ソリューション概要Cisco Secure Client Management ソリューション概要Cisco Secure Client Management:Wi-Fi デバイス管理のネットワーク サービス化 はじめに企業では、生産性の向上とプロセスの最適化を図るためにモバイル テクノロジーへの投資が加速しています。しかし、このようなモビリティの向上のなかで新しい課題に直面しています。 IDC によれば、世界全体で出荷される Wi-Fi モバイル デバイスの数は、2005 年に 1 億 4,000 万台であったのに対して、2010 年には 4 億 5,200 万台に達すると予測されています。このように爆発的な増加が見込まれる中、総所有コスト(TCO)を適正に維持するためには、リモート デバイスを集中的に管理できることが不可欠になっています。 IT 組織は、デバイスのブートストラップ プロビジョニング、アクセス管理のセキュリティ保護、およびリモート デバイスのトラブルシューティングをプロジェクト計画に組み入れることが必要になりました。 さらに、ユーザのワーク スタイルやビジネス要件は千差万別です。ロード ウォリア(外出や出張が多いために出先から IT を活用して仕事をするユーザ)、コリドー クルーザー(会議が多いために社内で IT を活用して仕事をするユーザ)、テレワーカー(自宅など勤務地以外の場所を中心に IT を活用して仕事をするユーザ)などは、情報へのアクセスという観点で固有のニーズがあり、それぞれのカテゴリで個別のネットワーク アクセス プロファイルが必要です。たとえば、ロード ウォリアは会社の有線および無線ネットワーク、自宅のネットワーク、VPN を介したホットスポットへのアクセスが必要ですが、コリドー クルーザーがネットワークに接続する必要があるのは会社の構内だけです。すべてのエンド ユーザに対して同じプロファイルを与えたり、アクセス セキュリティの最終的な構成をエンド ユーザに委ねることは、構成管理の方法として最善ではなく、セキュリティ リスクにつながる恐れもあります。 IT 組織にとって最初の段階の課題は、新しいノート PC や Wi-Fi モバイル デバイスをプロビジョニングするときに、個別のアクセス プロファイルを使用することです。ネットワーク アクセスのプロビジョニングを手動で管理すると、すぐに作業が煩雑になり、IT リソースが大量に消費される可能性があります。IT 組織が必要としているソリューションは、新しいモバイル デバイスのプロビジョニングを自動的に行い、あらゆる接続状況でネットワーク アクセスのセキュリティを保護すると同時に、一貫性があってシンプルなユーザ エクスペリエンスを提供するソリューションです。 Wi-Fi モバイル デバイスのライフサイクルの後半では、接続の問題が生じる可能性があります。ここでもまた、IT 組織は、ユーザがヘルプデスクを利用しなくても問題を効率的に解決できる、高度なトラブルシューティング能力が必要です。 最新の分析によれば、モバイル デバイスの管理を全社規模で行っている企業は、世界全体でわずか 20 パーセントしかないことが示されています。このようなギャップを目にしている企業は、管理が総所有コストにおける重要な要素であるという認識を強めています。IT 組織は現在、ライフサイクルの全段階でモバイル デバイスのプロビジョニングと管理を簡単に実行するための支えとなるソリューションを求めています。 Cisco Secure Client Manager ソリューションCisco® Secure Client Manager(SCM)は、Cisco Unified Wireless Network のサービス コンポーネントです。Cisco SCM は、有線ネットワークとワイヤレス ネットワークのどちらに接続されているノート PC 1であっても、プロビジョニング、監視、更新、トラブルシューティング補助を集中的に行うことができます。 Cisco Secure Client Manager には、次のような特徴があります。
Cisco SCM は、ノート PC の展開を集中化することにより、展開コストと所有コストを大幅に削減します。 ライフサイクルを通じたモバイル デバイスの管理Cisco Secure Client Manager には、SCM サーバと SCM エージェントの 2 つの主要コンポーネントがあります。 1 SCM の初期リリースでサポートされるオペレーティング システムは、Microsoft Windows XP および Windows Vista です。将来のバージョンでは、その他のモバイル オペレーティング システムもサポートされます。
図 1 Cisco Secure Client Manager:モバイル デバイスの各段階における管理 プロビジョニングSCM を使用すると、新しいワイヤレス ノート PC のプロビジョニングをシンプルかつ安全に行うことができます。IT 部門が新しいノート PC の情報を企業データベースに追加したら、エンド ユーザは新しいコンピュータを企業ネットワークに接続するだけです。SCM エージェントが自動的に SCM サービス モジュールへの接続を確立して、接続構成とアクセス ライセンスのダウンロードを行います。 プロファイルとソフトウェアの更新新しいビジネス要件や変化する企業ポリシーに合わせてユーザのプロファイルを変更しなければならないことがあるため、企業にとっては 1 つまたは複数のプロファイルを一元的に更新できることがきわめて重要です。SCM では、IT 管理者が新しいプロファイルの構成、対象ユーザの定義、および構成の更新時刻のスケジューリングを行うことができます。指定された時刻になると、対象となるすべての SCM エージェントに対して、新しいクライアント管理ポリシーおよび関連する接続構成が SCM サーバから転送されます。 監視およびトラブルシューティングSCM は、有線またはワイヤレスの統合ネットワークに接続されるノート PC について、永続的なログ データの収集を行います。これにより、ヘルプデスクは、ユーザに接続の問題が発生した場合にノート PC のトラブルシューティングをすばやく簡単に行うことができます。 稼働中止稼働中止は、モバイル デバイスのライフサイクルの中の重要な段階です。SCM によって管理されるライセンス方式を使用して、簡単に行うことができます。このライセンス方式は SCM サーバを使って集中化されます。IT 組織はこれを使用して、アクティブなデバイスを追跡し、ネットワーク アクセス ライセンスの割り当てと割り当て解除を管理できます。 モバイル デバイスは、紛失や盗難に遭ったり、ユーザが長期間使用しないことがあるため、稼働中止の後も追跡する必要があります。SCM ライセンス方式は、IT 組織がアクティブなデバイスを追跡する際に役立ち、デバイスが一定期間サーバに接続していない場合はライセンスの割り当て解除を自動的に行うことができます。 また、SCM は、アプリケーション インターフェイスを通じて、サードパーティのデバイス管理サーバに検出情報を提供します。これによって IT 組織は、接続からアプリケーションまで、デバイスとオペレーティング システムにまたがって、総合的で統合されたデバイス管理スイートの恩恵を受けることができます。 まとめモバイル デバイスがそのライフサイクルの各段階においてセキュアで動作可能な状態であるためには、他のネットワーク要素と同様に管理および監視する必要があります。モバイル デバイス管理は、モバイル展開を可能するために不可欠な要素となっており、IT モバイル戦略の主要課題として捉える必要があります。 IT 組織は、Cisco Unified Wireless Network の構成要素である Secure Client Manager を使用することで、初期のプロビジョニングから最後の稼働中止に至るまで、モバイル デバイスの接続を管理し、セキュリティの確保に役立てることができます。あらゆるモバイル デバイスの総合的な管理を可能にするために、Cisco SCM には、サードパーティのデバイス管理サーバ向けのアプリケーション インターフェイスと高度なデバイス検出サービスも用意されています。 Cisco Wireless LAN サービスCisco Unified Wireless Network は、異なる種類のネットワークをまたがったモビリティ アプリケーションの導入を可能にします。Cisco Unified Wireless Network を利用すると、テクノロジーに対するシスコの専門知識と導入実績に加えてシスコ パートナー ソリューションにより、パフォーマンス、柔軟性、拡張性に優れたワイヤレス インフラストラクチャのベネフィットを享受することができます。統合されたプラットフォームを構築することで、効率的なモビリティ ソリューションの計画、展開、管理が可能になります。これにより、サービスについてのエンドツーエンドでの管理とプロビジョニングが可能になり、ワイヤレス クライアント管理、コンテキスト アウェア サービス、固定モバイル コンバージェンスといった分野における機能が拡張され、アプリケーションのモビリティの向上と投資の保護が確実なものとなります。 |