Cisco EnergyWise

Cisco Networked Sustainability Framework

Q&A





Cisco Networked Sustainability Framework



Q: このフレームワークの内容について教えてください。
A: Cisco Networked Sustainability Frameworkは、エネルギー効率、革新的なビジネス慣行、業界各社とのパートナーシップを 1 つにまとめることで、企業の環境目標の達成を支援しようというものです。この総合的なアプローチを通して、温室効果ガス(GhG)排出量を削減し、全体的な運用効率を高め、持続可能なビジネス行動を確立します。

概要は次のとおりです。
  • Cisco® EnergyWise は、Cisco Catalyst® スイッチ製品に追加された革新的テクノロジーであり、IT ソリューションの範囲に留まらず、将来的には企業のインフラストラクチャ全体にわたってエネルギー消費を計測、報告、削減することによって、温室効果ガス排出量を全社的に最適化します。
  • シスコが現在進めている製品のイノベーションによって、コスト効果が高く炭素効率に優れた新たな形でリモート コラボレーション、バーチャル オフィス、Cisco TelePresence™ 会議、施設管理を実現できるようになり、企業のビジネスの仕組みが変わります。
  • 革新的なアプローチによるコラボレーションを具体的に示し、ビジネス効率と社会的持続可能性を実現する新たな導入事例を紹介します。
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Q: Cisco EnergyWise とは何ですか。
A: Cisco EnergyWise は、IT 運用とその施設における電力使用量を計測し、適切に制御することで、大幅なコスト削減を実現する、シスコの新しいエネルギー管理アーキテクチャです。Cisco EnergyWise が目指すのは、IP フォンやワイヤレス アクセス ポイントなどの Power over Ethernet(PoE)デバイスから、将来的には IP 対応のビル ファシリティや照明制御装置との統合システムにいたるまでの、ネットワーク接続されるすべてのデバイスの電力使用量を削減することです。このアーキテクチャは、インテリジェントなネットワークベースのアプローチにより、IT やビル施設の運用において、電力を消費するデバイスをすべて含めて企業のインフラストラクチャ全体の電力使用量を把握し、最適化おょび制御することができます。

Cisco EnergyWise の具体的な利点は以下のとおりです。
  • ネットワークを介した EnergyWise 対応デバイスの検出、消費電力の監視、および業務の生産性を維持しながら消費電力を削減する各種アクションの実行が可能になります。
  • EnergyWise は企業のインフラストラクチャ全体にわたってエネルギー消費を削減し、全社的な持続可能性を推進します。これは、全世界のビル施設が放出する温室効果ガスの 50% 以上に影響を与える可能性があります。これは IT 産業自体が削減できる 2% という数字よりも、はるかに大きな効果です。
  • 電力レベルとプライオリティ レベルに応じて、ネットワーク インフラストラクチャおよびエンドポイント デバイスの動作をきめ細かく制御できます。優先度の高いデバイスの電力は落とさず、優先度の低いデバイスはシャットダウンしたり、使用電力を下げたりといった対応を取ることができます。
  • ネットワーク セキュリティは、管理システムとネットワーク間、クライアント間、ネットワーク デバイス間で認証を行うことで維持されます。
  • 管理者は、デバイスの種類、デバイスのレベル、デバイスの位置による消費電力を把握できます。たとえば、管理者は管理者ステーションから Cisco EnergyWise ネットワークに対して、ビル内の全 IP フォンのうちデスクトップ用の IP フォンの消費電力のみを集計するといった要求を出すことができます。EnergyWise は、どのデバイスが IP フォンか、それらの IP フォンがどこにあるか、どれがデスクトップ用に指定されているかを認識することができるためです。
  • EnergyWise ネットワーク自身がプロキシとして機能するため、全社に広がる各種エンドポイント デバイスとの通信を簡易化でき、スケーラビリティを確保します。
Cisco EnergyWise は、各種のネットワーク、サービス、ネットワーク デバイスを共通の画面とポリシー セットに統合し、組織が消費する電力を計測し最適化します。さらに、今後登場するデバイス、ネットワーク アプリケーション、管理ツールも統合できるように設計されているため、常に進化し続ける組織のニーズにも対応できます。
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Q: Cisco EnergyWise を実行するには何が必要ですか。
A: Cisco EnergyWise は当初、Cisco Catalyst 2960、3560、3560-E、3750、および 3750-E シリーズ スイッチでサポートします。固定型スイッチ シリーズについては、Cisco IOS® ソフトウェア リリース 12.2(50)SE 以降の IP Base フィーチャ セットまたは IP Services フィーチャ セットにアップグレードする必要があります。このソフトウェアは 2009 年 3 月から提供を開始しています。

Cisco Catalyst 4500 シリーズ スイッチについては、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(52)SG にアップグレードする必要があります。これは 2009 年の中頃に提供開始予定です。

Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(33)SXJ によって 2009 年後半に Cisco EnergyWise に対応する予定です。

その他の Cisco PoE 収容製品でのサポートについては現在計画中です。
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Q: どのような PoE デバイスを Cisco EnergyWise で制御できますか。
A: Cisco EnergyWise は初期フェーズからあらゆる PoE デバイスに対応します。ただし、既存デバイスの大半では EnergyWise のシグナリングが認識されないため、サポート範囲は電源のオン/オフといった単純な操作に限られます。より多くのデバイス、たとえばシスコやサードパーティの IP フォンやアクセス ポイント、さらにはビル管理システムが Cisco EnergyWise に対応すると、より詳細なスリープ モードを実行できるようになります。
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Q: 自動化テクノロジーには、利便性と制御の妥協が付き物だと思いますが、電源をオフにしたくないデバイスが Cisco EnergyWise の自動化機能によってオフにされた場合はどうなりますか。

A: ネットワークの動作を考えてみてください。ネットワークには既に自動化が大きく関わっています。ルーティング テーブルは自動的に更新されます。障害が発生したパスは自動的に迂回されます。ユーザはデータベースに自動的に認証されます。Cisco EnergyWise はこれを別の方向に拡張したものです。

ヒューマン エラーに対する保証はなくても、Cisco EnergyWise は企業で展開されるエネルギー ポリシーを監視して管理するための管理ソリューションを提供します。このように、設定や動作に誤りがある場合のリスクは軽減されます。

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Q: シスコは EnergyWise の他にも革新的なテクノロジーを発表していますか。
A: はい、シスコは他にも次のような革新的テクノロジーを発表しています。
  • Cisco Catalyst シリーズ固定スイッチの新製品、Cisco 2960-48PS-L。このスイッチは 10/100 PoE ポート 48 個をサポートし、アップリンク ポートについては銅線用 2 個と SFP(Small Form Factor Pluggable)用 2 個をサポートします。Cisco EnergyWise にも対応します。
  • 持続可能なアクセス ポイントなど、Cisco Networked Sustainability Framework をサポートする新たな革新的ソリューション。Cisco Aironet® アクセス ポイントの新しい適応型電力管理システムは、事前に定義したスケジュールに従ってアクセス ポイントの無線をオフにすることで電力消費量を 50% 削減できます。
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチのプログラマブル インテリジェント サービス アクセラレータ(PISA)のインテリジェント トラフィック リダイレクト機能。この機能でトラフィックを選択的に検査することによって、同じ電力バジェットあたりのパフォーマンスを高めることができます。
  • Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチのファイアウォール サービス モジュール(FWSM)に対する Trusted Flow Acceleration 拡張。トラフィック フォワーディングの一部をスイッチ上のスーパーバイザにオフロードすることで、電力所要量を増やさずにパフォーマンスを大幅に向上させます。
  • Cisco Catalyst 4500 シリーズ スイッチの拡張機能。未使用またはアイドル状態のスロットはスロットごとに電力使用を制限できるほか、PoE の監視と管理を効率よく実行できます。
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Q: シスコが今、環境について語るのはなぜですか。
A: シスコは、以前より環境への意識と責任を持ってきました。シスコはネットワーキング業界のリーダーとして、環境への影響を小さくすることを目標とし、さまざまな「グリーン」問題に対処するイニシアティブに取り組んでいます。シスコが取り組んでいる環境イニシアティブの主な分野は次の 4 つです。
  • 信頼性の高いオペレーション:シスコは 2012 年までに温室効果ガス排出量を 25% 削減することを目指しています。これは大胆で非常に厳しい目標ですが、IT とネットワークのパワーをフルに活用することで達成しようとしています。計画では、IT の展開、IT 対応ビル管理システムと分析ツールによる施設内エネルギー消費の削減、製品のエネルギー効率の向上、および一定量の再生可能エネルギーの購入を組み合わせた手法を取る予定です。資源と廃棄物の管理は改善されつつあり、また、シスコのサプライ チェーンが環境およびダイバーシティ(多様性)の目標に準拠できるよう支援しています。
  • 製品に対する責務:シスコは、製品の機能や使いやすさ、パフォーマンスを最適化すると共に、電力消費の最小化に努めています。また、回収、リサイクルのプログラムを積極的に進めています。
  • アーキテクチャ:シスコは、顧客および従業員が環境への影響を抑え、グリーン化の目標を達成できるようにするネットワーク アーキテクチャとソリューションを開発しています。
  • 従業員:シスコは、従業員が当事者意識を持ち、行動して、変化を起こすきっかけとなるように働きかける企業文化を育成に努めています。
さらに、テクノロジーと環境についての重要な指標の開発を課題とする規制グループや標準化グループで議論を主導しています。シスコは、公的機関や民間企業のポリシーを介して製品レベルやシステムレベルでのエネルギー効率を向上させるために、「The Green Grid」や「GridWise Alliance」、その他のグループと連携しています。

シスコのお客様やネットワーキング コミュニティ内部でグリーンなテクノロジーに対する関心がますます高まる中、環境関連の標準、定義、規制について業界レベルの議論を始める時期であると感じています。
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Q: シスコは「グリーン IT」という言葉をどのような意味で使用していますか。
A: 「グリーン IT」の広く受け入れられた標準的な定義はまだ存在しません。そのため、シスコはお客様や規制当局、ネットワーキング業界のリーダーたちと議論を重ねています。ネットワーキング業界全体が、「グリーン IT」の主張を評価するための、合意に基づいた一貫性のある方法を求めています。比較は同一条件で行われるように十分な注意を払う必要があります。

このような業界の傾向から、グリーン パフォーマンスの包括的な評価やあらゆるグリーン化の主張に対する厳格な評価を市場に出す必要性、およびグリーンに関する標準の必要性に議論が集中することになります。
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Q: シスコ製品はグリーンですか。
A: シスコはネットワーキング業界のリーダーとして、環境に責任を持つことを目的とし、環境に関するさまざまな問題に対処するイニシアティブのサポートと製品の開発に取り組んでいます。多くのベンダーが、各社独自の単純な評価基準に基づいて「グリーン」と銘打った製品を提供しています。シスコはこの種の、製品をグリーンと指定するというアプローチを支持しません。

グリーン IT の広く受け入れられた標準的な定義は存在しないため、シスコは個々の製品やソリューションをグリーンと指定することはしません。シスコは、テクノロジー、ソリューション、イノベーション、オペレーション、ベスト プラクティスの提供をとおして、お客様のグリーン化目標の達成を支援します、と表現することにしています。

業界全体で、製品をグリーンと認定するためのさまざまな取り組みが行われています。このような取り組みはすべて、環境問題の一部のみを考慮したものです。シスコはこのような、より焦点を絞った取り組みも支援していますが、IT 製品やソリューションを真の意味でグリーンと指定するためには、包括的で標準化されたグリーンの評価基準に照らす必要があると考えています。
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Q: シスコの顧客が設定している環境目標にはどのようなものがありますか。
A: お客様が設定する環境目標はさまざまです。ただし、次のような環境目標が際立っています。
  • エネルギー消費量とコストの削減
  • IT システムのエネルギー効率の向上
  • 業界や政府の規制への準拠
  • 環境への影響を最小にするビジネス慣行の確立
  • 組織としての評判や意識の向上
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Q: シスコの顧客は成功をどのように査定しますか。
A: 繰り返しになりますが、お客様が採用する査定基準はさまざまです。大きな成功を目指しているお客様は、多くの査定基準を使用して成功を定義しています。成功を査定する際の考慮要因として、エネルギー コストの低下、在宅勤務日数の増加、リモート コラボレーションの促進、規制への準拠、肯定的な認識評価の上昇、リソース利用率の増加などがありますが、これらはほんの一部です。
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Q: 持続可能な事業戦略を採用したい場合、まず取り組むべきことは何でしょうか。
A: 持続可能なビジネス ソリューションの基本となるのは、定義が明確でスケーラブルなビジネス、テクノロジー、ネットワークのアーキテクチャです。ビジネス アーキテクチャは、ビジネスのモチベーションと目標、運営、知識のフレームワークなどに関係しています。テクノロジー アーキテクチャには技術的なインフラストラクチャとセキュリティの要件が含まれ、ネットワーク アーキテクチャと設計は、物理構成、設備、運用構造、運用手順といったコミュニケーション ネットワーク構造を定義します。

シスコとその認定パートナーは、お客様の IT リソースをビジネスの問題、機会、プライオリティに合うように調整したり、ネットワークベースのサービスを統合したり、お客様の組織に最適化された柔軟なアーキテクチャを構築するお手伝いをします。また、提案されたソリューションをサポートできるか、新しい機能を統合できるか、ネットワーク デバイスやアプリケーションのセキュリティ、アベイラビリティ、運用の信頼性が保たれているかどうかを評価するお手伝いをします。
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Q: 持続可能な事業戦略の一環として、我が社でも仮想化とコラボレーションを促進するソリューションを実装することが急務となっていますが、自社単独で実行するためのリソースやアーキテクチャ的視点がありません。シスコからはどのような支援が受けられるのでしょうか。
A: シスコとその認定パートナーは専門知識と革新的テクノロジーを提供することで、エネルギー消費とコストを抑制し、リソース利用率を向上させ、企業が環境に与える影響を軽減できるよう支援します。お客様によるビジネス イニシアティブの優先順位決定、現状の理解、ネットワーク環境の拡大に合わせたソリューションの適用、およびビジネスの変化の査定とそれに対する適応など、それぞれの段階に応じてリーダーシップとガイダンスを提供します。シスコが提供するサービスで以下のことが可能になります。
  • ネットワークを整備することで、新しいアプリケーションをサポートできるようになります。
  • ネットワークを最適化することで、電力が効率的に使用され、統合型サービスが最大限に活用され、導入されたシステムを長期にわたって利用できるようになります。
  • エネルギー効率とコスト効果に優れたデータセンター アーキテクチャを構築し、進化させ、維持します。
  • 環境保全に貢献するコミュニケーション プラットフォームを構築し、作業空間の境界を越えたコラボレーションを可能にすると共に、グリーンなビジネスのアドバンテージを加速します。
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Q: 「グリーン」の定義として、「消費電力あたりの伝送量の増大」と定義されることがあります。この定義はどこが問題なのでしょうか。
A: この定義はいくつかのケースには適合すると思いますが、一般的なグリーンの定義としては不十分です。
  • これは伝送面だけに着目した計測方法に過ぎません。スループット/電力比が反映するのは、ネットワークの最下層レベルの効率のみです。ネットワーキング業界で、最適なネットワーク モデルは 3 層か 5 層かそれとも 7 層かという議論がなされてはいますが、各種のネットワーク機能がこのトランスポート層より上の層で動作しているという点は、誰もが同意するところです。ネットワーキング デバイスの効率を、リンク上でビットを移動するためだけに使用される電力に基づいて判断するというのは、ネットワークのより上位の重要な機能を無視することになります。それらの機能は多数の要因に基づいてネットワーク全体に適切に作用します。
  • これは同一条件下での比較になっておらず、包括的なネットワーク ソリューションの全体像が考慮に入っていません。当該デバイスがネットワーク上で果たす役割によって、処理範囲が拡大することもあれば、他の複数のデバイスで置き換え可能な場合もあります。このため、同一基準のみを全てのケースに当てはめるやり方では、あるネットワーク展開におけるエネルギーの消費量や節約量を正しく見極められるとは限りません。
  • この定義はプラットフォーム単位でのエネルギー消費量にのみ着目したものであり、グリーンな取り組みの他の側面が考慮に入っていません。他の側面とは、グリーンな製造プロセス、ネットワークの統合、仮想化、コラボレーション テクノロジーによるエネルギーの節約、機器の長期使用による電子機器廃棄物の削減、不要な装置の適切な処分などが含まれます。
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Q: 電力以外も考慮に入れて、より包括的にグリーンを定義する利点は何ですか。
A: グリーンを定義する際は、製品のライフサイクル、つまり初期の製造プロセスから初期の導入、通常の使用、将来の展開、不要な装置の最終処分にいたるまでを考慮に入れる必要があります。このプロセスのそれぞれの段階に、グリーンな取り組みが適用されます。ライフサイクルを考慮に入れることで、環境対策から得られる潜在的利点がの範囲が広がります。また、お客様が実際に製品を使用し、そこから利点を得ることで、より直接的に効果が反映されます。
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Q: ネットワーキング業界はグリーンをどのように定義していますか。
A: この質問への回答は単純ではありません。しかし、共通の標準的な定義と評価基準が必要であることを認識するのが、重要な第一歩です。また、既存および将来の規制が、製品をよりグリーン化するためのガイダンスとなります。
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Q: グリーン ネットワーキングを定義する要因にはどのようなものがありますか。
A: ネットワークはビジネス運営のあらゆる側面に接するプラットフォームであり、グリーンな取り組みにおいて IT がリーダーシップを取る上で中枢的な役割を果たすことができます。

「グリーン」という言葉自体がそうであるように、「グリーン ネットワーキング」の広く受け入れられた標準的な定義は存在しません。ネットワークの相対的なグリーン度を評価する際に考慮に入れるべき重要な要因として、次のものが挙げられます
  • エネルギー効率:特定のデバイスと全般的なネットワークが、どれぐらい効率的にエネルギーを使用しているか。デバイスやネットワークによる作業やサービスの量と複雑さを考慮に入れます。PoE を使用して、接続されたネットワークから電力を得るリソースの影響も考慮に入れる必要があります。
  • アプリケーションの対応性:デバイスやネットワークが、グリーンな運用やグリーンなビジネス活動を促進するアプリケーションやサービスに対応しているか。ビジネス活動のグリーン化促進によって、そのために用いられたデバイスやネットワークのエネルギー費用を相殺できるか。アプリケーションやサービスを統合することで、個別の冷却や電力を必要とするような専用デバイスをなくすことができるか。
  • ライフサイクル アプローチ:製造段階から責任ある廃棄段階まで、製品ライフサイクルのそれぞれの段階で、製品の環境への影響が適切に考慮されているか。導入されたデバイスは、長期にわたって価値を提供できるか。デバイスは、資源の無駄を最小限に抑えつつ、迅速に適応できるか。期間はどのぐらいか。
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Q: ネットワークのエネルギー効率をシスコではどのように査定しますか。
A: ネットワーク内のエネルギー効率と電力消費の査定には、それぞれ異なり、かつ相互補完的な作業が関わってきます。次に、これらの作業を実装の段階順にまとめます。

第 1 段階:ネットワークの現在のエネルギー消費量を計測する

最も重要なのは、ネットワークのどこでエネルギーが消費されているかを調べることです。エネルギー消費は、アプリケーションやネットワークの種類によってのみ変動するわけではありません。負荷要件、物理インフラストラクチャ、環境要因はネットワークごとに異なるため、エネルギー消費もネットワークごとに異なります。エネルギーがどこで消費されているかを調べることで、正確なコスト分析が可能になるだけでなく、エネルギーを最大限節約できる箇所が浮かび上がってきます。

第 2 段階:ネットワークの生産性を保つために必要な機能を理解する

エネルギー効率査定の次の段階は、ネットワークに必要な生産機能を理解することです。ネットワーク内でエネルギーが最も節約できる箇所と特定された場所において、必要機能は何かという点に重点を置いて見ていきます。エネルギーの節約を実行しようとしてネットワークの生産的な機能を損なうのは、ビジネス目標の達成にとって本末転倒です。今や組織が成功を収める上でネットワークとそれに伴うネットワーキング機能はきわめて重要です。組織が大規模でも小規模でも、民間企業でも公的機関でも、ローカル展開でもグローバル展開でも、それは変わりません。ネットワークの包括的な実用性と影響を考慮に入れて、エネルギー効率についてよく理解するためには、ネットワークに不可欠な機能要件を把握することが最も重要です。電力を少し節約するためにネットワークやビジネスの機能に大きな支障をきたすのは、生産性を損なう行為であり、ビジネスやネットワークの他の部分でのエネルギー効率向上の実現を妨げる可能性さえあります。

第 3 段階:ネットワークのアーキテクチャとコンポーネントを分析する

ネットワークのエネルギー消費と重要な機能の分析を終えた後は、ネットワークのインフラストラクチャ、アーキテクチャ、コンポーネントの拡張機能を評価します。この時点で、エネルギーを節約するために主要コンポーネントのうちどれが交換可能か、ある程度見当が付いているかもしれません。しかし多くの場合、システム全体の機能を進化させるには、より大きな節約が必要になります。この段階で最も重要なのは、ネットワークとそのインフラストラクチャのコンポーネントの相互作用が、ネットワークのみならず IT およびビジネス全体で、総合的なエネルギー消費についてどのような影響を及ぼしているかを理解することです。ここが最も複雑であり、組織のあらゆる機能の専門知識が必要になります。多くの場合、複数のイニシアティブを提唱し、システム全体の要求分析を行って、インフラストラクチャの発展とアップグレードのためのガイドラインを策定することになります。

第 4 段階:状況を考慮してコンポーネントのエネルギー効率を評価および比較する

最後に、ネットワークで使用することに決まった個々のコンポーネントのエネルギー効率を総合的に評価します。これには、エネルギー節約の機会、必要なネットワーク機能、評価中のコンポーネントのシステム全体への影響を理解することが必要なので、他の 3 つの段階の後で実行することが重要です。複数の代替デバイスのエネルギー効率を比較する場合は、先の 3 つの段階を踏まえた上で、エネルギー効率評価の利点が相殺されるようなデバイスは避ける必要があります。
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Q: なぜネットワーキング製品が重視されるのでしょうか。IT 組織にとって、サーバやストレージ デバイスの電力消費量の方が、非常に大きなグリーン化の課題ではありませんか。
A: サーバとストレージはデータセンター内での電力や冷却の所要量が大きいため多くの注目を集めていますが、ネットワークはあらゆる部分に接しているため、多岐にわたってグリーン化のメリットを促進する上で中枢的役割を果たすことができます。ネットワーキング デバイスが効率的に機能すると、電力/冷却のインフラストラクチャへの負荷が最小化されます。小さなことの積み重ねもグリーン化に貢献します。しかし、シスコの構想は電力効率に留まりません。在宅勤務、リモート コラボレーション、Cisco TelePresence 会議などのコラボレーション テクノロジーの利用といった、環境に優しいビジネス慣行は、ネットワークによって可能になります。そして、ネットワーキング デバイスが、長期にわたって変化していく要件に適応できれば、資源利用の抑制と電子機器廃棄物の削減につながります。2 〜 3 年ごとに取り替える必要があるネットワーキング デバイスは、事態を改善するどころか悪化させる可能性があります。

グリーン化の分析を促進し、ネットワーク インフラストラクチャから得られる利益を最大にするのが、この包括的アプローチです。
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Q: エネルギー効率の計測はどのように行うのがよいでしょうか。ベンダーのエネルギー効率を測定して比較するための一貫した方式を確立する上で、どのパラメータが適切でしょうか。
A: エネルギー効率は、ネットワーク デバイスの評価に重要です。電力供給効率やデバイスの消費電力といった、単純な計測基準を検討する必要があります。ただし、このような計測基準が示すのは、全体のほんの一部分です。

公共交通機関とハイブリッド自動車にたとえてみましょう。バスは多人数を輸送できますが、小型のハイブリッド セダンより多くのエネルギーを消費することに疑いの余地はありません。どちらも、同じ問題に別々の方法で対処しようとしています。 これと同じで、より多くのサービス機能を提供し、要求が厳しく有益なビジネス アプリケーションを高い品質で運用するネットワーク インフラストラクチャは、基本的な接続を提供するデバイスの集合よりも多くのエネルギーを消費する可能性があります。

ネットワーク インフラストラクチャ レベルでは、総所有コストを低減しつつ、ビジネス アプリケーションをどの程度効果的にサポートできるかが重要です。個々のデバイス レベルの電力効率はインフラストラクチャ レベルでの電力効率ほど重要ではありません。お客様が求めるものは、業務を遂行し、生産性を向上させ、利益を生み出すためのネットワーク プラットフォームであるためです。もちろん、デバイス レベルでもエネルギー効率が高いに越したことはありませんが、環境面への効果をより大きくするために、サービスの統合、アプリケーションの対応性、システムの長期使用といった点でもデバイスは機能する必要があります。環境面への効果をより大きくするには、次のような方法があります。
  • デバイスの統合と撤去
  • 最適な利用率と配置を実現するリソースの仮想化
  • Cisco TelePresence 会議などの高度なリモート コラボレーション ツールの利用
  • 安全なワイヤレス接続による従業員のモビリティの実現
  • 安全な無制限アクセスによる在宅勤務者の生産性向上
  • エネルギーの監視と管理
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Q: 装置の消費電力を比較する場合に適切な電力定格メトリックは何ですか。
A: まず第一に、ネットワーク内の定められた箇所で現在使用されている装置を調べることが重要です。装置は、ネットワーク内の当該箇所で必要なサービスや機能を提供しています。装置の消費電力を比較する場合、分析対象の装置は同様のコア機能を備えている必要があります。これにはポート密度、PoE 対応ポート数、メディア タイプ、調査対象ネットワーク内の当該ポイントの要件を満たすハードウェア セットやソフトウェア セットなどが含まれます。計測基準は現状に則して、さまざまな動作状況(ネットワーク トラフィックの負荷、アクティブな機能など)に対応するように作成する必要があります。装置の消費電力を比較する場合に推奨される定格メトリックは、キロワット時(kWh)です。

装置レベルの消費電力を計測する際に重要なのは、計測結果を意味のあるものにするために、装置をインフラストラクチャに接続して、ネットワーク内のそのポイントで必要とされる通常の機能を実行することです。
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Q: シスコのデータ シートや Web サイトで公開されているエネルギー消費の数値について教えてください。その数値を使用してもよいですか。
A: シスコのデータ シートや Web サイトで公開されている数値は、デバイスの最大電源定格と、個々のコンポーネントの最も厳しい条件下での消費電力です。これらの数値は、お客様がネットワークやデータセンターに適切な電力と冷却を供給し、安全対策を取ることができるように、サービスとして公開されています。これらの数値は通常運用時の電力消費を表すものではありません。通常時はこれよりずっと低い数値になります。たとえば、あるデバイスの通常の電力消費は、データ シートに記載された最大値の 50% 程度であることがわかっています。
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Q: 他のネットワーキング製品の会社とは異なり、シスコはグリーンなスイッチやルータを発表していません。そのようなデバイスの開発においてシスコは他社に遅れを取っているのですか。
A: グリーン IT 製品に関する包括的なメトリックや標準的な計測基準が存在しないため、シスコは製品に「グリーン」と称するラベルを付けていません。だからといって、シスコがグリーン IT ソリューションの開発や提供に力を入れていないわけではありません。むしろその逆です。シスコは業界の主導的な立場にあり、お客様に最大の利益をもたらす環境保全型の製品やソリューションの提供に全力で取り組んでいます。また、シスコは企業として、ビジネス オペレーション、文化、製品、およびお客様へのソリューションにおいて、高いレベルの環境責任を果たすよう努めています。シスコは効率性や効果的なサービスを製品に組み込むことにとどまらず、情報テクノロジーには、世界の環境問題への取り組み方を変える力があると信じています。
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