東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
設立: 1935 年 6 月 20 日
資本金: 3,246 億円(2015 年 3 月末現在)
業種: 情報システム サービス業
通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造、販売ならびにこれらに関するサービスの提供
規模: 従業員 159,000 名(2015 年 3 月末現在)
URL: http://www.fujitsu.com/jp/

富士通グループでは、ICT 分野において各種サービスを提供するとともに、これらを支える最先端、高性能かつ高品質のプロダクトおよび電子デバイスの開発、製造、販売から保守運用までを総合的に提供する、トータル ソリューション ビジネスを行っています。
サービスの分野においては、ICT 運用管理、保守などのインフラ サービスや、ICT システムをデータセンターなどでお預かりして、お客様に代わって一括運用管理を行うアウトソーシング、IT システムのコンサルティング、設計などを行うソリューション/SI を展開しています。