
CiscoMGX 8000 シリーズ マルチサービス用 Cisco ルート プロセッサ モジュール
[目次]
Cisco ルート プロセッサ モジュール(RPM-PR)は、マルチサービス スイッチの Cisco MGX(TM) 8000 シリーズ用の高性能ルート プロセッサ モジュールです。このモジュールによってサービスプロバイダーは、Cisco IOS (R)ソフトウェアを使用した新しい高利益になる IP サービスを、最低限の費用で速やかに提供できます。Cisco RPM-PR は、MPLS(Multiprotocol Label Switching)テクノロジーを使って、高品質かつスケーラブルな IP + ATM 統合を実現し、スケーラブルなインターネット ソリューションを提供します。Cisco RPM-PR では、Cisco Virtual Switch Architecture(仮想スイッチ アーキテクチャ)で使用する MPLS コントロール プレーンを追加できます。MPLS コントロール プレーンは、マルチサービス スイッチの Cisco MGX 8000 ファミリで、PNNI および MGCP(メディア ゲートウェイ コントロールプロトコル)のコントロール プレーンとの同時使用が可能です。
Cisco RPM-PR は MGX 8230、8250、および 8850 シリーズ用 RPM モジュールのルータ ブレードのパフォーマンスと機能を改善します。たとえば、350,000 pps 以上の処理能力を備えた高性能な NPE-400 プロセッサ、より大容量な DRAM およびフラッシュ、およびハードウェアベースの ECC(Error Checking and Correcting)といった拡張機能をもたらします。
Cisco RPM-PR は、PPP(Point-to-Point Protocol)集約、IP VPN(仮想プライベートネットワーク)、IP QoS(Quality of Service)、および IP ルーティングといった機能を実現します。
Cisco RPM-PR はダブル ハイトのラインカードで、内部 OC-6 ATM セルバスを通して MGX ミッドプレーンに接続します。Cisco RPM-PR は最大 2 枚のシングルハイトのバックカード(4 ポート イーサネットおよび 1 ポート ファースト イーサネット)をサポートします。
主要機能
RPM-PR には、次のような特徴があります。
- ハイパフォーマンス
- 350,000 pps 以上のフォワーディング性能
- 最大 512-MB DRAM
- 32-MB フラッシュ メモリ
- 2000 の仮想インターフェイスをサポート
- DRAM の ECC サポート(シングルビットの修復およびダブル/トリプルビットの検出)
- 1:N 冗長性
- 強力な IP サポート
- BGP4(Border Gateway Protocol Version 4)
- OSPF(Open Shortest Path First)
- RIP(Routing Information Protocol)バージョン 1 および 2
- IGRP(Interior Gateway Routing Protocol)
- EIGRP(Enhanced IGRP)
- IS-IS(Intermediate System-to-Intermediate System)
- スタティック ルート
| 機能 |
Cisco RPM-PR は、Cisco IOS ソフトウェアを実行して、業界をリードする IP サービスセットとソリューションを提供します。Cisco RPM-PR は、サービスプロバイダー環境で使用されている主要なすべてのルーティング プロトコルをサポートします。Cisco RPM-PR がサポートするソリューションとサービスは以下のとおりです。
MPLSMPLS(Multiprotocol Label Switching)はラベルベースのフォワーディング スキームを使用する革新的なアプローチで、これによってサービスプロバイダーは高利益になる付加価値サービスを容易に提供できるほか、新しいお客様を迅速かつ優れたコスト効果でプロビジョニングすることができます。MPLS は、フレームリレーや ATM といったレイヤ 2 トランスポートのセキュリティと QoS を実現しながら、IP の n 対 n の接続性を提供する技術です。
MPLS-VPNMPLS-VPN(仮想プライベート ネットワーク)は、ATM やフレームリレーのセキュリティおよび QoS を備えた IP VPN を提供します。Cisco RPM-PR は、BGP などのレイヤ 3 ルーティング プロトコルを使用して、複雑なオーバーレイ「メッシュ」を構成せずにネットワークの到達性を動的に確立します。
Cisco RPM-PR は、アプリケーション、送信元、宛先、および他の多くの基準によって VPN 固有のトラフィックを分離することができます。MPLS-VPN ネットワーク アーキテクチャにおいて、Cisco RPM-PR はプロバイダーのエッジ ルータ(PE)として機能して VPN サービスを提供します。Cisco RPM-PR では、次のような MPLS-VPN メカニズムがサポートされています。
- マルチプロトコル BGP 拡張機能
- VPN「ルートターゲット」拡張 BGP コミュニティ属性
- バックボーン上の MPLS フォワーディング
- プロバイダー エッジ ルータ上の複数ルーティング/フォワーディング インスタンス
| QoS(Quality of Service) |
QoS には集中的な処理が必要とされますが、新しい Cisco RPM-PR はこのような要求を処理するのに最適です。Cisco RPM-PR は、エンドツーエンド QoS アーキテクチャの一部として、以下の Cisco IOS QoS メカニズムを利用します。
- 分類:
- ポリシーベース ルーティング
- BGP による QoS ポリシーの伝搬
- CAR(Committed Access Rate)
- 輻輳管理:
- FIFO(First In First Out)キューイング
- プライオリティ キューイング(PQ)
- カスタム キューイング(CQ)
- WFQ(Weighted Fair Queuing)/CBWFQ(Class-Based WFQ)
- 輻輳回避:
- WRED(Weighted random early detection)
| MPLS CoS |
Cisco RPM-PR は、QoS とともに MPLS CoS(Class of Service)を使用して、ネットワーク全体の帯域幅ポリシーを実施します。Cisco RPM-PR でサポートされる 2 つの代表的なモデルは以下のとおりです。
- VC 単位の RED と VC 単位の WFQ を使った PVC(相手固定接続)での MPLS CoS
- 複数 LVC(Label VC)での MPLS CoS
| PPP 集約 |
Cisco RPM-PR は、2000 の仮想インターフェイスまたは IDB(Interface Descriptor Blocks)をサポートします。IDB は、インターフェイスの構成とステータスを格納するために使用されるソフトウェア データ構造です。これによって Cisco RPM-PR には、DSL 終端のようなアプリケーションのためのより大きな PPP 集約キャパシティが提供されます。
| ハードウェア |
ATM ポート アダプタ(PA)アーキテクチャはデュアル SAR 構成をベースとしています。1 つの SAR プロセッサは送信専用で、もう 1 つは受信専用です。
集約、集束nrt-VBR、ABR、および UBR といった非リアルタイムの ATM サービスクラスがすべてサポートされています。このため Cisco RPM-PR は、同じ ATM インターフェイス上で各種ネットワーク アプリケーションを同時にサポートすることができます。ATM PA 上で作成された VC(サポートされる最大数まで)は、どの ATM サービスクラスでも構いません。
また ATM PA は、それぞれの ATM サービスクラスに対して、PCR(Peak Cell Rate)、SCR(Sustainable Cell Rate)、MBS(Maximum Burst Size)、MCR(Minimum Cell Rate)といったパラメータをサポートして、柔軟な構成を可能にします。
RPM-PR の ATM PA には、大量のトラフィック バーストを吸収するために、ポート アダプタ上に大量のバッファ メモリが装備されています。このバッファ メモリは VC ごとにパーティショニングされるため、ある VC のトラフィックが他の VC のトラフィックの通過を阻止することもなく、全体的なパフォーマンスが向上します。
ATM PA は VC ごとにハードウェアでトラフィック シェーピングをサポートします。このため、構成された各 VC を非常に柔軟に完全に制御することができます。
F4 および F5 OAM セルの両方を処理するため、ATM PA は、OAM セルに応答し、これを生成して、リンク/接続の完全性を管理します。
ATM PA は 1024 バイトパケットで最大 200 の同時 SAR をサポートし、最大 4096 の VC と最大 256 の仮想パス(VP)をサポートします。VC 接続は VPI=0 でサポーエされ、VP 接続は 0 より大きい VPI でサポーエされます。
| 信頼性 |
Cisco RPM-PR は優れた処理能力、1:N 冗長性、メモリ容量に加え、DRAM の ECC サポートによって信頼性をさらに改善しています。エラー訂正機能により、データの正確さと完全性が保証されます。Cisco RPM-PR では ECC がハードウェアで実行されるため、信頼性の高い高速パケット処理が実現します。ECC は、シングルビットの修復およびダブル/トリプルビットの検出をサポートします。
| ネットワーク管理 |
Cisco RPM-PR では、以下のようなネットワーク管理ツールを利用できます。
- VPN Solution Center:MPLS VPN のプロビジョニング
- Cisco WAN Manager:ATM PVC を設定するための接続管理に使用
- CiscoView:機器管理
| 技術仕様 |
フロント カード
- 寸法:39.75 x 40.21 cm(15.65 x 15.83 インチ)
- MGX 8850、8250、または 8230 シャーシの 1 つのダブルハイト スロットに収容
- 350-MHz R7000A プロセッサ
- 350,000 pps 以上の IP ルーティング
- OC-6 速度で動作する統合型セルバス インターフェイス
- フロント カードあたり最大 2 枚のシングルハイトのバック カードをサポート
- 256 および 512 MB DRAM バージョンを利用可能
- 32 MB のフラッシュ メモリ
- シングルビットの修復およびダブル/トリプルビットの検出に対する ECC サポート
- コンソール ポート:構成ポート RJ-45 EIA/TIA-232 コネクタ、非同期インターフェイス、9600 ボー、スタートビット 1、ストップビット 2、パリティなし
- AUX ポート:保守ポート RJ-45 EIA/TIA-232 コネクタ、非同期インターフェイス、9600 ボー、スタートビット 1、ストップビット 2、パリティなし
- 寸法:17.78 x 10.48 cm(7 x 4.125 インチ)
- 4 ポート イーサネット(10 BaseT)には「リビジョン B」バックカード(MGX-RJ45-4E/B)が必要
- 1 ポート ファースト イーサネット(UTP、MMF)
- 1 ポート ファースト イーサネット(全二重、半二重、SMF、MMF)
- -48 VDC、1.15A、55W
| 更新日:2002 年 4 月 23 日 |
