Cisco Policy Suite for Mobile

Cisco Policy Suite for Mobile データ シート

ダウンロード

データ シート





Cisco Policy Suite for Mobile



Cisco® Policy Suite for Mobile は、実績のあるキャリア グレードのポリシー、課金、および加入者データ管理ソリューションです。サービス プロバイダーが新しいサービスを迅速に作成して市場に導入し、ユーザ体験の向上やリソース使用率の最適化が可能になるほか、新しい収益化の機会を創出できます。


ネットワーク内のポリシー実施ポイントと連携して機能する Cisco Policy Suite for Mobile は、サービス プロバイダーの設定したビジネス ルールに基づいて、3G、4G、Long Term Evolution(LTE)アクセス ネットワーク、IP Multimedia Subsystem(IMS)サービス アーキテクチャで、加入者、アプリケーション、ネットワーク リソースの動的管理をリアルタイムで行うための標準に準拠したソリューションです。

課題


Cisco Visual Networking Index(VNI)Global Mobile Data Traffic Forecast では、モバイル データのトラフィック ボリュームが 2011 年から 2016 年までに 18 倍になると予測しています。モバイル接続デバイスの数は、2011 年の 100 億台から 2016 年には 190 億台に増加します。世界規模で見ると、平均モバイル接続によって生成される 1 ヵ月あたりのモバイル データ トラフィックは、2011 年の 92 MB/月から 2016 年には 1216 MB/月に増加する見込みです。

こうした急速に変化する環境下で競争力を発揮するためには、モバイル サービス プロバイダーにはネットワーク コストの抑制以上の効果を生み出すポリシー ソリューションが必要です。必要とされているのは、モバイル データ サービスのインテリジェンス レイヤとして機能し、加入者に対してパーソナライズおよび最適化された体験を提供するソリューションです。ポリシーは、ポリシー/課金ルール機能(PCRF)以上のものとなり、サービス イノベーションのプラットフォームとなります。

ソリューション


Cisco Policy Suite は、サービス プロバイダーがネットワークの制御と収益化を行い、パーソナライズされたサービスから収益を得ることのできる、包括的なポリシー、課金、および加入者データ管理ソリューションです。

図 1 Cisco Policy Suite ソリューションのアーキテクチャ

図 1 Cisco Policy Suite ソリューションのアーキテクチャ


Cisco Policy Suite for Mobile は、インテリジェントなコントロール プレーン ソリューションを提供します。これには、ネットワークのさまざまなポリシー制御実施機能(PCEF)へのサウスバウンド インターフェイスのほか、OSS/BSS や加入者アプリケーションへのノースバウンド インターフェイス、IP Multimedia Subsystem(IMS)、Web アプリケーションが含まれます(図 1)。Policy Suite のモジュールは、個別に有効化することも、統合されたエンドツーエンドのポリシー、課金、サービス作成ソリューションとして導入することもできます。

シスコのソリューションには、次のコア モジュールが含まれます。

  • ポリシー モジュールは PCRF を実装し、サービス プロバイダーの設定したサービスに基づいて、加入者、アプリケーション、ネットワーク リソースをリアルタイムで管理します。Policy Server は、ゲートウェイ、ディープ パケット インスペクション(DPI)デバイス、最適化サーバなどの、ネットワーク内の複数のエンフォースメント ポイントにわたり加入者セッションの制御と調整を行います。ポリシー制御アクションには、次のようなものがあります。
    • 加入者セッションの認証
    • サービスの選択とパーソナライズ
    • Quality of Service(QoS)と帯域幅管理
    • セッションやアプリケーション固有のクォータ認証およびトラッキング
    • アプリケーション ベースの管理制御
  • 課金モジュールは、リアルタイムの評価ルールを用いてオンライン課金サービス(OCS)をサポートします。Charging Server は、導入が容易なプリペイド OCS ソリューションを提供します。これには、外部インテリジェント ネットワーク(IN)システムとの統合も含まれます。クォータの種類としては、ワンタイム総量、定期補充総量、残量の繰越、および追加総量がサポートされ、デフォルト値とユーザ毎のしきい値(低バランスの通知など)を定義できます。クォータは家族、企業、マルチデバイス プランなどのグループ内で共有できます。

オプション機能モジュール


  • 加入者管理
    • 一元化された拡張性の高い加入者データ管理
    • リアルタイムの加入者ポリシー/課金制御
    • 包括的なデータ ストレージ エンジンと仮想化ブリッジによる、既存加入者データベースの統一アクセス レイヤへの連携
    • スタンドアロンまたは完全統合型の加入者プロファイル リポジトリ(SPR)
  • クォータ(総量)
    • 公正使用のための総量規制、高額請求のしきい値、ローミングの上限などの金額と使用状況の総量の保存
    • 加入者への複数の定期補充総量、グループ総量、ワンタイム総量の割り当てと、加入者自身による直接追加機能
    • 複数のデバイスにわたる家族や企業の共有ウォレットやグループ アカウントのサポート(サブアカウントごとに別のしきい値)
    • ポリシー ルールのセットアップによる加入者の使用状況とユーザ定義のしきい値のトラッキングと比較
    • 加入者への通知、ブラウザのリダイレクト、帯域幅のダウングレードの実現
  • VoLTE
    • IMS voice over LTE(VoLTE)への 3GPP Rx インターフェイスの統合
    • 音声ベアラーの加入者 QoS の認証と制御
  • 外部ポリシーおよび課金統合
    • PCRF 用 3GPP Sy インターフェイスと外部 OCS の統合
    • ポリシー カウンタとステータスの定義
    • ポリシー ルール内のポリシー カウンタ ステータスの参照
  • 外部 SPR 統合
    • 外部 SPR での加入者のクエリの実行、認証、許可、およびアカウンティング(AAA)システムまたはプロビジョニング システム
    • 外部 SPR の 3GPP Sh および Ud の統合
    • Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)、SQL およびダイアメター統合をサービス定義 GUI で設定可能

表 1 は、Cisco Policy Suite for Mobile の機能と利点を示しています。

ポリシー/課金制御へのプラットフォーム アプローチ


完全仮想化ソリューションをサポートするには、Core Platform で Cisco Policy Suite for Mobile を基盤とし、全 Policy Suite コンポーネントで共有します(図 2)。シスコのプラットフォーム アプローチの基盤となるのは、比類のないパフォーマンスを提供する高性能コア ルール エンジンです。Cisco Policy Suite for Mobile のプラグイン機能は、コンポーネント化された機能モジュールのセットです。コア ルール エンジンは、製品モジュールにバンドルされたユースケースをサポートするポリシーのブループリントを使用して、さまざまなプラグイン機能をバインドします。Policy Suite のコンポーネントと機能を結び付けるのが Policy Builder です。これにより、新しいサービスやポリシー ビジネス ルールを定義できます。

図 2 Policy コア プラットフォーム

図 2 Policy コア プラットフォーム


当社の優位性


  • キャリア グレードの信頼性

Cisco Policy Suite for Mobile 仮想アーキテクチャは、柔軟で費用対効果の高いキャリア グレードの戦略をサポートします。仮想インスタンスが複数のブレード サーバに拡張され Policy Suite クラスタ内のハードウェアとソフトウェアの冗長性を実現します。ブレード サーバに障害が発生すると、受信リクエストは他のブレード サーバの使用可能な仮想インスタンスに送信されます。そのため、ソフトウェアの障害やハードウェアの障害に対して、高可用性と耐障害性を確立できます。

  • 比類のない拡張性

Cisco Policy Suite for Mobile は、現在のネットワークに加えて、LTE や VoLTE などの次世代のネットワークをサポートし、ポリシーの秒あたりのトランザクション(TPS)をこれまでにないレベルに引き上げます。Policy Suite は、低遅延で高い TPS に対処するように構築されています。このソリューションは、ネットワークのパフォーマンス要件に合うようにサイズを設定し、システムにブレードを追加して拡張できるため、従来の PCRF モデルと比較して総所有コストを低く抑えることができます。

  • サービス作成速度

Cisco Policy Suite for Mobile は、迅速なロールアウトが可能な拡張性の高い専用ソリューションです。事前パッケージされたユースケースのテンプレートが備わっているため、市場投入までの時間を短縮できます。Policy Suite は拡張性が高いため、サービス プロバイダーが標準のポリシー定義だけでなく、非標準の専用インターフェイスやカスタマイズされたサービス ロジックを、コア プラットフォームに影響を及ぼすことなくサポートできます。

表 1 主な機能と特徴

機能 特徴
キャリア グレードのアーキテクチャ
Web ベースのサービス定義マネージャ カスタマイズ可能なポリシー構成要素を使用して新しいサービス プランを迅速に定義できるツール(帯域幅層や 1 ヵ月の公正使用上限、違反ルールなど)。
強力なコア ルール エンジン 強力なルール エンジンでさまざまな Cisco Policy Suite アプリケーションをバインドします。ポリシー ルールのフレームワークに加えて、システムの API を提供します。
高度にスケーラブルなキャリア グレードのアーキテクチャ(地理的な高可用性を含む) 大規模モバイル ネットワークに対応し、高トランザクション レートで低遅延を維持できます。また、オペレータは、ブレードを追加するだけで簡単に容量を増やすことができます。更に、キャリア グレードの地理的な高可用性をオプションで使用することで、地理的な冗長性とディザスタ リカバリが提供され、アクティブ-アクティブ モードとアクティブ-パッシブ モードでの導入が可能です。
幅広いマルチベンダーの相互運用性 多数の AAA サーバ、ブロードバンド リモート アクセス サーバ(B-RAS)、ブロードバンド ネットワーク ゲートウェイ(BNG)、モバイル パケット コア、DPI デバイス、IN、OCS、課金アプリケーション、プロビジョニング ベンダー間の実績ある相互運用性。
ポリシー サービス
セッション管理 加入者セッションと関連ベアラーの認証、管理、終端(必要に応じて)。
複数のポリシー/課金実施機能(PCEF)の管理 複数のポリシー実施ポイントにわたり、ポリシーの関連付け、制御、調整を実施(加入者セッションの Cisco Intelligent Services Gateway(ISG)や Cisco Service Control Engine(SCE)DPI など)。
QoS 制御 加入者の帯域幅の認証と制御。
時間ベースのトリガー 時間、曜日、月、年、平日、営業日、週末などをポリシー決定の入力事項として認識。
複数の総量タイプ ワンタイム総量、定期補充総量、残量の繰越、追加総量を提供。サービス プロバイダーが定期補充総量や繰越総量をどのように補充するかを決定します(日次、週次、月次、または請求サイクルに応じて)
ユーザ通知 SMS、E メール、Apple Push、ブラウザのリダイレクト、またはその他の通知の拡張機能を使用して加入者に通知します。
ロケーションの認識 ポリシー決定時の入力事項として、加入者のロケーションを使用します(加入者のロケーションに基づいて表示される異なるポータル ページやポリシー ルールなど)。
加入者データ管理
柔軟なスキーマ 柔軟なデータ スキーマにより、Wi-Fi サービス マネージャがサービス プロバイダーのデータに適合させることができます(その反対は対応しておりません)。
グループ アカウント 1 つのアカウントで複数のユーザをサポートしているほか、共有および個別に割り当てられたサービスや複数の ID およびクレデンシャルを使用できます。クォータの共有、ペアレンタル コントロール、マルチユーザ プランを実施できます。
シームレスなプロビジョニング Simple Object Access Protocol/Representative State Transfer(SOAP/REST)Web サービス API をサポートしているため、OSS/BSS アプリケーションに簡単に統合できます。オンボード 加入者管理 GUI により、1 つのインターフェイスで複数のリポジトリからのデータを表示できます。


システム要件


Cisco Policy Suite for Mobile は、Cisco Unified Computing System™(Cisco UCS®)B シリーズをはじめとしたさまざまな商用ブレード サーバ プラットフォームで認定されています。表 2 に示した仕様は、最小ハードウェア要件です。個別の導入要件については、担当のアカウント マネージャまでお問い合わせください。

表 2 システム要件

CPU 2 基の Intel® e5-2620 以上の高速プロセッサ(システムのパフォーマンス要件による)
ディスク領域 2 基の 100 GB 以上の SSD、ハードウェア RAID 1
仮想化 VMware ハードウェア互換性リスト(HCL)への記載が必要
http://www.vmware.com/resources/compatibility/search.php
ハードウェア 4 台の商用ブレード サーバ(4 台の Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバまたは同等製品)
メモリ 最小 48 GB、64 GB 以上を推奨(システムのパフォーマンス要件による)
ネットワーク インターフェイス デュアル ギガビット イーサネット ポート


シスコが選ばれる理由


シスコは、ネットワーク管理、加入者認識、アプリケーション統合、サービス収益化を実現する唯一のポリシー プラットフォームを提供し、ポリシー管理の導入で業界をリードしています。シスコでは、サービス プロバイダー市場でのイノベーションを推進しているほか、サービス プロバイダーがネットワークをより有益で多様なサービスを提供することができ、柔軟性の高い次世代の IP ネットワーク(IP NGN)へと変革できるよう、新しい製品やソリューションを継続的に開発しています。シスコは、サービス プロバイダーが売上、顧客満足度、収益性を大幅に向上できるよう、ワールド クラスのネットワーキング ソリューションを提供しています。

サービスとサポート


シスコとそのパートナーは、シスコのライフサイクル サービスの考え方に基づいて、ネットワークの事業価値と投資回収率(ROI)を高めるために役立つ幅広いエンドツーエンド サービスを提供しています。このアプローチでは、テクノロジーとネットワークの複雑さに応じて、シスコのテクノロジーを導入および運用し、ネットワーク ライフサイクル全体にわたってパフォーマンスを最適化するために必要なアクティビティの最小限のセットを決定します。

関連情報


Cisco Policy Suite for Mobile の詳細については、当社の各代理店にお問い合わせください。