Cisco Media Processor:iDevice へのアダプティブ配信

ソリューション概要





Cisco Media Processor:iDevice へのアダプティブ配信



クラス最上級のソリューションさえ使用すれば、市場で最も普及している接続デバイスへのライブ ビデオ配信がさほど複雑ではなくなります。高い評価を得ている Cisco Media Processor ファミリに用意されているライブ オーディオおよびビデオ配信用のストリーミング アプライアンスでは、追加のハードウェアを必要とすることなく Apple® iPhone® および iPad® にビデオを配信できます。


Apple® の iOS 4.0 リリースでは、iPhone へのビデオ配信ですでに実績のあるアプローチがさらに拡張されています。そして、この動向の最前線に立っているのがシスコです。iPhone® および iPad® では、アプリケーションがデバイス上にあるかどうかに関係なく、今後もアダプティブ ビットレート(ABR)ライブ ビデオが配信されます。

このアーキテクチャに関してシスコは Apple® と直接にコラボレートしており、Cisco Media Processor は、放送会社、メディア、エンターテインメント企業、およびスポーツ リーグで Apple® iOS 搭載デバイスへのコンテンツ配信用ソリューションとして受け入れられています。Apple® HTTP Live Streaming の登場以来、このテクノロジーによるイベントのほとんどすべてにおいて Cisco Media Processor ファミリがエンジンの役割を果たしてきました。シスコでは、今後も、最新のテクノロジーと最良の機能をお客様にお届けできるように技術革新を進めていきます。シスコでは ABR 配信テクノロジーを完全にサポートしているため、視聴者が解像度およびデータ レートをスムーズに切り替えることができ、バッファリング、一時停止、ビデオシーンの抜けなどが生じません。このアプローチにより、非常に良好な視聴エクスペリエンスが実現されるとともに、DVR を扱うときと同様にコンテンツを一時停止、巻き戻し、または早送りできるなど、他のデバイスでは不可能だった革新的な機能が提供されます。Cisco Media Processor Core Software バージョン 5.0 では、これらの機能をサポートしており、シスコの広告挿入機能により iPhone® および iPad® 上での収益化を可能にしています。

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仕組み


Cisco Media Processor では、ソース ビデオ信号を取り込んで、iPhone® および iPad® へのアダプティブ配信用にフォーマットされた H.264/AAC エンコード コンテンツを生成します。

MPEG-2 トランスポート ストリーム(.ts)が作成され、再生時間の等しい複数の小さなファイルに分割されます。さらに、これらの小さなファイルへの参照を格納するインデックス ファイル(.m3u8)も作成されます。このインデックス ファイルは、ストリームがライブである間、継続的に更新されます。インデックス ファイルおよびメディア ファイルは、共通の Web サーバ インフラストラクチャ、つまり iPhone® および iPad® へのコンテンツ配信に使用される HTTP プロトコルを通じて配布できます。

HTTP と ABR


HTTP を使用する理由 HTTP では、HTTP クライアントが何らかのデータを要求した場合にサーバがデータを送信して応答しますが、サーバはクライアントやクライアントのステート(状態)を記憶しません。このため、HTTP は「ステートレス」プロトコルとして知られています。各 HTTP 要求は、完全に独立した 1 回限りのセッションとして扱われます。

アダプティブ配信方法を使用すると、ファイルがバイト サイズのチャンクで配信され、プレーヤーが帯域幅を定期的に監視し、必要に応じてストリームを切り替えるため、HTTP の「忘れやすさ」という要因が排除されます。

セグメント化された .ts コンテンツを Web サーバおよびコンテンツ配信ネットワーク(CDN)に取り込むには、以下の理由により、HTTP が理想的なメカニズムとなります。

  • HTTP はシンプルで、ほとんどすべてのプラットフォームによりサポートされている
  • メカニズムの実装と維持が容易
  • HTTP POST はエンコーダからの「プッシュ」となり、ファイアウォールの背後からネットワーク アドレス変換(NAT)を通じて動作する
  • バイト数やサイクル数に関するプロトコル オーバーヘッドがほとんど伴わない
  • 多くの場合は、永続的な接続が維持される

ネットワーク上および Apple® iOS 4 上の帯域幅変動に未然に対応できるようにするために、複数の異なるビットレートの提供を計画する必要があります。このアプローチを実施していれば、iPhone® および iPad® のネイティブ プレーヤーが接続を定期的にチェックでき、使用可能な帯域幅の増減時に異なるデータ レートに切り替えて、それらのデータ レートおよび付随するファイルを ABR によりプッシュすることが可能です。このプロセスは、ABR 配信方法の中核をなします。

セットアップ


ABR テクノロジーを企業内で使用できるようにするには、以下が必要となります。

  • 標準画質(SD)コンテンツ向けの Cisco AS5100 シリーズ Media Processor、高精細画質(HD)コンテンツ向けの Cisco AS7100 または AS8100 シリーズ Media Processor、もしくは IPTV 用の Cisco AS6000
  • HTTP コンテンツを提供するための Web サーバまたは CDN

Cisco Media Processor は、iPhone® および iPad® 向けに必要なストリームを配信するための設定が事前構成されています。目的の CDN または Web サーバを指定するだけで、ファイルをそこにパブリッシュできます。それぞれメリットとリスクのある多くの異なるプロトコルを使用できます。

ほとんどの CDN と Web サーバでは、コンテンツを取り込むための方法を複数サポートしています。

  • HTTP(POST/DELETE):HTTP は、ライブ取り込み用として最も推奨される転送メカニズムです。
  • FTP:FTP はオーバーヘッドが大きく、複雑性も高いため、ファイアウォールに関する問題が発生しがちです。
  • RSYNC:RSYNC は、特にファイル数が増えるにつれてオーバーヘッドが大きくなります。
  • Secure Copy(SCP)および SSH File Transfer Protocol(SFTP):SCP および SFTP は、他のメカニズムよりはるかに実装が複雑で、オーバーヘッドも HTTP より大きくなりますが、転送中のコンテンツのセキュリティを強化する必要がある場合は有力な選択肢となります。さらに、シスコの組み込みセグメンタでは、Advanced Encryption Standard(AES)-128 暗号化を使って、セグメントを暗号化することもできます。

パフォーマンス グレードの信頼性と機能


Cisco Media Processor は、Apple® iOS アダプティブ配信に理想的な選択肢です。高い評価を得ている Web ベース インターフェイスを通じて、ネットワークに接続されている任意のコンピュータからエンコーダを柔軟に制御できます。シスコのエキスパートが最適化したプリセットが事前にロードされており、そのいずれかを必要に応じて利用できるほか、シスコが提供するほぼ無制限の卓越したカスタマイズ機能によりエンコーディング設定をカスタマイズすることもできます。さらに、ビデオ ソースの自動検出機能を備えています。エンコーダを開始する前にビデオ ソースをプレビューすることさえ可能です。そして、Cisco Media Processor には、コンテンツを主要なCDNに配信するための認証機能も組み込まれています。いずれの Cisco Media Processor も、最新ソフトウェア リリースへのフィールド アップグレードが可能です。このため、シスコが新しいソフトウェア機能を開発した際も、お客様のインフラストラクチャ投資が保護されます。

最先端からさらに先へ


モバイル ストリーミング革新を享受するための移行を Cisco Media Processor で迅速かつ容易に進めることができます。さらに、業界をリードするシスコならではの対応範囲とパートナーシップの広範さが大きなメリットをもたらします。

関連情報


詳細については、Cisco Media Processor ファミリの Web ページをご覧になるか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。