Cisco 4400 シリーズ Wireless LAN Controller

Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1

Product Bulletin





Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1


概要

シスコは、Cisco® Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用可能なソフトウェア機能を拡張し、Cisco Unified Wireless Network を強化しています。今回のリリースでは、WLAN プラットフォームの幅を広げることにより、インフラに重要な機能拡張やセキュリティ サービスとロケーション サービスにおける革新的な機能を実現しました。Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 の機能は、次のとおりです。

  • アクセス ポイントのフェールオーバー プライオリティ機能により、ワイヤレス ネットワークのハイ アベイラビリティに関する設定を、より細かく調節できます。
  • 802.11n での 40 MHz チャネルで Radio Resource Management(RRM)をサポートしたことにより、802.11n ネットワークでの 5 GHz クライアントの運用が改善しています。
  • Cisco Wireless Control System(WCS)の仮想ドメインを使用すると、IT 管理者のアクセス権を各自の責任範囲のワイヤレス ネットワーク セグメントに制限できます。
  • サービス プロバイダは、単一の Cisco WCS プラットフォームから多様な顧客のWLANを簡単に管理できます。
  • スケーラビリティが拡大し、ユーザは従来より大きな移動空間を動くことが可能となり、音声とデータ両方のアプリケーションで、優れたユーザ エクスペリエンスを得られます。
  • セキュリティ脆弱性に関して、リアルタイムでわかりやすいサマリーおよび推奨する対策が示されるので、事態の把握が容易になり、潜在的な設定ミスを低減できます。
  • ロケーションを計算するのに適したエリアを選択し、干渉の可能性がある、またはクライアント/タグが存在しそうもないエリアを除外したため、ロケーション計算の効率が向上しました。

新機能

ここでは、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 の新機能について説明します。これらの機能は、Lightweight Access Point Protocol(LWAPP; 集中管理型アクセス ポイント プロトコル)を実行している Cisco Aironet® アクセス ポイント、Cisco 2100 および 4400 シリーズ ワイヤレス LAN コントローラ、Cisco Catalyst® 6500 シリーズ および Cisco 7600 シリーズ Wireless Services Module(WiSM)、サービス統合型ルータ用 Cisco Wireless LAN Controller Module(WLCM)および Cisco Wireless LAN Controller Module Enhanced(WLCM-E)、Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller、Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance、Cisco WCS、および Cisco WCS Navigator でサポートされます。

Cisco Aironet アクセス ポイント

表 1 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できる Cisco Aironet アクセス ポイントの新機能を示します。

表 1 Cisco Aironet アクセス ポイントの新しい機能

機能 説明 利点
802.11n の 40 MHz チャンネルにおける RRM のサポート 40 MHz チャンネルは、Cisco WCS または WLAN コントローラを使用して、Cisco Aironet 1250 シリーズ アクセス ポイントへの設定を自動的に行うことができます。この機能は 5 GHz のみに使用可能で、2.4 GHz はサポートされません。 WLAN を大規模に導入する場合は、ダイナミック チャンネル割り当てを使用し、セットアップ時間を短縮できます。これにより 802.11n 5 GHz クライアントが、最適な 40 MHz チャネルを自動設定するので、ネットワーク管理者は 802.11n ネットワークのパフォーマンスを向上させることができます。
アクセス ポイントのフェールオーバー プライオリティ ネットワーク管理者はコントローラがフェールオーバーを起こした際の集中管理型アクセス ポイントの優先順位を設定できます。プライマリ コントローラがオフラインになり、バックアップ コントローラが飽和した場合に、優先度の高いアクセス ポイントがバックアップ コントローラへの参加を許されます。 アクセス ポイントのフェールオーバー プライオリティ機能により、ワイヤレス ネットワークのハイ アベイラビリティ設定が、より細かく調節できます。
Cisco Aironet® 1250 シリーズは無線ごとに1つまたは2つのアンテナをサポート このリリースでは、Cisco Aironet 1250 シリーズの無線モジュールが、1つのみ、または2つのアンテナで運用できます。 Cisco Aironet 1250 シリーズが装備する 802.11n の全機能を使用しない場合は、この機能を使用し、ワークグループ ブリッジを始め、従来の 802.11a/b/g クライアントのサポート、802.11n スループット節減モードなど、様々な導入オプションから選べます。
Cisco WCS における新型ダイポール アンテナのサポート

Cisco WCS での、アンテナのカバレッジ パターンのヒートマップ表示がサポートされます。サポートされるアンテナは次のとおりです。

  • 5 GHz、3.5 dBi:AIR-ANT5135DW-R、AIR-ANT5135DG-R
  • 2.4 GHz、2.2 dBi:AIR-ANT2422DW-R、AIR-ANT2422DB-R、AIR-ANT2422DG-R
アンテナの選択肢が広がります。

ワイヤレス LAN コントローラ

表 2 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できる ワイヤレス LAN コントローラ の新機能を示します。これらの機能をサポートする製品は、Cisco 2100 および 4400 シリーズ ワイヤレス LAN コントローラ、Cisco Catalyst 6500 シリーズ WiSM、サービス統合型ルータ向け Cisco WLCM および WLCM-E、および Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller です。

注:ワイヤレス LAN コントローラ 向け Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 は Cisco Aironet 1520、1510、1505 シリーズの屋外メッシュ アクセス ポイントをサポートしません。これらのアクセス ポイントは Cisco Unified Wireless Network ソフトウェアのリリース 4.1.192.17M またはこれ以上でサポートされています。Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.1.192.17M はメッシュ アクセス ポイントをサポートする特別なリリースです。

注:Cisco WCS は、別々のソフトウェア バージョンで実行される複数の ワイヤレス LAN コントローラ を同時に制御できます。Cisco Unified Wireless Network Software Release 5.1 で実行される Cisco WCS は、リリース 5.1 を実行して Cisco Aironet 集中管理型アクセス ポイントをサポートするワイヤレス LAN コントローラ、およびリリース 4.1.192.17M を実行して Cisco Aironet メッシュ アクセス ポイントをサポートするワイヤレス LAN コントローラ を同時に管理できます。これらのワイヤレス LAN コントローラは、Cisco WCS がサポートするコントローラとアクセス ポイントの最大数まで、単一の Cisco WCS で管理できます。

ワイヤレス LAN コントローラ ソフトウェアは Cisco Software Center からダウンロードできます。ワイヤレス LAN コントローラ の仕様一覧は次の URL でご覧になれます。
http://www.cisco.com/kobayashi/sw-center/sw-wireless.shtml (ログインが必要です。)

表 2 ワイヤレス LAN コントローラ の新機能

機能 説明 利点
スケーラビリティの向上 モビリティ ドメインは 72 のワイヤレス LAN コントローラまで拡大しました。これらのコントローラでは、モビリティ メッセージを他のメンバー コントローラに送信することにより、クライアントがサブネット間およびサブネット内部でローミングすることが可能です。 移動空間が拡大し、ユーザがより大きなネットワーク エリアでローミングできるような広大なカバレッジを実現します。特に、ネットワーク全体に音声アプリケーションを導入する際に役立ちます。

アクセス ポイントのフェールオーバー

プライオリティ

アクセス ポイントの優先度として、最重要、高、中、低を設定できます。これにより、アクセス ポイントの通常のコントローラへの接続が切断された場合、優先度の高いアクセス ポイントが、優先度の低いアクセス ポイントより先にバックアップ コントローラへ接続できます。 ミッション クリティカルなアプリケーションで障害が発生した場合でも、適切で最小限のカバレッジを提供します。

2100 シリーズ マルチキャスト

機能拡張

Internet Group Management Protocol(IGMP)スヌーピングとプルーニングのすべての機能がサポートされます。アクセス ポイントに関連づけられているクライアントがマルチキャスト グループに加入している場合、そのアクセス ポイントはマルチキャスト パケットを送信します。 新しいマルチキャスト機能の拡張により、トラフィックとサーバ負荷を削減すると同時に、単一の情報ストリームを複数のユーザに配信することで、音声と動画のアプリケーションで使用するワイヤレス LAN を最適化できます。これらの拡張により、WLAN リソースの使用率も改善します。

Cisco Wireless Control System

表 3 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できる Cisco WCS での管理、モニタリング、および操作性を改善するための新しい機能を示します。Cisco WCS ソフトウェアは Cisco Software Center からダウンロードできます。Cisco WCS ソフトウェアの仕様一覧は次の URL でご覧になれます。
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/Wireless_Control_System_Software (ログインが必要です。)

表 3 Cisco WCS の管理、モニタリング、操作性を改善する新機能

機能 説明 利点
Cisco WCS 仮想ドメイン

Cisco WCS の仮想ドメイン/パーティショニングを使用すると、IT 管理者の管理対象をワイヤレス ネットワーク上で各自が受け持つセグメントに限定できます。Cisco WCS 仮想ドメインは階層構造でグループ化することができます。ユーザは別個のインフラ コンポーネントまたはサービス エンティティに制限できます。

  • インフラストラクチャ コンポーネントには次のものが含まれます。コントローラ、集中管理型アクセス ポイント、分散型管理アクセス ポイント、コンフィギュレーション テンプレート、不正なアクセス ポイント、不正目的のアドホック アプリケーション、サマリー ページ、イベント、アラーム、タグ、クライアント、イベント グループ、チョークポイント、および スペクトラム エキスパート。
  • サービス エンティティにはゲスト アクセス ポイントとロケーション サーバなどが含まれます。

検索、レポート、Role-Based Access Control(RBAC; ロールベース アクセス コントロール)、RADIUS/TACACS+ など、通常のネットワーク管理機能に加えて仮想ドメインが装備されています。

1 つのドメインに割り当てられるコントローラとアクセス ポイントの設定は、分散管理型と同様で、個別の各ドメインまたはパーティション内部に適用されます。

1 つのコントローラを共有して導入するワイヤレスでは、コントローラおよびアクセス ポイントへの設定は、仮想ドメイン/パーティション階層構造内部の最上層のパーティションで行うことができます。

アクセス コントロールが強化されることにより、個々の IT 管理者のアクセスが、各自IT 管理者の責任範囲のワイヤレス ネットワーク セグメントだけに制限できます。

サービス プロバイダは、単一の Cisco WCS プラットフォームから多様な顧客の WLANを簡単に管理できます。

Cisco WCS のレベル パーティショニングは Cisco WCS 仮想ドメイン/パーティションのほかに、Cisco WCS Navigator でも利用できます。

グリーン イニシアチブ Cisco のグリーン イニシアチブをサポートするため、Cisco Aironet アクセス ポイントの消費電力管理が改良されました。Cisco のアクセス ポイントは、あらかじめスケジュールした間隔で定期的に電源をオンオフして消費電力を節約できます。 スケジュールした間隔でオンオフすることにより、電力コストを削減できます。この機能はネットワークのセキュリティ管理や WLAN の使用制限にも利用できます。
コンフィギュレーションの監査

コンフィギュレーションの監査は各ワイヤレス LAN コントローラのコンフィギュレーションの監査をサポートし、実行中のコンフィギュレーション内容が Cisco WCS データベースに記録されているコンフィギュレーション情報と同一であることを確認します。

コンフィギュレーションの監査は 3 段階のレベルに対して実行できます。

  • コントローラ レベル
  • 1 つのモビリティ グループ内部のコントローラのセット
  • ネットワーク全体のレベル

コンフィギュレーションの監査セットは、一連のテンプレートのセットを元にした参照設定です。

コンフィギュレーション監査セットにテンプレートを追加する前に、コンフィギュレーション テンプレートを作成して、コントローラのセットに適用する必要があります。

テンプレートを使用するコンフィギュレーションと、コンフィギュレーション セットを使用する監査は、それぞれが独立した管理タスクになっています。

監査で見つかった不一致の修正は、Cisco WCS の監査不一致の修正オプションで実行されます。

Cisco WCS のコンフィギュレーション監査機能が改善され、コントローラ設定内容の監査がより簡単になりました。
Cisco Secure Access Control Server(ACS)の View Server 機能を利用した Cisco WCS 統合

クライアントのステータス情報を複数の Cisco ACS Server から集められるように、Cisco WCS クライアントのトラブルシューティング ツールが Cisco Secure ACS View Server に統合されました。

Cisco WCS クライアント トラブルシューティング ツールのユーザ インターフェイスに装備の Cisco Secure ACS タブを使うと、オンデマンドで Cisco Secure ACS View Server に問い合せを行い、クライアントの問題が認証の問題に関係するかどうかを判断し、さらに認証失敗の原因となった可能性のある問題点を判断できます。

Cisco Secure ACS View Server との統合により、Cisco WCS は認証失敗に関連するクライアントの問題点をトラブルシューティングするのが簡単になりました。
詳細なクライアント レポート

表示をカスタマイズできるタブ式のクライアント レポートを利用して、クライアントの情報を表示できます。このレポートはクライアントの履歴を最長1年、追跡できます。

レポートに表示されたクライアントは、フロア エリア、コントローラ、アクセス ポイント、Service Set Identifier(SSID)、あるいはクライアントの MAC アドレスや名称など、様々な方法で並べ変えることができます。

ネットワークのクライアント デバイスに関する重要な情報を簡単に収集、追跡、表示できます。
テンプレートの使いやすさを改善

テンプレートは再利用可能で、1つまたは全部のワイヤレス LAN コントローラに適用できます。

ユーザがテンプレートを削除しようとすると、コントローラだけでなく Cisco WCS からも削除するかどうかを確認するプロンプトが表示されます。

新規のテンプレートはテンプレート名で識別されます。既存のテンプレートはテンプレート プルダウン メニューに表示されます。

コンフィギュレーションとテンプレート、またはモビリティ グループ間の関連付けは、現在はオプションになっています。コンフィギュレーションはテンプレートまたはモビリティ グループへの関連付けがなくても存在させることができます。

コントローラの設定をより簡単かつ正確に管理できるように Cisco WCS のテンプレートが使いやすくなりました。
テンプレートのスケジューリングとステータス

次のタスクはスケジューリングすると指定日時に適用できます。

  • アクセス ポイント テンプレート
  • スケジュール可能なコンフィギュレーション グループ

Cisco WCS テンプレートにスケジュールされたタスクに関して次の情報を表示できます。

  • スケジュールされたタスクのサマリー ページ
  • スケジュールされたタスクの成功または失敗のステータスの履歴(最長31日間)
Cisco WCS を使用して必要なときにコントローラのプロビジョニングとソフトウェア管理を手動でなく自動化すれば、運用コストを削減できます。
操作性を改善するための機能拡張

Cisco WCS は次を含む操作機能の改善が行われました。

  • Client Association Report では、カラムの表示順と表示方法のカスタマイズが追加されました。
  • 送受信バイト数、Signal-to-Noise Ratio(SNR; 信号対雑音比)、Received Signal Strength Indication(RSSI; 受信信号強度表示)などのクライアント統計情報を表示させる際は、Flex ベースのインタラクティブな各種チャートを利用できます。
Cisco WCS をカスタマイズして、個別ニーズに対応したり、ネットワーク運用の簡素化をはかることができます。
Cisco WCS のRRM ダッシュボード

WCS は読み取りやすく、グラフィカルなインターフェイスを備えるトラブルシューティング機能とネットワーク診断機能を提供します。RRM ダッシュボードには次を含む情報が表示されます。

  • 最もチャンネル変更の多いアクセス ポイント
  • 最大出力で動作しているアクセス ポイント
  • カバレッジ ホールに関するイベントが発生したアクセス ポイント
  • チャンネル変更で一番多かった理由

Radio Frequency Group(RF; 無線周波数)グループ内のすべてのコントローラにおける RRM に関連する設定は一致していません。

この機能を利用すると、ワイヤレス ネットワークのパフォーマンスと 無線周波数の統計情報が明確に把握できるため、WLAN ネットワークのトラブルシューティングとメンテナンスが簡単になります。RRM ダッシュボードは読み取りやすいため、重要なイベント、カバレッジ、あるいはカバレッジの欠落、特異な設定などを識別できるようになります。

Mobility Services Engine

表 4 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できる Mobility Services Engine の機能を示します。

表 4 Mobiltiy Services Engine の新機能

機能 説明 利点
Cisco 3300 シリーズ Mobility Services Engine のサポート Cisco 3300 シリーズ Mobility Services Engine のサポートを提供します。 Cisco Unified Wireless Network 向けに提供するモビリティ サービスには、一貫性、集中化、拡張性が備わっています。

高度なセキュリティ

表 5 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できるセキュリティの新機能を示します。

表 5 セキュリティの新機能

機能 説明 利点
セキュリティ
ワイヤレス セキュリティの脆弱性評価の自動化 Cisco WCS がワイヤレス ネットワーク コンフィギュレーションにおけるセキュリティ状態を検査します。対象にはワイヤレス LAN コントローラ、アクセス ポイント、管理インターフェイスなどが含まれ、シスコが定義したワイヤレス セキュリティのベストプラクティスとの比較を行います。WCS は、わかりやすいセキュリティ スコア、脆弱性に関して優先順位をつけたサマリー、および推奨する対応策を提供します。 ネットワーク全域のワイヤレスの導入において脆弱性評価を自動化し、簡素化することで Cisco WCS は、プロアクティブなネットワークの保護を実現します。WCS は、セキュリティの脆弱性に関するわかりやすいリアルタイムのサマリーを自動的に作成します。この評価により可視性が増すため、データ喪失やネットワーク侵入、悪意ある攻撃につながるような、セキュリティ設定上の潜在的なコンフィギュレーション エラーやミスが明白になります。WCS は適合認定の要件一致に役立ちます。
Payment Card Industry(PCI)向けの評価とレポート WCS の PCI レポートは、Wireless IDS で発生する不正イベントや攻撃イベント、さらにネットワーク全域のコンフィギュレーション、PCI 準拠のための監査追跡など、Cisco Unified Wireless Network(CUWN)のセキュリティに関連するイベント データを分析します。イベントやネットワーク コンフィギュレーションに違反の可能性は、その概要が WCS PCI レポートに記載されます。 WCS の PCI 評価およびレポートを使用すると、規制に準拠しない可能性のあるネットワーク状況を判断するのに要する時間を短縮できるほか、PCI 適合が求める調査を自動化したり、PCI 評価で使用する要約レポートを作成できます。
不正に使用されるスイッチ ポートの追跡と無効化 WCS は、有線ネットワーク上の不正アクセス ポイントが接続されているスイッチポートがどれかを検証し、発見するとそのポートを無効化します。 WCS は、不正なアクセス ポイントの物理的な位置を割り出したり、削除するために要する時間と労力を削減します。不正スイッチポートの追跡と無効化の機能を使用すれば、ワイヤレス攻撃から有線ネットワークへの潜在的な脅威を無効にします。
WCS セキュリティ ダッシュボードの拡張 WCS は、ワイヤレス ネットワーク全体のセキュリティ状態を包括的にまとめ、見やすいサマリーに作成します。また、ネットワークのセキュリティ アラームや、攻撃の試み、およびセキュリティの潜在的な脆弱性についてのリアルタイムのサマリーも提供します。WCS は現在のアラームのみをダイナミックに表示して情報を簡略化しますが、どのイベントも詳細なドリルダウンを行なうことができます。WCS は、ワイヤレス クライアントによる有線ネットワークの悪用など、有線ネットワークのセキュリティ イベントも表示し、有線ネットワークのセキュリティ デバイスのレイヤ 3 から 7 のマルウェアの検出レポートも提供します。 セキュリティに関連するイベントとネットワークの運用状況に関するすべての情報を単一のわかりやすい表示として提供し、ワイヤレス ネットワーク全体におけるセキュリティ 状態の管理とモニタリングを簡素化します。表示がグラフィカルで読み取りやすいため、ワイヤレス ネットワーク管理者がセキュリティ状態の把握に要する時間が短縮されます。
アクセス ポイントの有線ポートに対する 802.1X による認証 有線ネットワークに接続されているアクセス ポイントに対する認証を WCS が行います。認定証の検証には 802.1X を使用します。また、セキュアなアクセス ポイント プロビジョニングと、一貫したポリシーをネットワーク全体で実施します。 不正アクセス ポイントが有線ネットワークに割り込むのを未然に防ぎ、有線ネットワークに対するワイヤレス攻撃を防止するとともに、ワイヤレス ネットワークのセキュリティが脅かされる可能性を低減させます。また、802.1X が機能するネットワークへの新規アクセス ポイントのインストールや認証が簡単になります。
Network Access Control(NAC)のアウト オブ バンド サポート Cisco Unified Wireless Network では、ゲストおよび一般の WLAN トラフィックを用いて、アウト オブ バンド モードで NAC アプライアンスをイネーブルにします。認証時の状態アセスメントおよび復旧も可能です。また、トラフィックへのポーリングを行って、ネットワークに接続しているクライアントが現在のセキュリティ設定条件に準拠するかどうかの確認にも役立ちます。 NAC によるアウト オブ バンド処理をサポートするため、ネットワーク アーキテクチャの設計が柔軟にできます。NAC アプライアンスの集中化が可能なため、設備への経費が低減できます。

Cisco Wireless Location Appliance

表 6 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 で使用できる Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance の新機能を示します。

Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance ソフトウェアは Cisco Software Center からダウンロードできます。Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance ソフトウェアの仕様一覧は次の URL でご覧になれます。
http://tools.cisco.com/support/downloads/pub/MDFTree.x?butype=wireless (ログインが必要です。)

表 6 Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance の新機能

機能 説明 利点
Rail と Region

ロケーション情報の収集に利用するマップ エリアの定義のための機能です。ビル中央部の吹き抜けや、多階層施設(たとえばアトリウム)など、複数のエリアを除外できる点が特徴です。Rail の用途は、通路、回廊、施設の境界の定義と設定です。

複数の Rail と Region を区別し、選択することにより、ロケーション計算に用いるエリアを絞ることができます。

アセットが見込まれないエリアを除外することによって、計算に適していないロケーションが選別でき、ロケーション計算の能率を向上させます。物理的なエリアに関する事前情報をもとに、除外する Region での設定が可能です。
コンフィギュレーション情報の交換 コントローラからロケーション アプライアンスに転送する RSSI 情報を管理できます。この機能がない場合、すべての RSSI 情報(不正、クライアント、タグの RSSI 情報など)はロケーション アプライアンスに転送されてしまい、コントローラとロケーション アプライアンスの間の追加トラフィックが帯域幅を消費してしまいます。さらにロケーション アプライアンスは、受信した情報の処理が必要か、または廃棄すべきか(つまり、そのロケーションのアセットを計算すべきかどうか)を判断する必要があります。コンフィギュレーション交換機能を使用すると、有用な情報のみをコントローラからロケーション アプライアンスに送信できます。 コントローラからロケーション アプライアンスに送信するトラフィックをフィルタリングすることにより、リンクが使用する帯域幅の効率が改善します。特に WAN リンク経由で情報を送る必要がある場合に効果があります。コントローラから受信する情報を制限することにより、ロケーション アプライアンスの処理能力を維持できます。
オペレーティング システムの堅牢化 ロケーション アプライアンスのオペレーティング システムを特定のネットワーク セキュリティ攻撃(DoS攻撃など)から保護します。 ネットワーク攻撃の結果として何時間、ときには何日間ものダウンタイムが生じ、重要なネットワーク リソースの使用に影響が及びます。たとえば、重要な事業用アプリケーションが必要とするロケーション情報が使用できなくなると、データの機密性と整合性に重大な欠陥が生じます。ロケーション アプライアンスのオペレーティング システムを堅牢化することで、ネットワーク攻撃の脅威を緩和し、重要な業務アプリケーションに必要な重要情報を守るのに役立ちます。


サービスおよびサポート

シスコは、お客様がそのネットワーク サービスを最大限に活用するため、各種サービス プログラムを用意しています。これらのプログラムは、スタッフ、プロセス、ツールをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。ネットワークへの投資を無駄にすることなく、ネットワーク運用を最適化しネットワーク インテリジェンスの強化や事業拡張を進めていただくためにシスコのサービスを是非お役立てください。サービスについての詳細は、以下の URL を参照してください。

ワイヤレス LAN サービス

シスコおよび Cisco Advanced Wireless LAN スペシャライズド パートナーは、エンドツーエンド サービスで幅広い製品を提供します。このサービスは、実績あるプランニング、設計、実装、操作の方法論に基づき、さまざまなセキュア音声とデータ ワイヤレス ネットワーク ソリューション、テクノロジおよび戦略のパフォーマンスを最適化します。Cisco Advanced Wireless LAN スペシャライズド パートナーは、アプリケーションの専門性を深め、安全な企業モビリティ ソリューションを低価格な総所有コストで提供するのに役立ちます。サービスについての詳細は、以下の URL を参照してください。

新リリースのソフトウェアのダウンロード

Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 5.1 は、Cisco Wireless Software Display Tables からダウンロードしてください(ログインが必要です)。ワイヤレス LAN コントローラ、Cisco WCS、Cisco WCS Navigator、および Cisco Wireless Location Appliance のそれぞれに対応するソフトウェア リリース ファイルが個別に用意されています。


関連情報

シスコのワイヤレス製品の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/jp/go/wireless/

Cisco Unified Wireless Network の詳細については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/jp/go/unifiedwireless/

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