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Cisco IGX 8400シリーズ

仮想トランキングの“ラップアラウンド”ソリューションおよびトラフィックシェーピング

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Cisco IGX 8400シリーズ

PDF GetAcro アプリケーションノート

Cisco IGX 8400仮想トランキングの“ラップアラウンド”ソリューションおよびトラフィックシェーピング



[目次]
[概要]
[トラフィックシェーピングによる仮想トランキング]
[仮想トランキングのラップアラウンドソリューション]
[トラフィックシェーピングによるパブリックVPCでのVCCサービスサポート]
[機能および制約]
[仮想トランクラップアラウンドのセットアップ手順]
[UXMの設定]
[仮想トランクレートの変更]
[セル遅延変動(CDV)の測定]

概要

 パブリックATMサービスの普及によって、ATM広域ネットワーク(WAN)をすでに導入している顧客からは、IGXスイッチの相互接続にパブリックATMを使いたいという要求が強まっています。パブリックATMサービスを使ったほうが、専用線を使うようりも経済的な魅力があると思われるからです。ただし、そのためには、1つの物理ATMトランクインタフェース上で複数の仮想トランクをサポートできなければなりません。仮想トランキングは、IGXスイッチのリリース9.2では完全にサポートされていますが、リリース9.1ではサポートされていないため、ユーザーは一時的にハードウェアベースの「ラップアラウンド」ソリューションを使って仮想トランキングを実装しています。この暫定的措置とも言えるラップアラウンドソリューションには、2つのUXMモジュールが必要になります。1つは、トランクモジュールとして設定し、もう1つはUNIポートモジュールとして設定します。UXM UNIモジュールは、物理トランクからVPC(仮想パス接続)を単純にスイッチして、それらを1つのUNIポートに多重化します。UNIポートはパブリックネットワークにアクセスします。各物理トランクに対応して、物理ネットワークによって提供されたVPIをUNIポートで使います。

 IGXスイッチは、仮想インタフェース(VI)およびVC/VPトラフィックシェーピング機能によって、パブリックATMサービスにおけるアプリケーションが可能になっています。パブリックATMにはトラフィックに対する制約がありますから、VIトラフィックシェーピング機能を使って、いろいろなQoS(Quality of Service)に基づいているVIの集約トラフィックを調整し、その制約に適合させます。マルチQoSトラフィックシェーピングでは、集約されたトラフィックがシェーピングされていても、各接続に割り当てられたQoSを保証しています。この機能は、リアルタイム性が要求されるトラフィックでは非常に有効です。VC/VPトラフィックシェーピングでは、個々のVCまたはVPをシェーピングするため、WFQ(Weighted Fair Queuing)技術を使ってサービスカテゴリに合わせたセルのスケジューリングを行います。このため、サービス・カテゴリの要求に合った適切な割り当てが保証されます。たとえばCBR接続では、取り決められたPCR(Peak Cell Rate)に合わせてセルをスケジュールし、パスのなかで累積されるCDV(Cell Delay Variation)を小さくします。

 このアプリケーション・ノートでは、IGXリリース9.1.08とUXMファームウェア(FW)AAEでサポートされるラップアラウンド手法を用いたトラフィックシェーピングおよび仮想トランキングの設定について説明します。さらに、VPトラフィックシェーピングを使用した場合と使用しない場合のCDVパフォーマンスについても説明します。


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トラフィックシェーピングによる仮想トランキング

 IGXスイッチをパブリックATMネットワークを使って相互接続するには、仮想トランキング機能を使います。仮想トランキング機能によって、1つの物理トランクインタフェースに対して、複数の論理トランクインタフェースを定義できます。

 仮想トランクとポートが“多:1”という関係にあるということは、“fanout”と接続性が1:多ということになり、機器コストの大幅な節約が実現されます。仮想トランク上の接続は、VPI(仮想パス識別子)が割り当てられたVPCにマッピングされて、公衆ネットワークを経由します。パブリックATMネットワークへのインタフェースは、UNI(User-to-Network Interface)あるいはNNI(Network-to-Network Interface)ポートであるため、セルのヘッダフォーマットは、ATM UNIあるいはATM NNIフォーマットと同じになります。ソフトウェアで設定されたセル固有のVCI値は、透過的にパブリックATMネットワークを経由します。ネットワークの反対側でセルが受け取られると、別のIGXがこのVPI/VCIを元の正しいセルヘッダにマッピングします。

 リリース9.2では、UXMにおける仮想トランキング機能がさらに充実します。後述のラップアラウンドによるポート相互接続のソリューションを使えば、リリース9.1.08でも仮想トランキング機能をエミュレートできます。ただしトラフィックシェーピングの実装には、UXM FW AAEが必要です。

 パブリックATMネットワークを経由する仮想トランクトラフィックを転送するためにVPCが使用するサービスクラスによって、搬送可能なトラフィックの種類が異なります。QoS保証を確保するには、VPCタイプがサポートするトラフィッククラスを適切に設定することが必要です。次の表は、CBR、RT-VBR、NRT-VBR、ABR、あるいはUBRの各VCCタイプについて、トランクモジュール(BTM、ALM/B、UXM)上の対応するVPCでトランスポートするためのATMポートモジュール(UXM)の推奨設定です。

表1:ATM の場合のVCC

ATMトランクモジュール(BTM、ALM/B、UXM)におけるVPCタイプ ATM ポートモジュール(UXM)におけるコンポーネントVCCタイプ
  CBR RT-VBR NRT-VBR ABR UBR
CBR
RT-VBR  
NRT-VBR    
ABR      
UBR        

 表2には、高優先度、タイムスタンプ有り、タイムスタンプ無し、音声、バースト性データA、バースト性データBといった種類のVCCについて、トランクモジュール上の対応するVPCでトランスポートするためのファーストパケットベースのポートモジュール(LDM、HDM、UVM、CVM、FRM、UFM)の推奨設定を示します。

表2:ファーストパケットの場合のVCC

ATMトランクモジュール(BTM、ALM/B、UXM)におけるVPCタイプ ファーストパケットベースのモジュール(LDM、HDM、UVM、CVM、FRM、UFM)におけるコンポーネントVCCタイプ
  高優先度 タイムスタンプ有り タイムスタンプ無し 音声 バースト性データ A バースト性データ B
CBR
RT-VBR
NRT-VBR    
ABR    
UBR    

 パブリックATMネットワーク(たとえばNTTメガリンク)のVPCを提供する仮想トランクインタフェースでは、パブリックATMサービスと接続するVPCに対して規定されているCDV(トラフィック・ポリシング・パラメータ)に適合したVPCトラフィックにするための、トラフィックシェーピングが必要になります。CDVに適合していないトラフィックは、パブリックATMネットワークで廃棄される場合があります。

仮想トランクにおけるトラフィックシェーピングには、次の2つの方法があります。

  • シングルQoSトラフィックシェーピング …… 仮想トランクのVCCがVPCに集約される前に、FIFOキューイングの際にシェーピングされます。

    図1:シングルQoSトラフィックシェーピング
    図1:シングルQoSトラフィックシェーピング

  • マルチQoSトラフィックシェーピング …… 仮想トランクのVCCがVPCに集約される前に、CoSキューイングの際にシェーピングされます。

    図2:マルチQoSトラフィックシェーピング
    図2:マルチQoSトラフィックシェーピング

 シングルQoSトラフィックシェーピングおよびマルチQoSトラフィックシェーピングのどちらも、VPC上のトラフィックがパブリックATMサービストラフィック契約に準拠していることを保証します。さらにマルチQoSトラフィックシェーピングでは、シェーピングと同時に、各接続のQoSが保証されるようにします。ただし、構成要素であるVCCがすべてリアルタイム型(CBR、タイムスタンプ無し、音声など)の場合はシングルQoSトラフィックシェーピングが適用され、それ以外ではマルチQoSトラフィックシェーピングが必要になります。


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仮想トランキングのラップアラウンドソリューション

 UXM モジュールは、リリース9.1では仮想トランキング機能をサポートしていませんが、ラップアラウンドソリューションを一時的に使用して、仮想トランキングを実現することができます。リリース9.1.08およびUXM FW AAEは、UXMでのVC/VPトラフィックシェーピングをサポートしており、すべてのパブリックATMサービスに準拠するように仮想トランクのCDVを調整できます。ただし各仮想トランクには、2つの物理ポートの間における物理的相互接続が必要です。

 UNI ポートがサポートできるパブリックATMネットワークへの仮想トランクの数は、ラップアラウンド相互接続で使用できる物理ポートのポート数に依存します。多数のポートを使うことにはなりますが、このラップアラウンドソリューションによって、パブリックATMスイッチのUNIポートへのアクセスの度に発生するコストを削減できます。このソリューションについて以下に説明します。

  1. トランクモジュール(仮想トランクのエンドポイント)としては、UXMモジュールを使用してください。1つの物理トランクポートで1つの仮想トランクをサポートします。トランクポートから伝送されるセルのVPIは、どれも1になります。
  2. VIシェーピングをトランクポートで、VPシェーピングをUNIポートで行って、パブリックネットワークに入る前にCDVを減らしてください。トランクポートではマルチQoSトラフィックシェーピングがサポートされ、セルは複数のCoSキューにキューイングされます。
  3. ポートモジュールとして設定された1つ以上のUXMモジュールを使って、VPIをVPI値に割り当てられたネットワークに変換するように、VP接続を設定してください。図3のなかの2つめと3つめのUXMモジュール(UXM2およびUXM3ポートモジュール)は、同じUXMポートモジュールになっていても構いません。
1標準ユーザーコマンド cnltrk を使用してRCVおよびXMTトランクレートを変更するためには、まずはそのトランクを削除する必要があります。サービスに影響を与えずにVIシェーピングレートを変更したい場合には、scp/xcpコマンドによる回避策が必要になります。この回避策については、このドキュメントでは説明しません。
図3:マルチQoSトラフィックシェーピングとCDVを減少させた仮想トランキング
図3:マルチQoSトラフィックシェーピングとCDVを減少させた仮想トランキング



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トラフィックシェーピングによるパブリックVPCでのVCCサービスサポート

 パブリックATMネットワークのVPCサービスは、これを経由させてUNIポートからリモートの加入者までのVCC(仮想回線接続)サービスを提供するのにも利用できます(図4参照)。

図4:パブリックVPCでのVCCサービス
図4:パブリックVPCでのVCCサービス

 仮想トランクでは、個々のユーザー接続がVPC上で搬送され、パブリックATM ネットワークを通って透過的に転送されます。この仮想トランキングのためには、マルチQoSトラフィックシェーピングが必要になりますが、VCごとのシェーピングは必要ありません。ただし、パブリックATMネットワークVPCを使用して複数のVCCをリモートの契約者に搬送する場合は、VPおよびVCレベルの両方で階層型トラフィックシェーピングを行う必要があります。VPレベルにおけるトラフィックシェーピングは、パブリックATMネットワークを経由してVPC集約トラフィックを伝送するのに必要です。またVCレベルのトラフィックシェーピングは、均等に帯域幅を共有したり、CPE機器の受信速度に合わせるのに必要です。受信速度に問題がなくても、着信セルのCDVが大きい場合には、CPE機器のバッファが足りない可能性があります。VCトラフィックシェーピングの使用すると、パスのなかで増大したCDVの大部分を解消できます。

 リリース9.1.08およびUXM FW AAEでは、VCおよびVPの両方のレベルで階層型トラフィックシェーピングをサポートしています。ラップアラウンドソリューションに必要となる条件は、仮想トランキングとほぼ同じです。VCレベルのトラフィックシェーピングは、最初のUXM1ポートでVCごとのシェーピングを実行することによって行われます。VPシェーピングは、最初のUXMでのVIシェーピングによって行われます。さらに、最後のUXMカードにあるUNIポートでVPシェーピングを使い、CDVを厳しく制御します。

 仮想トランクのラップアラウンドソリューションでは、最初のUXMはトランクカードではなくポートカードとして設定されます。そして各VPには、2つの物理ポート間における物理的なラップアラウンド相互接続が必要です。図5に示すように、UXM1、UXM2、UXM3の各ポートモジュールを1つのUXMポートモジュールに設定することもできます。このように、必要な UNI ポートあたりのVP数や必要なUXMポートモジュール数は、ラップアラウンド相互接続で使用できる物理的なポート数によって制限されます。

 階層型トラフィックシェーピングのサポートを図5に示します。

図5:階層型マルチQoSトラフィックシェーピングのサポート
図5:階層型マルチQoSトラフィックシェーピングのサポート


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機能および制約

UXMモジュールでサポートされる仮想トランキングには、以下の機能および制約があります。

  • カードあたりの最大仮想トランク数は、UXMの場合で最大15です。
  • 各仮想トランクには、ひと組の16 CoS(クラスオブサービス)キューがあります。
  • IGXノードあたりの論理(物理および仮想)トランク数は、最大32です。
  • 有効なVPCの種類には、CBR、VBR、ABRがあります。
  • ATMフォーラム標準のUNI/NNI VPI/VCIをサポートしています。
  • VPCは仮想トランクではルーティングされません。ルーティングアルゴリズムは、ルーティングトポロジーからすべての仮想トランクを削除します。これは、VPCが他のVPC上でルーティングされないという定義のための制限です。
  • 仮想トランクをフィーダトランクとして使用することはできません。
  • 仮想トランクと外部スイッチ間におけるILMIをサポートします。
  • 仮想トランクを経由するF4/F5 OAMフローは、そのフローがクラウドから送信された場合に限り、サポートされます。
  • IGXルータにはノード番号0 ~ 31を使用できません。
  • パブリックATMネットワークからクロックを供給してもらうことができます。
  • 以下のF4/F5フローをサポートします。
AIS/RDI OAMフロー
  • 仮想トランクによるエンドツーエンド接続に対して、F5(VCC)OAMフローをサポートします。
  • F4(VPC)OAMフローの仮想トランクはサポートしません。
  • クラウドと仮想リンクの間では、F4フローをサポートしません。
OAM(テスト遅延)ループバック
  • 仮想トランクによるエンドツーエンド接続に対して、F5(VCC)OAMフローをサポートします。
  • VT経由のF4(VPC)OAMフローはサポートしません。
  • ラップアラウンド仮想トランキングソリューションでは、Y字型ケーブリングによる冗長性がサポートされます。その場合、トランク速度に変更がないか、標準のcnftrk コマンドを使用してトランク速度が変更されます。Y字型ケーブリングの冗長性を実装する場合には、追加のインタフェースが必要になります。たとえば図6に示すように、各トランク(たとえば6.1)に対して追加のトランクインタフェース(6.2)、対応する追加のポートインタフェース(2.4)、さらにすべてのトランクに対する追加のポートインタフェース(2.8)が、Y字型ケーブリングによる冗長性のために必要です。したがって6.1 と 6.2 は、2.3、2.4、2.7 および 2.8 の場合と同様にY字型ケーブリングによって接続されることになります。

注意: cnftrk コマンドを使ってトランク速度を変更するには、まずトランクを削除する必要があるため、サービスに影響します。
  • パブリックATMサービスを使用する場合は、VPサービスを使用した仮想トランキングのためにパブリックATMサービスプロバイダーは、VPサービスの種類(CBR、VBRなど)、VP接続レート、CDVT のほかに次の設定を行うことが重要になります。
    • 再ルーティングが高速に行われるように、キャリアはサービスプロバイダーのスイッチポートにおけるILMI トラップを利用可能に設定するようにしてください。
    • キャリアは、顧客に提供されるVPCについて16ビットの完全なVCIを設定する必要があります。
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仮想トランクラップアラウンドのセットアップ手順
 以下に示す図6は、仮想トランクのラップアラウンドソリューションを示しています。各ノードには2つのUXMモジュールが装着されており、1つはトランクカード、もう1つはポートカードとして使用します。図に示すとおり、トランクカードとポートカードは同じノードにある必要はありません。ノードAのトランク6.1とノードBのトランク2.1は、パブリックATMクラウドを通ってルーティングされる仮想トランクの両端です。リリース9.1以前のリリースではUXMにおける仮想トランキングがサポートされないため、トランクモジュールから出力されるトラフィックはネットワークで設定された同じ仮想パス識別子(VPI)を使うとは限らないのですが、代わりにVPI =1を使うことになっています。そのため、仮想パス接続を追加することによって、VPIがパブリックATMネットワークで設定された値に変換されます。仮想パス接続はノードAのポート2.3とポート2.7の間、およびノードBのポート9.3とポート9.7の間に追加します。トランクモジュールからのトラフィックは、仮想パス接続をラップアラウンドされてからパブリックATMネットワークに送られます。
図6:UXMのセットアップ
図6:UXMのセットアップ

UXMの設定

1. ノードAでカード2の3つのポートを起動します。(この例では、ポート2.1、2.3、2.7が使われています。)

upln 2.1
upln 2.3
upln 2.7
upport 2.1
upport 2.3
upport 2.7

2. ノードBでカード9の3つのポートを起動します。(この例では、ポート9.1、9.3、9.7が使われています。)回線符号化やペイロードスクランブルなど回線およびトランク設定が、両端で同じパラメータになっているように注意してください。

upln 9.1
upln 9.3
upln 9.7
upport 9.1
upport 9.3
upport 9.7

3. ノードAのポート2.7およびノードBのポート9.7でVPシェーピングを実行します。

cnfln 2.7 . y
cnfln 9.7 . y

4. PCR = trunk_speed2(セル/秒)で CDV = 10000μ秒であるCBR仮想パス接続を、ノードAのポート2.3と2.7の間に追加します。ポート2.3のVPIは1に設定し、ポート2.7のVPIにはパブリックATMネットワークが設定するVPIに設定してください。たとえばパブリックATMネットワークのVPIが99であれば、addconコマンドで次のように設定します。

addcon 2.3.1.* Node A 2.7.99.* cbr trunk_speed * 10000 *


注意: T-1/E-1トランクインタフェースの場合、低いトランクレート(150cps、301cps)を追加するときには、トランク上の通信障害を回避するため、CDVを400000μ秒くらいの高い値を設定してください。

2Trunk_speedは仮想トランクレートです。この値は、ノードAの2.3.1.*とノードBの9.3.1*、ノードAのトランク6.1とノードBのトランク2.1の各仮想パス接続におけるPCR(セル/秒)と同じ値にします。

5. 手順4と同様に、PCR = trunk_speedでCDVT = 10000μ秒のCBR仮想パス接続を、ノードBのポート9.3と9.7のあいだに追加します。

addcon 9.3.1.* Node A 9.7.99.* cbr trunk_speed * 10000 *

6. ノードAのトランク6.1およびノードBのトランク 2.1を起動します。

Node A: uptrk 6.1
Node B: uptrk 2.1

7. ノードAのトランク6.1およびノードBのトランク2.1にトランク速度を設定します。

Node A: cnftrk 6.1 <trunk_speed> <trunk_speed> * * * ....
Node B: cnftrk 2.1 <trunk_speed> <trunk_speed> * * * .....

 UXM で cnftrk コマンドを実行するときには、送信レートと受信レートの両方の値が必要です。送信レートがトランクの他方の終端における受信レートと一致しているか確認してください。

8. ノードAの6.1とノードBの2.1のあいだにトランクを追加します。

Node A: addtrk 6.1

 上記の手順にしたがって、trunk_speed=4716cps を使って2Mbpsの仮想トランクを設定してください。

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仮想トランクレートの変更

このセクションでは、仮想トランクレートを変更する手順について説明します。


注意: この手順にしたがってトランク速度を変更するには、まずトランクを削除する必要があるため、サービスが中断されます。トランクを削除すると、トランク上の接続が再ルーティングされたり、ネットワークが分断された場合には削除されたりすることがあります。

手順

1. トランクを削除します。これにより、仮想トランクを通ってルーティングされた接続が再ルーティングされたり、さらにはネットワークから削除される場合がある点に注意してください。

Node A: deltrk 6.1
または
Node B: deltrk 2.1

2. cnftrk を使って、トランクレートを変更します。

Node A: cnftrk 6.1 <new_trunk_rate> <new_trunk_rate> * * * .......
Node B: cnftrk 2.1 <new_trunk_rate> <new_trunk_rate> * * * ........

3. cnfcon を使って、仮想パス接続のPCRを変更します。

Node A: cnfcon 2.3.1.* new_trunk_rate * * *
Node B: cnfcon 9.3.1.* new_trunk_rate * * *

4. 仮想トランクを元通りに追加します。

Node A: addtrk 6.1

5. トランクの削除によって接続が失われた場合は、再度ユーザ接続を追加します。

 これで、ノードAのトランク6.1とノードBのトランク2.1のあいだにトランクがセットアップされました。トランクレートを2Mbpsから2Mbpsに増やす必要があれば、new_trunk_rate=7075cpsとして、上記の手順にしたがってください。

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セル遅延変動(CDV)の測定

 このセクションでは、ノードBにあたるキャリアスイッチがCisco WAN ATMスイッチであることを前提として、VPシェーピングを行った場合または行わない場合にIGXルータから出力されるトラフィックに対する最悪の場合のCDV値を説明します。出力トラフィックのCDVは、パブリックATMネットワークが要求するCDVTに適合していなければならない点に注意してください。これに適合していないと、パブリックATMネットワークの終端でセルが廃棄されます。

 IGXノードAのポート2.7(図7) から出力されるトラフィックのCDVを測定するには、まず、非適合セルがなくなるまで、ノードBのVPCにおけるCDVT設定を変更します。こうして読み出される CDVT が、VPCの出力トラフィックにおけるCDVとなります。同じ物理トランクに複数の仮想トランクがあって、VPごとのシェーピングを可能になると、各仮想トランクのCDVは影響を受けずに済みます。CDVに影響がないのは、仮想トランクからのセルが個々のキューにキューイングされ、VPごとにシェーピングが行われるからです。

図7:CDVの測定方法
図7:CDVの測定方法

CDVを測定するためのセットアップ手順は次のとおりです。

1. ノードAのポート2.1とノードBのポート9.1のあいだにデータ接続を追加します。

addcon 2.1.vpi.vci NodeB 9.1.vpi.vci ubr trunk_speed * * d d n

2. ノードBの9.7.99.*におけるCDVTを変更します。

cnfcon 9.7.99.* <trunk_speed> * <cdvt_to_measure> *

3. dspchstatsを使用して、ノードBのポート9.7で非適合セルが廃棄されているかどうかを確認します。

dspchstats 9.7.99.* 1

 入力トラフィックが最悪の場合にIGXルータで測定されたCDV値について、以下の表にまとめます。図8は、最悪の場合の入力トラフィックパターンを示しています。

図8:トラフィックパターン
図8:トラフィックパターン
表 3 T-1 ポートにおける UXM CDV 測定値
T-1 ポート
仮想トランク・レート CDV (マイクロ秒)
VP シェーピング 未使用 VP シェーピング 使用
64 Kbps (150 cps) 6500 < 500
128 Kbps (301 cps) 10000 < 600
256 Kbps (603 cps) 10500 < 500
0.5 Mbps (1179 cps) 10500 < 700
1 Mbps (2358 cps) 8000 < 500
1.536 Mbps (3622 cps) 20 < 30
表 4 E-1 ポートにおけるUXM CDV測定値
E-1 ポート
仮想トランクレート CDV(マイクロ秒)
VPシェーピング 未使用 VPシェーピング 使用
64 Kbps (150 cps) 1100 < 500
128 Kbps (301 cps) 10000 < 450
256 Kbps (603 cps) 5500 < 500
0.5 Mbps (1179 cps) 11000 < 400
1 Mbps (2358 cps) 2400 < 400
1.92 Mbps (4528 cps) 250 < 200
表 5 T-3 ポートにおける UXM CDV 測定値
T-3 ポート
仮想トランクレート CDV(マイクロ秒)
VPシェーピング 未使用 VPシェーピング 使用
0.5 Mbps (1179 cps) 10000 < 30
1 Mbps (2358 cps) 5000 < 30
2 Mbps (4716 cps) 3000 < 30
3 Mbps (7075 cps) 1600 < 30
4 Mbps (9433 cps) 1300 < 30
5 Mbps (11792 cps) 800 < 30
6 Mbps (14150 cps) 800 < 30
7 Mbps (16509 cps) 600 < 30
8 Mbps (18867 cps) 550 < 30
9 Mbps (21226 cps) 475 < 30
10 Mbps (23584 cps) 475 < 30
20 Mbps (47169 cps) 140 < 30
30 Mbps (70754 cps) 50 < 30
40 Mbps (94339 cps) 5 < 30

表6:E-3ポートにおけるUXM CDV測定値

E-3 ポート
仮想トランクレート CDV(マイクロ秒)
VPシェーピング 未使用 VPシェーピング 使用
0.5 Mbps (1179 cps) 11000 < 30
1 Mbps (2358 cps) 5300 < 30
2 Mbps (4716 cps) 2600 < 30
3 Mbps (7075 cps) 1500 < 30
4 Mbps (9433 cps) 1200 < 30
5 Mbps (11792 cps) 1100 < 30
6 Mbps (14150 cps) 700 < 30
7 Mbps (16509 cps) 600 < 30
8 Mbps (18867 cps) 500 < 30
9 Mbps (21226 cps) 450 < 30
10 Mbps (23584 cps) 400 < 30
20 Mbps (47169 cps) 80 < 30
30 Mbps (70754 cps) 18 < 30
表7:OC-3ポートにおけるUXM CDV測定値
OC-3 ポート
仮想トランクレート CDV(マイクロ秒)
VPシェーピング 未使用 VPシェーピング 使用
0.5 Mbps (1179 cps) < 6500 < 50
1 MBps (2358 cps) < 2200 < 50
2 Mbps (4716 cps) < 700 < 50
3 Mbps (7075 cps) < 450 < 50
4 Mbps (9433 cps) < 350 < 50
5 Mbps (11792 cps) < 300 < 50
6 Mbps (14150 cps) < 250 < 50
7 Mbps (16509 cps) < 250 < 50
8 Mbps (18867 cps) < 200 < 50
9 Mbps (21226 cps) < 200 < 50
10 Mbps (23584 cps) < 150 < 50
20 Mbps (47169 cps) < 100 < 50
30 Mbps (70754 cps) < 100 < 50
40 Mbps (94339 cps) < 50 < 50
50 Mbps (117924 cps) < 50 < 50
70 Mbps (165094 cps) < 200 < 50
100 Mbps (235849 cps) < 150 < 50
130 Mbps (306603 cps) < 100 < 50
155 Mbps (365566 cps) < 100 < 50

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