シスコ ユニファイド コンピューティング システム 導入事例
GMOクラウド株式会社
Cisco UCS C シリーズを用いて、国内初の機能を備えた低価格なパブリック クラウド サービスの基盤を構築運用負担の少なさと安定性の高さを顧客のメリットにつなげる GMOクラウド株式会社

GMOクラウドは、他社にない特長を備えた高品質なクラウド サービスを利用しやすい価格設定で提供しており、13 万社を超える企業が同社の柔軟で使いやすい IT インフラを利用している。2014 年からスタートした新サービス「GMOクラウド ALTUS (アルタス)」(以下、ALTUS) は、それまでの同社サービスの系譜を受け継ぎながら、より高いコストパフォーマンスと高い拡張性を実現し、好評を博している。そのサービスの基盤となるサーバ システムに、インテル ® Xeon ® プロセッサーを搭載した Cisco Unified Computing System (Cisco UCS) が採用されている。

経緯
低価格で高機能な新サービスの基盤を新たに構築
10G 対応と仮想化環境の正式な認証取得を重視

GMOクラウドのビジネス向けパブリック クラウド サービス「ALTUS」は、「Isolate シリーズ」「Basic シリーズ」「オブジェクト ストレージ」の 3 種類があり、利用目的に応じて最適なものを選択できる。2014 年 10 月からスタートした「Basic シリーズ」は、国内最安級を謳う低価格に加え、仮想サーバのコンピューティング リソース (仮想CPU、メモリ、ディスク) をユーザが任意に設定できることが大きな特長で、無駄のない IT インフラをよりリーズナブルなコストで利用できる画期的なサービスとして注目を集めている。

この「Basic シリーズ」のシステム基盤として、同社は Cisco UCS を採用。ラックマウント型サーバの Cisco UCS C シリーズで構築作業や運用管理の効率化と負担削減を果たし、高い安定性とスピーディな提供という顧客へのメリットにもつなげている。

技術部 インフラセクションの立山恵土氏は、Cisco UCS 採用の経緯を次のように話す。

「新たに Basic シリーズのご提供を開始して、これからサービスを成長させていくことを考えたとき、従来の 1G イーサネットの環境を使い続けるのは難しいと思っていました。フラッシュ ストレージの登場やネットワーク自体の高速化など時代が進化し続けているなかで、1G の環境では拡張性を確保できなくなっています。インフラがサービスの成長を妨げてしまうのを避けるべく、今後は 10G イーサネットの環境を基本にしたいという考えは以前からありました。

一方で、すべて 10G の環境にするのはコスト パフォーマンスの面で少々微妙なところもあったわけです。当社としては、より良いサービスをなるべく低価格でお客様にご提供したいと考えていますので、どうすればバランスを保てるのだろうと悩んでいました。そこで注目したのが、Cisco UCS のオプションとして提供されている仮想インターフェイス カード (VIC) でした。」

もう 1 つ採用の大きなポイントとなったのは、同社が仮想化基盤として利用しているシトリックス社製品と Cisco UCS の対応状況 (サポート体制) だったと立山氏は続ける。

「Cisco UCS と VIC は、もれなくシトリックス社の認証を取得しています。ALTUS では仮想化基盤に Citrix ® XenServer ® を使っており、運用フェーズにおけるベンダーのサポートは非常に重要です。動かすことができる、という曖昧なレベルではなく、検証を含めて明確に対応を謳っているので、当社としてもベンダーである両社にしっかりサポートいただけるという安心感があります。これは、サービスを利用されるお客様に対して信頼性を担保するうえでも重要なことだと捉えています。」

プロセス
ラック構築工数の大幅削減、設定作業の自動化により
迅速なサービス展開を支える基盤を短期間で整備

導入にあたり、シスコから実機を借り受けて検証を実施したほか、構築や運用を担うスタッフを交えたプライベート セミナーも開催したとのこと。シスコの対応は非常に積極的だったと立山氏は評価している。

「一部の人間だけがわかっているのではなく、運用フェーズでは他のスタッフにも作業に携わってもらい、人材の幅を広げていくことが大切です。セミナーはシスコにお願いして何回か開催していただきました。検証用機材の貸し出しも迅速でしたね。おかげで当社のスタッフも Cisco UCS の運用について勘所を早くに掴むことができました。」

ラックへのサーバ設置から始まる一連の構築作業では、1 本のラックあたりで、これまで数人がかかりきりで数日かかっていたところを Cisco UCS では 1 日足らずで完了できることがわかり、多くのスタッフが Cisco UCS ならではのメリットを感じていたという。立山氏も最初のラックは自分で作業を行い、構築スピードの違いを実感したとのこと。

「スタッフが他の業務を行いながら構築作業をしても数日程度で完了していて、従来のサーバと比較して圧倒的に作業が早いですね。Cisco UCS の 10G 対応により、接続するケーブルが少なくてすむのも理由でしょう。ケーブルのつなぎこみは地味ですが、実はとても時間を要する作業なので、ここが改善されるのは全体の効率に大きく影響します。」

また同社では、Cisco UCS C シリーズが標準で備える管理画面 (Cisco Integrated Management Controller、CIMC) の XML-API を活用し、作業を自動化できるように工夫したことで、BIOS やネットワーク インターフェイス カード(NIC)などの設定も大幅に効率化している。技術部 SH技術セクション パブリッククラウドグループの松井信弥氏は、Cisco UCS の構築作業は非常に楽だと話す。

「実際に行ってみるとわかるのですが、BIOS などの設定作業も意外と時間がかかるもので、メーカーや機種が混在しているとハードウェアや管理画面の構成も異なるので効率化が難しいのです。Cisco UCS C シリーズの管理画面である CIMC は、各機能を外部から利用できる API が用意されているので、それを活かして XML で一連の設定項目と処理を記述して、コマンド 1 つで複数のサーバに対して同じ作業を実行できるようにしました。

サーバごとに管理画面にアクセスして作業を行う場合、数台程度ならともかく、数十台以上の規模になってくると作業時間や工数は大幅に増えていきます。これが Cisco UCS では、電源を入れて、CIMCに IP アドレスを付与してしまえばあらかじめ用意しておいた設定用の XML を CIMC にプッシュするだけでよく、サーバが 50 台あってもどんどん作業を進められます。こうした設定作業の自動化や構築の短期間化は、サービスの価格にも影響している面がありますね。」

効果〜今後
高度化するニーズに応えられる安定した環境を実現
集中管理や監視ツールとの連携を今後検討

Basic シリーズのスタートから現在まで非常に安定した稼働を保っており、トラブルなどもないとのこと。運用管理のしやすさはもとより、信頼性の高さについても立山氏、松井氏は共に Cisco UCS を高く評価している。クラウド サービスに求められる要件は次第に上がってきていると松井氏は話し、今回の Cisco UCS 導入によって利用者が安心して使えるサービスの基盤を整備できたと捉えている。

「仮想環境で複数のサーバを用意して業務アプリケーションを動かすのが当たり前になり、パブリック クラウドという環境でありながら、プライベート クラウドと同様の要求が出てくることも珍しくなくなりつつありますね。パフォーマンスが少し低下するとすぐお問い合わせが来るなど、クラウドというものが一般化したことで、インフラやサービスに求められる要件も変わってきていると感じます。

システム概要

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明確にロケーションを分けて冗長性を持たせたいというニーズも増えています。

ストレージのフラッシュ化などテクノロジーも進化して、10G ネットワークが不可欠な状況になっていますので、今回の Cisco UCS の導入はこれからのサービス基盤として大きな意味を持つでしょう。ダウンすることのない安定した環境をお使いいただけるということは、ユーザの皆様にも大きなメリットと思います。」

Cisco UCS C シリーズ本体のみの導入でも、作業効率や信頼性などさまざまな面で効果が得られるとわかったことで、次は集中管理や監視ツールとの連携など、さらに効果が期待できる取り組みを検討していくことになるだろうと立山氏は話す。今後のサービス展開やシスコへの要望を交え、次のように話してくれた。

「今回は集中管理を実現できる Cisco UCS マネージャの採用を見送りましたが、ALTUS として今後サービスを提供する拠点 (国や地域) を増やしていきたいという話は出ており、そうなると集中管理や自動化、障害などを事前に予測して対処を促せる監視ツールの導入といったことも検討の必要が出てくるでしょう。サービスは成長して広がっていくものですから、人的リソースを無駄にせず、注力すべき業務に時間を使えるようにするためにも一連の作業効率を効率化していくことは重要だと考えています。

シスコはこれまで直接エンドユーザ企業にアプローチすることが少ない印象だったのですが、今回はとても積極的に対応いただき、有用な情報もたくさん提供してもらうことができました。こうしたコミュニケーションは、今後のサービス展開を考える機会を増やすことにもつながります。これからもぜひアプローチを続けていただけると嬉しいですね。」

国内最安級。500 円からはじめる本格クラウド GMOクラウド ALTUS

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Intel、インテル、Intel ロゴ、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。

インテル® Xeon ® プロセッサー

インテル® Xeon®プロセッサー搭載
業界最高水準のパフォーマンスを実現
Cisco UCS

導入ソリューション、サービス

  • Cisco Unified Computing System(Cisco UCS C220 M3) 
  • Cisco UCS 仮想インターフェイス カード(VIC)1225
  • Cisco Nexus 5500シリーズ
  • Cisco Nexus 2000シリーズ

導入前の課題、検討事案

  • 従来の 1GbE 環境では拡張性を確保できず、サービスの成長を妨げてしまうと考えていた。
  • 導入する各製品が、サービス基盤となるハイパーバイザの正式な検証済みリストに記載されていることが重要だった。

導入効果

  • Cisco UCS の採用により、高品質な10G ネットワーク環境を基本とするサービス基盤を構築できた。
  • Cisco UCS 仮想インターフェイス カード (VIC) で、サービス品質を低下させることなくサーバ 1 台あたり 2 本の 10G インターフェイスを統合した。
  • サーバ側の 10G 化対応により接続するケーブル本数が減り、サービス構築にかかる工数が大幅に削減された。
  • Cisco Integrated Management Controller  (CIMC) の XML-API を活用して各種設定の一元化、自動化を行い、迅速、確実な展開を実現した。
  • Cisco UCS シリーズと VIC はシトリックス社の XenServer に関する正式な認証を漏れなく取得しており、安心して利用できる。
GMOクラウド株式会社技術部インフラセクション立山 恵土様

GMOクラウド株式会社
技術部
インフラセクション
立山 恵土様

GMOクラウド株式会社技術部SH技術セクションパブリッククラウドグループ松井 信弥様

GMOクラウド株式会社
技術部
SH技術セクション
パブリッククラウドグループ
松井 信弥様

GMOクラウド株式会社

GMOクラウド株式会社

本社所在地
東京都渋谷区桜丘町 26-1 セルリアンタワー
設立
1993 年(平成 5 年) 12 月
資本金
9 億 1,690 万円(平成 25 年 12 月 31 日現在)
従業員数
社員 496 名(平成 25 年 12 月 31 日現在、連結子会社含む)
URL
https://www.gmocloud.com/

1996 年にホスティング サービス事業を開始。2003 年からはホスティング サービス事業と相性の良いセキュリティ サービス事業(電子認証事業)へ参入し業容を拡大する。2011 年からクラウド サービスに本格的に参入し、直販および 6,000 社を超える代理店を通じて、13 万社を超える企業に多様な IT インフラを提供している。