シスコ ユニファイド コンピューティング システム 導入事例
ソフトバンク株式会社
主力製品「Web 電話帳」をクラウド化 その基盤を高性能サーバで構築 ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)のマルチメディア コンテンツ総合配信管理サービス「ビジュアモール」(visuamall)は、カタログや電子ブック、サイネージなどの配信をクラウド経由で安価に行うことができます。作成したコンテンツはさまざまなデバイスに最適化して配信でき、多くの企業、ユーザに利用されています。

「お客様に安定したサービスをご提供するためのプラットフォームとして、Cisco UCS Mini は、省スペースでありながら優れたパフォーマンスを発揮しています。
─ソフトバンク株式会社 IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部
プロダクト開発部 プラットフォーム開発課 担当課長 渕 和彦 氏」

ソフトバンクは、移動通信や固定電話サービスなどそれぞれの事業を担当してきたグループ企業 4 社が合併し、2015 年 7 月から社名を新たに発足しました。合併した各社が提供してきたサービスは継続して利用でき、「ビジュアモール」もその 1 つです。カタログ、電子ブック、ストリーミング、サイネージの 4 つのプロダクト(機能)を基本としており、国内外で 500 社以上、70 万ユーザ以上の導入実績を持ちます(出典:http://www.visuamall.com)。

課題

ソフトバンクでは、2015 年に「ビジュアモール」のサービス提供開始から 5 年目を迎え、サーバやネットワークなどインフラを構成する機器やソフトウェアを更改する必要が生じていました。そこで、新たなインフラ構築のために各ベンダーのソリューションについて情報を集め、比較検討を進めました。渕和彦氏は、検討時に課題として挙がっていたことを次のように話します。

「サービスの基盤として、サーバ部分は仮想化への対応が進んでいましたが、ネットワーク部分はこれから取り組む必要がありました。ファイアウォールやロードバランサも仮想化環境に対応した(仮想アプライアンス)製品が登場しており、それらも安定して利用できることは選定要件の 1 つでした。従来は別々の製品、ベンダーで構成していたので運用管理の負担は大きく、ここも改善できればと考えたのです。

Cisco Unified Computing System(Cisco UCS)は、登場から年月を経て実績と評価が高まっていて、十分選択肢に含められるものでした。データセンターの設置スペースの関係からなるべく省スペースなものがよく、電源容量の観点から機器の台数を抑えたいという点も考慮しています。」

ソフトバンク株式会社 IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部の岩間功太氏は、今回のプロジェクトでは短期間でシステム構成を決める必要があったと話します。

「設備更改のタイミングと、予算執行のタイミングがちょうど重なりまして、導入機器の選定と構成は 2015 年 2 月から 3 月までの 1 ヵ月ほどで決めることになりました。そのなかで、シスコはこちらの依頼にフレキシブルに対応いただき、とても展開が早かったのです。この対応スピードの早さも、シスコを選択した大きな理由です。

今回はすべての機器を更改していますが、ファイアウォールの仮想アプライアンスを含め、最終的にほぼシスコ製品で統一されています。運用保守の窓口も一本化され、それまでの煩雑さが解消されることもポイントでした。」

ソリューション

100V 対応、省スペースで高パフォーマンスの Cisco UCS Mini
「ビジュアモール」の新たな基盤として採用された Cisco UCS Mini は、ブレード サーバのスケーラビリティとパフォーマンスを備え、かつ省スペース性を実現しています。100V 電源に対応していることも、今回の採用では大きなポイントだったと岩間氏は話します。

「利用しているデータセンターの電源が 100V 対応だったので、サーバが 200V の電源を必要とする場合には追加コストをかけて電源を増強する必要がありました。既存のファシリティを活かしたまま、サーバのパフォーマンスを引き上げられるのはメリットでした。Cisco UCS Mini は 1 つのシャーシに必要なコンポーネントがまとめられているので、ラックのスペース効率も改善されています。」

迅速なサービス提供を支える Cisco UCS Director
Cisco UCS の運用管理ツールである Cisco UCS Director は、プロビジョニングやデプロイメントをはじめ一連のワークフローの定義と自動化が可能です。サーバ、ネットワーク、ストレージの各コンポーネントを一元的に管理し、必要な設定を迅速に展開することで、多様な顧客ニーズに素早く応えるサービス基盤の実現を支援します。

渕氏は、次のように話します。
「いろいろな機器を 1 つのツールで管理できるようになり、誰でも同じように構築や運用が行えるのはメリットです。サーバ中心に取り組んできたエンジニアと、ネットワーク主体で取り組んできたエンジニアではスキルに違いがありますが、そうした部分をツールで吸収して効率化を促進できるのもポイントでしょう。基礎となるワークフローのテンプレートを作成するのは大変でしたが、サービスの成長と共にお客様のニーズも多様化し、サービス レベルを落とすことなくスピーディに対応する必要があるので、業務の定型化と構築スピードの向上を実現できる Cisco UCS Director には非常に魅力を感じていました。」

Cisco Nexus 9000 シリーズでトラフィックの集中に備える
ソフトバンクは、今回の更改で「ビジュアモール」のインフラに Cisco Nexus 9000 シリーズデータセンター スイッチを追加しました。これからさらにサービスが成長していくなかで、トラフィックの集中に耐える環境を整えるためと渕氏は話します。

「アップリンクにはすでに 40G の回線があり、まだ十分余裕がありますが、今後のサービス成長を踏まえて、今から準備できることをしておきたいと考えました。これまでシスコのデータセンター スイッチとして Cisco Nexus 5000 シリーズを利用してきた実績があり、信頼性やパフォーマンスにはまったく不安はないですね。」

シスコのセミナーや各種デモが採用を後押し
ソフトバンクは、機器選定の際にシスコのセミナーやデモンストレーションを活用しました。実際の製品の動作やツールの使い方を実地で体験し、導入前の不安を払しょくできたとのことで、ここでもシスコの迅速で的確な対応が評価されています。

PA クラウドとは?

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結果〜今後

既存システムのマイグレーションと最適化を推進
ソフトバンクでは、今回の機器更改で省電力や省スペースという要件を満たしながら、パフォーマンスや拡張性に余裕を持たせた構成を実現でき、サービスの成長に耐える基盤を確立できたと評価しています。今後は、Cisco UCS Mini で構築した新しいサービス基盤に既存のシステム環境を順次マイグレーションして、インフラ全体の整理と最適化を進めていくことを検討しています。

その他の詳細情報
Cisco UCS Mini の詳細は、www.cisco.com/jp/go/ucs を参照してください。

製品 & サービス

  • Cisco UCS Mini
  • Cisco UCS Director
  • Cisco Nexus 9000 シリーズ データセンター スイッチ
  • Cisco 適応型セキュリティ 仮想アプライアンス (ASAv)
  • Cisco Nexus 1100 シリーズ クラウド サービス プラットフォーム (CSP)

課題

  • サービス基盤を構成する機器の更改時期を迎え、すべての機器のリプレースを検討
  • ネットワーク部分を含めた、プラットフォーム全体の仮想化への対応
  • 迅速なサービス提供に不可欠な、プロビジョニングおよびデプロイメントの効率化

ソリューション

  • Cisco UCS Mini で省電力と高いパフォーマンスを両立し、スケーラビリティを備えたクラウド サービスの基盤を構築
  • Cisco UCS Director により、ワークフローの定義と自動化を実現し、顧客ニーズに迅速に対応
  • 今後のサービス成長を見越して、Cisco Nexus 9000 シリーズでネットワーク帯域を増強

結果〜今後

  • 省電力、省スペースで高いパフォーマンスを備えたサービス基盤を確立
  • 既存システムのマイグレーションによるサービス基盤全体の最適化を促進
ソフトバンク株式会社IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部プロダクト開発部 プラットフォーム開発課 担当課長渕 和彦様

ソフトバンク株式会社
IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部
プロダクト開発部 プラットフォーム開発課
担当課長
渕 和彦様

ソフトバンク株式会社IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部プロダクト開発部 プラットフォーム開発課課長代行岩間 功太様

ソフトバンク株式会社
IT サービス開発本部 ビジュアモール推進統括部
プロダクト開発部 プラットフォーム開発課
課長代行
岩間 功太様

ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社

所在地
東京都港区東新橋 1-9-1
サービス開始日
1994 年 4 月 1 日
資本金
177,251 百万円
業種
移動通信サービスの提供、携帯端末の販売、固定通信サービスの提供、インターネット接続サービスの提供
規模
従業員 約 17,700 名(2015 年 4 月 1 日現在)
URL
http://www.softbank.jp/

ソフトバンクは、移動体通信、固定回線通信およびインターネット接続サービスの提供により情報通信市場において信頼と実績を築いています。また、ICT を通じたライフ スタイルの変革を目標に、ソフトバンク グループ内の他の企業とのシナジーを生かして、IoT 事業、ロボット、エネルギーなどの新しいビジネス分野への取り組みを拡大しています。