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Cisco ONE Software のライセンス ポータビリティに関してよく寄せられる質問(FAQ)



Cisco ONE Software のライセンス ポータビリティに関してよく寄せられる質問(FAQ)



Cisco® ONE Software では、ライセンス ポータビリティという重要な機能が導入されています。このドキュメントに示すように、ライセンス ポータビリティによって、1 つのハードウェア プラットフォームから別のプラットフォームに対して、ライセンス権限の再割り当てを行うことができます。ハードウェアを更新する場合でも、新しいハードウェア用にソフトウェア ライセンスを再購入する必要がないため、これは非常に有益な機能です。

このドキュメントでは、ライセンス ポータビリティの詳細な仕組みを説明します。

ライセンス ポータビリティ


Q.

ライセンス ポータビリティとは何ですか。

A.

ライセンス ポータビリティは、Cisco ONE Software の重要な利点の 1 つです。従来ソフトウェア アプリケーション ライセンスは、特定のデバイスにノードロックされていました。ライセンス ポータビリティがあれば、別のデバイスに移動する必要がある場合に、ソフトウェア ライセンスをその新しいデバイスに移行することができます。それにより、シスコ ソフトウェアに対する既存の投資を活かすことができ、ハードウェアを更新した場合でもライセンスの再購入が不要になります。使用している機能セットによっては、ライセンス ポータビリティで大幅なコスト削減が可能になります。

Q.

ライセンス ポータビリティはどのように取得できますか。

A.

まず、Cisco ONE Software ライセンス モデルを通じてライセンスを購入する必要があります。Cisco ONE Software 以外で購入されたライセンスは、ライセンス ポータビリティの対象にはなりません。

次に、購入日からの有効な Cisco Software Support Services(SWSS)契約を保持しているか、保持していない場合は、シスコの標準的なサポート復帰ポリシーを通じてサポートを復帰させる必要があります。

Q.

現在 Cisco SMARTnet™ サービスを利用していますが、Cisco SWSS 契約はありません。ライセンス ポータビリティの資格はありますか。

A.

Cisco SMARTnet Service は、ハードウェアとプラットフォーム/OS ソフトウェアのサポートを提供しています。また、代替品先行手配など、多数のビジネス クリティカルなサービスを行っています。ただし Cisco SMARTnet Service では、Cisco ONE Software のソフトウェア ライセンス ポータビリティは提供していません。

ライセンス ポータビリティを利用するには、有効な Cisco SWSS 契約が必要です。Cisco SWSS では、Cisco ONE Software 製品に対してライセンス ポータビリティ、ソフトウェアのテクニカル サポート、継続的なイノベーション、更新、アップグレードなどの利点が得られ、将来的なソフトウェアの機能強化も利用することができます。Cisco SWSS ではソフトウェア サポートが 1 つのサービスで提供されているため、ライセンスの購入、管理、更新が容易です。

Q.

以前 Cisco SWSS 契約を購入していました。これを復帰させることはできますか。

A.

ソフトウェア メンテナンス契約を復帰させるには、標準のシスコ アプリケーション ソフトウェア サポート契約復帰ポリシーが適用されます。この復帰ポリシーは、Cisco.com の Software Transfer Relicensing Policy(ソフトウェア移行再ライセンス ポリシー)[英語] ドキュメントに記載されています。Cisco ONE Software には、別個の復帰ポリシーはありません。

Q.

ライセンス ポータビリティを利用するには、現行のハードウェア メンテナンスおよびサポート契約が必要ですか。

A.

いいえ。必要なのは現行の Cisco SWSS 契約だけです。ソフトウェア メンテナンス用には Cisco SWSS を、ハードウェア デバイスと OS ソフトウェア用には Cisco SMARTnet Service または Cisco Smart Net Total Care を購入することをお勧めしますが、ライセンス ポータビリティのために Cisco SMARTnet Service または Cisco Smart Net Total Care を Cisco SWSS と組み合わせる必要はありません。

Q.

サブスクリプション契約がある場合、これらのポリシーはどのように適用されますか。サブスクリプション契約と合わせて Cisco SWSS は必要ですか。

A.

サブスクリプション契約には、Cisco ONE Software 製品とポータビリティ権に対する期間ベースの使用権ライセンスと、対象範囲が同等の Cisco SWSS(テクニカル サポートおよびアップグレード権)が含まれています。これらは単一の価格で提供されており、サブスクリプション期間が終了するまで有効です。別個の Cisco SWSS 契約は不要です。

Cisco SWSS は永久ライセンスのサポート目的でのみ、別個に販売されています。

サブスクリプション ベースのライセンスは、Cisco ONE Software の将来のリリースで提供される予定です。詳細についても、将来のリリースと合わせて提供されます。1

ライセンス ポータビリティの使用例


Q.

ライセンス ポータビリティの主要な使用例はどのようなものですか。

A.

ライセンス ポータビリティには 4 つの主要な使用例があります。

1.  ハードウェアの交換

2.  機器の更新 - 1 対 1 の切り替え

3.  機器の更新 - 1 対多または多対 1 の切り替え

4.  物理デバイスから仮想マシン、またはその逆の移行

それぞれのシナリオについては、以下の質問に合わせて詳細に説明します。

使用例 1:ハードウェア交換


Q.

ハードウェアが故障しました。デバイスには保証が適用されています/されていません。Cisco SMARTnet Service 契約があります/ありません。どうしたらよいですか。

A.

ハードウェア交換は Cisco ONE Software ライセンスのポータビリティ ポリシーの対象外であるため、ハードウェア交換のための既存の手順に従う必要があります。交換については、保証交換または Cisco SMARTnet Service の対象になっている場合があります。または、スペアのデバイスがあればそれを利用してハードウェアを交換します。

ソフトウェア ライセンスおよびソフトウェア メンテナンス契約(Cisco SWSS)を含む既存の権限を、新しいデバイスに移行する必要があります。ソフトウェア ライセンスを移行するには、Cisco Software Licensing Portal を使用します(Cisco.com へのログインが必要)。サービス契約は、Cisco Service Contract Center から更新できます(Cisco.com へのログインが必要)。

使用例 2:機器の更新 - 1 対 1 の切り替え


Q.

ハードウェアの更新が必要になりました。従来のデバイスについて 1 対 1 の切り替えを行う場合には、ソフトウェアのポータビリティについてどのポリシーが適用されますか。

A.

ポータビリティ オプションは、ライセンスを導入したハードウェア製品ファミリによって異なります。ライセンス ポータビリティは、1 つの製品ファミリ内でのみ適用されます(たとえば Cisco 2900 シリーズ Integrated Services Routers(ISR)から 2900 シリーズ ISR への移行など)。高機能のデバイスは Cisco ONE Software の機能から得られる利点が大きくなるため、上位のシリーズに分類されています。

Cisco 2901 ISR から 2911 ISR へ、または Cisco 3901 ISR から 2911 ISR へなど、1 つの製品ファミリ内で同一または下位のシリーズに Cisco ONE Software を移行する場合には、追加コストは発生しません。Cisco 2901 ISR から Cisco 3925 ISR へ移行するなど、上位のシリーズのデバイスに更新する場合は、利用できる機能が増えるため、ソフトウェア アップグレード料金がかかります。このタイプの移行を可能にするため、シスコはアップグレード SKU を発行する予定です。

Cisco ONE Software のデバイス ファミリおよびシリーズの分類については、こちら をクリックしてください。

Cisco ONE Software の価格は、特定のソフトウェア製品の特定の製品ファミリ内で一貫しています。

表 1 に、1 対 1 の機器更新シナリオでのライセンス ポータビリティ オプションをまとめています。

表1.   機器の更新:1 対 1 の切り替えの使用例

使用例 ポリシー コスト
デバイスを同じシリーズ内のデバイスに更新

例:Cisco 2901 ISR から 2911 ISR へ

Cisco SWSS 契約を所有している場合は、新しいデバイスでソフトウェアを使用できます。 無料。
デバイスを上位のシリーズ内のデバイスに更新

例:Cisco 2901 ISR から 3925 ISR へ

交換したデバイスで元のデバイスのソフトウェアを使用するには、ソフトウェア アップグレード料金を支払う必要があります。

新しいソフトウェアについては、アップグレードした Cisco SWSS 契約を購入する必要があります。以前のサポート契約のクレジットを受け取ることができます。

このコストは、現行の表示価格に基づき、お客様の交渉によるディスカウントを適用した新しいデバイスのライセンス料金から、以前のデバイスのライセンス料金を引いた金額です。

この場合は、アップグレード済みの Cisco SWSS 契約のコストも考慮する必要があります。

デバイスを下位のシリーズ内のデバイスに更新

例:Cisco 3925 ISR から 2901 ISR へ

元のデバイスに導入されていたソフトウェアを、下位のシリーズの交換したデバイスで使用できます。元のデバイス ファミリに関連付けられているライセンスのポータビリティ権限は保持されるため、後でデバイスを更新して、元のデバイス ファミリに戻すことができます。

ライセンスを下位のシリーズのデバイス ファミリに恒久的にダウングレードして、Cisco SWSS 契約を低価格で更新することも可能です。その場合ライセンス権限は、下位のシリーズのファミリに恒久的に設定されます。

無料。サポート契約は元のデバイス ファミリのままになります。

恒久的にダウングレードした場合は、Cisco SWSS 契約を低価格で更新できます。

デバイスを次世代デバイスに更新

例:Cisco 3925 ISR から 4000 シリーズ ISR へ

この場合ライセンスの移転は、次世代の Cisco 4000 シリーズ ISR が既存のデバイスと同じシリーズであるか、あるいは上位または下位のシリーズであるかによって異なります。シリーズに応じて、上記のポリシーが適用されます。

どの場合でも、ソフトウェア ライセンスは、以前のデバイスのサポートが終了するまでに次世代のデバイスに移行する必要があります。そうしない場合、Cisco SWSS 契約が期限切れになり、ポータビリティ基準に適合しなくなります。

コストは次世代のデバイスのシリーズによって決定されます。シリーズに応じて、上記のポリシーが適用されます。

使用例 3:機器の更新 - 1 対多または多対 1 の切り替え


Q.

2 つの 12 ポート スイッチを 1 つの 24 ポート スイッチにまとめたいと考えています。または、1 つの 24 ポート スイッチを 2 つの 12 ポート スイッチに分割したいと考えています。これらの場合、ライセンス ポータビリティは適用されますか。

A.

この場合にライセンス ポータビリティ ポリシーを決定するには、ポートの容量とデバイスの容量が重要な要素になります。容量と機能(またはシリーズ。上記を参照)が同じであれば、通常はライセンス ポータビリティが適用されます。シスコはこれを可能にするために、アップグレード SKU を発行する予定です。詳細は表 2 を参照してください。

表2.   機器の更新 - 1 対多または多対 1 の使用例

使用例 ポリシー コスト
合計容量を同じにしたまま、2 つの 24 ポート スイッチを 1 つの 48 ポート スイッチに(またはその他の 2:1 の組み合わせで)交換しようと考えています。 容量と機能が同じままであるので、ライセンス ポータビリティは適用されます。

新しいデバイスのソフトウェア コストが従来のデバイスを超える場合は、ソフトウェア アップグレード料金が必要です。

デバイスの機能に物理的な変更が行われた場合は、表 1 に示す 1:1 の更新ポリシーが適用されます。

コストは、現行の表示価格に基づき、お客様の交渉によるディスカウントを適用した新しいデバイスのライセンス料金から、以前のデバイスの組み合わせたライセンス料金を引いた金額になります。

新しい価格が従来の価格よりも低額である場合、払い戻しはありません。

合計容量を同じにしたまま、1 つの 48 ポート スイッチを 2 つの 24 ポート スイッチに(またはその他の 1:2 の組み合わせで)交換しようと考えています。 ソフトウェアのポータビリティは、デバイスの容量と機能が同じである場合に適用されます。

新しいデバイスのソフトウェア コストが従来のデバイスを超える場合は、ソフトウェア アップグレード料金が必要です。

コストは、現行の表示価格に基づき、お客様の交渉によるディスカウントを適用した新しいデバイスの組み合わせたライセンス料金から、以前のデバイスのライセンス料金を引いた金額になります。

新しい価格が従来の価格よりも低額である場合、払い戻しはありません。

3 つ以上のデバイスを合わせて 1 つのデバイスにまとめる、またはその逆のことを考えています。 これは許可されていません。現状では、上記の 2:1 および 1:2 のフレームワークのみサポートされています。 該当なし

使用例 4:物理デバイスから仮想マシン、またはその逆の移行


Q.

一部のシスコ ソフトウェアを仮想マシンで実行したいと考えています。仮想マシンにライセンスを移行することはできますか。

A.

できますが、仮想マシン(VM)でソフトウェアを使用する場合はアップグレード料金が必要です。この料金は、デバイスの基本プラットフォームに含まれているオペレーティング システムなどのソフトウェアが、元の Cisco ONE Software 製品に含まれておらず、VM に含まれているために発生するものです。

アップグレード価格は、Cisco ONE Software 製品のライセンス コストとして計算されます。これは VM の価格から、物理デバイス上の Cisco ONE Software 製品のライセンス コストを引いた金額になります。この料金はお客様の交渉によるディスカウントに従い、現行の表示価格で計算されます。仮想デバイスのライセンスは、Cisco ONE Software の将来のリリースで提供される予定です。詳細とアップグレード SKU については、その時点で提供されます。

Q.

どの使用例でも、ソフトウェア ライセンスを仮想マシンに移行することができますか。

A.

必ずしもできません。Cisco ONE Software には、仮想マシンでは実行できないソフトウェアも含まれています。仮想マシンで実行できる場合は、上記のソフトウェア ライセンス ポリシーが適用されます。

Q.

仮想マシン用に Cisco ONE Software を購入しましたが、物理デバイスで実行したいと考えています。仮想マシンから物理デバイスにライセンスを移行することはできますか。

A.

移行できますが、オペレーティング システムなどの基本ソフトウェア プラットフォームを導入した物理デバイスを購入する必要があります。それによって、VM に含まれていた Cisco ONE Software 製品を、新しいデバイスで追加料金なく使用できるようになります。

元の VM に関連付けられていたライセンス ポータビリティ権限も保持されるため、その後物理デバイスを更新して、追加料金なしで VM に戻すことも可能です。

ライセンス ポータビリティの運用


Q.

ライセンスは新しいデバイスにどのように移行できますか。

A.

まず、ライセンスは現行モデルと同じ方法で物理デバイスに導入されます。シスコは、新しいデバイスのアクティベーション キーと正しいソフトウェア イメージを提供します。シスコはカスタマー エクスペリエンスを向上させるためのツールを開発しています。それにより、ソフトウェア製品、ライセンス管理、機能の導入が容易になります。

Q.

所有する製品内のライセンスの 1 つを、別のデバイスに移行させることを考えています。可能ですか。

A.

この場合のポータビリティ権限は、たとえば Foundation for Data Center Networking のような製品レベルの権限です。これらの製品をバンドル解除して、コンポーネント単位で別のデバイスに移行させることはできません。ただし、元のデバイスでライセンスをすべて非アクティブ化して、新しいデバイスに移行させることは可能です。

Q.

Cisco ONE Software に含まれているソフトウェア機能はすべて、別のデバイス、仮想マシン、複数世代のハードウェアなどに移行できますか。

A.

ソフトウェア機能に対する権限は移行可能ですが、Cisco ONE Software 製品内のすべてのソフトウェアを、すべてのデバイスで実行できるわけではありません。シスコでは、各デバイスでどの機能を有効にできるかを表形式で示しています。お客様は購入したソフトウェア内の機能に対する権限を持っていますが、運用するデバイスで、該当する機能が実際にサポートされていることを確認する必要があります。

Q.

自社がソフトウェア ライセンス ポリシーに準拠しているかどうかは、どのように確認できますか。

A.

購入したライセンスに準拠しているかどうかを確認する義務がお客様にはあります。これは一般的に、ハードウェアの更新時に問題になります。ライセンスへの準拠を確認するために、シスコは第三者機関を通じて、お客様の環境を監査する権利を留保しています。

シスコは、お客様がソフトウェア ライセンス権限を追跡して準拠の状態を確認できる、ソフトウェア ライセンス ポータルを開発中です。これらの機能は、今後のリリースで利用可能になる予定です。

Q.

デバイスのオペレーティング システム、コントローラ、API など、基本ソフトウェア プラットフォームに含まれているソフトウェアは、これらのポータビリティ ポリシーにも含まれていますか。

A.

基本プラットフォーム ソフトウェアのコストはデバイスの購入価格に含まれているため、Cisco ONE Software の一部として購入されることはありません。デバイスによってハードウェアが異なるのと同様に、一般的に基本プラットフォームの機能もデバイスによって異なります。

補足情報


Q.

Cisco ONE Software の詳細はどこで調べられますか。

A.

シスコの Web サイト http://www.cisco.com/web/JP/product/software/one-software/index.html をご覧ください。 またはシスコ認定代理店にお問い合わせください。

1 これについては、シスコがその裁量で変更することがあり、シスコはこの文書に記載された製品、サービス、または機能の提供の遅れまたは中止について一切の責任を負いません。