Cisco Context-Aware Software

Cisco Context-Aware Mobility Service Software リリース 5.1

Product Bulletin





Cisco Context-Aware Mobility Service Software リリース 5.1



概要

Cisco® Context-Aware Mobility Service は、Cisco Unified Wireless Network などの有線および無線のネットワークを最大限に活かし、アイデンティティや場所、温度、気圧、湿度などのコンテキスト情報を動的に収集します。さらに、あらゆるビジネス アプリケーションからコンテキスト情報へのアクセスを可能にするオープン API によって、ビジネス プロセスの作成や変更、最適化をサポートします。

従業員の能力を活かしてビジネス プロセスの効率化を図りたいと考える企業は、サイロの排除やモバイル ネットワークの統一といった課題に取り組まなければなりません。ネットワーク面では、なるべく時間をかけず、エラー発生率を抑えながらサイロ化されたネットワーク(Wi-Fi、屋外メッシュアクセス、携帯電話、GPS など)から情報を取得することが課題となります。モバイル資産の面では、増加し続けるモバイル機器とモバイル化が進む従業員から手動でコンテキスト情報を収集することは現実的ではないため、こういった情報をいかに収集するかが課題となります。コンテキスト情報の収集には 2 通りの方法があり、モバイル機器(ラップトップや Wi-Fi 電話、スマート フォン、Wi-Fi を利用したその他の機器)の場合は Wi-Fi 接続を利用し、ワイヤレス接続がないモバイル機器(車椅子、配送用パレット、プロジェクターなど)の場合は機器に取り付けた Wi-Fi タグを利用します。ビジネス アプリケーションについては、Cisco Context-Aware Mobility Service のオープン API を利用して、関連性のあるコンテキスト情報にアクセスし、これらを統合します。

コンテキスト データの一部としてロケーション情報を収集し、算出するには、クライアント用 Context-Aware Engine を利用する方法とタグ用 Context-Aware Engine を利用する 2 通りの方法があります。屋内のオフィス環境で Wi-Fi 無線を利用した機器(ラップトップ、ワイヤレスフォン、一部のスマート フォンなど)を使用する場合、クライアント用 Context-Aware Engine は、受信した RSS(受信信号強度インジケータ)を利用してロケーション情報を算出します。Wi-Fi 無線を使わない機器に関しては Wi-Fi タグで関連付けを行う必要があります。タグ用 Context-Aware Engine では、屋内環境(病院や大学、企業のオフィスなど)の RSSI と、天井の高い環境や屋外環境(工場施設や厳しい無線周波環境など)の TDoA(到着時間差)を利用して Wi-Fi タグのロケーション情報を算出します。

シスコ コンテキスト連動モビリティ ソリューションは、クライアントとタグの両方から重要なコンテキスト情報を取得し、それを企業の損益に直接影響を及ぼすビジネス プロセスに統合することによって、真のモビリティ ソリューションを実現します。

図 1 にあるように、Cisco Unified Wireless Network に Cisco 3300 シリーズ MSE(Mobility Services Engine)と CiscoR Context- Aware Mobility Software を追加するだけで、即座にモバイル機器からコンテキスト情報を動的に取得できるようになります。必要に応じてモジュールを組み合わせ(Wi-Fi クライアント用と Wi-Fi タグ デバイス用に 1 つずつ導入するなど)、ビジネス プロセスにおけるコミュニケーション フローを最適化、変更、作成することもできます。

図 1 Cisco Context-Aware Mobility Service

図 1 Cisco Context-Aware Mobility Service


機能

Cisco Mobility Services Engine リリース 5.1 には、次のコンテキスト連動機能が搭載されています。

表 1 Cisco Context-Aware Mobility Service の機能概要

機能 説明 メリット
タグ用
Context-Aware Engine
コンテキスト連動モビリティ ソリューションには、RSSI アルゴリズムを使用して Cisco Unified Wireless Network から Wi-Fi タグ情報を収集する機能と、屋外または天井の高い環境、厳しい無線周波環境(屋内環境と屋外環境の両方)で TDoA 受信機から情報を収集する機能が搭載されています。
タグ デバイス用 Context-Aware Engine は、スタンドアロンで実行するだけでなく、クライアント用 Context-Aware Engine と同時に実行することも可能です。

タグ デバイス用とクライアント用の Context-Aware エンジンを統合することで、アイデンティティや場所、クライアントまたはタグから収集したその他の有用な情報を提供し、複数の環境(屋内、屋外、倉庫、オープン スペースなど)に適した完全なソリューションを提供するといった、Context-Aware Mobility Software を搭載した Cisco MSE のメリットを最大限に活用できます。

レールおよび地域 ロケーション情報を収集するためにマップのエリアを定義する機能で、複数階の建物の中心部にあるオープン スペース(アトリウムなど)をエリアから除外することができます。レール機能は、廊下や回廊、施設の周囲などの境界線の決定や設定をサポートします。
ロケーションの算出に使用するエリアを限定するために、複数のレール(トランク回線)と地域を定義したり、選択することもできます。
ユーザは地理的エリアに関する予備知識に基づいて除外する地域を設定できるため、除外すべきエリアを選択することでロケーション算出の効率が向上されます。
設定情報の伝達 この機能を使用すると、コントローラから Context-Aware Mobility Software に伝達する RSSI 情報を指定できます。この機能を使用しないと、すべての RSSI 情報(不正なデバイス、クライアント、タグ RSSI 情報など)が伝達されるので、帯域幅の使用量が増大してしまいます。 コントローラから Context-Aware Mobility Software に送信するトラフィックを選択することで、特に WAN リンクで情報を伝達する際に帯域幅をより有効に利用できます。コントローラ側から送信する情報を制限することで、MSE の処理負荷を軽減します。
オペレーション システムのハードニング 特定のネットワークへの一般的なセキュリティ攻撃(サービス拒否など)から Context-Aware Mobility Software を保護する機能です。 ネットワーク攻撃は数時間、場合によっては数日にわたるダウンタイムにつながるため、ビジネス アプリケーションに必要なコンテキスト情報などの重要なネットワーク リソースの可用性に影響を与え、データの機密性と整合性に重大な侵害を及ぼします。Cisco Context-Aware Mobility Software のオペレーション システム ハードニング機能は、ネットワーク攻撃によるビジネスクリティカルなアプリケーションの損失や遅延などの脅威を軽減します。
サイト サーベイ
キャリブレーション
ロケーション サービスをサポートするために必要な機能で、複数のキャリブレーション メソッドを併用することでサイト サーベイのためのデータ ポイント収集をより簡単かつ正確に行うことができます。 この機能を利用することにより、RF 環境のトラブルシューティングをよりスピーディかつ簡単に実行でき、3 分の 1 の時間でより正確なロケーション情報を取得できます。
ロケーション最適化監視モード ロケーション最適化監視モード(LOMM)は、ワイヤレス ネットワークがアクティブに実装されていない場合でも、Wi-Fi タグの検知を可能にするアクセス ポイント コンフィギュレータです。
LOMM アクセス ポイントは必要な場所に容易かつ正確に追加できるため、既存のネットワーク設定を中断することなく理想的なカバレッジと正確なロケーションを得ることができます。
また、LOMM アクセス ポイントは音声検知システムと進入検知システムをサポートしている複数のネットワーク環境に適しており、ネットワークを中断することなくロケーションを追加できます。

企業は LOMM を利用することで Context-Aware Mobility Service を容易に実装し、既存のネットワークを中断することなく、車椅子や製品の部品などの Wi-Fi タグ付きモバイル資産を検知できます。
異種ネットワークが共存する環境で LOMM アクセス ポイントを追加すれば、Wi-Fi タグの追跡がサポートされて、ネットワーク リソースの利用効率が最大化されます。

Location Accuracy ツール ポイント&クリック操作でテストを実行できる Location Accuracy ツールは、基本的なトラブルシューティングやフロア内レベルの正確性、アラーム通知レポートなどの強化された精度測定をわかりやすいレポート形式で提供します。 ネットワーク管理者は、環境内のロケーションの正確性に影響を与える問題をより明確に把握できます。
この機能によりテスト結果とレポートに迅速にアクセスし、より早急に問題を解決できるため、ロケーションに関するトラブルシューティングがやりやすくなります。
Location History の強化 特定のイベントの発生に基づいてロケーション トラッキング情報を収集および保存する機能で、トランジション トラッキング アルゴリズムにより、定義済みの状況に基づいてトリガーされたイベントが記録されます。これらの状況には、Wi-Fi タグが次の状態になった場合が含まれます。
  • フロア ロケーションの変更
  • 特定エリアに進入または退去
  • 30 フィート以上の移動
Location History 機能は、事前に定義した大規模なロケーション イベントのみを取得することでロケーション トラッキング データをより効果的に管理および保存、レポートします。
フロア位置の分化 モバイル資産が位置するフロア ロケーションをより精密に特定する機能で、チョークポイント ソリューション、Wi-Fi のみ、あるいはこれら両方の設定を利用することで、各企業個別のニーズに対応することができます。 この機能は、病院などの特異な形状の建物内で使用する場合に特に有用で、ラップトップ(またはその他の Wi-Fi クライアント)が特定の階に移動した際や特定の階内で移動した際に追跡が可能です。


サービスおよびサポート

シスコは、お客様の成功を支援する幅広いサービス プログラムを用意しています。 これらのプログラムは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。 シスコは、お客様のネットワークへの投資を最大限に活用し、ネットワーク運用を最適化するとともに、最新アプリケーションに対応できるようにネットワークを整備し、よりインテリジェントなネットワークを構築することによって、お客様の事業拡大を支援しています。 サービスについての詳細は、以下の URL を参照してください。

テクニカル サポート サービス:http://www.cisco.com/jp/go/tac/
サービス プログラム:http://www.cisco.com/jp/services/

Cisco Wireless LAN サービス

シスコとシスコの Advanced Wireless LAN Specialized パートナーは、安全な音声・データ ワイヤレス ネットワーク ソリューション、テクノロジー、および戦略のパフォーマンスを計画、設計、実装、運用、最適化するための実績のある方法に基づいて、エンドツーエンド サービスの各種ポートフォリオを提供します。Cisco Advanced Wireless LAN Specialized パートナーは、総所有コストを抑えて安全なエンタープライズ クラスのモビリティ ソリューションを展開するために必要なアプリケーションに関する専門知識を提供します。各種サービスの詳細については、次の URL をご覧ください。

テクニカル サポート サービス:http://www.cisco.com/jp/go/tac/
Cisco Advanced Service:http://www.cisco.com/web/JP/services/portfolio/as/index.html

関連情報

シスコのワイヤレス製品の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/jp/go/wireless/
Cisco Unified Wireless Network の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/jp/go/unifiedwireless/