モビリティが業務効率を高めること今日では、携帯端末機器が広く普及し、これらはパーソナル用途のみならず、ビジネス向けの機器としても企業活動に大変有用なものです。なかでも、2002 年頃から急速に普及をしたのが、無線 LAN 機器です。そして普及の原動力であったのが Wi-Fi 認定という仕組みです。Wi-Fi 認定済みの無線 LAN 機器は、その提供ベンダーが異なるアクセスポイントとクライアントであっても、機器間の無線接続が保証されます。そのため 購入対象機器の、Wi-Fi 認定状態は、ビジネスユーザの機器購入判断の重要な要素であるといえます。 ネットワークの利用は、現代のビジネスにおいて必須事項です。そして、そのネットワークに従来のケーブル接続ではなく無線 LAN を利用することで、業務効率は大きく向上します。無線 LAN には、移動時間の節約、作業場所の制約からの解放、必要な資料に即座にアクセスできるなど、様々なメリットがあります。また、時間の費用換算効果、組織の活性化、お客様や社内の次行程への応答速度改善など、具体的な業務改善を短期的に得ることができ、これらモビリティの導入が企業競争力の向上につながります。 ビジネスクラス WLAN に求められるもの無線 LAN 接続の導入にあたっては、ケーブルによる LAN 接続とは異なる、改めて考慮すべき点がいくつかあります。そのなかでも、機密保護と接続の安定性は筆頭項目です。 機密保護:無線通信を利用する無線 LAN では、空間にデータが流れることになるため、情報の漏洩について正しい理解とその対応が必要になります。ケーブル接続の場合と異なり、例えば、企業の敷地の外に駐車している車両からでも、環境によっては企業内の無線通信を盗聴してデータを解読することができます。 無線 LAN の第三者機関による接続試験とその認証Wi-Fi 認証試験は 2000 年から提供されていますが、当初は接続の担保が目的であり、機密保護の共通規約については、その認証試験の内容としては大変貧弱な WEP 方式というものだけでした。この WEP 方式は解読されてしまう可能があり、ビジネスユーザには大きな問題でした。しかし、その後の Wi-Fi 認証試験の改定により、より強固な機密保護の仕組みが導入されました。結果として、現在の Wi-Fi 認証を得た機器の中で、 WPA または WPA2 方式を採用したビジネスクラスの無線 LAN 製品では、充分な機密保護機能が実装されていることが保証されています。すなわち、現在のビジネスクラスの無線 LAN 製品は、この脆弱な機密保護問題に充分に対処していると言えます。具体的な例としては、「強固な暗号化ロジック」、「利用ユーザまたは端末機器の接続ごとの認証」、「悪意のある者(ハッカー)に対してその侵入の検出、防御、対象機器の排除」などがあります。 安定した接続:機動性が高い無線 LAN 端末の利用の利便性については誰もが認めるところです、しかし、無線通信であるがゆえに、接続の安定性が懸念されます。無線 LAN 機器には、企業内で利用する無線 LAN 端末の他にも、パーソナル用途のコンピュータ、ゲーム機器、家庭向けの AV 機器などがあります。そのため、いわゆる電波干渉の可能性が潜在的に存在しています。 無線 LAN 通信には公共の電波を使用するため、その利用周波数の種類や無線種別は、行政機関による法令の規制を受けています。法令に準拠していない機器は利用はできません。無線 LAN 機器で利用可能な周波数帯には、2.4 GHz 帯域と 5 GHz 帯域の 2 種類がありますが、対応機器の発売の経緯から 2.4 GHz 帯の無線 LAN 機器が多数を占めています。業務用以外の無線 LAN 機器、例えばゲーム機や家庭用のコードレスフォンなどのほとんどが 2.4 GHz 帯の周波数を利用しています。 都市部などでは、ビジネスユーザの無線 LAN 機器の安定接続がこれらの干渉を受けないよう、事前に充分環境調査を行うべきです。現在のビジネスクラスの無線 LAN 製品は、この問題にも対処をしています。充分な環境調査を行い、干渉する周波数を避けて利用するための「環境調査ツール」、自動化された「干渉回避機能」を提供し、さらには干渉源の少ない「5.6 GHz 帯の利用」をサポートしています。 新しい無線 LAN チャネル − 5.6 GHz チャネル現在のビジネスクラス無線 LAN は、ケーブル接続と同等の機密保護機能を装備していますが、無線 LAN 運用の計画時点で、盗聴されにくく、解読の手段が少ない無線周波数を利用することも、情報漏洩を回避する有効な選択肢となります。5 GHz 帯(802.11a規格)における無線 LAN 用途の周波数の詳細は、従来は 5.250 − 5.350 GHz の範囲でした。そして、2007 年からは 5.470 − 5.725 GHz(5.6 GHz チャネル)の無線 LAN 利用が新規に認められました。これまで多くの無線 LAN で利用されてきた 2.4 GHz 帯(802.11g/b規格)の無線チャネルは無線 LAN 以外からの干渉も受けやすい周波数です。しかし 5.6 GHz チャネルの新しい無線 LAN チャネルは、無線 LAN はもちろん、別の用途にもほとんど使われていないため、他の無線通信機器との干渉問題が少ない無線チャネルであると言えます。 既存の無線 LANのチャネルと比較して用途が限られている 5.6 GHz 帯は、機密保護の観点からも安全であると言うことができます。また新しい 5.6 GHz 帯では 新規に11 チャネルが提供されており、以前から利用が可能であったチャンネル数と併せて、5GHz帯では現時点で合計19チャンネルが利用可能です。以前までの5 GHz 帯では 8 チャネル、2.4 GHz 帯でも合計 13(または 14)チャネルですから、これらと比べても 5.6 GHz 帯の利用は多くのチャネルが利用可能であることがわかります。干渉問題に対しても余裕をもって対処できるので、安全にビジネス用途の無線 LAN を設計することができます。 シスコでは、これらの 5.6 GHz 帯への移行に伴い、新しい無線 LAN アクセスポイント AIR-LAP1242-Q および AIR-LAP1130-Q のぞれぞれのモデル提供を開始しました。いずれも、従来のチャネル規格に加えて、新チャネルである 5.6 GHz 帯に対応しています。 シスコのW56対応モデル、富士通PCとの接続検証前述のように無線 LAN 用途として新しいチャネルが追加されると、既存の 5 GHz チャネルと合わせて合計 19 チャネルが利用可能になります。ビジネスクラスの無線 LAN にとっては喜ばしい規制緩和であり、機密性の高い、安定した無線 LAN の運用を促進し、企業活動の効率化を推進することになるでしょう。ただし、これらの最新アクセスポイントを利用するためには、5.6 GHz 帯の新チャネルに対応した無線 LAN クライアント端末も必要になります。せっかくのクリーンな無線チャネルがあっても、無線 LAN クライアントが対応していなければ、充分な利用ができません。 この度、富士通株式会社の協力のもと、FMV パソコンのラインナップ LIFEBOOK シリーズの 5.6 GHz 帯 新チャネル対応モデルと、シスコが提供する最新アクセスポイントとの接続に関するの共同検証を行いました。富士通株式会社とシスコとの無線 LAN 専門技術者の密な連携により、入念な共同検証を行った結果、いずれの検証項目も問題はなく、良好な接続が確認できました。これにより、FMV パソコンとシスコの無線 LAN 機器(アクセスポイント)でのビジネスクラスの無線 LAN 環境を構築が実証されたわけです。 今後もビジネス向け無線 LAN は、まだまだ普及が見込まれます。このように無線 LAN 機器が増え続けるなか、ビジネスクラスの無線 LAN 通信における機密保護と安定した接続、そして干渉問題は無視できません。接続検証を終え、富士通株式会社とのノート PC「FMV-LIFEBOOKシリーズ」は、高い機密性をもち、安定した無線 LAN 接続が可能であることが証明されました。これら 5.6 GHzチャネルに対応した最新の富士通株式会社のノート PC とシスコ無線 LAN 製品の採用は、企業のモビリティ効果を高め、生産性向上、応答速度の改善、従業員の満足度向上など、企業活動の具体的な問題解決手段の重要な要素になります。 検証結果の概要以下の環境で検証を実施した結果、いずれも良好に機能することを確認しました。 製品:
検証シナリオ:
関連リンク富士通 FMV LIFEBOOK製品:http://www.fmworld.net/biz/fmv/lifebook/ |



