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ユーザー事例

CTC
自ら導入・検証した
大規模IP Telephonyネットワーク


[目次]
[自社が事例となりIP Telephonyの性能を検証]
[IP Telephony導入によるメリット ]
[運用ノウハウを蓄積し顧客をサポート]

 伊藤忠テクノサイエンス株式会社(以下CTC)はコンサルティングからシステム開発、導入後の運用・管理やサポート、アウトソーシングに至るまでのサービスを一貫して提供する、いわばIT産業の基盤を支える企業である。シスコのネットワーク製品の販売も手がけ、現在はゴールドパートナーとしての地位を確立している。
 そのCTCが2001年の10月、大阪支店の移転にともない支店内のネットワークを一新。電話機に関してもPBXを廃止してCisco IP Phoneの一括導入を行った。CTCが今回、大阪支店で行ったCisco IP Phoneの導入事例を紹介する。


IT産業の基盤を支えるCTC
自社が事例となりIP Telephonyの性能を検証
 通常、ネットワーク機器選定の際はさまざまな検証を経て、機能や性能、コストパフォーマンスを考慮し、システムやユニットが決定される。しかし、今回の導入の経緯は、通常のケースと少し事情が違っている。まずシスコのIP Telephonyを導入するという決定があり、その後、導入計画を練るという流れであった。
 
IP Telephony導入の決定を下したのは、CTCの後藤攻社長と当時会長であった佐武廣夫氏である。決定には明確な理由があった。日本国内におけるIP Telephonyの導入実例はまだ少ない。そこで、シスコのゴールドパートナーであるCTCが今後の営業活動を視野に入れ、IP Telephonyの検証までを含んだ導入実例になろうということであった。また、実際にIP Telephonyを使うことにより、顧客に対してユーザーの視点からも製品を語ることができる。導入決定には、そうした環境を整えるという意味合いが強かった。
 そのため、導入にあたったCTC情報システム企画部は、ユーザーにシステム提案を行うネットワークソリューション推進部と技術的な面を含め、綿密な打ち合わせを行った。今回の大阪支店のネットワーク構築を手がけた情報システム企画部のWebグループ・グループリーダーの森新吾氏は、導入までの経緯を次のように語っている。
「2001年10月に大阪支店が移転するという話があった当初は、電話機の入れ替えまでは考えていませんでした。トップからシスコのIP Telephonyを導入するという話があがってから、IP Telephony技術のキャッチアップを始めました。まずCTCのネットワークソリューション推進部から技術に関する説明を受け、その後シスコから製品に関する詳しい説明を受けました。次に、検証用の機材を持っていなかったため、早急に小規模ながら検証環境を整えました。そこで、IP Telephonyの性能の検証を7、8月の2ヵ月間をかけて行ったのです」
 2ヵ月間の検証の結果、PBXで構築していた電話システムと同様のグレードのシステムがIP Telephonyでも構築できることが確認された。
「また、大阪支店に導入するCisco IP Phoneは500台で、それだけの人数がIP Phoneを使用したときに音質をキープできるかという不安がありました。しかし、負荷をかけながらの検証でも問題なく、導入後もスムーズに稼動しています」

情報処理センター所長堂田周治郎氏
       
情報システム企画部 
Webグループ
グループリーダー
森新吾氏

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IP Telephony導入によるメリット
 PBXからIP Telephonyに切り替えるメリットの1つは、専用の電話線を必要とせず、ネットワークの回線のみで統合できることである。それにより、コストの削減を図ることができる。CTCとしても、大阪支店の移転にともないネットワークを新たに構築しなくてはならなかったため、コストを考慮したシステムとしてIP Telephonyの導入を行った。
 また、自社が扱う商品を自らがユーザーとなって検証することで、商品に対する理解が深まるだけでなく、顧客に対する説得力も重みを増す。このように、営業面でのメリットも享受できたという。
 CTCがIP Telephonyを導入してから約4ヵ月たった今、Cisco IP Phoneの使用状況を含めて、情報システム企画部長の安藤聡氏はこう語る。
「CTCグループでは2001年だけでもオフィスのフロアの移動や新設を行っています。これまでのPBXでは、移動するたびに電話の設定を変えたり、ネットワークの繋ぎ換えをしたりしなければいけませんでした。オフィスを新設すれば機材を新たに買い足さなければいけませんし、電話の配線を行った後には、ネットワークの配線も追加しなければなりません。しかし、IP Telephonyはネットワーク回線のみですから、工事のコストも軽減できます。配線だけを考えるとネットワークも電話もさほど変わらないので、今まで2本必要だった配線が1本になるというのは大きな変化といえますね。そういった点で、運用面でもメリットは大きいと考えています」

情報処理センター所長堂田周治郎氏
       
情報システム企画部長
安藤聡氏

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運用ノウハウを蓄積し顧客をサポート
 CTCのこのシステムは通常のイントラネット上にCisco IP Phoneを配置するという一般的なネットワークシステムとなっている。ただし、IP Telephonyを導入するにあたり、より堅牢なシステムであることが求められた。特に電話のインフラであるため止まることは許されない。ネットワーク機器は2重化され、片方がダウンしてももう一方が処理を引き継ぎ、電話のインフラとしては使いつづけることができるようになっている。このシステム構成は、今後IP化を推し進めていく企業にとってスタンダードな例として考えられるものであろう。社内WANとしてのネットワークは専用線を使って各支店間を結び、外線電話は支店に設置されたボイスゲートウェイを通じて公衆回線から引き込まれている。電話の制御はコールマネージャーで行う。各セクションのスイッチングHUBはシスコのCatalyst6509を使用している。

CTCが構築した大規模なIP Telephonyのネットワーク
左からCisco IP Phone 7910、Cisco IP Phone 7940、Cisco IP Phone 7960

 このシステムは近い将来、CTCの各支店へと広がっていく計画だと安藤氏は語る。
「大阪支店のシステムはかなり高いレベルの安全性を保持していると自負しています。今後、稼働状況を見て、ここまで安全性を高くしておく必要はないという判断が出れば、システムそのものを簡略化していく可能性はありますが、現在はシステム全体を含めて検証中ともいえますね」
 大阪支店でCisco IP Phoneのシステムを実際に使っている社員からは、PCを使ったソフトフォンの導入やモバイル機器への対応を望む声もあがっているという。今後、現場の声を取り入れながら運用を行っていく方針だ。
 大規模なIP Telephonyのネットワークを自社内で構築したことにより、今後のCTCグループがネットワークソリューションを提供していくにあたってもいい影響が出てきたとネットワークソリューション推進部の家村和佳氏は語っている。
「導入を検討中のお客さまにシステムを提案する際、実際にCTCで導入しているという話ができるため、興味を持って聞いていただけます。運用ノウハウも日々蓄積されていきますから、ノウハウも含めてお客さまのシステム構築にお役立ていただけると思います。」
 シスコとCTCはゴールドパートナーという強い信頼関係を構築してきた。それは、今回のIP Telephony導入によりさらに確固たるものになっていくことだろう。

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会社概要
伊藤忠テクノサイエンス株式会社

略称CTC。1972年4月1日創立。最先端のコンピュータ、ネットワーク、アプリケーションによるコンサルテーションからシステムの開発、運用・管理、保守、教育、アウトソーシングにいたるまでのトータル・ソリューションの提供を行う。
http://www.ctc-g.co.jp

return to top 更新日:2002年3月15日
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