Cisco Spectrum Expert

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi データ シート

データ シート





Cisco Spectrum Expert Wi-Fi データ シート


課題

Cisco® Spectrum Expert™ Wi-Fi は、Cisco Unified Wireless Network との統合により、Wi-Fi ネットワークのリアルタイム スペクトル インテリジェンスを提供します。業界をリードするこのソリューションは、免許が不要な 2.4 GHz および 5 GHz 帯での RF 干渉源を検出、分類し、位置を特定します。Cisco Wireless Control System(WCS)は Cisco Spectrum Expert Wi-Fi と連動して、ワイヤレス パフォーマンスを低下させる可能性のある非 Wi-Fi 干渉源の把握を可能にします。Cisco Spectrum Expert Wi-Fi を使用すると、干渉源を特定できるので、干渉源の除去、移動、遮断、調整、または置き換えを行うことができます。ワイヤレス ネットワークのトラブルシューティングを行って干渉問題の根本原因を特定し、ネットワーク パフォーマンスを最適化することができます。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、Cisco Spectrum Intelligence ソリューションの一部であり(図 1)、Cisco Unified Wireless Network と統合されます。Cisco Spectrum Intelligence ソリューションには、次のコンポーネントが含まれています。

  • Cisco Spectrum Expert Wi-Fi
  • Cisco Wireless Control System(ソフトウェア リリース 4.2 以降)
  • Cisco WCS Spectrum Intelligence ライセンス

図 1 Cisco Spectrum Intelligence ソリューションのトポロジ

図 1 Cisco Spectrum Intelligence ソリューションのトポロジ


Cisco Spectrum Expert Wi-Fi のコンポーネント

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、業界をリードする Wi-Fi ネットワーク用スペクトル インテリジェンス製品です。Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、2.4 GHz および 5 GHz 周波数の RF 物理レイヤの詳細な状況把握を可能にすることで、WLAN サービスのパフォーマンス、セキュリティ、および信頼性の向上をもたらします。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi(図 2)には、次のコンポーネントが含まれています。

  • Cisco Spectrum Expert Wi-Fi センサ
  • Cisco Spectrum Expert ソフトウェア
  • Cisco Spectrum Expert アンテナ

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi センサは、ノート PC 向けの CardBus カード フォーム ファクタに内蔵されるセンサです。Microsoft Windows ベースのノート PC でサポートされ、包括的なスペクトル インテリジェンスを提供します。ネットワーク管理者は、RF スペクトルの可視性が高まることでワイヤレス ネットワークのトラブルシューティングを効率的に行えるようになり、簡単にワイヤレス干渉源の識別と検出ができるようになります。

図 2 Cisco Spectrum Expert Wi-Fi アプリケーションおよび CardBus 製品(ノート PCは含まれません)

図 2 Cisco Spectrum Expert Wi-Fi アプリケーションおよび CardBus 製品(ノート PCは含まれません)


機能

表 1 に、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の機能とその説明を示します。

表 1 Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の機能

機能 説明
アクティブ デバイス(Active Devices) すべてのアクセス ポイント、アドホック ネットワーク、および干渉デバイス(たとえば、電子レンジ、コードレス電話、ワイヤレス セキュリティ カメラ、Bluetooth デバイス、電波妨害装置)を一覧表示します。
チャネル サマリー(Channel Summary) 802.11 デバイスや干渉デバイスが存在するかどうか、およびその出力レベルなどの RF アクティビティを、チャネルごとに表示します。
デバイス表示(Devices View) 各デバイスおよびそのワイヤレス ネットワークに対する影響についての詳細なデータ(出力レベル、チャネル カバレッジなど)を示します。
デバイス検出(Device Finder) 企業内でワイヤレス干渉を起こしているデバイスの位置を特定します。
デバイス分類(Device Classifier) RF デバイスを包括的に分類します。次のようなカテゴリがあります。
  • Wi-Fi アクセス ポイント
  • ネットワーク内デバイス
  • 既知のデバイス
  • 不明デバイス
  • アドホック デバイス
  • Wi-Fi ステーション
  • 各種の Bluetooth デバイス
  • さまざまなコードレス電話1
  • 電子レンジ
  • 一般的な固定周波数デバイス
  • 一般的な周波数ホッピング デバイス
  • 一般的な常時送信機(たとえば、FM 電話、NTSC ビデオ デバイス)
  • RF 妨害デバイス
  • 802.11FH デバイス
  • アナログ ビデオ デバイス
スペクトル キャプチャの記録(Record Spectrum Capture) ベースライン スペクトル監査またはコラボレーティブ トラブルシューティングで使用するために、キャプチャした企業のスペクトルを記録、共有、およびアーカイブすることができます。
スペクトル表示(Spectrum Views) RF 出力の測定値やネットワーク デバイスのアクティビティなどの RF スペクトルの様子をプロットやチャートで表示します。プロットは、トレーニングを積んだ RF エンジニアには特に有用です。チャートは、専門 RF エンジニアとゼネラリスト ネットワーク エンジニアの両方に役立つ情報を提供します。
アラーム設定 ワイヤレス ネットワークの利用状況が危険レベルに達した場合に通知されるように、企業固有の警告とアラームのトリガを設定します。
Cisco WCS との統合 エンタープライズ対応のリモート ロケーションのスペクトル管理を、使い慣れた Cisco WCS ネットワーク管理システムで一元的に行うことができます。

1 コードレス電話、2.4/5.8 GHz、DECT1
1 コードレス電話、2.4/5.8 GHz、DECT2
1 コードレス電話、5.8 GHz、DECT3
1 コードレス電話、2.4 GHz、TDD/固定チャネル バリアント 1
1 コードレス電話、900 MHz、FHSS バリアント 1

利点

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi を使用する利点を次に示します。

  • スペクトルの可視性が向上して RF 干渉の検出と軽減が迅速に行われることによる、ネットワークのパフォーマンスおよびカバレッジの改善
  • RF レベルでのサービス拒絶(DoS)攻撃、Bluetooth データ ブリッジ デバイスなどの安全でないクライアント、および不正 RF デバイスの正確な ID を迅速に検出することによる、ネットワーク セキュリティの強化
  • すべてのワイヤレス干渉の集中管理、問題解決時間の短縮、サポート コールの減少、およびリモート エンド ユーザのサポートの簡素化による、運用コストの削減
  • ワイヤレス ネットワーク問題の原因が RF 干渉かどうかを迅速に決定できる、効率的な RF トラブルシューティング
  • ネットワークまたはクライアントの問題から干渉を分離し、干渉問題の根本原因を特定することによる、WLAN の最適化
  • モビリティ サービスおよびモビリティ アプリケーション向けの堅牢なワイヤレス ネットワーク基盤の提供

導入シナリオ

Cisco Spectrum Expert には、RF およびワイヤレス ネットワークの包括的なライフサイクル管理など、いくつかの使用方法があります。このツールは、スタンドアロン モード(ノート PC ベース)でも、Cisco WCS の一部としても使用できます。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi とワイヤレス ネットワーク ライフサイクル

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、ビジネス対応のワイヤレス展開における展開前フェーズから展開後フェーズまでのあらゆるフェーズで不可欠です。図 3 に、WLAN ライフサイクルのすべてのフェーズにおける Cisco Spectrum Expert Wi-Fi のライフサイクル アプリケーションを示します。

図 3 Cisco Spectrum Expert と WLAN ライフサイクル

図 3 Cisco Spectrum Expert と WLAN ライフサイクル


スタンドアロン、モバイル、およびスタティック展開

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi には、次の 3 つの展開シナリオがあります。

  • スタンドアロン シナリオ(WLAN のインストール前)
  • モバイル シナリオ
  • スタティック シナリオ

スタンドアロンは、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の最もよく利用される展開です。この展開オプションでは、ネットワーク管理者は Cisco Spectrum Expert Wi-Fi が提供するスペクトル インテリジェンスを使用して、潜在的なワイヤレス干渉源の検出、分類、および位置特定を行います。通常、ワイヤレス展開の前には、スペクトルに関する包括的なサイト調査の一部として大掛かりな分析を行います。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、ワイヤレス ネットワークのライフサイクル全体にわたって(特に、ワイヤレス パフォーマンス問題のトラブルシューティングにおいて)モバイル モードで使用できます。たとえば、ネットワーク管理者は、サイトのウォークスルー時にノート PC 上の Cisco Spectrum Expert Wi-Fi を使用してワイヤレス干渉源の検出および位置特定を行うことができます。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi をスタティック シナリオで使用することは、問題のあるワイヤレス干渉源(たとえば、断続的な干渉)を解決する場合に役立ちます。たとえば、ネットワーク管理者は、継続的な監視を行うために固定の場所に Cisco Spectrum Expert センサを配置することができます。

スタティック、モバイルのいずれの展開シナリオでも、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi はネットワーク管理者に次のような利点をもたらします。

  • 予防的な方法での干渉の軽減:RF アクティビティに大きな影響を与える干渉源として検出されたすべてのデバイスを、ワイヤレス ネットワークの展開前に移動、停止、または遮断することができます。
  • 帯域およびチャネル割り当ての最適化:Cisco Spectrum Expert Wi-Fi は、RF 干渉アクティビティが最も多い帯域やチャネルを特定することができます。これにより、他のチャネルを使用するように Wi-Fi アクセス ポイントをプログラムできるので、転送速度の向上およびパケット再送の削減につながります。
  • 効率的なトラブルシューティング:管理者は、ワイヤレス干渉の根本原因(802.11 準拠デバイスおよび非準拠デバイスによるもの)のうち、ワイヤレスのパフォーマンスおよび接続性に関する既知の問題の 50 パーセント以上を引き起こしているものを、短時間で検出および識別できます。
  • RF 物理レイヤにおける脅威からのネットワークの保護:ネットワーク管理者は、man-in-the-middle 攻撃で使用される不正なアクセス ポイントから、ワイヤレス ネットワークに対する DoS 攻撃を行う RF 妨害装置に至るまで、物理レイヤに対する新しい脅威を識別し、位置を特定することができます。

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の Cisco WCS との連携

モバイル、スタティックのいずれの展開シナリオも、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の Cisco Wireless Control System(WCS)との相互運用性によってさらに強化されます。Cisco Spectrum Expert Wi-Fi カード センサをさまざまな場所に展開し、各場所の重要なスペクトル分析データを Cisco WCS に集めることにより、企業全体のスペクトル インテリジェンスおよびスペクトル管理を一元化することができます。

複数の Cisco Spectrum Expert Wi-Fi センサを Cisco WCS に同時に接続して RF 干渉を監視することができます。これにより、1 つ以上の Cisco Spectrum Expert センサをローカルまたはリモート ロケーションに配置して、継続的な RF 問題や断続的な RF 問題を容易に検出することができます。この場合、Cisco WCS(図 4)は、企業の展開全体のすべてのスペクトル インテリジェンスの中央集中ハブとして使用されます。

図 4 Cisco WCS での Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の監視

図 4 Cisco WCS での Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の監視


製品仕様

表 2、3、および 4 に、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の製品仕様を示します。

表 2 Cisco Spectrum Expert Wi-Fi 仕様

項目 仕様
寸法
  • ユニット サイズ:CardBus Type II および Express Card 54 mm
  • ユニット重量:47 g(1.65 オンス)および 38 g(1.35 オンス)
  • 出荷重量:454 g(1 ポンド)
  • 動作温度:0 〜 55℃(32 〜 131°F)
  • 保管温度:-20 〜 65℃(-4 〜 149°F)
アナライザ仕様
  • 表示平均ノイズ レベル:-124 dBm
  • リファレンス レベル:-150(最小)〜 +10(最大)dBm
  • 512 MB キャプチャ リミット
  • 周波数安定度:±20 ppm
  • 最大安全入力レベル:0 dBm
  • 振幅確度:=/- 2.5 dBm
  • パブリック セーフティ:4.9 GHz
  • 2.4 GHz での周波数スパン:0.03(最小)〜 100(最大)MHz
  • 5 GHz での周波数スパン:0.03(最小)〜 975(最大)MHz
  • 中心周波数分解能:10 kHz
  • 分解能帯域幅:0.01(最小)〜 5(最大)MHz
  • スウィープ タイム RTFFT モード:6.4 μs
  • スウィープ タイム PvT モード:10 ms(最大)
  • トリガ遅延(ms):-10(最小)〜 +10(最大)
  • 消費電力:-3.3V @ 425 mA または 1.4 W
分類仕様
  • 802.11a/bg(オンボードまたは外部 Wi-Fi チップセット経由)
  • Bluetooth SCO、ACL
  • DECT コードレス電話
  • TDD コードレス電話
  • アナログ コードレス電話
  • アナログ ビデオ(NTSC、PAL、SECAM)
  • 電子レンジ
  • 汎用分類
  • レーダー

表 3 アプリケーション仕様

項目 仕様
最小システム要件
  • Microsoft Windows Vista または Windows XP SP2
  • 1 GHz または同等のプロセッサ
  • 150 MB のハード ディスク空き容量
  • 800 × 600 ディスプレイ
相互運用性 Cisco WCS 4.2 以降

表 4 Cisco Spectrum Expert アンテナ仕様

項目 仕様
周波数範囲 2.4 〜 2.5 GHz、4.9 〜 5.9 GHz
ゲイン 5 dBi
偏波 直線

発注ガイド

製品およびサービスの発注の詳しい手順については、Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の発注ガイドを参照してください。

サービスおよびサポート

シスコは、お客様の成功を支援する幅広いサービス プログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。シスコは、お客様のネットワークへの投資を最大限に活用し、ネットワーク運用を最適化するとともに、最新アプリケーションに対応できるようにネットワークを整備し、よりインテリジェントなネットワークを構築することによって、お客様の事業拡大を支援しています。シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービスまたは Cisco Advanced Services を参照してください。

関連情報

Cisco Spectrum Expert Wi-Fi の詳細:
http://www.cisco.com/jp/go/cse/
Cisco WCS の詳細:
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/wireless/wcs/
Cisco Unified Wireless Network の詳細:
http://www.cisco.com/jp/go/unifiedwireless/