データ シートCisco Wireless Control System(WCS)製品概要Cisco Wireless Control System(WCS)Cisco® Wireless Control System(WCS)は、WLAN を計画、設定、および管理するためのプラットフォームです。中央ロケーションからエンタープライズ無線ネットワークを設計、制御、およびモニタするための強力な基盤を提供するとともに、運用の簡素化と総所有コストの削減を実現します。Cisco WCS は Cisco Unified Wireless Network のコンポーネントです。 Cisco WCS があれば、この 1 台で、RF 予測、ポリシー プロビジョニング、ネットワークの最適化、トラブルシューティング、ユーザ追跡、セキュリティ モニタリング、および WLAN システム管理のすべてが可能になります。強力なグラフィカル インターフェイスがあるので、コスト効率よく簡単に WLAN を展開し、操作することができます。また、Cisco WCS が提供する高度な傾向調査および分析レポート機能は、実稼働ネットワークの運用に不可欠です。 Cisco WCS は、データベースが組み込まれたサーバ プラットフォームで稼働します。数百の Cisco Wireless LAN Controller を管理するために必要なスケーラビリティを提供し、結果として数千の Cisco Aironet Lightweight アクセス ポイントを管理できます。Cisco Wireless LAN Controller は、Cisco WCS と同じ LAN 上、別のルーテッド サブネット上、またはワイドエリア接続を介した場所に配置できます。4400 や 2000 シリーズといったエンタープライズ クラスの独立型 Wireless LAN Controller から、Cisco Catalyst 6500 シリーズ Wireless Services Module(WiSM)、Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller、およびサービス統合型ルータ用 Cisco Wireless LAN Controller モジュール にいたるまで、Cisco Wireless LAN Controller のすべてのモデルを Cisco WCS で管理できます。したがって、Cisco WCS は、大規模な企業環境と屋外展開に最適な WLAN 管理プラットフォームです(図 2)。 Cisco WCS は、無線ネットワーク全体に次の機能を提供します。
図 3 計画ツール ネットワークの監視とトラブルシューティングCisco WCS には、無線ネットワークのレイアウトを視覚化し、稼働中の WLAN パフォーマンスを監視するツールがあります。これらのツールの 1 つが、読み込んだフロアマップに重ねて RF カバレッジを表示する詳細なヒート マップです。また Cisco WCS は、チャネル割り当てやアクセス ポイントへの供給電力の調整など、Cisco Wireless LAN Controller が提供するリアルタイムの RF 管理機能へのポータルを提供します。さらに Cisco WCS には、カバレッジ ホール、アラーム、使用状況に関する主な統計情報を視覚化して提供する機能もあり、これらの情報は WLAN の監視およびトラブルシューティングに役立ちます(図 4)。
図 4 視覚化された RF カバレッジ セキュア ゲスト アクセスCisco WCS は、企業の無線ネットワークを保護しながら、顧客、ベンダー、およびパートナーに制限付きの WLAN アクセスを提供する、カスタマイズ可能なセキュア ゲスト アクセスをサポートしています。ゲストがコントローラ ベースのゲスト ネットワークにログインする場合、従来はデフォルトの Web 認証ページが表示されていましたが、シスコのゲスト アクセス機能を使用することにより、管理者はデフォルトの認証ページに代わる HTML イメージ ファイルをコントローラへアップロードできます。管理者はカスタマイズしたページをプレビューしてからアクティブにして、デフォルトのゲスト画面またはカスタマイズ可能なログイン画面のどちらを表示するかを選択できます。 さらに、Cisco WCS を使用すると、Wireless LAN Controller の Guest Access Lobby Ambassador 機能を有効にすることもできます。この機能を使用すれば、ローカル ユーザ名とパスワードの作成、およびゲスト ユーザに対するローカル認証または RADIUS ベースの認証が可能です(図 5)。また、ローカル アカウントおよびリモート アカウントを作成して、一定の時間だけアクセスを許可することができます。パスワードは自動的に生成することも、手動で定義することもできます。ローカル データベースには最大 2048 のエントリが保存され、これらのエントリは、設定された時間が経過すると有効期限切れになります。 屋内ロケーション トラッキングシスコでは、Wi-Fi 対応のノート型パソコン、携帯電話、802.11 トランシーバを装備したモバイル装置などの無線デバイスを効果的に追跡するためのさまざまな機能をオプションとして提供しています。Cisco WCS の基本バージョンでは、無線デバイスがどのアクセス ポイントにアソシエートされているかを確定できます。この機能によって IT 管理者は無線デバイスがどこにあるかをおおまかに把握できます。さらに正確な位置を把握する必要がある環境では、Cisco WCS のロケーション機能をオプションで追加することができます。この機能は、シスコの特許出願中の「RF 特性収集」テクノロジーを使用します。このテクノロジーは、リアルタイムでのクライアント RSSI 情報を、既知の建物の RF 特性と比較することで、無線デバイスの位置を数メートルの範囲まで正確に追跡できる WLAN インフラストラクチャを構築します(図 6)。さらに、ロケーション機能対応 Cisco WCS を Cisco Wireless Location Appliance と組み合わせれば、同時に何千台の無線クライアントをリアルタイムでトラッキングすることができます。 このような高度なロケーション トラッキング機能により、Cisco Unified Wireless Network は、資産の追跡、在庫管理、音声での Enhanced 911(E911)サービスなど、ワイヤレス モビリティを活用するビジネス アプリケーションを実行可能な理想的なプラットフォームになります。シスコは、WLAN インフラストラクチャ自体に屋内ロケーション トラッキング機能を組み込むことにより、WLAN 展開の複雑性の軽減と総所有コストの最小化を実現しました。
図 6 無線クライアントの正確なロケーション表示 無線保護Cisco WCS は、シスコの無線インフラストラクチャにおけるセキュリティ ポリシーの管理および実行をサポートするツールを提供します。たとえば、次のツールがあります。
図 7 無線環境におけるセキュリティ脅威のサマリー
図 8 ポリシー エンジン
WLAN システムの管理Cisco WCS を使用すると、有線システムの管理と同じように簡単かつ効率的に、WLAN の設定、モニタリング、および管理を実行できます。主要な機能には次のようなものがあります。
柔軟でセキュアなアクセスCisco WCS は SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)バージョン 3 を使用して、最高レベルのネットワーク管理機能とセキュリティを提供します。このプロトコルは、Cisco WCS サーバと各 Wireless LAN Controller の間の通信に使用されます。SNMP バージョン 1 およびバージョン 2 もサポートされているため、その他のネットワーク管理プラットフォームから問い合わせることもできます。 シスコの管理機能には、HTTP または Secure HTTP(HTTPS)を実行する標準のブラウザから Cisco WCS にアクセスできるので、ネットワーク管理者は、いつでもどこからでも、Cisco WCS サーバを管理できます。 CiscoWorks WLSE から Cisco WCS への移行既存の CiscoWorks Wireless LAN Solution Engine(WLSE)モデル 1130-19 および 1133 は、Cisco WCS として機能するように簡単に変更することができます。お客様は既存の CiscoWorks WLSE プラットフォームを使用して、Cisco Unified Wireless Network アーキテクチャに移行できます。変換後の CiscoWorks WLSE は、RedHat Linux ES v. 4.0 を使用して Cisco WCS ソフトウェアを実行するサーバとして機能します。変換後の CiscoWorks WLSE は、新規の Cisco WCS 実装の場合と同様に動作し、LWAPP を実行する Lightweight アクセス ポイントおよび Wireless LAN Controller をサポートします。Autonomous アクセス ポイントは、変換後の CiscoWorks WLSE ではサポートされません。CiscoWorks WLSE を Cisco WCS に変換した場合、CiscoWorks WLSE として動作するように元に戻すことはできません。CiscoWorks WLSE Express(モデル 1030)および CiscoWorks WLSE(モデル 1105)は、Cisco WCS に変換することはできません。CiscoWorks WLSE から Cisco WCS への変換の詳細については、『Cisco Wireless Control System (WCS) Licensing and Ordering Guide』 を参照してください。 Cisco WCS Demonstration ライセンスあらゆる機能を装備した、ロケーション対応の新しい Cisco WCS Demonstration ライセンスをダウンロードすることにより、WLAN の計画、設定、および管理用の卓越したプラットフォームを、30 日間にわたって無料で体験できます。このライセンスは、10 台のアクセス ポイントで最長 30 日間ご利用いただけます。Demonstration ライセンスで作成したネットワーク構成および設定は保存されるので、ライセンス取得した Cisco WCS コピーへの移行が容易になります。この Demonstration ライセンスは、Cisco.com の URL http://www.cisco.com/go/license から無料でダウンロードできます。このライセンスは、シスコの Software Download Center または Product Upgrade Tool からは入手できません。Cisco WCS Demonstration ライセンスは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)のサポート対象外です。 機能と利点表 1 に、Cisco WCS の機能と利点を示します。 表 1 Cisco WCS の機能と利点
まとめCisco WCS は、企業の WLAN 展開および屋外メッシュ型ネットワークに適しています。このデバイスの導入により、無線ネットワークの展開と運用の簡素化、スムーズなパフォーマンス、セキュリティの強化、およびネットワーク可用性の最大化が実現します。Cisco WCS を使用して、キャンパス環境およびブランチ ロケーション内の Cisco Wireless LAN Controller(Cisco WiSM、Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller、および Cisco Wireless LAN Controller Module を含む)と Cisco Lightweight アクセス ポイントをすべて一元的に管理することにより、複雑さを軽減して、ネットワーク管理者が WLAN の状況を視覚的に把握して制御できるようにします。 製品仕様表 2 に、Cisco WCS の製品仕様を示します。 表 2 Cisco WCS の製品仕様
発注ガイドCisco WCS のライセンスはソフトウェアベースであり、2 つの機能オプション(Base または Location)がご利用いただけます。Base 機能は、標準の Cisco WCS 機能に対応します。Location オプションは、すべての Base 機能に加えて、1 台の Wi-Fi デバイスをオン デマンドで追跡する機能、または(Cisco Wireless Location Appliance を追加してロケーション機能を拡張することにより)最大 2500 台の Wi-Fi デバイスを同時に追跡する機能があります。 Cisco WCS には 3 つの SKU ファミリがあります。さらに Cisco WCS SKU ファミリにはそれぞれ、Lightweight アクセス ポイント数 50、100、500、1000、または 2500 に対応するライセンスがあります。お客様の状況に応じて、サポートするアクセス ポイント数および Cisco WCS オプション(Base または Location)に基づき適切な SKU を選択する必要があります。SKU ファミリ内のすべての SKU は、同等のオプションレベル同士での組み合わせ(Base と Base、または Location と Location)が可能です。異なるオプション レベル(Base と Location)を混在させることはできません。「Cisco WCS 発注決定のフロー図」(図 12)を使用して、構成上のニーズに応じた適切な SKU ファミリおよびサブ SKU を選択してください。図 13 に、Cisco WCS 発注画面の例を示します。 購入が可能な Cisco WCS ライセンスはすべて、Cisco Ordering Tool からご発注いただけます。Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア リリース 4.0 から、Cisco WCS ライセンス制が実施されています。Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア リリース 3.x 以前をご使用のお客様は、そのソフトウェア リリースを引き続き使用するか、または リリース 4.0 にアップグレードすることができます。リリース 4.0 を新規でご購入のお客様も、リリース 4.0 にアップグレードするお客様も、Product Authorization Key(PAK)を PAK Web サイトに登録して、Cisco WCS ライセンスを有効にする必要があります。PAK は郵送でお手元に届きます。PAK 登録手続きが完了して初めて、Cisco WCS が有効になります。『Cisco Wireless Control System (WCS) Licensing and Ordering Guide』 をお読みになり、適切な Cisco WCS SKU の選択方法および Cisco WCS ライセンス登録手続きの詳細についてご確認ください。 発注情報表 3 に、Cisco WCS の発注情報を示します。なお、Cisco WCS Demonstration ライセンスは、http://www.cisco.com/go/license からダウンロードできます。Cisco WCS Demonstration ライセンスは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)のサポート対象外です。 表 3 Cisco WCS の発注情報
サービスおよびサポートシスコは、お客様がそのネットワークサービスを最大限に活用するため、各種サービスプログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化しネットワークインテリジェンスの強化や事業拡張を進めていただくためにシスコのサービスを是非お役立てください。サービスについての詳細は、以下の URL を参照してください。
関連情報Cisco WCS の詳細については、以下の URL を参照してください。 Cisco Unified Wireless Network の詳細については、以下の URL を参照してください。 |
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