シスコ ソリューション導入事例
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
ビッグデータ分析も視野に入れた次世代情報基盤を
データ仮想化ソリューションで構築 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院

千葉県鴨川市にある医療法人鉄蕉会 亀田総合病院は、亀田クリニック、亀田リハビリテーション病院と共に亀田メディカルセンターを構成する施設です。高度専門医療から在宅医療まで網羅的に取り組んでおり、高齢化が進む地域の医療拠点として、また産業の活性化と地域価値向上を支える上でも重要な存在となっています。992 床の規模で ※1、1 日あたりの外来患者は約 3,000 人を数えます。


いろいろなデータをつなげて、仮想化して、活用を促進することには大きな意味があります。安定性、技術力、サポート対応を考慮して、シスコのデータ仮想化ソリューションを採用しました。
─医療法人鉄蕉会 CIO (最高情報責任者) 中後 淳 氏

亀田総合病院は ICT の先駆的な活用により医療サービスの充実を進めてきたことで知られ、独自開発の電子カルテ システム (1995 年から運用) やベッドサイド情報端末 (2005 年から運用)、鴨川地区の Wi-Fi 環境再構築 (2016 年から運用)、業務の安全性を高めるための IoT 基本方針策定など、数々の先進的な取り組みを実施してきました。現在はグループ全体で運用する新たな診療支援システムの構築と、地域住民の医療や介護、健康に関する情報集約と活用を支える基盤整備を行う 「AoLani」 ※3 プロジェクトを推進しています。


課題

医療サービスのさらなる品質向上や業務の効率化を実現するために、診療や経営データをはじめとする院内のデータ分析、活用を促進するための環境整備が求められていました。しかし、院内のデータはさまざまな部署に分散されたデータベース システムに別々の形式で保存されています。このため必要とされるデータの速やかな取得が困難であると同時に、そのデータが正しいと判断するための根拠が不明瞭なケースが数多く生じていました。今後ビッグデータ解析なども必要とされる中で、データを一元的に管理し、院内のあらゆる部署から利用する ICT 基盤の整備はとても重要であり、その解決策として着目したのがデータ仮想化でした。


医療法人鉄蕉会 CIO の中後淳氏は次のように話します。


「どこにどのようなデータがあるか定かでなく、それぞれの部署が経験や勘でデータを集めて分析や資料作成を行っているので、非常に効率が悪い環境でした。Wi-Fi 環境の整備でシスコとお付き合いがあり、データ仮想化の活用を提案いただいたことが今回のきっかけになりました。


データウェア ハウス (DWH) や統計など各分野のプロフェッショナルを集めたデータ サイエンス チームを院内で発足できたことも、プロジェクトを一気に進められるようになった大きな理由です。電子カルテの開発でもそうだったのですが、とにかく現場に投入して使いながら改良していくことを基本方針としていまして、やるからには 20 年先取りするという精神で取り組んでいます。」


医療法人鉄蕉会 情報戦略室の太田良二氏は、シスコ ソリューション採用の理由を次のように話します。


「ソフトウェアの品質が優れていること、豊富なベスト プラクティスを持っていることを評価しました。他の企業の事例も含めて検討し、私たちの要求に最も合致したのはシスコだったのです。また、ビジネス ディレクトリというツールの存在は大きな決め手になりました。実際にデータを利用するユーザにとって、データの型や定義、内容を一覧で見られるこのツールはとても重要で、シスコ ソリューションの良さを表すものだと思っています。」


シスコ データ仮想化ソリューションで
どのようなリクエストが来ても対応できる
共通データ基盤を実現します。


ソリューション

データ仮想化であらゆるデータへのアクセスを最適化
シスコ データ仮想化ソリューションは、Cisco Information Server (CIS) を中心に構成されるソフトウェア ソリューションです。オンプレミス、クラウドを問わずネットワーク上のあらゆる場所に存在するさまざまな形式のデータをあたかも 1 ヵ所にあるかのように扱うことができます。亀田総合病院では次世代ビッグデータ分析基盤の実現に向け、テスト運用を続けています。これにより必要なデータ取得に要する時間を大幅に短縮できると太田氏は話します。


「分析やレポートのためのツールは揃っているのですが、正しいデータの所在の確認と取得に時間がかかっていて、シンプルなレポート作成でも数週間かかっているような状況でした。今後はデータの取得は数分でできるようになるので、ほぼリアルタイムのデータを活用したレポート作成が可能になるでしょう。どのようなリクエストが来ても対応できる基盤を作り、鉄蕉会で持っているすべてのデータをつなげたいと考えています。」


医療法人鉄蕉会 情報戦略室 室長の杉田登子氏は、データを活用する立場で次のように話します。


「たとえば入院時間のように、同じ言葉で表していても部署によって解釈や入力されるデータの内容が異なるケースは多いのです。そこでどれが正しいデータなのか? という話になるのですが、データの利用者や対象、分析の方針などが明確に決まれば、あとは必要なデータを速やかに取得して集計すればよいわけです。あらゆるデータをシステム側で保持することは実はすごく重要で、その利用をスムーズにするためにシスコ ソリューションは有用だと思います。」


今後は正しいデータの解釈を定めていくことも重要だと、医療法人鉄蕉会 情報戦略室の番場陽平氏は話します。


「データ仮想化の基盤はできたので、次は項目ごとに何をもって正しいデータとするのか、データのガバナンスをきちんと整えていくことも大事になってくるでしょう。」


グローバル レベルの高水準なサポートを提供
亀田総合病院は、シスコ データ仮想化ソリューションの導入でシスコ アドバンスド サービスも利用しています。太田氏は、シスコのサービス体制、技術力の高さや対応スピードを高く評価しています。


「営業担当と技術担当の連携がとてもスムーズで安心感がありました。DWH の専門的なことを質問しても毎回速やかに回答いただき、時には本社のエンジニアとも連携するなど、グローバル レベルの高水準なサービス体制を実感できました。」


鉄蕉会次世代ビッグデータ分析基盤の構成イメージ
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


結果〜今後

今後の活用例としては、入院患者のベッド コントロール支援や医師の論文作成のためのデータ検索などを想定しています。次世代ビッグデータ分析基盤を活かした業務効率化、医療サービスのさらなる向上を目指します。


その他の詳細情報
シスコ データ仮想化ソリューションの詳細は、http://www.cisco.com/web/JP/services/enterprise-it-services/data-virtualization/index.html を参照してください。


※1 亀田総合病院 917 床
亀田クリニック 19 床
亀田リハビリテーション病院 56 床
(2016 年 7 月現在)
※2 Extract/Transform/Load
(データの抽出/変換、加工/データのロード)
※3 ハワイ語で 「青空を心地よく漂う雲」 の意味

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製品 & サービス

  • シスコ データ仮想化ソリューション
  • シスコ アドバンスド サービス

課題

  • データが各所に散在し、速やかな取得や分析などの活用促進が困難
  • データウェア ハウス (DWH)/ETL※2 などインフラ レベルでのデータ統合は困難
  • ビッグデータ分析を実現するための新たな情報システム基盤の整備

ソリューション

  • データ仮想化で散在しているデータをあたかも 1ヵ所にあるかのように運用
  • リアルタイムに近いデータ取得を可能とし、分析やレポートなどに活用

結果〜今後

  • 実運用を通して、グループ全体の共通データ基盤として活用、改善を図る
医療法人鉄蕉会CIO (最高情報責任者)中後 淳様

医療法人鉄蕉会
CIO (最高情報責任者)
中後 淳様

医療法人鉄蕉会情報戦略部 情報戦略室太田 良二様

医療法人鉄蕉会
情報戦略部 情報戦略室
太田 良二様

医療法人鉄蕉会情報戦略部 情報戦略室 室長看護管理部師長地域医療支援部地域医療連携室杉田 登子様

医療法人鉄蕉会
情報戦略部 情報戦略室 室長
看護管理部師長
地域医療支援部地域医療連携室
杉田 登子様

医療法人鉄蕉会情報戦略部 情報戦略室番場 陽平様

医療法人鉄蕉会
情報戦略部 情報戦略室
番場 陽平様

医療法人鉄蕉会 亀田総合病院

医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
所在地: 千葉県鴨川市東町 929 番地
設立: 1948 年 1 月
病床数: 917 床
診療科目: 34 科目
職員数: 医師・歯科医師 504 人
看護部門 1,219 人
コメディカル部門 869 人
事務部門 584 人
技術部門 100 人
合計 3,276 人(2014 年 5 月 1 日現在)
URL: http://www.kameda.com/

亀田総合病院は、亀田メディカルセンターの中核として機能する施設です。370 年の歴史を持ち、千葉県南部の基幹病院として、優れた人材、高精度機器を導入・駆使し、急性期医療を担っており、集中治療部門 (ICU、CCU、ECU、 NCU、NICU) を整備し急性期高度医療の提供に力を注いでいます。
また、診療部門も含めた医療サービス全般にわたる ISO9001 の認定を受け、さらに、国際的な医療機能評価である Joint Commission International (JCI) から日本初の認証を取得するなど、医療の質の向上に全力で取り組んでいます。
1995 年より世界に先駆けて電子カルテシステムの本格運用を開始した実績を持ち、中でも医療における徹底した情報活用を推進する国内でも希有の存在として知られています。